1. 本そば ポッドキャスト休憩室
  2. #24 書店で働き続ける不安
2021-11-09 49:10

#24 書店で働き続ける不安

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書店で働くことは楽しい反面、待遇面から将来への不安を持つ書店員は多い。
書店で働くこととその将来について


おたよりお待ちしてます。 

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00:00
リズムが良かったっすね、今。
偶然。
本のそばには楽しいことがあるをモットーに、書店員歴25年のすずきと、
出版取り継ぎ7年、出版社営業13年、現在、書店と出版社をつなぐ一冊取引所、運営1年少々のわたなべの2人で。
元書店員って言い忘れました。
元書店員のすずきが、書店員、出版社、一般の方々の素朴な疑問に答えるポッドキャスト休憩室でございます。
今回もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
早速なんですが、ご質問いただいております。
ラジオネーム、ざまさん。
ざまさん。
ざまさん。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
こんにちは。
こんにちは。
いつも楽しいお話ありがとうございます。
ありがとうございます。
お二人とは全く面識のない書店員ですが、相談に乗っていただければありがたいです。
はい、どうぞ。
私は勤め先の書店をもうすぐ辞める予定です。
理由は、挙げ出すとキリがないのですが、一言で言うと、
このまま働いていては、まともな生活さえできなくなると思ったからです。
他の書店でも似たような方々がいらっしゃるかと思いますが、
どれだけ頑張っても評価や待遇が変わるわけではない状況では、
いくら本が好き、本屋が好きだからといっても、働き続けるのは厳しいなと思います。
でも書店員の仕事自体は好きなので、別の書店で働こうかと思ったりもします。
しかし、また同じように限界を感じて辞めてしまうような気もしています。
あと今まで街の本屋で働いていたので、大型書店で働けば少しは待遇がマシなのかなと想像したのですが、
最近、書店の待遇に関する書店員さんのツイートを読んでいると、
どこで勤めても変わらないのかなと不安になりました。
お二人は書店員の待遇や労働環境についてどう思われますか?
また、大型書店と街の本屋ではどちらが働きやすいと思いますか?
まとまりのない文章で申し訳ないです。
毎日とても不安なので答えていただけると助かります。
長文失礼しましたということで失礼しましたというかですね。
ややまとまりのないというかとんでもなくて、
非常に気持ち的に何か上がってこない感じが伝わってまいりました。
書店員としてこのまま働いていてはまともな生活さえできなくなると思ったからです。
03:05
気づいてしまいましたか、そこに。
そこに気づいてしまうとですね、大変ですよね。僕はなんか気づかずにやってしまう。
気づかずにノコホンと仕事をしてしまいましたんで。
あまりそういうこともせずに、今は生きてますけども。
いくつぐらいなのかちょっと年齢わかんないですけどね。
このまま続けていいのかな、俺今の状態でっていうのは結構ですね、
だいたい誰しもが25とかぐらい超えると一回思うじゃないですか。
まあ思いましたね、私も。
30前に。このまま言って30になっちゃったら俺の人生こんなんなの?みたいなさ。
非常に意味のない焦りを感じる時がありますよね、25から。
この会社、この組織、この環境でこのまま続けていいのだろうかっていうのは、やはり思うことがやっぱり、どっちかというと思うことが普通。
普遍性がありそうな感じがしますね。
そういうことは感じますよね、どうしても。
逆にそれを感じないままいくっていうのは珍しい方だと思うんですけど。
ただ書店自体に関して働くときに、僕はもう今書店員じゃないんで辞めて、書店員じゃなくなった立場からも感じることといえば、
本を売るとか本に関することに関して、別に書店員じゃなくてもいいし、
別に本を商売しなくても、別の仕事で本と関係ない仕事にしても本は読めるし買えるし、
そんなに書店員にこだわることもないんじゃないかなと。
どうしてもそれはきついし、書店員自体は本当にね、
僕も長い間安い給料で働いていたりするので、よくやっていたとよく言われますけど、
