奥田 浩美
はい、じゃあ皆さんお席につかれましたでしょうか。では第2部、早速入って参りたいと思います。
2部もそれぞれ、自己紹介とご自身の新しい仕事ということで、まずはスライドが出ている岡部さんからお願いします。
岡部 典孝
はい、みなさんこんにちは。JPYCの株式会社の代表などをしています。
奥田 浩美
今回は、岡部と申します。今回、リーガル・ハクティビストという新しい職業を紹介しようと思ってきました。
聞いたことある人?
岡部 典孝
はい、聞いたこと絶対ない人。
奥田 浩美
ないですね。ある。
岡部 典孝
うちの人なんで、はい。本当に新しい職業です。
リーガル・ハクティビストというのは、リーガル・ハッカーとアクティビストを掛け合わせた造語なんですね。
じゃあリーガル・ハッカーって何だ?アクティビストって何だ?
奥田 浩美
どっちも分かんないかも、みんな。
岡部 典孝
なので、分かんないものを組み合わせた新しい職業です。
リーガル・ハッカーはまず何かっていうと、技術サイドで法律に合ったソフトウェアを作る人です。
これどういうことかというと、ハッカーというのはいるわけです。すごいソフトを作る人。
でもそれが法律に違反することがあるわけですね。
奥田 浩美
今もうまさに話題になっている。
岡部 典孝
そしたらまさにミニーのように捕まってしまうことがあるわけです。
だから法律と技術を両方理解して、法律に合った、ギリギリ法律の中の枠内であるというような、
そういうソフトウェアを作るためには技術も詳しくなきゃいけないし、法律も詳しくなきゃいけない。
私たまたま両方できるので、既存の法律を分析して、その中でこれだったら大丈夫だろうというソフトウェアを作る。
これがリーガル・ハッカーという仕事です。
だからフォームとソフトウェア開発者のいいとこ取りみたいな仕事。
で、もう一つの元になっている職業がアクティビスト、活動家と言われる職業です。
これはどういう職業かというと、なんか首長をワーッとして自分たちの主張を通しに行くっていう職業ですね。
すごく悪い言い方をすると。
世の中に規制緩和とかですね、あるいは規制作ってくれとか、そういう要望をしたりするような人たちです。
これが組み合わさった職業がリーガル・ハクティビストなんです。
リーガル・ハクティビストは何をするかというと、最終的な目標は法律を変えたり規制を緩和してもらうことです。
そのためには、法律を変える理由が必要なの。
立法事実って言うんですけど、その立法事実を作るためのソフトウェア、実際に動いているものを作るのがリーガル・ハクティビストで、
自分でソフトウェアも作るし、それを持っていって、こういうソフトができちゃったんで新しい法律作らないと良くないかもしれませんよっていう情報も提供して、
ガード活動もして、その結果規制を緩和してくれとか、もっと良い制度にしてくれとか、そういう要望をお届けするっていう、そういうお仕事をやっています。
奥田 浩美
ありがとうございます。
それが結果的に仕事っていう括りで言う場合、どういう形でお金に結びついてくるんですか?
