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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所
井上先生、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、今日も質問が来ております。
来ますよ。
紹介したいと思います。
今回は運送業、従業員20名の経営者の方から来ております。
フィードバックの大切さは、ポッドキャスト等を通してよく分かっております。
そして実践もしているのですが、継続が難しく、何か良い方法はありませんでしょうか。
なるほどね。
ここに注意書きがありますね。
ルールを守らない方に対して有効な注意の仕方は?
これはまた別の話。
フィードバック系ですね。
フィードバック。
はい。
2つの質問がある。
フィードバックということについて、テーマを掘り下げたいんだけど。
フィードバックって何のためにやるかっていうのは、
フィードバックはいくつかの目的があるんですけど、
1つは、続けて欲しいこと。
それが良いからやり続けて欲しいなっていうことを続けてもらうためと、
それをやめてっていうため。
やってることに関して、良いことだよ。
良いよ良いよ。やってやって。どんどんやって。っていう風に、
習慣化というか、それが継続して行われることを奨励するというか、
促進するためのお役にすると、
それはもう違うよと、そうじゃないよということをやる。
っていうのが大きなテーマ。
それともう1個あるのは、育成的な視点でいうと、
今あなたはどこにいるっていう地図上の位置を示してあげる感じ。
だから例えば、あなたは大阪に向かう人だよと。
今名古屋まで来てるよということを言ってあげる。
今のイメージで言うとね。
現状の位置、ポジションというか。
どんな感じになっているのかと。
例えば営業でも、
例えばもう売上規模がその人の能力を表せるとしたら、
表せるような営業だとしたら、
もうコンスタントに100万円くらいの売上を上げることができるようになったよねと。
目指すのは200万だと。
これがまずフィードバックの機能だよね。
目指すのは200万売り上げる、コンスタントに売れられる能力をつけること。
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そのためには、君の場合は、
相手に対してのプレゼンする時の要点の絞り方が弱いよというようなことをこう言う。
つまり地図。
何をしたらいい。
じゃあどこに向かっていくのか。
そのためにどうしたらいいかということを合わせて、
ここまで来てて、
次、こう目指そう。
目指す場所と、
そういうナビゲーション的な、
ナビゲーター的な役割をフィードバックによってやる。
だから私は大きく言うとこの2点かなと思います。
共通している話なんだけどね。
つまり、もっとやってるというのと、
こうするといいよというのも共通なんだけど。
やめて、もうやめてっていう時の方が、
さっき言ったルールを無視して、
ルールを守らない人にどう言ったらいいかというのと似ていて。
なるほど、なるほど。
そう。
苦言を呈さなきゃいけないフィードバックというのは結構しんどいんですよ。
褒めると。
相手も喜びますし。
褒めてるだけじゃいけないからねっていうのはあるので。
やっぱりこう、
位置を示すにしても、
もう継続、それはやめないよっていうことにしても、
両方ともちょっと相手に言うのはしんどい場面があって、
これがやっぱ上司のとても大事な役割でありながら、
ある意味そこを乗り越えなきゃいけない、
上司としての部分があるかなと。
うんうん。
でも、さっき言った地図と同じで、
どこに向かってるかがまず前提として必要なんですよ。
どっちにしても。
だから、あなたの場合はそろそろこういうことを覚えていった方がいいでしょとか、
あなたは後輩がもう入ってきた、
そういう先輩覚っていう立場なんだよねと。
見本にならなきゃいけないんだよとか。
なので、これはダメ。
このセットがないと苦言ってなかなか停止きれない。
単純にダメ出しをするというよりは、
なぜダメなのかっていう理由をつけてあげないと、
やっぱり言いにくいし、受け取りにくい。
だから、そういう理由をつけて、
その理由というのはあなたはここを目指してるんだから、
そこで今ここまで来てるんだから、
次これが課題だよねっていう言い方とか、
こういう立場に来てるんだよと、
次あなたここに目指してるんでしょ?