僕はそれでも頑張りなさいとは無責任に言えないし、
書店員のその待遇っていうのは本当にひどいなと今でも思ってるから、
もし無理だと思ったら無理して書店員を続けることもないし、とは思ってますけどね。
ただまあ、書店員の仕事自体のどこが好きなのかとか、
その好きの場所とか部分によってちょっと変わってくるので、
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人と会うことが好きとかっていうのは別に書店じゃなくてもいいわけだし、
ただ本がどうしても好きでっていうだけでも別に書店じゃなくてもいいわけですよ。
別に本屋に行っても本があるし。
読んだ本を誰かそれを伝えると喜んでくる人がいるっていう状況にまでなっていれば、
まあ本屋さんとは楽しい仕事だなとは思いますけど。
ただ生活とかそういうことまで現実的なことを考えると、
もう一度天秤にかけてそっちがどうしても不安になるのであれば、
無理して書店をやることはないかなと。僕は思いますけどね。
大型書店で働けば対応がマシなのかというと、
会社組織として形がしっかりしていれば、
それなりに規定とか決まりとかが、
要は暗黙の了解っていうのはないので、
働きやすいっていうのはあるかも。
僕もすごく新井生書店で働いてたけど、会社組織としてはあったけど、
それでも町の書店であったし、
そこではやっぱり暗黙の了解とか、
有給はあってないようなものとか、
休みも、月8日以上取るとすごいグチグチ言われるとか、
そういうのは決まってないわけじゃないですか。
ただみんながこういうふうにやってるからっていう感じで、
有給何日取っていいとかそういうのもない。
取ってはいいけど決まってないから、取り方もわかんないみたいなのがそういうところだけど、
実際その大きい会社とか組織としてしっかりしてるところに入ると、
ちゃんと給料明細には有給何日とかあるわけですよ。
消化、用必要とか、申請書もあったりして、
そういうのがはっきりしてると休みやすいじゃないですか。
ちゃんと書いてあって何日取れる。
そういう違いは多分あると思います。
そうですね。会社としての決まりごとみたいなのを、
会社も守らなきゃいけない義務みたいなものがあって、
とりわけ株式を上場しているような企業さんだと、
そういったところを守らないと逆にまずいみたいな。
守らないと逆にまずいって言い方が変だな。
そうすると、それは町の書店の視点になってるけど、
それが常識だから、当たり前の世界に。
僕なんかも20年以上、ある程度町の本屋さんで働いてたからさ、
それが当たり前のように働いてて、
いざ転職してみると、全く当たり前じゃなくてさ、
有給はとっていいものだしさ、月何日休めなきゃいけないとかさ、
09:02
お給料もそういうふうにさ、支払い明細がしっかりしたりとかさ、
気持ちで給料をもらってたりとかさ、
社長とかそういう人たちの心が、
意思が働いちゃってる評価であるじゃん。
普段からあいつがんばってるなってことで給料をあげるっていうパターンとかあるじゃないですか。
それって、がんばってる人にとってはある意味気持ちいいんだけど、
がんばってる評価がわからない人にとっては、
結局がんばってるなって思われないと評価されないじゃん。
個人のサイドによって。
ただそれが大きい会社になるとそういうところで評価されないから、
毎朝いつもみんなより一番早く出勤して偉いなあいつは、みたいなことじゃないじゃない。
まあまあまあ、そうですよね。
なので、常識っていうか当たり前みたいなものが、
同じ会社でもまた、例えば本社と視点ではカルチャーが違かったりして、
同じ視点でも違かったりして。
それはかなりついちゃうんだよね。
だから、そこに属する人がそういったものを作り上げているのと、
あとは決まりとか、労務的な、守られてなきゃいけないこととかっていうのとか、
いろんな要素があって、
うまく私もパキッと整理して言えないんですけど、
鈴木さんもそういうベンチャーみたいな組織でもやったし、
市議制のところでもやったし、
今だとフリーランスと、あとは組織勤めみたいなものの、
二足のわらじだったりとか。
だから、そこに属する人みたいなものが醸し出す部分もあるけど、
自分もその一人なんだっていうところで、
そこで自分がどういう振る舞いをするのかみたいなものを、
もう決まりがあるわけじゃないし、
そうなんだよね。
だから、何が言いたいかって言っても、
私もすごい大きい組織の、
なんとか手当とかがちゃんと出るような、
