1. 本そば ポッドキャスト休憩室
  2. #57 書店の客注の話
2022-01-23 41:50

#57 書店の客注の話

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ふたりの客注(お客様からの注文)の失敗談、思い出話のあれこれ

ご質問、ご相談、トークネタも募集中です。
おたよりはこちらから↓

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00:08
長い。
本のそばには楽しいことがあるをもっとに、
書店歴の15年の元書店員すずきと、
出版取次7年、出版社営業13年、現在書店と出版社の現場をつなぐ一冊取引所、
運営1年6か月少々のわたなべの2人で。
書店員、出版社、一般読者の方からの素朴な疑問に答える、ポッドキャスト休憩室でございます。
よろしくお願いします。
今日はいろいろ買い物に行ってきたということで。
そうなんですよ。北海道行くんでね。
行ってましたね。
これを配信してるときはもう行ってるのかな?
たぶん行ってると思いますが、
ちょうど今行ってるときですね。大変なんですよ。
スーツケースとか初めて買いましたけど、
スーツケースもサイズがあったりとかして、何を選んでいいか全然わからなくてさ。
今まで僕はバッグとかキャリーバッグとか使わない派だったんで、
もう荷物少なめに選んだんだけど、
カメラをやるようになってからやっぱり機材とか持ってくるのでさ。
なるほどですね。
車で移動したりしてたから別に気にしなかったんだけど、
今回一応飛行機なんでね。
飛行機で現地レンタカーと。
そうそうそう、現地レンタカー。
北の大地を。
北の大地を。それもビグビグなんだけどね、雪の中だからさ。
今後東大の写真といっても、あと残されてるのは離島ぐらいしかないんで。
そうするとやっぱり飛行機とか船とかになって、
キャリーバッグぐらいは一個持っておいたほうがいいかなと思ってね、買いましたよ。
いいんじゃないですか。
家でしまうときに結構かさわったりもしますけども。
そうだね、寝かれるもんね。
そうなんですよね。
ただうまくそれを、春物夏物と秋冬物を入れ替えるみたいなね。
普段はそういう衣装ケースのような使い方をしつつ、
それはそれでパッと使えなくてめんどくさかったりもするんですけども。
なんかけどあれですよ、よく映画とかであるさ、
あ、水くじしなきゃってさ、
カバンの中にボンボン服とかを投げ込むみたいなさ。
なんかああいうことできますよ。
だけど冬の北海道って、僕は基本的にはあんまり冬は動かないタイプ。
てか寒いの嫌いなんで、冬は動かなかったんですよ、今まで。
03:00
防寒着はほとんど持ってなくて。
今回ちょっとね、北海道に行くのに本格的な防寒対策をしていくことにしましたから。
まあ気をつけて、とにかく気をつけて。
まあたいした長い行動じゃないんでね。
まあ3日間ぐらいなんで。
ちょっと行って、寒い中をどういうふうに動けるのかも含めて。
ちょっとワクワクしてますけど。
そんな感じで今準備が大変なんですよ。
またスーツケースがまた帰ってきたら聞かせてください。
スーツケースどうだったかっていうのを。
あ、そうね。
それではまたご質問をいただいておりまして。
ありがとうございます。
早速読み上げさせていただきます。
ラジオネーム、あこがれはレディ・ペネロープさんからいただきました。
鈴木さん、渡辺さん、こんにちは。
こんにちは。
いつも楽しく拝聴しております。
ありがとうございます。
先日の専門書の世界は、
うちみたいな小さな店では取り扱うことのないような雑誌や出版社の話が聞けて、
大変面白かったです。
ありがとうございます。
書店員さんです。
さて、私は店では客中も担当しております。
