1. 組織マネジメント研究所
  2. 第90回 『質問:会社は好きだ..
2017-01-12 17:30

第90回 『質問:会社は好きだが、仕事はそれほど好きじゃないメンバーが一定数いる組織に必要なこととは?』

第90回 『質問:会社は好きだが、仕事はそれほど好きじゃないメンバーが一定数いる組織に必要なこととは?』 井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。
00:04
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、
井上さん、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、今日も質問が来ております。
この方はですね、これは井上先生がされている明海カレッジの時に出た質問のようですね。
会社は好きだが、仕事はそれほど好きじゃない、嫌いではないというメンバーが一定数いる中で、
より仕事に前向きに取り組んでいけるような、仕事に誇りを持てるような文化を作っていくためには、どうしたらよいでしょうか。
背景として、第三者機関が実施したアンケート結果で、
社員の多くは制度や環境が整っており、全体的には良い会社であると考えている状態となっている。
そうですね。
文化。
文化でもあるんですが、仕事をやっている、何ていうのかな、目的みたいなの。
というのが、良い制度とかそういうものが整っているので、安心して働けるねという意味で、そこの満足度は高いと。
会社は好きですと。嫌いじゃないですと。
嫌いじゃない。
好きじゃないけど嫌いではないみたいな。
仕事がね。
会社は好きだと。
そういう意味で会社は好きですと。
でも仕事ってなると、嫌いじゃないけど好きでもないなみたいなね、いうところに淡々といるということでしょう。
よく皆さんご存知の、マズローの欲求5段階というのがあるじゃない。
あれでいう、生理的な欲求というか一番下の生存の欲求。
それ以上の動機づけになるところが弱いんじゃないかなと。
03:02
なるほど、ここからそう取りますか。
だからそういう会社が整えている環境は大丈夫だけど、会社が持っている魂みたいなものとか、そういうものがまだ明確じゃない、伝わりきってないじゃないかなと。
だから仕事が仕事の内容という意味ではなくて、何となくやってるという意味で作業的になっちゃう。
なるほど、やらされてる感というか。
やらされてるまでないかもしれないけど、パートさんとかアルバイトさんが感じる仕事と同じように。
こなしてるだけみたいな。
消化してる感じ。
消化してるね。
そういうような感じで仕事に向かっちゃってるんじゃないかなと。
だからこの仕事をやることが何につながって何のためになってるとか、誰が喜ぶとかよくあるけれども、その会社の存在意義みたいなのをもっとみんなで確認できるようにしていった方がいいかなと。
これ言ったら身も負担もないですけど、すべての仕事が先ほどの自己実現じゃないな、自分はマズログの方に言葉に引っ張られちゃいましたけど、
同期付けをされるような自己実現的な欲求レベルでの満足度というか、そういったものを取りながら仕事をするべきっていうのをした方がいいんですかね。
会社は好きなんですよね。
たぶんうまく回ってるわけですよね。
わかんないですけど、ここの経営者から見たら、あんまりことは新たです、このまましてっていいよっていうふうに思ってないのかなとか。
でもなんかあれでしょ、もうちょっと前向きというか、誇りを持ってっていう言葉があったでしょ。
そうですね、この方は仕事に誇りを持てるような文化を作っていきたいんでしょうね。
そう、だから仕事に誇りを持つっていうのは、やっぱりなんで誇りを持てるかといえば、意味異議を感じる方は感じないから。
相変わらずシンプルに教えますね。
なるほど、なるほど。誇りを持てるかどうかは意義、意味を感じる方が。
06:00
確かに。
ということは、意味異議が語られていないとわからない。
これ井上さんの感覚でいうと、どんな仕事でも意味異議は感じさせることはできるんですか?
どんな仕事でも感じるかっていうと、なかなかそう簡単ではないと思う。
ただ、やっぱりよく言う、会社の意味異議はこういうことだっていうのは、やっぱり語らないと。
仕事ではない、会社の。
だから、同じ店員さんであっても、片っぽは、わからないけどね、世界平和のためにこういうことをやってるんだっていうふうに言ってる人と、
とにかくみんなで売り上げ上げて利益出そうとだけしか言われてないのだったら、
同じような動きを店員さんがしてても、なんか違ってくると思う。
確かにね、確かにそうですね。何か変わってきそうな感じがしますね。
そうか、その意味異議っていうのは仕事に対してというよりも、会社のということなんですね。
特に今回の質問でいうと、そういう文化を作りたいっていうので、会社単位の話であろうから、
会社としての意味異議を、やっぱりこう、ちゃんと言葉にする。
でね、あんまりこうね、交渉で抽象的なもんじゃなくてもいいと思う。
その、何ですか?