岡部 典孝
お金にどういう風になっているかというと2つあります。
1つは少ないお金ではあるんですけれども、大学の客員教授として、どういう風に規制を良くしていこうか、あるいはどういう風に法律に気をつけてソフトウェアを作っていくか、
こういうことを抗議して少しお金がいただけたりします。
もう1つこっちがメインなんですけれども、私フィンテックのスタートアップの代表もしています。
そうすると規制が緩和されることによって株価が上がるということがあります。
奥田 浩美
そうやって回ってくるんですね。
岡部 典孝
マーケットのサイズが大きくなったり、例えばステーブルコインで給料が払えるようにしてくださいっていう要望が通ったら一気に欲しい人が増えるわけです。
そういう要望を通しにいくことができると、会社の業績が良くなって株価が上がってお金が入るという職業です。
奥田 浩美
ありがとうございます。今岡部さんがおっしゃってた内容が、実を言うと、いろんな規制緩和したり制作提言で制作が変わったりすると、
最終的に今すぐにお金にならなくても、何か数年回ってお金に変わるってことを実は私もやっています。
ヘルステックの分野で、例えば先月出したヘルステック分野の提言の中に、介護テックに国がかなり注力して規制を緩和して、
結局その産業にお金が回ってきて、それが別に多分岡部さんもそうだと思いますけど、自分の懐にザックザック全部来なくてもいいわけですよね。
なのでお金を誰が受け取るかっていう、もっと広い意味で動かれているのかなというふうに思いましたがいかがですか。
岡部 典孝
もちろんどおりです。
奥田 浩美
はい、じゃあ次のスライド、これいけるかな。
本多 達也
質問はどのタイミングでできるんですか。
奥田 浩美
いつでもいいですよ。
本多 達也
さっきちょうどウィニーの映画の話してて、あれ見られました?ウィニーの映画。
岡部 典孝
ウィニーは実は公式からコメントくれって依頼が来て、先に見せてもらって感想を送りました。
本多 達也
僕はウィニーの映画を作った松本監督と友達で、僕がプロポーズするときの映像を撮ってもらったりもしたんですけど。
それ言いたかった。
いや違う違う。
で、Iウィニーのような事件って、今もいろんなところで起こり得るような事例がいっぱいあると思うんですけど、そこに対してはどういうふうにアプローチしてらっしゃるんですか。
まず私もウィニー作った金子さんの影響を受けて、介護ベッドで寝起きしながらプログラムを書いてた時代がありました。
岡部 典孝
そういう中で法律の重要性に気が付いて、自分で法律も勉強して、捕まるようなソフトウェアを作らないようにしようという強い心を持って開発をやるようになったんですね。
そういった中でも、とにかく当局に作ったソフトウェアをどんどんモジュール単位、小さな単位で店に行って、
これは大丈夫ですよね、これは大丈夫ですよねっていうのを部品部品で取りに行って、また組み合わせたらまた持って行ってみたいなことを繰り返していく作業なんですよ。
少しずつOK取って、どこまではいいんですかっていうのを自分の中ですごい蓄積していくってことをやってます。
本多 達也
それでもできるエンジニアいる?
たぶんだから新しい職業。
奥田 浩美
いるっていうのがここのメンバーで。
西山次桃子さんなんですけど、桃子さんがポカーンと今の話を聞かれてて、逆に今度はこの男性2人がポカーンとするかもしれない自己紹介をしてもらおうかと思います。お願いします。
西山ももこ
初めまして西山桃子と申します。
インティマシーコーディネーターといって、日本では2020年ぐらいから始まって、今日本では数人いるって言われてる仕事なんですけども、
まあすごい場違い感を感じております。なんで今日呼ばれたんだろうなぐらいの感じなんですけども、いわゆる映画でいう性的描写だったりとか、
岡部 典孝
あとヌードシーン、あと日本の場合は銭湯だったりとかお風呂シーンだったりっていうことが結構多いので、そういうのに立ち会う職業です。
奥田 浩美
わかりました?
本多 達也
いや詳しく聞きたいですね。
奥田 浩美
結構最近知られてますけれども、インティマシーコーディネーターという言葉を知ってる方、手挙げてください。
女性結構多いですよね。でも手挙がってるのは比較的女性じゃないですか。
でもみんなうっすらと聞いたことが、もうない?
本多 達也
ない。ないし、さっきの説明もよくわかってないですね。
奥田 浩美
もう少し詳しく、どういうことをやる。
本多 達也
セットとかヌードのシーンで活躍される方ってことですよね?
西山ももこ
そうです。どこまでもコーディネーターなので、別に私がジャッジする立場ではないんですよ。
これはやっちゃいけないですよ、これをやってくださいっていう立場ではなくて、いわゆる台本もらいます。
台本の中でこのAとB、キスをするって書いてあると、どういうキスなの?