だったらこれはやめなきゃダメだねとかいうことだと思う。
よくお話しされている4つの観点ですよね。
この目指す方向と現状と、
そのために出てくる課題があって、
それに対してどう解決策を出していくのかというのと、
このセットと同じですよね。
なので、やっぱりどこを目指してるのっていうのは、
やっぱり共通言語に置いておかないと、
なかなか会話がすれ違っちゃうというのかな。
だからまずここ行こうよね、
いやそんなとこ行きたくないですっていう人に
それ言ってもしょうがないので、
ここ行こうよね、そうですねっていう、
その握りがないといろんな意味の会話ができないかな。
これ聞いてて思ったんですけど、
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この現状の場所とか、
それにまつわってどこに向かうのかみたいなお話は、
日常の仕事におけるフィードバックというよりも、
若干面談っぽい感じじゃないとやりにくそうだなというのが思ったのと、
逆に続けてほしい褒めるとか辞めての句言形は、
日常でもある程度やれるなと思ったんですけど、
この辺フィードバックを効果的に、
効率的に機能させていくためには、
辞めてからいいね続けてっていうのは、
今遠野さんおっしゃった通り、
瞬時なのよ。
いいねって。
いいよいいよって。
面白いじゃんそれって言うくらいに、
瞬間で言ってあげないと気持ちよくない。
その時。
うん。
その瞬間。
そうじゃないだろうっていう話もその瞬間にするようにしなきゃ。
でも今言ったように、
そうじゃないだろうっていうのにエネルギーが必要でしょっていうことだ。
そうじゃないだろうっていうのは、
そのために遠野さんがさっき言った、
ちょっと面談系っていうことをやっとくことによって、
そうじゃないだろうの理由が作れる。
なるほどなるほど。
君とはこういう話をしてるよね。
握りがあるわけですね。
だからそうじゃないって言ってるっていうのは言えるのよ。
そしたら受け取れますもんね本人も。
だからフィードバックっていうのは、
最初の質問に戻ると、
フィードバックは設計、デザインしとく、
スケジュール化していくっていうことが一つなんだけど、
フィードバックっていうのはいつでもしていいんだっていうか、
いつでもしなきゃいけないものだと思ったほうがいい。
だから見てて、
あ、それっていうふうに思ったら、
その瞬間がフィードバックのタイミングだっていうことで。
ただ急に言っても相手は受け取れないので、
さっき言った、どっかでは定期的に、
今月はこうだねぐらいのタイミングは必要。
確かにね。
なんかこう苦言系で、
1週間後の面談とかで、
お前さ、そういえばこの間のあの時のあれとかやったら、
いいよその時にこの野郎って思いますもんね。
そういうとこは聞いてる側が受け取れないし、
感覚がないように。
今さらそれ言うの?みたいな。
だからそれは瞬間。
なので、
面談っていう場でフィードバックすることだけではないですよ、
っていうのはフィードバックの一つの。
ただし、面談、一対一の面談は重要ですよ。
っていうのも大事なんで。
それはどっかでスケジュール化したほうがいいし、
その時の続かない、なかなか続かないっていうのは、
こうだねっていうふうにフィードバックを主導するから、
そう思っちゃうよね。
ほうほうほう。
逆に言うよりも相手からフィードバックを受けるっていうぐらいのつもり。
いずれ部下に言わせる。
どう?
だからある種の業務の区切りごとにやるぐらいの感じ。
どうだった?って。
なるほど。
会社さんからこんな案件来ちゃったけどさ、
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あれやってみてどうだったの?って。
この瞬間、フィードバックのタイミングに入ってる。
どうだったの?って。
よかったよね?とか、
あそこもうちょっと工夫できたんじゃないの?
っていうことがフィードバックだとこの人もし思ってるとしたら、
それは定期的に面談の中でやることではない。
むしろどうだった?っていうふうに、
振り返らせるっていうふうに使った方がいい。
本人がどう感じてるかをアウトプットさせる。
そっちのほうの本人にアウトプットさせるフィードバックは日常ですか?
それは定期的な面談系。
日常は瞬時に違うんじゃないの?っていう感じ。
なるほどですね。
非常にわかりやすいですね。
だから自分が話そうと思うからテーマないなとか思う。
どうだった?と。
別に大丈夫なかったですけどね。
そんなに軽かったのあれ?って。
周りからこっちから見てると結構重そうに見えたけど、
ぐらいの会話をしとく。
何を感じたかの区切りを相手に出させて、
それに対して、そうなんだ、それはいいことだね、とか、
そうなんだ、だとしたらこういうこともできるかもね、とか、
前に向かせるための可能性を広げるための言葉をポッと言ってあげる。
そのときの。
ちょっと一工夫足らなかったかもね、とかっていうのは言う。
もう一個大事なのはね、
そのときに言葉の使い方として、
かもね、フィードバックっていうのはね、
感想のように言ってあげるっていうのも手なのよ。
感想のように?
僕はこう思うよ、それ、とか、
こう感じるな、それ、とかっていう感じ。
こうであるべきだという支持、
断言系ではなくて。
支持、断言が必要な場面はあるんだけど、
フィードバック、今みたいな面談形式のフィードバックのときに、
相手にどうだった今回の業務とか、今回の案件って、
どこがポイントだったのとか、
よかったじゃん、とか、
感想っぽく言う。
こうだと思うよ、とか。
そのときポイントはどこなんですか?
