学生時代いじめられ、社会人になっても失敗ばかり。病院へ行ったらアスペルガー症候群と言われました。
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世界は先が見えず、ネットには攻撃的で強い言葉ばかりはびこっています。
「普通」にしっかりと生きている人が生きづらい困った時代です。
でもほんとうは迷いながら、毎日をしっかりと生きている「普通」の人こそ、主役なのです。
そんな人同士が集まって、本や音楽や社会の話、仕事や恋愛やこれからの世界の話を
のんびりと大人の余裕をもって話し合う小さな社交場=サロンをつくれないか。
そんな想いからサロンは始まりました。
ユーザとして−−−石田衣良の世界観を味わう。生まれたコンテンツを体験する。
クリエイターとして−−−サロンでの出会いを通じて、創作に打ち込む。
プロデューサーとして−−−サロンで見つけた原石を、世の中に届ける。
それぞれがそれぞれの関わり方で、フィクションを楽しみ、自分の生活を豊かに、展開するためのホームグラウンド。
誰もがクリエイターで、誰もがユーザーで、そして誰もがプロデューサーになれる時代です。
フィクションという入れ物を、ただ味わうだけではもったいない。アイデアの原石を、研ぎ澄ませる工程も楽しめる場所にしたいと考えています。
肩書きの垣根を超えて、みんながそれぞれの想いを叶えるための場所を、オンライン上に作りました。
◆石田衣良サロン「世界はフィクションでできている」
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00:11
こんにちは、早川祐です。石田衣良、恋と仕事と社会のQ&A、皆さん今日もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今回、若い女性から来ています。23歳の方からです。
私は集団がこわいです。学生時代も、こわくても、がんばって、学校へ行ってもいじめられて、大人になって働いても、セクハラやパワハラに悩まされたり、失敗ばかりして、怒られて部屋に閉じこもるしかなくなります。
病院へ行くと、アスペルガー症候群だから、能力にデコボコがあるから、得意なことを伸ばしてね、と言われました。
でも、ほとんどできることないです。
図書館で、石田衣良さんの再生のツルバルの門という話を読んだとき、泣いてしまいました。
考えてもできないことはできないのですが、これからが不安で悩んでいます、ということです。
23歳の女性。
大変ですね。僕もね、正直言って、集団行動があんまり好きじゃないんだよね。
よくコマーシャルなんかで、
全員が一糸乱れのダンスをするとか、行進をするっていうのは、日本で特に多いじゃないですか。
ああいうコマーシャルって海外ではほとんど見ないんだけど、
日本人は何かを同調させて、みんなで動くのが大好きなんですよね。
なんなんですかね。
ちょっと気持ち悪いですよね。
今回、改弁されて令和になりましたけど、
令和の令は、誰が何て言っても最初の大元は命令です。
誰かに命令して、言うことを聞かせるという意味なんですよ。
そこから、
その何、
その何のBeautiful Harmonyですか、麗しいハーモニーみたいな調和だっていうふうに言うんですけど、
その令がなぜ、麗しいとか綺麗だって言われるかっていうと、
誰かが命令したときに、全員で規律をとってパッて動く。
言ってみれば、北朝鮮の軍事パレードあるじゃないですか。
あれみたいに揃っていることが綺麗だっていう意味が、令和の麗しいなんです。
そうなるとしても嫌だな。
猛烈に嫌でしょ。
だから、そう考えると、
日本人のそういう性交はもうあるんで、あなたの場合は全然まず合わないわけじゃないですか。
この世界には、特にアスペルガーとか関係なく、2割から3割ぐらいは対人関係で問題を抱えている人がいるのね。
で、対人関係のない仕事っていうのがあるんですよ、いっぱい。
ある?
あります。
何仕事ね?