今までって多分、ここで役者さんたちどうぞキスしてくださいっていう感じだったと思うんですけど、
それを事前に確認した上で、みんながそれが俳優がOKかどうかっていうのを、
ちゃんと事前に同意を取ってから撮影しましょうねっていう動きが結構今日本でも起きていて、
この例えば私が2020年から2024年になったこの4年間の間に約50作品以上は携わっているんですね。
それぐらい結構もうスタンダードになっている仕事ではあるなっていう感じはします。
奥田 浩美
まさにね、本当に3、4年前なんですけれども、インティマシーコーディネーターという仕事が、
日本で生きていけるでしょうか、存在できるでしょうかみたいな、オンラインで私で相談があって、
いやでも生きていけるかどうか別として、必要は必要なのでそのまま行ってほしいみたいなことを言って、やっとこんな時代が来たなぁと。
西山ももこ
今だとね、日本だと結構そういう性描写があるならインティマシーコーディネーター入れましょうみたいな、
今年私ベルリンの国際コンフェレンスに行ったんですけれども、やっぱり日本は作品数が多いっていうのもあって、
その4年間で50作品っていうのは結構他の国よりも出てる。
だから結構みんなに驚かれる数なんですけれども、それぐらい結構デフォルトになってきたなっていう感じですね。
奥田 浩美
今日本にたった2名ってことですよね。
西山ももこ
今年ぐらいからちょっと増えてるんじゃないかなって気はするけれども、まだ数人っていう形ですね。
奥田 浩美
世界ではどれぐらいって数字は好評されてるんですか?
西山ももこ
2020年の段階で世界で200人いってないっていう感じだったんですけど、
やはり世界的にすごくある意味ちょっとブームになった仕事というか、確実にすごい人数は増えているんですけども、
その人数を増えつつ、私の中でやっぱり人種はすごいアンバランスだなと思っていて、
やはりトレーニングを受けるにもお金がすごいかかる。
1人100万円ぐらいかかる資格なんですね。
それを受けれる人たちってどういう人たちなの?ってなってきたら、みんなやっぱり仕事に余裕があるとか、
そもそものバックグラウンドがいいとこのお家だったりっていうところで、
やはりそのなんていうんだ、だんだん特権階級の仕事になりつつあるのを変えていかなきゃいけないなっていうのを最近感じています。
奥田 浩美
本田さんなんかもっと聞きたい。
本多 達也
もっと聞きたい。
奥田 浩美
何を聞きたいですか?
本多 達也
まず、50作品ぐらいのキスとか、そういうシーンのご指導をなさってるっていうことですよね。
奥田 浩美
指導じゃないって言ったじゃん。
本多 達也
どういう風にアドバイスするのかとか、
何がダメで何がいいみたいなのがあるってことですか、そもそも。
西山ももこ
まず、塗書にはそんなに詳しく書かれていないんですよ。
例えばここでAさんとBさん、一夜を明かします、みたいな文章が1個しかなくって、
そうすると人によっては、ここって一夜を明かすってただ寝るだけなのなのか、
一夜を明かすっていうのはもちろんそういう行為するよねって思う人ってみんな主観でいろいろいるから、
そこをまず監督にクリアにしてもらおうと。
で、じゃあここは、じゃあ寝てここまでやろうね、みたいなのは全部確認した上で、
俳優部に1回伝えて、役者の中で、いやそんなつもりはちょっとなかったとか、
本多 達也
私はここまでできるよっていうのを確認していくっていう作業です。
でもそうですよね、だってやられる側としたら、いきなり胸触られんのみたいなとか、
舌入れられんのとかって絶対あるじゃないですか。
今までどうなってたんですか逆に。
奥田 浩美
そうそう、今まではもう本番回りますみたいなところで、
相互の一方的にこれがいいだろうと思ったやつが撮られていくっていうんです。
本多 達也
やっぱり役者さんの負担はすごい多かったし、
西山ももこ
実際なんかこう芸人さんですけど、キスシーンがあって、
で一人が舌を入れた方が面白いと思ったっていうので、
実際キスしましょうっていうところから舌を入れないって話だったのに入れてしまったっていうところで、
裁判になってる話もあって、やっぱりそういう風にはなってきてるのかな。
本多 達也
確かに。でもそういう会話って役者同士でもできづらいじゃないですか。
だし、ちゃんと中立な人がいないと成立しないなと思ってる。
奥田 浩美
