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2022-04-21

【オトラジ#120】『プロジェクト・ヘイル・メアリー』中国SF『三体』へのアメリカからの回答!

中国SF『三体』への
アメリカからの回答!

それが「ヘイルメアリー」だ。

『三体』の孤独と絶望に対して
ここには連帯と希望がある。

権威主義と民主主義の違いが
これほど残酷に現れてしまう、
だから小説は面白い......衣良


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00:10
こんばんは、石田衣良です。
こんばんは、吉水乃愛です。
こんばんは、早川洋平です。
さあ、来ましたね。吉水乃愛、だいぶ慣れてきたね。
今、一瞬、ひろなさんって言いそうになったけどね。
そうですよね、頑張ってます。
今回はですね、これみんな覚えてますかね?
三体。
三体。
三体、面白かったよね。
面白かったですね。
今回ですね、この三体、これは中国SFなんですけど、
これに対するアメリカ側の答えが来たんですよね。
答えが、こちらです。
プロジェクト・ヘイル・メアリー。
これ、あれですね、プロジェクト・ヘイル・メアリーってよく分かんないと思うんですけど、
アメリカ人にはパッと分かる。
要は、アメリカンフットボールの最後で負けてるチームが逆転で、
思いっきり長いロングパス、もうアーメン通ったらラッキーみたいな逆転のパスを出したじゃないですか。
そのパスのことをヘイル・メアリーって言うんだよね。
ですよね。
なので、プロジェクト・ヘイル・メアリーは、一発大逆転プロジェクトっていうタイトルです。
アメリカ人の人がタイトル見れば、すごいグッとくるわけですね。
グッとくる、分かる分かるっていう。
しかもね、この内容覚えてます?
三体は、地球の場所が他の宇宙の種族に知られてしまったら、
すぐ攻撃を受けて滅ぼされてしまうので、
地球の座標は隠しておかないといけない。
恐ろしいジャングルみたいな宇宙を想定したじゃないですか。
行ってみれば、孤独と絶望の話なんだよね。
ところが、これ二人とも読んでくれたと思うけど、真逆でしょ。
孤独じゃない。連帯と希望の方。
ご機嫌な感じでしたね。
正直言ってさ、ロシアで揉めてるよね。
ロシアの侵略で、ウクライナが。
ウクライナ戦争がなぜ起こるかは、これとこれの違いです。
なるほど。
世界を危険な絶望の場所と見るか、
あるいは世界は連帯と希望の場であると見るかで、
こんなに世界に対する感じ方とか考えが変わってしまう。
これはぶつかるよ。
なるほど。
どうしてもぶつかってしまう。
そっか。結局その未知のものへの感情っていうか、
どう捉えてるかが、そのまま小説に現れてるから。
そう。世界をどう見ているか。
世界をどう見ているか。
外国をどう見ているかっていうのが、
この2冊ほどはっきり出ている、
今と中国のアメリカの違いが出てるのがないんじゃないかな。
確かに。
ちなみにどうだった?2人は。
え、ノアさんどうだった?
私はすっごく、
読めたこれ。
面白かったです。
よかった。
なんかやっぱ私SF結構好きなのかもしれないですね。
ていうか、うちのチャンネルでSFを取り上げすぎなんだよね。
03:02
僕の趣味で。
僕も親戚さえ十分だったから、
言語とか苦手でさ。
そう、本当にアメリカの映画とかを読んでる、
ドラマとか映画を見てるなっていう本当に感覚で。
だってこれ作者のさ、アンディ・ウィアってほら、
あれ見た?火星の人。
見てない。
映画にもなりました。
オデッセイ。
オデッセイ。
オデッセイそう見てないんですよね。
そうなんですよ。
オデッセイの人なんだって思ったんですけど、
なんかこう、
やっぱり人物の描写っていうか、
宇宙人出てくるじゃないですか。
私はもう彼のすごいファンになって、
なんかすごく、
それでどんどん読み進められたって感じでした。
それは良かったね。
はい。
じゃあ三体より全然楽に読めたんだ。
だからもう全く、
ジャンルが全く違う宇宙の話として捉えてたので、
三体は三体の面白さがあったし、
こっちはこっちの面白さがあったなって、
本当に。
陽平君どうだった?
そうですね。
僕は最初に結構読んで、
あのオープニングからね、