そういうルールとかがちゃんとある、役所みたいな会社に勤めていた後に、
初めての社員でやってまいりましたみたいな組織がないところを、
からずっと長くやって、そこも人がちょいちょい増えて、
新入社員を迎え入れるみたいな経験もさせてもらったし、
今はまた一人社員みたいなところでやっているのですが、
12:00
結局のところですね、
そういう何か、
自分が受け身だったり逆に働きかける、
どっちにしても、ある種のマネジメント、
ビジネスっぽい言い方するとマネジメントみたいな話かもしれないんですが、
要するにですね、
馬に乗ってる競馬だったらジョッキ、棚を握って、
馬って別に勝手に走るし勝手に止まるしみたいな、
競馬を握って競馬だったら一番にゴールするみたいな目的のもとにあるし、
普段だったらそれをトレーニングしたりとか、
競馬をやる人はわかると思うんですけど、
折り合いが悪いとか折り合いがいいとか、
そういう表現あるじゃないですか。
あるね、まあね。
折り合いって僕大事だと思うんですよ。
妥協するとか諦めるとか、
そういうネガティブなあれじゃなくて、
ちょっとしんどいようなこととか、
会社がどうであれ人生に迷うこととかもあると思うし、
現実的に毎月給料明細とか見たら落ち込むようなことが当然あるわけですけど。
いやもう毎月落ち込むよ。
本当前の仕事さ、書店で働いたときってさ、一番嫌いなのは給料日で。
なんかもう給料日みたいに何の上がりもしないしさ、
20年働いて給料ほとんど上がらなかったから。
店長でだよ。店長になっても変わらず。
そういう給料明細を見てもと思いつつも、
本屋の仕事楽しいし、本を触ってるときはその給料のこととか忘れられるっていう、
非常にやばいんだけど。
その質問者さんのほうの、大手書店とかに入れば違うのかなみたいな。
けど忙しいんだろうか。
けどこういうのって入ってみないとわかんないですよね。
個別案件だと思います、そういうこと。
やっぱりそれが嫌だなと思っても、
入ってみるとさっき言った折り合いつけられたりとか、逆にミスがあったりとか。
入ってみないとわかんないので。
現職がもうたぶん辞められたのか、もう辞めた後なのか、
これからまた辞めるのかわかんないですけど、
辞めるってことになってるんだったら、
まあ次入ってダメだったらまた辞めればいいし。
僕なんかも初めて転職したときは、やっぱり不安はあるんですよね。
今まで長いこと生活習慣だとか、住んでる場所だとか、
すべてのものが非常に固定されてたから、
15:04
ある意味そういったとこに気を向けずに、別のことを楽しめてたのが、
いきなり生活か何かを全部意識していかないと、
転職って大変なものなんですけど。
ただやっぱり環境変わると、こんなにも物事をクリアに見えるようになれるのかっていうのは感じたので。
だから折り合いをつけすぎちゃうと、競馬馬も走る気なくしちゃうんですよ。
また競馬馬走る。
嫌なら辞めちゃえばいいみたいなのは、
折り合いもつけすぎると自分の生きる力っていうか、
自分自身のパッションっていうか、
朝パッと目覚めて、今日も爽やかな一日だ、みたいに思うような感性とかにだんだんそがれてくから、
折り合いをつけることが大事ですよって言いたいわけではなくて、
嫌なら、また朝からやってきた、よし今日会社辞めてやろうみたいな、
アユシュー、暴走するような感覚とかも持ってて全然いいと思いますし、
嫌だと思ってる自分を尊重して、
折り合いなんかつけなずにもう辞めちゃえっていうのもアリだと思うし、
だけど辞めてすぐ別の仕事とか理想的なものに出会えるっていうのは全く別に問題だし、
そこはやっぱりやりくり、折り合い、擦り合わせっていうか、
本来両立しないような、一緒にできないようなものを共存させていく営みみたいなので、
これは別に仕事に限らず生きていく知恵っていうか、
言っても笑うときは笑って、飯食うときは食って、寝るときは寝るみたいな、
生きていくときの現実的な在り方じゃないかなと僕は思うんですよね。
大型書店と街の書店、どっちが働きやすいと思いますか?
これは言ってみれば人それぞれになってしまうし、
街の本屋と言われる、昔からある寝店ですごく長いことやってる優秀な書店員もいるし、
有名な書店員もいるし、大型書店でもそうやって頑張って楽しそうに働いてる人もいるし、
どっちもダメっていう人もいるし、
どっちかというと環境のほうが大きいとか小さいとか、街の本屋とか関係なくて。
人が多い場所が苦手で、せかされるのが苦手な人は大型書店で働くのは厳しいでしょうか?