それがまさにこの状況ですね。
もっと聞きたいけど、じゃあ次、本人の自己紹介いきますか。
確かに、お前が何してるかっていう。
まず、こんだけ詰んできた本田さんが何をされてるか。
奥田 浩美
同じような境遇の人は多いんじゃないかなと思っています。
まさにネットフリックスとか、本当に多くの作品がそれに支えられてますよね。
ありがとうございます。
じゃあ岡部さん、社会背景と。
岡部 典孝
社会背景としては、
イノベーションを起こさなきゃいけないっていう機運が高まってきて、
昔は規制を作って守ればいいっていうだけだったのが、
イノベーションを起こさないといけませんねって今そういう空気になってきて、
ここIPFもこんなに盛り上がるようになったじゃないですか。
そういう風になった時に、当然大企業もイノベーションに参画してくるようになったんです。
大企業の特徴としては、法律ができないと動けないんですよ。
法律を作るためには、誰かが先に動いて実例を作ってくれないと、
法律を考える方も何やったらいいか分からないんです。
まさに最近AIとか書いてある例ですよね。
我々がやっているステーブルコインっていう領域、決済も日進月歩でペイペイが出てきたり、
どんどん進化してる。
そういう時に、じゃあ新しい法律どう作ればイノベーションを疎大しなくて、
例えば利用者も守れるんですかみたいなことを考えた時に、
頭の中で空想してても何も始まらないんです。
特に官僚の人が空想するのは限界がある。
そういう時に、やっぱり誰かがやってくれというのが企業化に求められていて、
でも企業化からすると、いきなりやっちゃうと捕まってしまうかもしれないと思うわけです。
だから誰かやってくれっていう声がすごいいろんなところから来る。
本多 達也
なんかお前行けよみたいな。
お前行けよみたいな。
岡部 典孝
そういう役割。
だから我々ある意味行政からもお尻を押されてると思っていて、
これは例えば今決済の手数料が高すぎるっていう課題があって、
決済手数料下げようと思うんだけどどういう規制にしたら下がるでしょうかみたいな課題が彼らも多分あるんですよ。
そういう時に我々が例えばステーブルコインって技術使うと、
こういう理由で決済手数料が一気にほぼゼロに下がりますみたいな提案をする。
その時に法律が今邪魔してるんだったらじゃあ変えてできるようにしましょうか。
こういうふうに通しやすくなるんです。
だから我々がいくら頑張っても当然国会とか通んなきゃいけないし官僚の人が法律書かないと世の中の規制って変わんないんだけど、
その人たちを後押しするための事例を作ってあげて、
あとは弁護士の人とかいろんな人と協力してみんなが納得しやすい規制に持っていくっていうそういうお仕事ですね。
奥田 浩美
特にこの第2部は新しい価値を作る仕事ってまとめてますけれども、
これをやるとこんなにお金があるよみたいな、お金ガッポバコ稼げるよみたいなもののもとに始めてないし、
そもそも今それが持続可能な職業になり得るのかみたいなことがありつつも、
まずは自分がトライしているっていうグループだと思うんですけれども、
例えばこれを広げていくためには、どんな人にこの仕事、この職域が向いていて、
どんな仲間がいたらいいと思いますかね。
私も自分の再現性ってなかなか難しいなって思いつつ、
じゃあ本田さんからどうぞ。
本多 達也
まあでも、やりたいっていう思いがある人が諦める社会ってやっぱり面白くないと思うんですよね。
特に僕は大企業っていうところに、富士通って結構大きな会社なんですけど、
多くの大きな会社の人たちはこれやりたいみたいなのがないんですよ。
結構言われたことをやる方が幸せっていう人も多くて、
それはそれで一つの幸せなんだけど、一方でやりたいっていうことを押しつぶされちゃうんですよね。
それがゆえに。
それはもったいないし、特にソーシャルの文脈ってなかなか予算がつかなかったりとか、
結局それって金になるんだっけみたいな話に結局なっちゃうっていう。
でもそんなことないよねっていう。
しかも大企業ってお金まだあるだろみたいな。
これやって死ぬわけじゃないんだろっていうのをちゃんと思って、
それをやりたいっていう人にちゃんとお金と決定権を与えられるし、
それを守ってくれる上の人たちもいるっていう社会が理想かなと思いますね。
奥田 浩美
会社では本田さんを支えるチームというか、そこはだんだん広がりを見せてる感じなんですか?