やっぱりあの漢字から引き付けられて、
だったんですけど、
僕は意外とこう、
伊良先生にこのSF進めていただきながら、
常にSFをもう、
完全に気持ちよく読んで、
もう楽しかったですって言えたことが、
あんまり実はなくてですね。
結論が言うと面白かったんですけど、
オープニングとやっぱ最初と最後は良かったので、
すごく三体より良かったんですけど、
相変わらずこう、
この長い圧倒的な分量で、
途中でなんか自分自身が、
なんか宇宙に放り出されたような感じですね。
何が何だか、
分かんなかったんですけど、
でもなんか三体より小難しくなかったかな、
っていうのはちょっと思ったんで、
あと伊良さんおっしゃったように、
ちょっと後出しになっちゃいますけど、
やっぱりなんか、
アメリカって感じがして、
なんかやっぱり、
僕以外の結構レビューとか見ても、
同じ意見を持った方いたみたいですけど、
なんか三体の後に読んで良かったなっていうか、
なんかそんなことを感じましたね、
さっきの違い。
まあそれは個人の価値観だと思いますけど。
ちなみに、
読んでない人のために、
設定とか、
設定だけ、
無料部分で伝えておきましょう。
基本的にはですね、
ある謎の宇宙細菌みたいなのが発見されるんだよね。
細菌ね、はい。
うん、宇宙細菌。
それは何をするかっていうと、
高速に近い速さで移動しつつ、
宇宙にあるたくさんの星の光を食べるっていう細菌なんです。
で、後になってそれがね、
主人公によって、
アストロファージっていう、
星を食べるものっていう、
名前が作られるんだけど、
そのアストロファージのおかげで、
近い将来、
太陽の光が10%ぐらい、
暗くなるだろうと。
そうするとどうなるかっていうと、
ほぼ30年ぐらいで、
人類は死滅しちゃうんだよね。
代表学系が来るんで、
そのパーセンテージ単位で、
太陽の光が少なくなったりすると。
さあ、それはもう避けられないのかと思ったら、
地球から12光年離れたタウステチは、
06:01
あれおかしい。
この星でも同じように、
アストロファージに感染しているはずなのに、
太陽の光がこの星は暗くなっていない。
なんでだっていうことで、
じゃあなんとか、
地球から宇宙船を出して、
その秘密を解き明かし、
宇宙を救おうというふうに動き出すっていうのが、
このプロジェクト、
いちかばちか大逆転っていう本なんですね。
いや、面白いよね。
もうそれだけで、
なんかつかみはOKじゃない。
ほんとつかみがやっぱいいですよね。
うん。
ちなみにこの宇宙細菌も凝ってるんだよね。
太陽の光を無限に溜め込めるんだけど、
その細胞膜の境界上に、
なんていうのかな、
量子的なトラップみたいなのがあって、
ものすごい光エネルギーを溜めておけると、
熱と。
なので、実はこのアストロファージっていうのが、
光を食べるだけじゃなく、
光を放出するんだよね。
うん。
なので、エンジンの、
宇宙ロケットのエンジンの推進材として、
それをやると、
高速の93%ぐらいまでの速度が出せるっていうね、
ものすごい便利な設定をうまく考えてるんだよね。
うん。
僕はもう一番びっくりしたのは、
このアストロファージの設定です。
なるほど。
宇宙を食べるけれど、
光を出すことで、
宇宙ロケットにもなる。
これが思いついたときに、
やったって思ったんじゃない?
実は。
でも結構ね、
やっぱり、
井浦さん当然小説家でし、
いろいろ設定も考えられてるでしょうか。
なんか、
なんていうんでしょう、
SFって、
ある意味、
サイエンスフィクションだから、
現実的にありうるとか、
そういうものが大事ですけど、
かといって、
もちろん本当に完璧に実証できるものじゃないものが多い中で、
なんていうんでしょう、
その辺の境目が、
井浦さんもやっぱり、
プロとして見たときに、
なんか、
変に薄っぺらかったりすると、
なんか、
今日覚めしそうじゃないですか。
だからそのあたりは、
これは絶妙な感じで、
ちゃんと設定もできてる。
そうね。
だから、
正直ね、
やっぱり、
大嘘が2個入ってるんだよね。
1個は、
その、
アストロファージの設定。
で、
もう1個は、
例の、
エリダナのロッキーくん。
の設定。
そうですよね。
でも、
この2つの存在以外は、
全部、
今の既存の科学で、
できることばっかりなので、
