徐々に年々減ってるっていうのは、意図的に減らしてるんですか? 意図的に減らしてます。 それはなぜですか? 僕がいなくなっても、多少規模が小さくなっても続く会社にするというのが、やっぱり僕のミッションなので。
というか、そもそも、僕のトークショーをやる番組を作りたいんだったら、言論って会社がいらないんですよね。もう、究極、僕がYouTuberになればいいだけだから。そうじゃないミッションがあるわけですよ。だから、そのためには、観客も変えていかないといけない。
だから、例えば、あずまひろきのファンばっかり来てたら、僕がいなくなったらダメなんだ。ですよね。そうすると、僕の回数を減らすっていうことは、あずまひろきを知らない観客を増やすっていうことなんですよ。
だから、ゆっくりしか進まないんですよね。 そうですね。
まあでも、それをゆっくりゆっくりを、ずっとやり続けてるっていう感じですよね。
そういう意味で、今、言論の話が出ましたけど、ちょうど前回お話し伺った2021年の3年ぐらいなんですけど。この3年ぐらいで、あずまさん自身が出番を減らしてるってこともあると思いますけど。
意図的じゃないに関わらず、どちらでもいいんですけど、言論を知らす、あずまひろきでもいいんですけど、なんか、訂正されてたことってありますか? 訂正したことでもいいんですけど。
訂正っていうのはどういうふうにとるかですけど、かなり、統計がとりにくいんですけどね。
観客の年齢層や食料は、かなり変わってきたんじゃないかと思いますね。 あ、そうですか。
前回伺った時も、昔は意識高く、いろいろ知識をみたいな方から、もう少し広くなってたってありましたけど。
それが着々と進行してる感じですね。
だから最近だと、うちは言論友の会っていうものを作ってるんですけど、友の会にも地方在住の方が結構増えてきて。
それは、言論カフェっていうのが東京にあったとしても、ほとんど全てのイベントが中継で見れるとか、そういうことが大きいと思いますけど、
地方の会員の方が増えてて、地方でオフ会とか、だから地方会員の自主的なつながりみたいなものがすごく増えたんですよね。
それはコロナ期の前にはほとんどなかったので、しかもそれは一つの地域だけじゃなくて、例えば九州でもあるし、新潟にもあるし、近畿にもあるし、みたいな感じで、
複数の場所で言論友の会の会員同士がつながったりする。それはここ1,2年の新しい動きですね。
ちょうど3年前の時は、まさに言論カフェなんかもリアルがあって、オンラインもコロナの前からあったにしても、当時は1,000円でも高いみたいに言われてたのが、
コロナで3,500円くらいの他のものが出てきて、むしろ言論5,6時間で1,000円とか安いんじゃないかみたいな話があったと思いますけど、
その時、安馬さんがおっしゃってたのが、その一方でコロナ後に、お客さんがオンラインとリアルのバランスというか、
目の前にいるリアルのお客さんとオンラインのお客さんの満足をどうバランスするかみたいなことが、今後課題になっていくんじゃないかなっておっしゃってるんですけど、そのあたりはどうですか?
おそらく、言論カフェ自体に来なくても、友の会の会員とか、うちのお客さん同士が交流する場所っていうのが自主的に作られるようになってきていて、
むしろ、人間っていうのは、イケメンや美人は得意してるし、人間ってイケメンや美人だってだけで騙されるし、イケメンや美人に限ると、様々な外見で騙される。
その様々な外見が騙されるっていうことを、僕たちは弱点として持ってるっていうことを、しっかり可視化した方がいいと思いますね。
だから、そうすると、なんかもう僕の話で恥ずかしいです。僕、オンラインで映画化をやってる時に、初めての先生を選ぶ時に、どうしてもちょっとイケメンだったり美人の先生を選んじゃうんですよ。
だから、それが今、アズマさんが言っていただいたように良いんですけど、僕も選挙とかで、当然政策とかも見ますけど、
やっぱり正直よくわかんない時に、なんとなくこの人、大丈夫そうかなみたいなもんで、やっぱりちょっと働くので、その時に、かといって、じゃあ選挙の投票する相手全員、顔が見えないで文字だけで、政策だけで、音声だけでっていうのも違うしなっていう。
いや、そんなこと言ったらば、人間の話し方とかも、例えば男性だったら声が低いとかなり得しますよね。やっぱり説得力あるような感じがする。
僕なんか声が高くて、時々裏返ったりするタイプだけど、こういうような喋り方は、これだけで気持ち悪いとか説得力ないとか言われるわけですよ。
だから、いろんなことがある。でも、大事なのは、人間ってそういう生き物だから、そんなに理性だけでしっかり判断とか、そんなこと最初からできないわけですよ。