本多 達也
そうですね。ちゃんと部署として作ってくれたんで、
あと社長直下っていうのがやっぱり強いんですけど、
一方で社長も変わるじゃないですか。毎回3年に1回ぐらい。
だからそこをちゃんと守ってくれる人が継続するかどうかっていうのがポイントで、
それは大体攻略法があって、周りを巻き込むんですよ。
つまり社内の中だけで完結すると、社長とか役員が変わるとプロジェクトが潰されがちなんですけど、
外の会社と一緒にプロジェクトを起こして動かしてるとかってすると、なかなかやめられないんですよね。
そっちに迷惑かけちゃうと困るみたいな。
奥田 浩美
大人になりましたね。
本多 達也
大人になった。岡田さんのおかげです。ありがとうございます。
奥田 浩美
じゃあ西山さんはこのインティマシーコーディネーターという職業がどういう人に向いてて、
どういう仲間がいたらいいと思われますか。
西山ももこ
私は今のちょっと本田さんと同意しつつも逆なんですけども、
やりたいよりは向いてる人っていうところを、やっぱりどこまでもコーディネーターなので、
いろんな意味で振り回される仕事なんですね。
それは役者も忙しいし、監督も忙しいし、
その振り回されるのにやりたいっていうだけではどうしても追いつかないところってあるので、
どちらかというと自分が裏方に回れて、ちゃんとそこをコーディネートできる人。
そこで考えていくと、やはり制作をやったことがあるとか、
やりたいっていうのももう一つのあれなんだけれども、
それよりもやっぱりこういうことが苦にならない。
続けていける人。仕事としてちゃんと終わらせれる人っていうのを探しています。
奥田 浩美
向き不向きあるなと。今お話聞いてたら、おそらく私はそこ苦手な気がしていて、
私プロデューサーなので、これぐらいやったらいいっていう思いが口に出なくても、
なんか必死に伝わっちゃう気がしてて。
そうですよね。プロデューサーは比較的コーディネーターには向いていないんですよね。
でもそこの対話を発生させて、いい感じの裏方になるっていうことですよね。
西山ももこ
もう調整がすべての仕事なので、調整をし続けることが苦にならない人がやったらいいかなと思います。
奥田 浩美
今どういう形で日本で増えていきそうですか?
西山ももこ
今、もともと私ともう一人の人は二人で、二人しかいなかったんですけど、
一人の人は自分でトレーニングを始めていて、私は私で会社で新しい子を育てていくので、
それプラス最終的にはやっぱりこの今教育という部分では、
アクセスできる人が慣れる仕事になっちゃいけないなと思うから、
今後はもうちょっと幅を広くいろんな方を育てていけたらいいなと思ってます。
奥田 浩美
何か7月に事業を起こされるとか聞きましたけど。
西山ももこ
一応会社にしてチームにして働けたらいいなと思っていて、
特に最近の映画だとインティマシーコーディネーターを入れました、
みたいなことが結構歌い文句になってたりするんですけど、
私からするとそれインティマシーコーディネーターの仕事じゃなくないとか、
これってもっと専門家を入れないと危なくないとか、
例えばこれはインティマシーじゃなくてメンタルヘルスの分野じゃないとか、
っていうふうにやっぱり思うことがすごく多いんだけど、
でもメンタルヘルスの部分もバーンってインティマシーコーディネーター入れたから大丈夫です、
みたいにしちゃってることがあって、
なので今後はやっぱりセットカウンセラー、海外だと結構普通にいるんですけど、
セットカウンセラーとか、そういうチームでハラスメントだったりとか、
表現交差、そういうのをチームで受け入れるような会社にしたいなと思ってます。
奥田 浩美
やることいっぱいですね。
はい、じゃあ次は岡部さんにぜひ。
でも再現性超難しいって思ってて。
岡部 典孝
最近結構やっぱり同じような人増えてきて、少しずつ増えてきてます。
岡部 典孝