いや、単純に言えばさ、
決まったことを、対人関係の決まったことだけやればいい仕事ってあるじゃないですか。
はい。
例えば、図書館の本のカウンターの人とかは、特にないよね。人間関係を結ぶ必要が。
確かに。
最低限はあるかもしれないけど、そんなバラエティーには飛んでないですよね。
でも、ルーティンの中でこなせるじゃないですか。
はい。
だから、あるいは、文書の整理係だったりさ、例えば、テープ起こしの仕事なんかは、対人関係そんなないよね。
03:07
はい。
なので、自分の身が守れる対人関係があんまりない仕事っていうのを、探してみましょう。
23歳だから、これからいろいろできるし、その中には、かなり多くの仕事があるんですよ。
そうですね。
だから、そんなに不安にならなくていいです。
もちろんね、生きるのが楽になることもないし、それで大金を稼げるってことはないんだけど、自分の生活を立てながら、
だから、集団では働かない、たくさんの人には会わない、相手の気持ちを読むとか、空気を読むみたいなことをしないでいい仕事っていうのがいっぱいあるんで、それをゆっくり探してみましょうよ。
自分と全くね、正反対の島に入っちゃったらきついですよね。
きついです。もう無理無理無理。
特に、その女性の集団はね、空気を読まない人をものすごく恥じくところがあるんで、だから、逆に今23歳じゃないですか。
はい。
25歳生まれたらいいんですよ。
はい。
30歳ぐらいまで、7年ぐらいかけて、ちょっとずつ仕事を試してみて、その中で自分のスキルだったり、性格でも合いそうなものを一個見つけて、それをコツコツとやっていけば、一生特に大変な苦労もなく生きていくことができるんで、そんなに不安にならなくても大丈夫だと思います。
こういう話、就職のときに聞きたかったですよね。大学とかで、そういう話してくれる人いなかったな。
いないね。要は日本はすぐに空気を読めとかさ、相手が何を読むかみたいな。
相手が何を感じているかさ、知らないみたいなことばっかり言うんだよね。
うん。
でも、そういうことが決定的に苦手だったり、できない、不可能だったりする人がいるので、スペルガーにしろ発達障害にしろ、ともかくそうでない生き方を探すしかないよね。
でも、空気読めとか命令の例じゃないですけど、第2次体操終わったときにアメリカにいろんなもの抜き取られたってよく言うけど、そこはじゃあ抜き取られなかったとか抜けなかった?
アメリカにいろいろ抜き取られたって言うけど、何にも抜けなかった。
何にも抜き取られてないよね。
そうなんですか。
だって、今の会社見たっておじいさんばっかりが牛耳っているじゃん。
そうなんですよ。
日本の社会なんて。若い子が出ていこうとしたらすぐ潰されるしさ。正直言って、ものすごく古い東アジア儒教社会のままだよ。
表層的には西洋化したような感じありますけど、中もあんまり変わってない。
変わってないね。それはやっぱり今回の会見なんかでもわかるよね。突然みんな天皇ファンになったから。
確かに。
正直言ってあんまり関心がないんで、もうちょっと自由にしてあげればいいのになって思うぐらいなんですけど、
なんかよくわかんないところで、ものすごく古いものを大事にしようとか、お年寄りは大事にしよう。
正直言って海外だったら、こんなに赤字はかさんでないよね。
要は年寄りにものすごく手厚い年金とか健康保険をやろうなんてどこの国も考えてないから。
日本だけめちゃめちゃ年寄りに手厚いんで、こんだけ借金がかかってますからね。
06:04
だってもう歪みが出てると思いますよ。若い人とか子供にはお金を全然使ってないから。ひどいと思うな。
そういう時代だから、せめて働き方ぐらいは確かに自分でちょっとよく考えて、無理しない感じの方がいいかもしれないですね。
この番組では皆様からのご質問を募集しております。またイラさんのサロン、世界フィクションでできているの方も引き続き勧誘募集しておりますので、合わせてイラさんのサイトをチェックしてみてください。
ということで、今日はイラさんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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