それも入ってみないと何とも言えないですよね。
ただね、僕も前に働いてたお店とかで、入ってオープン立ち上げて、半年ぐらいでやめようと思ったんですよ、初め。
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オープンした日に一番疲れ果ててる鈴木さんもあったよね。
そうそう。もうあれはね、俺は続けられないなここはと思って。結局そのまま3年やんだけど。
やっぱりそのときにいろいろな人が挨拶したりして、
別に僕の話じゃないんだけど、別の出版社の人で1年ぐらいで辞めちゃった話になって。
もうちょっと続けてキャリアを確立したほうが、その後転職でもよいなのにね、みたいな話してて。
入ってとりあえず続けて、ある程度そこで働いたってこと自体を、
キャリアとして後に残せるものがあればいいなって、そのときに思ったから、
もうちょっと頑張ってみるか、みたいなのは思いましたけど。
自分自身の話として?
そうそうそうそう。
キャリアって言い方はちょっと大げさだけど、
そこで働いてたっていう実績みたいなものって、
意外とその後、今はそうなってますけど、
その後の転職先とか。
転職先って別に探したことないんだけど、誰かが見てくれていて、声をかけてくれたりするきっかけになったりするので。
それがなかったりすると、すぐ辞めちゃったんだけど、
あの人どこ行っちゃったんだろうねみたいな話になっちゃうから。
それはよかったなと、自分の体験だと思うんだけど。
まともな生活っていう問題を心配になって気づいてしまったら、
そこを優先して生きていったほうがいいと思いますし。
そうすると本屋よりもすごい良い生活できて、本屋よりも楽しいものがあると思うんですよ、実は。
別に本屋だけが世の中のすべての中で一番素晴らしい仕事っていう感じではないしね。
そういうふうにしたほうがいいと思うけど、
現実問題として仕事を変えるのはいいんだけど、
ちょっと合わねえなあくらいな感じだった場合はどうなんだろうね。
僕は半年以上はちょっと働いてみて、本当にそのまま水が合わないんだったらやめるけど、
続けてみてそれがどうなるのかなっていうのはあるけどね。
なんかいろいろ、違う環境でやったらどうなのかなとか考えるところがいろいろあると思うんですけど、
21:11
今一度今自分が一番一日の時間のある程度の時間をそこで過ごすわけなんで、
なんかまぁ、ちょっとなんかある種観察者っていうか、
改めて冷静にもう一回なんか自分自身のそういう何に不安になるのかを観察してみたりとか、
例えばですけど、書店員も仕事も好きだけど、
実はなんか返品の作業だけはどうしても嫌いだとか、
なんか返品の作業してると病んでいくような気がするとか、
だけどこれは楽しいと。
例えば、だけどなんか実はレジが楽しいとかだったら、
もしかしたら書店じゃなくて、違うお仕事とかで販売の、
違う書店以外の何かを売っているところとかでも、
同じような楽しさを感じれるかもしれないし。
なんかね、僕ずっと店長やってて辞めてく人たちって見てますけど、
まあ結構、辞めてく人たちってそれぞれ理由があるし、
辞めてくときに理由を明かさない人もいるけど、
いわゆるパーさんとかバーさんだったら進学とか就職とか、
そういった理由があるけど、
社員が辞めてくときっていうのはだいたいもう、
仕事、人間関係とかさ。
まあ人間関係多いですよね。
そうそうそう。そういうのもあるし、
あとその自分の働き方と職場のルールとか暗黙の了解みたいなのが合わないとか、
っていうのもあるし。
そういう合う合わないっていうのはありますけど、
まあ労働環境はね、書店員の労働環境どう思いますかって書いてあるけどね、
基本的に書店員の労働環境は最悪なので。
そうですよね。
出版社や販売会社さん、取材さんとかも、
めちゃめちゃいいですっていうところもあるかもしれないですけど。
出版社の人たちも掃除ってそんなに良くないから。
割と多くまでやってたりとか、
どうしても締め切りみたいなものが存在するので。
どうしても変えるに変えれない日とかがある人も見てるといらっしゃるじゃないですか。
そう。
そこに付随してデザイナーさんとか印刷会社さんとか。
24:01
まあいろんな人が関わってるからね。
いろんな人が関わってるけど、なんかめちゃめちゃ労働環境めちゃめちゃいいですみたいに見える人はあまり正直、