例えば、高級の平和党みたいな。
いや、そういう場合っていうよりも、よく抽象企業で多いのは地域社会への貢献とか。
よく聞く感じですね。
でも地域社会への貢献って、分かんないよね。
まあ確かに。
それは最終的にはそういう言葉になるんだろうけど、
じゃあ何をもって地域社会に貢献するのかっていうのがない。意味が伝わらない。
例えばそれは、何だろうな、
物を作って売っている企業とサービス業では、
地域社会への貢献って、多分もしかしたら具体的に示す行動は違うだろうし、
提供する価値も違うんだろうと思うので、
そういう意味では、私たち、そういう意味ではさっき言ったミッション的なもの。
何々でこれをやる。
何々を通して。
何々で通して地域社会に貢献する。
この何々をっていうのがまた抽象的じゃまずくて、
食の文化を通じてとか言っててもしょうがないので。
確かに。
よく出る例だけど、トマト農園の方みたいに、
何十時間の間にお届けするということを通して、
安全で美味しいものを届けるんだっていうようなことだと思う。
具体的な何をしていきましょうかっていうか、
何ができているから僕たちこういう価値があるんだよっていうのを作る、示す。
私たちって店員さんでもね、店員としてこの店に立ってるけど、
09:05
買ってったお客さんたちはこうなれるんだって思うのと、
思わないのでは違うかなっていう感じをする。
この方、仕事に誇りを持てるような文化を作ってっていう言い方をされてますけど、
以前にもお話あったと思いますが、文化が作られている状態ってどういう状態なんですか?
文化が作られているっていうのは、言葉にしなくてもみんなが同じニュアンスで捉えられる。
だから非言語で認識しあえる。
あ、あれだ。井上さんが以前おっしゃっていた、
共通と差異の話の共通文化を言語化しなくても捉えられてる感じ。
これやっちゃいけないよねって。
うんうん、みんなもそりゃそうだよねって思って。
先ほどのミッションとか会社の意義、意味みたいなものと、
会社の組織の文化ってどういう関係なんですか?
文化を作るために必要なのが、
僕は会社を運営している経営者からの我々の意味、意義を、
ミッション、こういうことを通して、こういうことができるから。
それを投げかけると、そうか、そういう意味があるんだとしたら、
さっき言ったような、こういう人たちとは付き合わないよねとか、
必然的にね。こういう人との、こういう要望には応えないよねとか、
何でもいいから売るっていうもんじゃないよねとか、
っていうのはだんだんできてくる。
出てきてくるでしょうね。
だから、それは行動指針的なものでもいいんだよね。
いわゆる、もっと考えようとかね。
そういうことがボンとあったとしてもいいから。
考えようっていうのは、みんなの中で宣言しながら定着していったら、
やっぱり、あれ、このままでいいのかなっていうようなこととか、
もうちょっと工夫できるんじゃないかなっていうのが、
暗黙の了解のうちに、雰囲気として醸し出される。
だから、ふって出されたものも、大丈夫かっていうのは、
みんなが、ちゃんともう1個できてるかっていうのと同じ。
だからやっぱり、ある種の宣言、
よくある見える化みたいなもんだけど、
価値をちゃんと、私たちの価値。
私たちの価値。
価値ってこういうことだよね、とか、価値観はこうだよね、とか、
いうことを示してあげることは、文化にするためには重要。
なるほど、文化が生まれるための、本当に必要な、
必要準備条件なんですね。
だから、ビジョン、ミッションとか行動指針とか、
そういうのが大切だよっていうのは、そういう意味で。
なるほど。
で、ちょっと余談だけど、よくある、
言葉はね、同じようなもんだけど、
12:01
経営理念的なものってあるじゃない。
はい。
要するに、さっき言った地域社会の貢献とか。
っていう、抽象度が高い、そういう文言っていうのかな、
言葉は、社員に理解してそうやりなさいって言ってもできないから、
経営理念の浸透を図るっていうと、
経営理念を具体的な行動に落とすために何したらいいかね、
っていうふうにみんなで社員で考えて落とし込むっていうことを
よくやったりするけど、それもいいんだけど、