感情的なものを言うのか、
考え的なものを言うのか、その辺は。
感情でも考えでもいいから、
こういうふうに感じたよっていうのは、
そう感じる人がいたのかっていう感覚で本人が聞ける。
それは違うよって言われたら、
自分に指が刺さるでしょ。
言われる方。
お前は違うっていうふうになるんだけど、
こう感じたよっていうことで言うと、
少し柔らぐのよね。
その人が感じたって話ですもんね、一旦。
だから一緒に考えようみたいな、
次はっていうこともできるし、
あ、そうか、っていうことで今の話聞いてると、
もう一工夫あってもよかったように感じるなっていうのと、
もう一工夫したほうがよかったんじゃないっていうのと違うでしょ。
全然違いますね。
ここがポイントなの。
言い方の。
感想として言ってあげる。
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で、もう一個はレッツなんだよね。
レッツ?
うん、やってみよう。
やってみよう。
だったら次はもう一工夫してみようよっていう。
つまり、やれよじゃないんだよ。
してみようよって一緒じゃん。
レッツなんだよ。
なるほど、私たちの話じゃないですね。
っていう感覚が自然に入る。
だから一緒に並走感が出る。
つまり並走感がテーマ。
へえ。
フィードバック面談のおいては、
並走感をどう出しているか。
今までない切り口ですね、この並走感って話は。
聞いたことない言葉でしたが。
物の言い方としてはそう。
へえ。
並走感を出す物の言い方っていうのはやっぱりその感想で述べるとか。
ちょっとどっかで物の言い方の話はしますけど、
逆に言うと断言すべきなのは価値観ベースのものを断言しなきゃいけない。
今まさにその質問したいとこだったんですよ。
そうそうそう。
そこが気になりますね。
だから我々はそうではないって言い切れなきゃいけないのは、
我々はそういう考え方ではないだろうっていうのは感想じゃダメなのよ。
価値観は?
断言。
断言。
方針とか価値観とか目的、ゴールとかっていうのはぶらしちゃいけないので、
ぶれちゃいけない物に関しては絶対断言。
違う。
並走じゃないと。
押し付けなんですね、ある種の。
違う。
私は違うと思ってるからねって、我々も違うよっていうことをピシッと言わないといけない。
はあ。
じゃあそのやり方だったりやった行動とかそういう仕事の上の話は、
ある種なんていうんですか、並走感を持った断言ではなくて。
列ですよね。
列と感想。
はいはいはい。
だけど価値観とか大事にしなきゃいけない物とか、
それからあなたっていうものを認めてる時は断言。
と言いますね。
命令でいいの。
君ながらできるんだからやりなさいって言っていいの。
はあ。
うん。
それをやってくれないかなとかやったらいいと思うよっていうのは違うのよ。
これはあなたに頼むんだ。
やってくれ。
断言と命令でいいの。
はあ。
あなたを認めてるんだからっていうベースがある場合は断言した方が力強い。
はあはあはあはあ。
もっとやっていいと思うからやりなさいって。
そこに認めてるというか、まだ断言しきれないような状態の時にはある種。
並走。
並走していくというわけです。
はあはあ。
それやってもうちょっとやってみる。
こういうことがあるといいのかもねとかね。
そういう感じでちょっと柔らかく相手に寄り添う感じ。
じゃあ次はこれやってみようよ。
で、やれるようになったらやれるようになったじゃん。
じゃあ次もやんなさいって断言した時。
並走と断言をうまくやっていく感じになるんですね。
そうですね。
これはどうなんですか。
フィードバック基本的には感覚的にですけど、
なんとなく8割9割は基本は並走しながら断言ってそんなにしないのかなという感じはしたんですけど。
特に面談系で1ヶ月に1回は話そうよとか、毎週1回は話そうとか、
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10分でいいから話そうなんていうことの場面は並走の場面だと思った。
って思っておいた方がいいです。
もちろん断言する場面もあるだろうけど。
並走のためにやるって思ったら、
フィードバックのためっていうことよりも並走のためなので定期的にスケジューリングしといていいよねって。
最近どうよって話ですもんね。
どうなの。
極端な話、何話したいって聞けばいい。
は?
なるほどですね。
継続するね。
とにかくまずスケジューリング入れてしまって、
それがなぜかと。
そしてフィードバックのメカニズムもお話いただきましたのでね。
じゃあこの方、まずどのくらいですかね。
2週間、3週間、1ヶ月に1回。
最初のうちはね、2、3週間に1回はやって、
2ヶ月に3回くらいやるような感じかな。
1ヶ月に3回くらい。
2ヶ月に3回。
じゃあ3週間に1回よりちょっと多いくらいか。
ぐらいがいいと思うんだよな。
1ヶ月に1回だとね、ちょっと空きすぎなとこがありますよね。
ちょっと空く感じがあるね。
というわけで、まずはぜひね、スケジュールを教えていただいて
面談していただきたいですね。
というわけで本日もありがとうございました。
ありがとうございます。
本日の番組はいかがでしたか。
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