これはいい悪いって話をしたいわけじゃなくて、現実的にあんまりいない気がしますけどね。
いないしね。
いないからいいって言うつもりは一切ないんですけど。
まあなんていうのかな。
書店員っていうところに比べるだけ限定すると、
基本的に書店員に給料を払う経営者なりの人たちが、
あまり書店員に対しての能力とかを気にしてないというか。
評価対象、評価する基準も実は曖昧で、
何を頑張っているのかわからないまま評価もされないみたいなのはよくありがちで。
じゃあ売上げあげればいいのかっていうのは、
売上げって評価する個人的な数値にはすごく書店って難しくて。
店長とかさ、責任者としてお店の売上げをあげる、あげないはいいんだけど、わかりやすいんだけど。
例えばそれ以外のパートさんとかバイトさんとか社員でもさ、どことこ文芸担当とかさ。
結構文芸担当の売上げって、あげ方とかいろんな外的要因もあったりして、
前年比を毎月毎月毎月クリアしてるなんて不可能だし、
それってじゃあ5年10年前年比上げ続けられるって言うと不可能じゃん、現実的に。
そんなことできたらさ、うなぎのぼりのあげでさ、
基本はどこかで止まって下がっていくだけだからさ。
限界っていうピークってのは必ずあるからさ。
結局タイミングなんだよね。
これからお店を差し上げて良くなるお客さんが認知されて増えるっていうところに、
二人目の担当とかで来たら上がっていったりするからさ、いいパターンでさ。
上がっていくときに人気移動になってさ。
移動になって別の店に次に入ってきたら、もうピークを迎えちゃってさ、あと下がるだけ。
それは僕の世代自体が書店員として、2000年をピークに出版市場がすごい下がっていくときにさ、
それまで働いた人たちは何やっても売上げ上がってたからさ、
その上の世代は俺らはこうやって売上げ上げ取ったんだ、みたいなこと言っててもさ、
いやいや今その時代でそんなことやってると売上げ取れませんよ、みたいな話になると一緒でさ。
全体的に出版社とか、ミニマムなことから大きなことまでそういうふうになっているピークを迎えて、
27:00
あとは下がっていくっていうところだから、
なかなか上の経営者も給料払う人間も評価することができなくて、
レジに立っていればいい。とりあえずお店開けてくれさえいればそれでいいみたいなさ。
比善に稼げればそれでいいみたいな感じになると。
なかなか評価の基準は難しい。
ただそんなこと言ってもしょうがないので、
転職とかお店辞めて他の会社に行くにしろ、今後の生活、自分の人生設計、
僕は人生設計したことないんであれなんですけど、
生きていく上ですごい大切なのは人とのつながりなので。
経験管理と。
やっぱりそれは大切にしないといけないので、
仕事を辞めてそれが切れるかどうか。
苦しくなったら誰かが助けてくれるわけじゃないんだけど、
ただやっぱり人とのつながりを大切にしておくと、声かけてくれたりするので。
そこは意味がいい悪いとかつらいとかじゃなくて、
通ったらいろんなところでも感じるけど、
人と知り合って、今特にインターネットとかで長いこと、
会わなくても一応関係は持続できるような環境が整っているので、
人とのつながりができるうちは、それをうまく職場を利用しながら、
いろんな人と会っていろんな関係性を築いていったほうがいいんじゃないかなって思うんですけどね。
そうですね。毎日とても不安っていうふうにおっしゃられてるので、
やっぱりそこが不安にならないようにっていうところで、
あんまり気の利いたことも言えないんですけど。
結局これって不安になっているわけだから、
僕たちが、「いやそんなことないっすよ。そんな気持ち次第ですよ。」なんて無責任なことは言えないので、
不安であるってことはそれなりに。
僕も仕事を辞めたときとかは、仕事に行く人を見るとさ、
なんでみんな仕事できてるんだろう?どうやって仕事に預いてるんだろう?って思うときもあるしさ。
無職のときはね。
みんな車を運転して道を走ってる人とか、駅を歩いてる人とか、
みんなどこかに会社に所属して、みんなお給料もらってるんだよなーって。
30:04
それだけやっぱり、世の中に人が働ける場所があるんだなーみたいなのをふと感じたりもしたりして。
やっぱり不安なんだよね、そういうときってね。
自分がその社会に対して動きに入っていけてないみたいなのを感じると非常に阻害感も一潮だし。
そうですね。