以前、月間住職の注文を受けたときは子踊りしました。
見てみたかったのです。
それこそ、漢方や舞踊堂の地図の取り寄せ、要所など。
なかなか滝に渡っていて、楽しいこともあり大変なこともある客中ですが、
鈴木さんの思い出深い、また取り寄せが大変だった客中品などを語っていただけると嬉しいです。
渡辺さんも取り継ぎだった立場からお話が伺えればと思います。
よろしくお願いします、というご質問でした。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
渡辺、この間学端のときにアカウント注文の割当ての問題で、
客中という書店員さんからの注文とかで、いろいろと困ったこととか。
そうですね、取り継ぎの書店担当を持った営業の立場として。
やはり客中というのは大変な感じですよね。
お店にとっても大変だと思いますよ。
やっぱりお客さん、これ絶対買うからっていうので注文をくださるわけで。
だいたいあれですもん。書店のトラブルの7割か8割は客中ですからね。
06:05
そのトラブルのうち、一番はやっぱり遅いっていうことですか。
遅い。まあ遅いだろうね。
それがトラブルというのか、クレーム取るかは機関とかにもありますけど、
けど基本的に遅いっていうのがある。
あともうひとつは、しな違いとかよりも連絡し忘れとか。
いろいろ業務としてどっかで止まっちゃったとき。
お店に届いてはいるんだけどお客さんに伝わってない。
伝わってないっていうのもあったり。
あと逆に、注文を受けてるんだけど誰も発注してないとか。
恐ろしすぎてもう。
たまにそういうのって本当トラウマになってるからさ。
夢とかで見るからね。
客中って本当に難しいんだよ。
なぜかっていうと、客中を受ける人と、客中を商品として発注する人と、
今度入って処理する人と、それをまたお客さんに連絡する人と、
それをお客さんが取りに来て売る人って全員違ったりするから。
そうすると連絡事項のバトンを渡し方が非常に難しくて、
本当に商品的なことで、例えば、
いろんな細かいお客さんの要望を伝えて発注する人に伝えなきゃいけないとさ、
第2版とか新版とかいろいろあったりするとさ、
お客さんは旧版が欲しいですみたいなことを言うとさ。
良かれと思って、もちろん現行版を頼んだら、なぜかそういう古いのが欲しかったとかね。
そういうのもあるしさ、あと文庫版と単行本とかさ、あったりとかね。
あと例えば古典本屋だと新庁舎版と門川版と中永舎版とかあるじゃないですか。
内容は一緒なんだけど、この表紙じゃないんだよっていうやつ。
別の版元の表紙のやつだったりとかさ。
本当そういうのは多岐に渡るんでね。
本当大変ですよ。一番お客さんの接点になることだし、
普段はお客さんが本屋で本を選んで、レジに来て買うだけだから、ほぼほぼコミュニケーションではないんですけど、
客中になるといろんなものでさ、欲しいものがわからなかったり、
欲しいものがあるんだけど実は今手に入らないんで、
こっちだったら手に入りますよみたいな、そういうレファレンスっぽいこともやらなきゃいけないから。
そうですね。
そういうコミュニケーションっていうのは非常に密になる瞬間なんで、まあ大変ですよね、客中。
気を遣いますよ。
そうですね。
で、思い出に残るやつでしたっけ。
09:01
なんかそう、今こうやって話しても、なんかちょっとそういうあるあるみたいなね、感じでね。
そうですね。
まだそのね、文庫で、いやー、高段車じゃなくて門川の文庫のほうが欲しかったとか松野逆とか、
まあそういうのも別に言っても、それで違かったらもう一回すいませんって取り寄せて、
で、浮いちゃったほうは棚に一旦さしとけばまあいいじゃないですか。
まあまあね。
まあ文庫ぐらいだったら。
はいはいはい。
でもなんかちょっともうそれがいわゆる買い切りの本とか?