必要なスキルでいうと間違いなくテクノロジー、ソフトウェア実装したりみたいなところと、
法律、この2つは外せないんですけれども、
あとはマインドセットとして重要なのがアントレプレナーシップです。
当然01なんですよ、誰もやったことないものを作るって仕事なんで、
しかも捕まるかもしれないリスクを自分で追わなきゃいけないので、
多分雇われてたらまず無理なんですよ。
だから基本的にアントレプレナーシップがあるソフトウェア開発者が法律を勉強するか、
アントレプレナーシップがある弁護士がソフトウェア開発を勉強するかの2択です。
奥田 浩美
すごい、でも絶対必要ですよね。
岡部 典孝
でも絶対必要なんで、そこに突っ込んでいく役、極端なのし、
そこで突っ込んでいけばすぐにお金にならなくても支えてくれる人はたくさん出てきます。
お前がまず突っ込んでいってくれっていうところにお金はつくんで、
それでいくってはいけるんで、最悪弁護士業とかやりながら食い口は自分で家庭で、
そっちをプロボノでやるとかそういうとこからスタートしてやる。
あとは私も大学でちょっと教えたりして、そこで聞いてくれた人がそのうち起業家とかなって育ってくれるといいなと思ってます。
奥田 浩美
本当に後半のこの3人はアントレプレナーシップもあふれ出ていて、
それが結構お三方とも面白い背景で暮らしていらっしゃって、
先ほど本田さんは2年間デンマークに留学して、その間にお二人お子さん生まれて、今子育て真っ最中。
本多 達也
子育て真っ最中。そんな背景いる?それ。
奥田 浩美
必要じゃないですか。
でもそういういろんな方向から見た社会みたいなのを見てて、
西山さんはずっとアフリカの取材とかがメインだったんですよね。
西山ももこ
今も先週アフリカから帰ってきたばっかりなんですけど、ロケコーディネーターをやっていて、
だからアフリカ大陸が専門ですね。
奥田 浩美
さっきチェコって話も出ましたけど、そのあたりもうちょっと広い視野を持たれている方々が、
だからこそ新しい価値が見えてるってなんかあるんじゃないかなと思ってて。
西山ももこ
アイルランドの高校に行ってチェコの大学に行ったんですけども、
日本帰ってきて、日本帰ってきたら急にすごい仕事しなきゃみたいな、
ちゃんとしなきゃいけない、モチベーション持ちなきゃいけない、
ゴールを持って生きていかなきゃいけないのかみたいなのがすごい息苦しくなってきて、
なるようになるやって言ったらアフリカのロケコーディネーターを始めて、
結局インテマシーコーディネーターをやりつつもアフリカをやっているのは、
岡部 典孝
今、DAOっていう分散型組織も注目されてると思うんですけど、
青ヶ島をDAOが島にするぞって言って、
こういう面白い人をたくさん移住する。
めっちゃ宣伝してます、DAOが島。
移住するっていう、そういうプロジェクトも。
奥田 浩美
でも本田さんもすごいいっぱい色んなことやってるじゃないですか。
本多 達也
こんなことやってないわ。
魚獲ったりしてませんから。
岡部 典孝
でもそうやってDAOを広めてると、
じゃあDAOの規制緩和をやりましょうみたいなときに、
政府から呼んでいただいたりして、
お話ができたり、自民党から呼んでいただいたりして、
そこで提案したのが、
実際に法律規制緩和に反映されるとか、
そういうことにつながってるんで、
全部つながってます。
本多 達也
これでも岡部さんどうやって増やすかみたいなものって難しいですね。
奥田 浩美
でも私も仕事50やってるから。
本多 達也
やってみますよ。
奥田 浩美
それぐらいやると新しいものを作るのに
抵抗感がなくなるので、
そのうちいくつかが数年で入れ替わっていくっていう。
本多 達也
なるほど。
岡部 典孝
やり方、ノウハウ、自分で身につけたものはとにかくどんどん
他の人に伝えて、他の人が真似できるようにして、
真似してもらうってことをやってます。
本多 達也
なるほど。