だからちょっと詳細もわからないので、
どういう部分が給料とかの面だと思うんですけど、
ただ書店は好きだけど給料が少ないというところに尽きると思うんですが。
ただ別に見かけて給料安いところをメインに探してもいいんじゃないですかね。
お給料がメインだったらね。
いやけどね、出せるとこは出せるんですよお金って。
意外と。
そう、世の中全体がお金足りてないかっていうと、必ずしもそういう状況ではないはずなので、
お金は余ってるはずなんですよ、どこかには。
やっぱり本屋って、非常に本屋で働くってことがさ、
とても真っ当な仕事だと思えるんじゃない、本屋ってさ。
すごく誇らしいものは感じてました。
そういうのは自分が働いてる、自分がやってることっていうのはすごく真っ当なことであるっていうのが感じるからさ。
それだと給料もらえたら一番いいなと思うんだけど、
そこはやっぱりみんな書店員が書店員たるものだし、書店員を辞められない理由でもあると思うんだけど、
別に他の仕事がおとてとかじゃなくて、本屋をやってるとすごく誇らしく感じるっていうのはあるよね。
本っていうものを仕事にしてるってことは。
ただそこにこだわってしまうとあれなので、お金を稼げるところは探せばあるんですよ。
いや、びっくりしますよ、本当に。
本を売るってことで収益をもって給料をもらうってことは非常に厳しい。
やっぱりそれ以外の仕事で収益を上げてるところが本屋をやってるところとかに行くと、
え、そんなに給料もらっていいんですかとか、そういう世界がどっかにあるから。
そういうところでキャリア積んでたりとかしないと入れないとかったり、
そこそこいいお給料をあげるときは、それなりに能力を要求されるわけだから、
33:03
そういったキャリアを続けなきゃいけないんだけど。
本当に、おいくつなのかもわからないですけど、
仕事に関しては書店に対してはあまりこだわらなくてもいいんじゃないかなと。
どこかでまた新しいところで書店をやれるときにやればいいし、とは思いますけどね。
不安になりすぎてとか、現実のそういう厳しさみたいなものに打ちしがれて、
朝起きるのもしんどくなるみたいな。
そういうふうになるとね。
僕はそこだけが心配で、
給料がいいとこ目指すとか待遇がいいとこ目指すよりは、
元気が出るところを目指すのが一番いいんじゃないかなって。
そうなんだよね。
この質問に対してそういうことを言うと無責任になっちゃうかもしれないんで、あまり言いにくいんだけど。
もし書店をやってて、書店も含めて、仕事をしてるときに全然ノーストレスだったら、
僕はね、起き寄りが安くてもそこにいるな。
そこ重要な物差しっていうか、自分も割とそういう感覚はあった気がしますね。
そうなんだよね。
あなたはそういうことだからやっていけるけどっていうふうに言われちゃうし、
こういう質問に対して、わかってますよ、そういうことを言っても意味のないことは。
人生って限りがあるんでさ。本当に思うんですよ。
ここ40歳超えたぐらいから。やっぱり人生限りがあるし、いつ死ぬかわからないから。
時間が有限だっていうことを今更ながらに。
そうなんだよね。そうすると別に焦ることじゃなくてさ。
焦るわけじゃないけどね。
何事も我慢して生きていくってことがすごい馬鹿らしくなってきてさ。
例えば、金銭的な我慢をしなきゃいけないんだったら、
金銭的な我慢でしなくてもいいようなお給料もあるところに入って人生を豊かにすればいいし、
金銭的に別に金持ちとかじゃなくて、
少なお給料でも生きていけるぐらいの欲のない。
だったら、仕事は給料安くてもノーストレスで、
楽しく自由に動けるようなポジションで生きていくのがいいのかなっていうのは、
36:01
本当に40歳過ぎてから。
父親が亡くなったりとか、身近な人間が亡くなっていくのを見ると、
悲しいとかじゃなくて、単純に、この人は人生亡くなって、
その人生で満足できたのかな、みたいなことを考えると、
ああ、そういうことを考えると我慢しちゃダメだなと思うよね。
だから、そうなんですよ。
とはいえ、やる気があればやれることと、
お金があればやれることと、イコールじゃない気がしてて。
まあそうだね。
お金超大事なんですけど、僕もお金あったら買いたい車とかめちゃめちゃあるんですけど、
僕今、車そのものを持たない折り合いをつけてるんです。
その代わりに、自転車とか歩くとかっていうところに紐付けて、