うんうん。
うわーって感じじゃないですか、またそれで売り場にこれを。
売り場に並んで、売り場に置いて売れるタイプの本じゃないなーみたいなやつとか。
まあそれこそ官報とかね。
官報とかそうですよね。
うん。
まああとほら、やっぱ限定版とかでさ。
いや限定版、そうですよ限定版ですよ。
で、予約受けたら入ってこないっていうのもあるしさ、
あとは客注して受けたんだけど、実はそれはすでにもう限定版で出荷できないとかっていうのさ。
受けちゃったけど、客注かけた人がこれはもうなかったっていうときにお客さんにどう伝えるかさ。
その辺がやっぱりさ、受けた店員さんは取れるって言ってたぞとかってさ。
そうなるんですよね。
そうなるんだよね。
ほんとその辺がさ、お店側のバトンの渡し方とか連絡の伝え方とかさ。
全部同じ人がやってたらまあいいんだけどさ。
けどそういうときに、なんかあったときに怒られるのが店長なんで。
僕はほんと怒られるためにいたみたいなもんだから、もうしょうがないよね。
そうですね。
最終的に落としどころをつけるっていうのは、やはりちょっと経験もいりますし。
あとは店長って肩書きが持ってる以上は、もう店長が謝ったらだってさ、怒ってる人もさ、もうそれ以上は何も言えないからさ。
店長が出るしかないんだよね。
てか店長が出てこないと話にならないからさ。
まあやっぱり報告が収まらないですよね。
そうそう、収まらないんじゃない。
受けた人が間違ってたとしてもさ、間違った人に謝らせても意味ないんでさ。
その辺がやっぱりさ、店長の仕事としてはさ、基本的には怒られるのは店長だからさ、もうしょうがないよねっていうのはありますよね。
あとはいろいろ具体的な、差し障りがない範囲で具体的な話もできればと思うんですけど、
ちょっとやっちゃったエピソードみたいなですね。
わきさしはですね、ジャニーズのスクールカレンダーっていうのがですね。
12:06
4月始まりのね。
4月始まりのスクールカレンダーのジャニーズ系のやつですよ。
これがだから締め切りがあるわけですよね。
あとは、もちろん店頭分も含めて予約注文する書店さんもあれば、
基本客中対応前提としてお客さん対応するお店屋さんもあって、
やっぱ客中ですよ。
なんかお客さんの名前とか書いた短冊が取り継ぎに回ってくるわけですよね。
まあ客中の証明としてね。
そうですね。
で、私がいた取り継ぎではマルチメディアの部署に行って、
客中ですって言うので、バンセインを押した短冊を渡すというような流れだったわけですけど、
自分の手元に来るのがもう締め切りをだいぶ過ぎた後に来るということが時々起こるんですよ。
基本お店の方もわかってくださってるんで、
もう締め切り当日に来たらさすがになんかファックスとかを使うんですけど、
なんとか短冊の現物をですね、物理的にチラシからハサミで切ったような。
ありますね。
それがかよい袋とか青袋とかいったりするんですけども、
取り継ぎのほうに布袋に入れて短冊とかを回したりするようなのが、
今はさすがにないと思うんですけども、当時はあったんですよ、まだ。
はいはいはいはい。
2000年代前半はあったんですよ。
今そうだね。
それが、たとえば、鈴木さん北海道に行くんで仮に北海道としますけども、
北海道のお店が北海道支店に青袋かよい袋、布袋をパスする、
それは地元の運送会社さんとかのかよい瓶みたいなやつに乗っけるわけですよね。
返品の荷物の上に乗っけとくと支店に届くみたいな、そんなようなシステムですよ。
そこにスクールカレンダーの締め切り、
お店で受けたタイミングとしては締め切り前のやつが、
現物が入って支店に行って、支店から本社に来て、
みたいな、途中途中仕分けの工程とかもあるわけですよ。
はいはいはい。
ずいぶん後になってから、私の机の前に、目の前にそれがあるみたいな。
来る、それがやってきたタイミングがもう締め切りだいぶ過ぎちゃってて、
あわててマルチメディアの部署にダッシュして、
当時私ベイベーだったんで、先輩の社員ですよね。
そうねー。
お前ダメですかって言われても、ダメだもんはダメだろって言ったんですよ。
もう締め切り過ぎてんじゃんって。
で、お店の人に、これもうすいません、締め切り過ぎてるんで、お受けできないんですって言ったら、
いや、締め切りは間に合ってますみたいなことを言い始めたんですよ。
15:03
いやいや、あの、ちょっと締め切りの位置がちょっとですね、
でももうお客さんには大丈夫ですって、もうやっちゃったら何とかしてくださいみたいな。
ガチャって。
いや、なんとかなんねえなこれ。みたいな。
で、もう一回マルチメディアの部署にダッシュして、先輩の社員の人に、
これ発送断ってなんとかなりませんかねって言って、
発送断でなんとかなるかもしれないけど、確約はできないよねって。
で、この発送断っていうのは、ちょっと取り継ぎによっては違う言い方をするかもしれないんですけど、
自己対応文です、要するに。
