1. 本そば ポッドキャスト休憩室
  2. #15 お客様との会話
2021-09-26 39:16

#15 お客様との会話

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書店員はお客様と会話をするべきか


質問、おたよりはこちらから↓

https://qr.paps.jp/fVeMA

00:02
すいません、お茶飲んでました。せーの。
はい。急に音でかくなった。
ちょっとマイクに近づいて。
本のそばには楽しいことがあるをモットーに、書店員歴25年の元書店員すずきと、
出版取次7年、出版社営業13年、現在書店と出版社をつなぐ一冊取引所運営1年少々のわたなべの2人で。
書店員と出版社、そして一般の読者の方々からの素朴な疑問にお答えする、ポッドキャスト休憩室でございます。
通称本そばと呼ばれております。
はい。今何回目でしたっけ?
何回目でしたっけ?
もう覚えてない。
10回は超えたんですが。
あ、超えてますよ。小川さん3連発で13でしょ。
で、前回本のことについて14だから15回目?早くも。
すごいですね。本棚の整理とか家のお掃除を洗濯しながら聞くとすごくはかどりますなんて声もいただいておりまして。
そうですか。ありがたいですね。
では、今回のお便りは何でしょうか。
今回もお便りいただいております。
ラジオネーム。
9月17日にオープンしようと思ったら台風で臨時休業になった本間さんからいただきました。
なかなかないですよね。オープン日。
オープンっていうのはあれですからね、グランドオープンというかお店の初日っていうことですかね。
その日に台風で臨時休業になってしまった。
たしかその前にツイッターで日付も間違ってたんですよね。
告知していた日付も間違えてしまっていたと。
9月の18日って書いてて、結局17日だったんだけどその17日が台風で臨時休業で18日って予言通りになったよって。
結果往来だったという。
本間さん持ってるよなー。
持ってますね、素晴らしいですね。
ありがとうございます、今回のご質問。
で、内容は。
内容いきますね。
こんにちは。
はい、こんにちは。
こんにちは。
毎回楽しく拝聴しておりますと。
私の通勤時間が45分なので、30分と言わず45分ほど話していただけるとありがたいです。
そうそう。
いやいやいや。
45分って。
45分って、お風呂沸くぐらいの時間。
お風呂が沸きましたって言いますけどね。
ちょっと続き読みましょうか。
03:00
さて、私はこの度本屋を始めたりしてみたのですが、半端に有名なところもあり、
また、一般書店からいわゆる独立系書店に転職して、
お客様との距離が近くなったように感じるのもあって、
お客様に話しかけたい願望がむずむずするときがあります。
一般的に書店は、アパレルや他のお店のように積極的に声かけをしない方針のお店が多いように思われます。
かっこ、某大手チェーンなどはマニュアルで禁止されていると聞きました。
なるほど。
お二人は、そのような書店の接客についてどう思われますか。
黙ってても本が売れると言われていた時代は終わったと言いつつも、
結局書店員は黙ったままでは、もしかしたら時代についていけないのでは?と思うところもあります。
お二人の意見をお聞かせくださいというご質問でございます。
これはね、僕はね、喋ったほうがいいと思うけど。
これはもうね、むずむずするときがあると。
いやもう、むずむずはそのままむずむずしないで喋ったほうがいいと思いますよ。
特に独立系書店になった場合って、お客さん一人ひとりの顔が見えるようになるから、
そのお客さんと微妙につかず離れずの関係にしとくよりは、
単純に話しかけて、本の話とかしてあげたほうが絶対にいいと思う。
求められてるのは品揃えじゃなくて、
そういう本についての話し合いだとか、相談だとかだと思うので、話すは絶対にいい。
僕なんか普通に総合書店だけど、2時間ぐらいお客さんと話したりしたからね。
鈴木さんは、私自身も営業で行ったときに、お客さんと立ち話ししてるのを目撃しました。
よく話してたよ。仕事はなかったけど別にそっちのほうがメインな仕事だと思ったから。
まあ結論すぐに出ちゃいましたけど。
話したほうがいいんじゃないかと。
話したほうがいいと思います。
僕の経験からの話にすると、お店の店長クラスじゃなくても、
話してくれてる人にお客さんはいろいろ質問をするし、人につくので。
特にデジにいる方に、パート3なんかはそういったお客さんと会話コミュニケーションがうまい人だと、
本当に顔を覚えてるからさ、年配の方とかが時代調節とかを買ったときに、
06:01
何巻まで買ったとかっていうのを、もう忘れちゃうわけさ。
けどそのパート3がすごいのは、そういったのもちゃんとチェックしてあげてたりしてて。
まあちょっと俗人っぽくなっちゃうんだけど、
そういう会話の中でそういうふうに親切にしてくれてるっていうのは、
その方が本を買いに来るって目的だけじゃなくて、
ただコミュニケーションするために本を買いに来るっていう逆説的なこともあるし。