それは、まさにそれが重要なんだけど、
経営理念に向かって、それをブレイクダウンするっていう、
ちょっとその手前は、経営者が、
私たちはどういう人間たちなので、
これを言ってるかっていうことを、
ちゃんと示してあげなきゃいけないってこと。
基本的には語らなきゃいけないってこと。
語らなきゃいけない。
で、地域社会への貢献をできてるかどうかは、
経営者が自分の経営に対して、
振り返ったり、見直したりするときに、
俺ってできてるかなって、
そういう経営をしてるかな、ちゃんと、
っていうためにあるもので、
経営理念で経営者のためにあるものだと、
俺は思うのね。
自分の自解というか。
そう。で、それを達成するために、
さっき言ったように、
何をもって達成するかの何をっていうのが、
社員が共通で持つべき。
そこの共通の何をっていう部分は、
経営者が示してあげること。
それはみんなで作ってももちろんいいんだけど、
その入り口ぐらいはやっぱり、
経営者が作るべきじゃないかな。
なるほどね。
だから、我々の高度な技術をもって、
難しい、
例えば難しいと言われている、
医療器具の開発を進める。
それは病気のない社会を作りたいとか、
っていうのが経営理念としてあっていいんだけど、
病気のない社会を作るために、
お前らどうするんだって問いかけるものじゃない。
言われたところで、はぁって感じですね。
だから高度な技術をもってっていうのがヒントで、
高度な技術をもって社会に貢献するためには、
何したらいいっていうのは、
社員に問いかけてみる。
ってことはやっぱり切磋琢磨して、
磨かなきゃいけないですねとか、
いろんなことが起こると。
そうすると、さっき言った、
もっと考えようとか、
っていう言葉が生まれたり、
見えないところにもしかしたらヒントがあるとか、
いろんな言葉が出てくるじゃない。
そういうことを作り出すのは現場でもいいと。
やっぱりこう、
病気のない世界を目指すんだっていうのは、
経営者が語るメッセージではあるけれど、
そのために自分たちの経営をちゃんとしてるか、
っていうのはあるけれど、
15:01
現場が、だから君たち何をするかを考えなきゃダメだよ、
っていうものではないような気がする。
どこからどこまでが経営者で、
現場がっていうのは、
なんとも言えないグラデーションの要素があります。
なるほど。
最後にこういった方はどうなんですかね。
会社の意義とか意味を。
この方経営者なのかな。
多分経営者じゃないかもしれないですよね。
ただそういうことをやらなきゃいけないようなお立場だとするならば。
だから多分、
それこそ、
もしセクションの人だとしたら、
うちらのセクションって何を大切にしなきゃいけないかね。
なるほど、まず。
みんなで、もしくはその人がでもいいから、
言語化していった方がいいんじゃないかな。
セクション、まずセクション。
私たちのセクションは何に向かって何をしていこうか、
こういうことを大切にしよう、
っていうようなことをやっていった方がいいんじゃないか。
そしてそこにおける言葉を紡ぎ出していくような。
なるほどですね。
こないだ非常に文房具会ではご活躍をされている、
ビジョン経営も含め、
行動指針とかもすごい素敵な言葉を紡ぎ出し、
それこそ考える組織を作っている社長さん。
参考までにゲスト今度お呼びして、
ぜひ出ていただきましょうかね。
素晴らしいものだけでしたもんね。
そうですね。
今社長さんが言いましたので、
ぜひ来ていただきます。
来てください。
たぶん皆さんの参考になると思いますので、
井上さん、大胆楽しみにしていただきたいなと思います。
本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
番組では井上健一郎への質問を受け付けております。
ウェブ検索で人事明快と入力し、
検索結果に出てくるオフィシャルウェブサイトにアクセス。
その中のポッドキャストのバナーから質問フォームにご入力ください。
また、オフィシャルウェブサイトでは
無料メールマガや無料動画も配信中です。
ぜひ遊びに来てくださいね。
17:30

コメント

スクロール