そうだね。
出荷で使って、多少残が残るんですよね。
そうそうそうそう。
傷んじゃったんで交換しなきゃいけないとか、
もう輸送の現場でその物で破損しちゃったりとかしたら、
っていうので、多少余剰文があると。
余剰文は在庫ではないわけで確約はできないけど、
まあたぶん大丈夫だろうみたいな。
そう言っちゃうとさ、中にはさ、お客さんがさ、
いや、予約すぎてさ、余剰文とか探してないとかって言われるよ。
あ、これ言っちゃうとまずいか。
言っちゃう。まあいいんじゃない?裏事情はそういう。
物流ってそういう情緒をされてか、バッファーを残してやるんですよ。
当たり前ですよ。
当時ぺいぺいの私はお店に、
たぶん大丈夫なんですけど、
まあちょっとそういう出荷が終わってからになるんで、
発売日から遅れます。でも、たぶん大丈夫ですっていう言い方しかできないんですよ。
たぶんじゃ困るし、発売日に間に合わないのも困るみたいなこと言われるんですけど、
締め切りに間に合わないのが一番困るっていう。
だけど、もうそんなのもうしゃあないし、
それこそ店長とかじゃないけど、私も上司とかにね、相談してやればよかったのかもしれないですけど、
あまりにもなんか取り継ぎあるあるすぎて、なんかまあ、もう、みたいな。
ジャニーズで、そういうちょっと春を前にした時期に、
私はジャニーズスクールカレンダーっていうのが、悪夢のようによみがえって。
もうなんか、いろんなものが、締め切りがあるものに関してはみんな悪夢になってる。
悪夢になりますよ。
まあしょうがないな、そういうものに関しては。
もうだからね、その店長さんだってもう言い張るしかないっていうか、
絶対なんとかしてくれって言うしかないけど、もしかしたらレジのアルバイトさんとかが受けて、
で、いつもの通りなんかその布袋に入るとこにポイってやって、
誰も言われた通りにやってるけど、ある意味誰も悪くないのかもしれないんだけど、ダメになってるっていうね。
そうそうそうそう。まあ一応流れとしてはそれが正しいんだけど、どこかで誰かが気づかないと。
そう、そんなのばかり。
一番最終的なところに来てから気づくって、一番きついよね。
そう、そうなんです。これだけは言いたかった、このご視聴いただきで。
18:07
未だにですよ、未だにもう十分。
かれこれ四半世紀前ぐらいになりかけてるような記憶ですけれども。
無事にお客さんは納得して、そのジャニーズスクールカレンダーを部屋にでも飾ったんでしょうかと。
カレンダーの時期はね、マルチメディア商品で非常にセンシティブな商品が多くてね。
神経使いますよ。
神経使うんだよ。
そのときにダメだったら、ほんとにさ、欲しい欲しい言われてもさ、ほんと手に入らないからさ。
いやほんとそれこそ、売ってるお店に買いに行くぐらいしか手段がなくなったりするんだよね。
まあ何度かそういうこともしたことあるけどさ。
客中だとやっぱそうですよね。
電話でさ、県内の書店でさ、お客さんはよそごってさ。
せめてもあれで、図書券か図書カードで買うっていうね。
そうそうそうそう。
もうさ、多少でも利幅が出るように。
どことこの書店ですけどとかって言うとさ、恥ずかしいからさ、
あ、客中トラブルって言うんだなとか思われるとさ、
お客さんよそごってさ、電話して在庫確認してさ。
みんなあるあるになっちゃうね。
あるあるですけどね。
あるよね。
他にもこの辺の話題を掘ったらいくらでも出てきそうなんですけど、
せっかくなんで逆に、客中でいい思い出っていうか、
お客さんとのあれなのか、あるいは取り継ぎ出版社に電話したら出版社の人がめっちゃよかったとか、
そういうのも含めて、鈴木さんなんかありますか、良かった方の思い出みたいなやつ。
客中って基本的にはお店にない本注文されるんでさ、
知らない方はやっぱり知ることができるんだよね。
お客さんから教えてもらうことが多くて。
一番記憶に残ってるのは、岩波新書の「終われゆく交付たち」っていう新書があって、緑の。
交付だから単行とかのですか。
単行の、そうそうそう。
これ復刻したんだよね。
昔60年代ぐらいに出た本で、お客さんがそれを注文してきて、
昭和30年代の九州の単行のルタージュを記した本を注文を受けてて、
それを見たとき、めちゃくちゃ面白そうだなと思って。
21:03
いい本を教えてくれたなと思って、それを買った思いがすごく強くて。
抽象の単行の、本当に人を人とも思わない、
ブラックというか漆黒というか、
人を物としか扱ってないような時代の単行の話があって、すっごい怖いんだけど。
ドキュメンタリーなんですね、これは。
そうそうそうそう。
とわりよく交付たち、なるほど。
働くとお給料がお米と、あと半分ぐらいが現金で支払われる。
現金自体が、何パーセントか大半が金券なんだよね。
会社でしか使わない金券で。
売店があるんだよ、その単行のところに。
で、売店でしか使えないわけ。
その金券が。やばいでしょ?