僕は6月とか東北とかに車中泊で釣りに回るんだけど、
山の中に行くんで、かなり山間部の小さなコンビニに行くと、
お昼とか年配の方が普通に会話をしにコンビニで店員さんと話してるんだよね。
店員さんもお名前で読むし。
なかなか都市部のコンビニってそんなこと見ないじゃん。
けどさ、コンビニさえそういうことをやってるから、
書店が黙っていたりとか、人が選ぶことに対して煩わしく思われてはいけないから、
黙ってっていうのは、ある程度大きいお店さんとかはそうかもしれないけど、
独立系書店はお客さんありきだから絶対に話したほうがいいと思いますね、僕は。
なるほどですね。
これはいろんな切り口があって、私結構45分ぐらいこれ話せちゃうんですけど。
お風呂湧くな。
お風呂湧いちゃうんで、どうしようかなどっから。
結構参考になりそうなのが、
やっぱり異業種に学ぶとすると、
私、30代前半とか、自由が丘のちょっとカジュアルなバーではあったんですけども、
そこに結構週2,3回とか行ってたんですよ、仕事終わった後。
やっぱバーのマスターとかって、
ほっといてほしい人にはあまり構わないし、
喋りたそうな人は相手にしたりとか、
時にお客さん同士を会話に誘うようなサポートをしたりとかっていう、
そういうのに長けてるじゃないですか。
それでやっぱバーなので、
基本お酒を飲みに来てるので、
お酒が減ったら、本当に嫌な感じじゃなくて、
次のお酒どうですかみたいな、
注文声かけるのをサポートしてくれるみたいな。
どんだけ他の人と喋ってても、
ほっといてほしい人のとこにも常に気を配っていて、
09:00
その人のグラスが飽きかけてたら、
ふっとそこにアイコンタクトを取るような感じで、
お客さんがそのグラスを食ってあげたら、
同じのおかわりみたいな意味だったりとかもしてる。
で、こういうのを支えてるのって、
コミュニケーションスキルとか、
その話術とかっていうよりは、
まずはお客さんへの観察力だと思うんですよ。
そうだね。
観察力でも、やっぱなんか人って観察されてると思うと、
なんかすごく身を固めて防御するみたいな習性があるので、
それと何か気を配らしとくっていう。
僕、そこの30代前半のそういうのを経て、
アラフォーの頃になった頃にはですね、
三島社の本屋さんっていうオフィス併設のですね。
はい、前回話してたやつですね。
そうですね。モジャヒゲみたいなやつの時も話しましたけど。
そこでお店版とかするようになって、
もう何か畳なんで靴脱いで上がってくる感じなんですよ、お客さんが。
で、まずはそこで何にも声かけないのってもうなくて、
で、「いらっしゃいませ。」っていうのもなんかあれなんですけど、
僕の中で一番は、「こんにちは。」っていう声かけだったんですよ。
なるほどね。
なんかお店とお客さんっていう関係性よりもうちょっと崩して、
なんか人対人みたいな感じまで落とし込んで。
このこんにちはっていうのを今僕アウトドアとか好きなんで、
やっぱ山とかですれ違う人にもこんにちはって言ったりとかするじゃないですか。
はいはいはい。
で、あとはサイクリストとか、鈴木さんバイク乗るからあれだと思うけど、
バイクとかでもなんか手挙げたりえしゃくしたりとかってやるじゃないですか、そういうコミュニケーション。
はいはい。
なんか本屋さんも多分声かけの前にもちろんいらっしゃいませって当然言ってるはずなんですけど、
なんかその、「こんにちは。」的なところからのお互いの距離をちょっと測るようなのが一番自然なんじゃないかなと思って。
なんかね、ちょっと話聞いてていろいろ思い出しましたけど、
なんかやっぱりね、お客さんをどんどん一人一人覚えていってやっていくと、
置く本がね、もう置く時点で誰が買うかって決めながら出し直してるんですよ、もう。
それもささやかながらわかりますよ。
絶対ここ置いといたらあの人買うだろうなっていうのが。
そうそうそう。
で、仕入れるときも、この本はたぶんあの人買うだろうなっていうふうな判断になっていくんですよ。
お客さんが見えてくると。
そうすると、例えばお客さんが来たときに会話じゃなくて、買う本で会話するんですよ。
なんかその本買ってくれてるっていう。
で、次じゃあこれ置いとこうみたいなさ。
なんかそういうような会話が成り立つし、
12:03
名揃えもお客さん、本当ピンポイントで顔の見えるお客さんに向けて本を選ぶようになるから。
今まだ回転して、台風で1日減ってますけど。
回転してもあんまりないと思うんで、お客さんがどういう人かとか、
全体的にはもやっとした感じの客層とかさ。
こういう人たちがたぶん来てるだろうなっていう品揃えなんですね、今。
基本的に。まだ回転したばっかだから。
ここからチューニングしていくときに、
まずお客さんと話してどういうお客さんかっていうのをどんどんどんどん見ながら、
その棚の商品をお客さんと紐づける形でどんどん残していったり、
新しく入れたり外してたりしていくと思うんで、
お客さんとの会話とかってそういったところが重要だと思うかな。