それなりにほがらかにしてるけど、逆に中途半端に車持つと、
それだけで駐車場代でいくらとかかかってきて、
そうすると、なんかやっぱ我慢しなきゃいけなくなるはずなんですよ。
だけど可能性広がる。僕スキーとかもやるんで、
自分の車あったらスタッドで使ってスキー場とかに通いたいんですけど、
スキーはもう20代やって以来、僕30代ほとんど仕事に没頭してて、
15年ぐらいスキーもほぼやってないんですよ。
だけど折り合いだし、なんか今スキーやって超元気出るならそれこそやりたいけど、
なんかちょっとそこは自分を冷静に見て、
でもスキー別に電車でもいいし、車なのかとか、
いろいろ本当に特に車とか高い買い物なんでそうなるのが当然なんですけど、
もうちょっとお金はお金っていう意味で言うと、
いろんなレイヤーでそういうことをちょっと考えたりとかするし。
なんかやるときにお金が必要になるから、
そのときに必要なお金ぐらいは持ってればいいなって感じで、
それ以上のお金があれば、こうしたことはないけど別になくてもいいかなって。
いうのは思いますけどね。
だからそこでギリギリその水準に立つ収入がある本屋さんで働ければラッキーだし。
折り合いもつけられるけど、折り合いつけられなかったら、
なんか僕自身だって今だって、何とか折り合いついてる感じはあるけど、
ダメだったら夜コンビニでバイトとかそういうこともしなきゃいけないかもしれないし、
それはそれで別に嫌なのかどうかわからないけど、折り合いだと僕は思うんですよね。
39:01
いろいろとこういう問題ってさ、仕事感っていうものも出てくるわけじゃない。
出てきますね。
仕事感、人生感っていうのがあってさ、不安になる原因がさ、
自分の思ってた人生感からずれていく不安なのか、
それとも自分の仕事感に対して非常に満足いくことにならない不安なのかとかもあるし、
人生の話しちゃうと大きすぎるから、書店だけの話にしたいけど。
したいですけどね、とにかくこんな話でさらに不安が増してる感じが否めないんですけど、
毎日とても不安っていうところが少しでも良くなることを本当に願う。
願ってます。願ってます、本当に。
元気が、こうやって質問くださるから。
元気なところはすごい元気だと思うんですけど。
節実さんもたぶんあると思うんですけど。
冒頭に戻りますけど、
本当に書店やって辛いんだったら、書店に固執しなくていいと思いますよ。
今、不安から抜け出すサイドはやめるとは言ってますけど、
今後も書店でわざわざ無理してやるんじゃなくて、
ちょっと別の仕事を、ちょっと視点を変えるためにも、
今まで書店で働いてたら別の業種とか業態とか仕事とか、
物売る仕事じゃない場所に行ってみたほうがいいと思いますけどね。
そういうのも最近、結構身近な書店員の知り合いの方で、
まったく書店の仕事から離れるんだけど、
それはそれですごく楽しみって言ってる方がいて。
なんかね、僕も20年以上働いてましたけど、
自分の給料っていうのはさ、物を売って買ってくれたお台からお給料が出てるっていうものじゃない。
経営者もさ、君たちの給料はお客さんが買ってくれたお金から払ってるんだから、
がんばって売れなさいみたいなさ、そういうことをよく言われてる。
自分の給料の出どころがそこしかない。逆に言ってみれば。
売り上げあげれば給料が上がるかどうかは上がらないし、
唯一お給料が出てくるお金の入り口がそこしかないっていう。
非常に切羽詰まった環境で長年働いた後に、
物を売る仕事じゃないところで移動しようとか動いたりすると、
例えば文書を書いてお金をもらったりとか、そういうことをやっていると、
42:00
すごく見方が変わってくるんだよね。お金に関することも、自分の給料の面に関しても。
そういう収入に関する入り口が、今までお客さんが払ってくれるというか、
サービスに対してもそうだし、本を売ったことに対しても、
お客さんからもらったお金が給料になるっていう方法しかなかったから、
それが変わってくるっていうのは、
あ、お金って結構いろんなところからもらえるんだなっていうふうに感じることがなると、
結構気持ちは楽になる。
書店って本当に、小売り長くやってる人もそうだと思うんですけど、
やっぱりお給料が出てくる、収入の出どころ、元になる源泉みたいなものが、
物売らない人が入ってこないっていう、小さな狭い場所からになると、
本当に結構大変なんだよね。それが当たり前になると。