で、そこの売店に商品が入ってこなかったら、
給料もらってもその金券そこしか使わないから、物は買えないんだよね。
だから、食料品がなかったら、金券持ってても食べ物も買えないから、
紙屑どうでもいいんだよ。フル新聞を売ったほうが金になるっていうぐらいでさ。
そんな感じのものがあって。
当時は献血で血を売っててお金もらえるじゃん。
だから血売りに行ったりとかしてさ、単行の服がさ、すごいんですよ。
そういうのが全然お店でもなかったので、
お客さんが取り下げるときに、「え、そんな本あるんだ?」って話しながら、
これ復刻したんで注文したいんだけどとか言われて。
それはすごい覚えてる。
それでやっぱりお客さんから教えてもらう本とか、客中は面白いなと思うんで。
僕は客中はずっと大腸もそうだし、問い合わせを受けてたのもやっぱり記録してて。
問い合わせも面白いし、問い合わせノートっていうのはね、ずっと作ってて。
全職でも作ってたけど、全職でもずっと作ってて。
参考になるというか品揃えに。
聞かれたこと、客中まではいかないんだけど、「こういう本ありますか?」とかさ、
そういうのを聞かれた人が全部ノートにつけていくみたいな感じで。
重要ですよね、それは。
そうすると結構、たとえばトイレの場所をよく聞かれるとかだとさ、
24:00
じゃあトイレの案内をしとこうとかさ、貼っとこうとかさ。
たとえば小中学さんはよく聞かれるんだけど、お店にあるのにもかかわらず小中学さんに聞かれるってことはさ。
置いてますかって聞かれるんですよね、売り場があるのに。
そうそう。それってやっぱりわかりにくいところにあったり、表示がどっかいなかったりとか、いろんなお店作りのヒントになるからさ。
客中もそうだし、こういう本よく問い合わせを受けると取り寄せされるよねって言って。
専門書の会でも言ったけど、「そうそう、近くにそういう会社があるのかな?」とかさ。
保育の本とかよく聞かれるけどさ、「あれ?近くに保育園あるんだっけ?」とかさ。
そしたら保育の専門学校があったり。そういう気づきもあるからさ。
客中はそういうのは記録とかにとくといいよね。
そうですよね。客中っていうのはお客さんが選んでレジに持ってくるコミュニケーションとは全く違った声になりますから。
そう。だから本当に客中って面白いんですよ。
面白いですよねー。
そうそうそう。
よくAmazonとかで注文するとさ、「この本を買った人はこの本も買ってます?」みたいなの出てきますよね。
あれのもうちょっとお店版っぽい感じだよね。
お店にいる顔は、普段何を買ってるかわからない人がさ、「客中ってことでこういう本に興味があるんだ」とかさ。
そういうのもあるし。
客中してくれるってことはそれだけお店に期待されてるってことなんで、こういう本を取ってくれるだろうとかさ。
というのはやっぱり感じますよね。
そうですね。
一時そのお店で、本屋の使い方っていうイベントで僕がずっとお客さん呼んで、
参加者に本屋さんでこういうふうに楽しんでくださいみたいなのをゼミとしてやったときがあるんだけど、
そこのアンケートの中で多かったのが、「本って一冊から取れるんですか?」っていう問い合わせが結構あって。
あ、だから自分が欲しい本を注文してもいいということを知らないってことですね。
知らない。知らない。知らないのと、「一冊でもいいんですか?」って言ってた。
それって一冊でも取れるし送料もかからないし、欲しい本を言ってくれれば、「なんないでお申し付けください。」ってなるわけじゃない。