で、大事なのは、やば、間違ったと思ったら、すぐ修正するっていうか、俺間違ってたなと思って方針転換するっていう構えさえあればいいわけで。
むしろ有権者は、しっかり政策を吟味し、外見に騙されないで投票するべきだとかっていうことの方がね、ちょっと空虚だと思いますね。
そうですね。それこそ、仕組みでも顔出さないようにするとか、そっちが怖いですよね。
怖い怖い。だから、そういう距離感も大切で、若い人たちが出てきた。どっかの国で、例えば野党がドーンと急に伸びたって言った時に、
じゃあ、例えば党史とかを見た時に、ああなるほど押し出しいいなと思ったら、やっぱりそれでずっと上振れしてるとかあるのかなと思って、少し距離を取るとか。
やっぱりそういうことは、知恵として持っておくべきだと思いますけどね。
そうすると、今日大きな話からね、今みたいな話までありますけど、やっぱり本当に、あずまさんご自身がおっしゃってるように、
気づくとか、そういうことがあるんだって知っとくことですよね。知って、後、軌道修正できるようにというか。そこですよね。
で、もうちょっと突っ込むと、その気づくっていうことが大事だってことはわかったんですけど、その上でやっぱり自分が軌道修正できるかとか。
なんかその辺ってのは、最後、本当にその人にもかかってると思うんですけど。そこって、どうしたらいいんですかね?っていうのもあれですけど。
まあでも、何もかもケースバイケースですからね。結局、その原理としては、大して目新しいことなんかないわけですよ。こういう人生に関することは。
だからそれをどう応用するかっていうことでしかなくて。だからまあ、僕としては、僕が言論人として心がけてるのは、
あんまり大文字の絶対みたいなものは振りかざさないようにしようと。違う政治勢力の人の話も聞くようにしようと。
そして、いろいろ例えば価値観って変化するから、今から20年前、30年前を振り返したら、いろんな人にいろんなものが出てくるし、
また、今同時代に生きてる人も、年長者の世代の話を聞くと、「なんなの?」って思うことはあるけど、
それは逆も言えるはずで、自分よりも20歳、30歳したからしたら、僕だってそう見えてるんだろうから、
あんまり一方的にこっちが正しくて、相手が間違ってるふうに言うのはやめようとか。まあ、そんな感じです。
アズマさんご自身が、この一輪でもいいですけども、極端に180度まではいかなくても、かなり角度的に変わったってことはあります?
アズマ 角度的に変わったというよりも、僕は普通に年を取るに従って、どんどん中央になっていってるんですよね。
あと、諦めていってる。いろんなことに対して。
例えば、ヨーロッパの基準とか、アメリカの基準というので考えると、日本っておかしいことっていっぱいあるわけですよ。
やっぱり若い頃には、そういうのは日本変わらなきゃいけないとか思ってたんだけれども、
今は、僕がここで仕事してる以上は、これが所有の条件なんで、多少良い方に変えていきたいけど、
大冗談に、これが変わるべきだって言っても何にもならないなって思うようにはなってきましたね。
それは諦めっていう言葉だけではちょっとネガティブですけど、別にすごいネガティブに言ってるわけでもない。
まあ、よく積極的諦めみたいなものはありますけど。
そうだね、積極的諦めかもしれないけど。だから、認めて受け入れるというか。
でも別に、それ肯定してるわけじゃないんですよ。ただ、仕方ないなと。
で、結局、世の中全体の中で自分が変えられることってすごく一部ですよね。
いろんなことに対して声を上げたり関わったりとかしてると、できることへのエネルギーがなくなっちゃうから、そこでも何も残せなくなっちゃう。
そういう点で僕は、昔は派手にいろんなことを話す言論人みたいな人に当然憧れてたから、僕も今こういう仕事をしてるんですが、
やっぱり今はもう、どっか一箇所で、それは土地でもいいしジャンルでもいいんですけど、
何か長いことを続けて、そこの世界を変えたい人っていうのに敬意を抱きますね。
で、大きいことを話してても、結局社会は変わらないから。
そういう点で、僕はあんまり言論人みたいな職業全体から降りちゃってるところがあるんですよね。
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この度スタートしたメンバーシップでは、各界のトップランナーから戦争体験者に至るまで2000人以上にインタビューしてきた僕が、
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