卒業して大企業に入るとは全然違うモチベーションですね。
奥田 浩美
卒業して大企業に入っても、
その大企業をいい感じで転がしてるわけじゃないですか。
本多 達也
確かに。結果、事例というか、
こういうケーススタディを見せるってことが大事ですよね。
そういう意味でも。確かに。
奥田 浩美
結構この後半の人たちって何してる仕事かわからないけれども、
その中でも一つ二つぐらい
仕事って役目をつけて
過ごしてる人たちを出しました。
最後あと4分ぐらいになったので、
それぞれどんなワクワクした未来、
あるいはあるべき未来を描いていて、
そして自分たちが今やってることから、
こんな仕事も生まれてくるかなってことでもいいですし、
ちょっと未来に向けて自分の思いを
一つずつ、じゃあ岡部さんから。
岡部 典孝
JPYCって会社は社会のジレンマを
突破するというミッションを掲げていて、
まさに社会のジレンマを突破するっていうのは、
第一の事例を作る人が必要で、
挑戦しやすい社会を作るっていう思いで
決済の仕事をやっています。
なめらかな社会、手数料がかからない社会を作って、
挑戦者をとにかく応援する、
挑戦者がお金を集めやすくするとか、
仲間を集めやすくする、そういう仕組みも含めて、
エコシステムとして、そうやってお金も集まるし、
法律なんか規制なんかもどんどん早く変わっていく。
このサイクルをどんどん早くしていって、
上げていかないと、AIがこれだけ発展して、
世の中が進歩していって、法律側が追いつかないので、
やっぱり成長が阻害されると思っていて、
それを阻害されないように動いていくのが
大事な役割だと思っているので、そういう世界を作っていきたいです。
奥田 浩美
まさにそういう社会を実現するために、
リーガルアクティビストっていうのは、
絶対必要な条件ということで、
本多 達也
一つの仕事にされているという理解でよろしいでしょうか。
西山ももこ
はい、じゃあ桃子さん。
私の場合は、やっぱり安全にどう撮影現場を
作っていくかっていうところと、
やはり撮影現場って人権っていう言葉が忘れられがちなんですね。
各一人一人に人権あるんだよって、
働いている人も思ってもらえるような、
安全に撮影をしていくっていうのが一つと、
やはりそこをなってくると、この業界ってある意味学歴が必要ないんです。
学歴が必要ないからこそ、今まで例えば、
教育を受ける機会がなかったりだったりとか、
教育を受けたいと思ったけど、
ちょっとドロップアウトしちゃったりとか、
そういう子たちに向けて、できるだけ、
いつでも逆転できるよっていうような社会を作っていきたいので、
教育システムというか、
インターン制で育てていく、
この業界で働けるっていう、
人体を育成していきたいなというふうに思っています。
奥田 浩美
ありがとうございます。ほんださんお願いします。
本多 達也
ポイントは、心の余白だと思っていて、
2ヶ月前までデンマークにいたんですけど、
やっぱりね、
ちょっとすれ違うだけでニコってしてくれるとかね、
デンマークって老学校がないんですよ。
つまり、耳が聞こえない子どもたちも、
一緒に小さい頃から、
いろんな障害のある人たちと、そうでない人たちが一緒に暮らしているの。
それって何でできるかっていうと、
やっぱり小さい頃から、それぞれの違いみたいなのを受け入れ合って、
自分らしく生きられる社会みたいなのを作っていて、
それってやっぱり心の余白だと思うんですよね。
例えば、デンマークでも、
システム障害とかトラブルあるんですよ、いっぱい。
でもね、みんなね、
じゃあもうマイナンバーやめようみたいな感じにならないの。
あるよね、みたいな。そういうトラブルあるけど、
進めるごとに我々の生活とか社会って良くなっていくよね、
みたいな感じなんですよね。
日本はさっきのね、リーガルガッチガチみたいな、
そこから何もできないみたいな、
もっと心の余白みたいな、