本屋で働いてる人は当たり前じゃん。本って一冊から取れるし送料もかからないみたいなのがあるんだけどさ。
意外と本屋さんにそんなに行かない人にとっては、「欲しい本を注文するのに一冊だと申し訳ないな。」とかさ、
なぜかそういう意識が働いて、いろんなお店行って探すのもアマゾンでみたいな話になっちゃうんで。
そうですね。
だからやっぱりそういうのをちゃんと教えなきゃいけないな。
27:01
教えないというか、告知をちゃんとご案内できるような。
本は一冊から取り寄せますっていうのはさ、レジの前に表示したりとかよくしましたけど。
一冊から取り寄せできます。あと送料は無料ですとかさ、取り寄せ手数料はかかりませんって書くだけでさ、一気にハードルが下がるんで。
そうですね。
本を買うときにさ、あと欲しい本もあったから、この人の別の本をお店で注文して、届くまでにこれ読んでおきますとかさ。
いろいろそういう楽しみができる。それは客中のお店側で伝えきれてない部分は結構あるよね。
今私は京都に住んでますと、あまりにも客中で取り寄せなくても手に入っちゃうんですよね。
京都だと大型商店もありますし、地元のチェーンストアもありますし。
この間、とはいえ客中を出したら、本当に自分でも久しぶりに客中したら、
連絡、電話でいただけるものかと思ったら、客中のときに携帯の番号を伝えたら、
SNS、ショートメールで入荷したら連絡しますのでみたいなことがあって、
なんかちょっとそのあたりもシステム化されてるっぽい雰囲気だったんですよ。
そうだねー。
だいぶ客中も楽っていうか、今だとね、電話とかだと仕事中に携帯にかかってきてもちょっと出れないとか、
家の電話なんかもうね、詐欺の電話しかかかってこないみたいな感じだから。
はいはい。だからさ、電話もそうだよね。
今ショートメールとかで連絡くれればさ、わざわざ出るのが億劫だもんね。
そう、出なくてもいいんだと思って、これは楽だと思って、
一時期、客中で取り寄せまくってた時期もありましたけどね。
そんなに急がないんだったら全然。
お店もさ、結構さ、電話で入荷の連絡するとかさ、大変なんだよ。
大変ですよ。
携帯でもいいんだけどさ、家電だったりするとさ、
家族の人が出たりするとさ、本の題名はちょっとさ、プライバシーのこともあるしさ、
それは別のことだからさ、本の題名は言えないからさ、
誰かいますか?何々さんいますか?って言ってさ、まだ帰ってきてないですって言ってさ、
じゃあまた電話かけますってさ、また次、時間たってからかけるとか次の日になっちゃうじゃん。
結局それでどんどんどんどん本に伝わらなくて、2、3日経っちゃってさ。
っていうのがあるから、例えば電言にしたりするとさ、
大変なのは電言にすると、電言で電話したってことをメモにしておかないと、
お客さんから本人から、まだ電話ないんだけどとかって言うときに、
30:04
そのときに電話してないのか、電話したんだけどいなかったのか、
それとも誰かに伝えたのかってことは答えられないといけないから、
そういう電言したってことをちゃんとメモに残したりとかしなきゃいけない。
そう、いろいろ大変なんだよ。
大変だー。
それがまあ、メールで本人にさ、ショートメールでもいいんでさ、
電話するときの緊張感もないしさ、結構本人がさ、「どんな人なんだろう?」って言うとさ、
たまに切れられるときがあった、電話して。