そんなに無知はないんですよね。
だから、
不思議ね。
それが、
アンディ・ウィアの書きたくなんだけど、
オデッセイ、
火星の人も同じだったからね。
火星って、
なんとか生き残るために、
どう食料を作っていくのかっていうのが、
メインの、
地味な、
ロビンソン・クルースの話だったじゃん。
うんうん。
それがね、
でも今回はものすごい、
なんか、
ド派手にぶちかましてきたなっていう。
ただ、
明るいね。
明るかった。
明るかった。
明るい人だね。
これって、
SF書く人って、
いつも、
すごいなって思うんですけど、
作家っていう才能と、
その、
こういった科学を、
力を、
実感を、
理解する知力みたいなの
09:02
その才能が2つ掛け合わさってないと
SFって書けないのかなと
そうだね
ただ純文学系のさ
例えば哲学的なSFみたいなのもあるから
ロマンチックな
ラブストーリー的なSFもあるし
だから必ずしも科学に詳しい
っていうことはなくてもいいかもね
もちろんあれば強いけど
でもまあ面白かったね
そうですよね
楽しみですね
もっと掘り下げていくのが
いかにしてこの主人公グレイス君が
宇宙を救うか
しかも
全く未知の宇宙人と手を組んで
宇宙を救うかっていうのが
ストーリーになるっていう
本当にアメリカ映画で一番大好きな
バディーモノだよね
全く異質な存在が手を取り合って
共通の大問題とか
敵と戦うっていう
考えればそうですね
よくある設定ですよね
バディーモノって
よくあるものをちゃんと書くっても
一番面白いんだよね本当は
王道ですね
そうですね
さあということで
続きは本編となりますが
ここでご感想ご質問
ノアさん来てますか
はいじゃあお便りから行きたいと思います
オトラジメンバーの皆さんこんばんは
いつも楽しく拝見しております
来週はサブスク特集ということでした
多分前回のやつを見ていただいたと思いますが
私はネットフリックス
アマゾンプライム
ユーネクスト
ディズニープラス
エンタニープロ
スプレー
ポーティファイなどを登録しています
結構入ってるね
最近は知的好奇心を満たすために
様々な有名人のチャンネルにも課金しております
オトラジ以外には
岡田ゼミ
ビデオニュース
深掘りTV
月刊三橋に登録しています
様々なサブスクに課金していると
結構自由な時間がなくなるので大変ですが
楽しいですというお便りいただきました
この人でも2万円くらい使ってるよね
今のだけでも使ったそうですよね
すごいですね
すごいな
ありがとうございます
学ぶのが楽しい方なんですけどね
はいじゃあ質問いきたいと思います
ずっと楽しみにしていた
シンシン東京の星上海の月を購入しました
ありがとう
近くの書店で予約して
発売日当時は仕事を早めに切り上げて
引き取りに行きました
いいね
本気ですよ
面白くて毎日寝不足になりながら読んでいます
今回はイラさんにお聞きしたいことがあり
お便りさせていただきました
僕の記憶が確かならば
イラさんは作品の帯のキャッチコピーを
自分で書いていらっしゃったかと思うのですが
今回のシンシンもイラさんがお書きになったのでしょうか
帯といえば
スワベさんのラジオも拝聴しました
コメント欄もとても盛り上がっていましたね
いつも心動かされる素敵な作品
ありがとうございます
そうかそうかありがとう
でも今回帯はスワベさんが書いてくれたので
そっかそっかなるほど
だから全然
もうお任せでやってますので
でもスワベさんのラジオ楽しかったよ
12:00
あっという間に30分経っちゃったね
みたいですね
盛り上がったみたいで
スワベさん声いいねやっぱり
確かに声いいですよね
渋めの声ですよね
さすが
私もぜひシンシン読んでみたいと思います
めちゃくちゃ面白かったですよ
さあということで
この後はプロジェクトヘールメアリーについて
たっぷり本編では
お話ししていきたいと思いますが
続きはですね
4通りでご視聴いただきます
YouTubeメンバーシップ
ニコニコ動画
Appleサブスクリプション
そしてaudiobook.jp
いずれも概要欄に詳細が記載してありますので
お好みの方法でご視聴ください
それでは後ほど
はい

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