だからあとは、僕もいろんなところで言ってますけど、
本屋で、本屋やる場合は本屋のほかに、
別の、もっとメインのお金を稼いでる業態がある会社の本屋になるのが一番いい。
どことは言わないけれども。
そういうところが一番いいです。
そういうところもあるというような。
そうそうそう。あるんでね。
感じではあるんですよね。
そうそうそう。
だから本を売ること自体が楽しいけど、
そこと生活、自分がやってることに対して正当な金銭的な評価がある人なんてほとんどいないと思うので。
そこに関してはね。
この業界長年言われてるけど、じゃあもっと給料を上げればいいじゃんって。
入ってくるお金が限られてるから経営者も上げるには上げられないし、
その気持ちも事情もよくわかるので。
取り求めのない回答になってしまったかもしれませんけれど。
よくこういう質問でさ、「俺も昔からそうだったよ」みたいなのをたまに聞きますけどね。
そういうことはやめたほうがいいと思うけど。
そうですね。僕は人事じゃないですよ、こういう話題は。
今いいだけです。今いいっていうか、よくはないんですけど、
今飯食え。晩飯も食ったわけですけど。
でも何がどうなるかわかんないですからね。
そうなんだよね。本当にどうなるかわかんないね、今の時代ね。
だからこそそういう意味では、あんまり不安になりすぎるとそれはそれでもったいないっていうふうにも一方では思うので。
45:08
ただ本当に一人で物事を生きていくわけじゃないので、
いろいろ人との付き合いとかは本当に大切にしたほうがいいと思います。
僕はこの40年以上、47になりますけど、本当にね、実感しますからね。
よかったと思って。人との付き合いを大切にしといてっていうね。
ある意味においては、本当に全く面識のないこのようなものにこういった質問を寄せてくださるというのが、
本当にありがたいことだなっていうのは思うところもあって。
なので、とにかくお祈りしております、私としては。
後ほどまた環境が変わったときにお伝えをくれればね、こうなってましたとかさ。
別に書店じゃなくてもいいですし。
こういうことを始めましたみたいな感じでさ。でもいいですしね。
またなんかちょっと相談しにくい、身近な人には相談しにくい話題とかもあればまたね。
あるんですよ、結局そういうの。それが一番大きいですよね。
人との繋がりもさ、すごく深い、濃い関係じゃなくて、
意外とあんまり日常生活どう送ってるのかわかんないけど、
長く付き合ってる人たちのほうが実はいろんなところで繋がったりとか助けてくれたりするんで。
意外と人生の転機ってそういうわりと薄めの繋がりからっていうのが、なんかありますよね。
社会学でもそういう命題がありましたよね。弱い中退っていうやつがあって。
そういう現実的に自分の体験としてもあるので、あんまり身近すぎない。
そうなんだよ。
人がふと連絡くれてそれが何か繋がったりとか。
本当にね、1回とか2回、たまに連絡するとかさ。
僕はハンモトドットコムっていうところで働いてますけど、そこに働きませんかなんて声をかけてくれた、
某出版社のKさんなんですけど、前のお店に1回か2回遊びに来てくれて、
毎日とか毎週メールしてるわけでもないし、
プライベートで食事したこともないんですけど、そういうことがないからこそ単純に、
この人だったら仕事に合いそうだなって冷静に考えてくれて声をかけてくれたりするので。
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結構そういうのはありますよね。
ゆるい繋がりのほうが逆に言うと、いろんなところで助けてくれる人がいたりするから。
そうなんですよね。不思議なもので。
僕は本当にそういうのがあるからね。
大切にしたほうがいいかなと思いますけどね、本当に。
なので、また何か近すぎる人に質問しにくいことがあったら、ぜひ私どもにいただければと。
お便りいただければ。今後どういうところになったとかもお便りいただければと思います。
はい。何かまたいろんなご縁があることを祈っております。
そうですね。がんばってください。
はい。応援してます。
はい。それではまたお便りお待ちしております。
ありがとうございました。
はい。
さよなら。
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