こっちは普通に電話したんだけどさ、すっごい機嫌悪くてさ、
まあそういう場所で電話を取る場所じゃなかったのかもしれないんだけどさ、
すっごいお客切れされて、「こんなときに電話かけてくんじゃない?」みたいな。
こんなときって言われてもわかんないんだけどって。
そういうこともあって、すごく電話するのってさ、ストレスというかさ、
気合が必要なのよ、それがなくなるのはいいよね。
ええ。そうなんですよ。
まあなんか客中もだから、いろいろやっぱ面白いあれですけど。
最後に、あとは客中というか問い合わせにまで話は広がっちゃうかもしれないですけど、
なんかちょっとお客さん違って覚えちゃってて、
あ、この本なんですね。この本なら取り寄せできますよとか。
こないだ福井県立図書館さんの覚え間違いタイトル集っていう。
あれほんと面白いよね。
これもだから、ある意味あるあるじゃないですか、我々業界のものからしたら。
いやーけどさ、あれで回答集とかさ、覚え間違いから正解にたどり着いたねっていうのは結構あるよね。
ありますよねー。
面白かった。
面白いですねー。私もだから、いろいろ。
出版社時代はそれを受ける側でもありましたし、取り継ぎ時代もそうなんですけど、
1個なんかこう、なんだっけな。
進行ミュージックのワイラのポルノボンっていう短冊が回ってきて、
ポルノボンっていうからちょっとアダルティーな感じなのかと思ったけど、なんで進行ミュージックなんだみたいな感じで。
調べても、当時インターネットが使えるパソコンが会社にほぼないみたいな。
はいはいはいはいはい。
スマホも当たり前ですけどないみたいな。
ないねー。もちろん。
調べるのはもうやっぱあれなんですよ。出版社とかもなんかわかりませんみたいな。
出版社さんも販売営業方面で受電する人と作ってる人ってやっぱ近かったりするんで、
33:03
これから出る本とかだともうわけわかんないですよ。だからもう仕方がないんで、
ちょっとこれよくわかんないんだけど、一旦もしわかったらみたいな。また連絡しますけど、
ちょっと一旦保留でみたいな感じでお店の方にお伝えして、短冊を貼っといたんですよ、机に。
そういうのが5個も10個もたまってくると本当にやばいんですけど、脳のメモ、あれになっちゃうんですけど。
シンコーミュージックのワイラのポルノ本っていうのは、
結局ですね、ポルノグラフティさんのですね、ワイラのクロニクルっていう本がその後に出るっていうことが、
情報が回ってきまして。
これポルノ本っていうのはポルノグラフティのっていうことか、みたいな。
なんかそういうことがありましたけど。
それ聞いて思い出したけど、僕がまだバイト時代から、バイト時代、書店でバイトするときに、
別のバイトの人が客注を受けて、それを処理しようとしたときに、カタカナでイムゾーンって書いてあった。
イムゾーンって、何の本なんだ?
わかんないんだけど、イムゾーンって思って。
それを調べてたら、当時ジャンプで連載してて、コミックになった仏ゾーンっていう。
仏にカタカナのゾーン。
で、仏ってほら、イムじゃん。
イムですね。
イムでしょ。
それを縦書きでイムゾーンって書いてて。
そういうふうにカタカナと漢字がさ、書き間違いとかはあるよね。
ありますよね。わかんないんすよね。
縦書きで書かれてカタカナと、もう先入観でさ、漢字だと思えないからさ。
なんだろう?って初めに思ったんだよね。
何のことなんだ?イムゾーンってなんだろう?
っていうのはありました。
あとちょっと本とは関係ない客集っていうか、
僕がバイトを始めて初めての書店は結構いろんなものを売ってたんですよ。
流しだとかさ、靴だとか、本屋以外に。
結構ね、当時90年代ってすごい出版も緩くて、漫画家の住所とかって結構すぐわかったんだよね。
作家さんのとかもそうかもしれない。
すごいのが、そこのお店の人が、オーダーなんだけど、年賀状をその漫画家に全部書くんだよ。
36:01
そうすると、次の年に戻ってくるわけ、漫画家の直筆の年賀状が。
そういうことをやって、実際にサインをもらいに行って、そのサインを売ったりしてたわけよ。
もう今はそのお店ないんでさ、言えるけどさ。
すごいんだよ、当時そんなことやって。
当時はアイルトン・セナがめちゃくちゃF1ブームで、セナのサインを実際にもらいに行ってるんだよね。
サイン会というか、ラインしたときに行って、パネルとサインをもらった写真と証明書みたいなのをつけて、
実機室のサイン入りのパネルを30万円くらい売りに出しててさ。
それを買いますってお客さんが来て、買いますっていうふうにして、後で取りに行きますかって言いながら、1年くらい取りに行ったんだよね。
飾れないから一応買われて、現金をその時に払ってるんだよ、30万円。
で、1年くらい取りに来たんだわけ。
だから、おそらく客中キャンセルするわけでもいかないしさ、ずっとバックヤードのとこに梱包されて置きっぱなしだして。
で、1年がたってずっと来なくて、取りに来ないとどうするんですか?みたいな話を時々するくらいなくて。
で、ある日、たまたまフラッと買いに来たわけ。その人が取りに来たわけ。
転勤かなんかで忘れてたらしいんだよね。
実家に戻ってきて、受け取りに来たみたいな話で。
連絡もくっつけばいいのにさ。
受け取って渡して、ほんとノンキーだねみたいな話してたら、次の日に相手のお世話が死んだんですよ。
へー。
レース中の事故ですね。
そうそう。3マリのグランプリで。
だからもうそのタイミングがすごくて。
そんなことってあるんだ。
そうそうそうそう。ちょっとね、ちょっと鳥肌立ちましたよ、あれは。
本とは関係ないけど、一応本屋でバイトした話ですけど。
いろいろザワザワっとする話ですね、それは。いろんな。
すごいでしょ。ちょっとあれはね、びっくりしましたよ。
注文というか。
まあ、客中は面白いということですね。
本当に客中は面白いんで、一番おろそかにしちゃいけない部分ではありますし、重要な仕事ではありますし。
これをお聞きの読者のみなさんはぜひ、客中を最寄りの書店さんに出していただいてですね。
いいですよ。
きっとそれでまた客中にはまるのではないかと。
あとね、店員さんと場合によっては仲良くなるかもしれない。
39:03
私はあれですよ、引っ越しで来て一番近いお店に将棋の、将棋世界の問い合わせっていうのを。
はい本ないねって言われて、客中を入れる気がなくなったっていう話を前にしましたけど。
基本的にはお客さんに対してそういう対応することはまるので。
お店の人も普段来てる人ってよく見てるし、見てるんだよね。
ただ別に話しかけることないじゃん。
ないですね。
ただ客中に来たときに、ふと何かのきっかけで話したりする、理由ができたりするわけじゃん。
そのときに一気に距離が縮まると、かなり本屋の人との仲の良さみたいなのが面白くなるんで。
ちょっと中にはね、前僕が働いたお店で、非常にモテる女の子のバイトがいたんですけど、
近くの学校の男の子が、そっちの客中をその子のときに来て、
赤羽様に村上春樹とかすごい文学系のものを注文してくるわけ。
こういう本好きなんですよみたいなこと言ってくるんだけど、
その女の子は、ガチの兄弟で、
お客さんにこういう小説とかの話を聞くと、私全然興味ないんですよね。
声優ファンとか、カツジオも全然読まないんですよとか言って。
書店でバイトしてる人イコール、たぶん相当小説とか読んでる人だって。
だからちょっとそういうふうな下心で、小説とか注文してくれれば興味持ってくれよみたいな、
10代の面白いものがありましたけどね。
変にね、ストーカーとかになっちゃうとあれですけど。
そういうのも全く聞かない話じゃないんで。
それもあるんでね、その辺は。
下心はなしで。
なしで。
純粋に取り寄せができますんで。
そうそうそう。
一冊からね。
一冊からできます。
その辺でお店の人も普段来てくれてる人だなっていうふうにわかれば話もできると思います。
距離も縮まるんで、ぜひぜひ。
ということで、ラジオネームあこがれはレディ・ペネロープさん、ご質問ありがとうございました。
ありがとうございました。
ご質問お待ちしてます。
それではみなさんさようならー。
さようなら。
41:50

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