特に独立系書店、僕も千葉でも似たようなことやってましたけど、
顔が見えてるとその品揃えに直接反映できるんで、
それはやったほうがいいと思います。
そこはたぶん生命線だと思うんですよ。
特に客数がね、一日本当に200人300人来るなら、お店とはまた違ってくるから。
200人来て20人買い物買ってくれた人が、
30人来ても20人買ってくれるお店にしたら一番最高なんだけど。
購買率とか、客単化。
ちょっとあんまりこういう言葉遣いはふさわしくないのかもしれないですけど、
今本間さんがやろうとしてることに、そういうのはちょっとあれかもしれないけど。
まあでも、前回も本が売れるのって、お客さんの指示っていうか投票みたいな感じで考えると、
たくさん今売れてるみたいですし、
ここで売れた本とか、来たお客さんとの肌感覚みたいな、むずむずしてる感覚みたいなものがまた、
次の本の仕入れに繋がっていったときに、楽しみでしかないですね。
しかももう会話も解禁されたとなったらもうなんか。
そうですね。たぶん今は自分がまず、ある程度モヤっとした対象、ターゲットって言い方おかしいけど、
客層とかお客さんを想像した上で、いい本だろうなとかいい本なんだけどってことで、
仕入れて、品添えしてると思うんですけど、それでも買われて嬉しいわけじゃないですか。
自分が選んだ本を買ってくれた。それだけ自分が認められて、指示されてるって感覚もあるから。
これがね、もっとお客さんに合わせて商品を分かって入れていくと、
もっとコミュニケーション的なものが快感になっていくから、面白くてたまらなくなると思いますよ。
15:07
コミュニケーション、お客さんとの会話はどんどんやったほうがいいと思う。
一つ経験上注意するのは、まずお客さんを大切にして、
お客さん自体をよく見ることかなー。そのいろいろな行動って。
あまり近すぎると、常連で固まっちゃうと、初めての人がなかなか入り込めなくなっちゃうので。
それはバーとかでも起こり得ますよ。
そう。距離感が大切なので、そこのあたりはね、ちょっと楽しすぎてね。
仲のいい人とか話の合うお客さんとばっかり話し合うとね。
いろいろ気を配れなくなっちゃうと大変な。
そのあたりは普通のお客さんとか一元さんとかが敏感にそういうのを感じるんで。
聞きにくいとか、私もすごい本の話この人としたいんだけど、
なんかいつも常連さんと話していて、っていうことで離れちゃったりもするので。
そのあたりは距離感は非常に重要。
ガンガン話したほうがいいけど、
距離感だけは本当に大切にしないといけないかなっていうのは注意としてはありますよね。
そうですね。
あとは、なんかこう、なんていうんですかね。
会話をして本を買ってもらうっていう、おすすめして本を買ってもらうみたいなのって、
アパレルとかだとそういう感じになりがちかもしれないですけど、
実はなんか多分服とか売る人とかも、もしかしたらアフターが上手い人みたいな感じの印象を僕は持ってまして。
ごめんなさい、何が言いたいのかっていうと、ちょっとエピソードから話しますね。
出版社時代に、ブックマルシェみたいなものに出展することがあるんですよね。
本を売りに行くわけですよ。
で、長机一本に本並べて、いろんな人たちが集まって。
関西でやったときに、ほほほ座、京都のほほほ座の山下さんが、ほほほ座として出展してるときにご一緒したときがあって、
やっぱなんかお客さんがすごいリラックスした感じで、にこやかで本を買っていくんですよ。
遠巻きに観察してたんですよ、私、山下さんのこと。
そしたら、あんまり実は声かけてないんですよ。
だけど、お客さんが本を手に取って、置いて手に取ってっていうのを見て、山下さんが、
なんか、そのお客さんが買いそうな空気を読んでるのかわからないけど、たまに、
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あ、それ、名著です。って言ってたんですよ。
毎回、誰に対しても言わないんですよ。
でも、名著ですって言ってんのを何回か、ちょっとね、名著ですに近い言葉で言ってて、
お客さん買った後、なんかもうにこやかに帰ってくるんですよ。
それは、あなたが手に取った本は、あなたお目が高いみたいなものだと思うんですよ。
そんなの、だって自分たち買い物するときも、やっぱ嬉しいもんじゃないですか。
はいはいはい。
そうねー。
だから、そういう、ちょっとアフターという言い方がふさわしいのかわからないんですけど、
なんか、僕なんかも営業をやってたんで、この本はこういう本で、で、こうこうこうで、みたいなディテールとかを説明して、
興味を持ってもらうと必死になるけど、意外と刺さってないこととか何度も経験してるんですけど。
あるよね、あるね。
それよりかは、なんか自分が、いやこれいい本だなと思って、とかっていうところが刺さってて。
とりわけそのチラシとかに興味を持った方には、響いてた感じがするんですよ。
なるほどねー。
なんかやっぱりさ、売る側にとってはさ、結構そういうふうなコミュニケーションでさ、もう一押しすればみたいな。
別にそれをさ、この本売ってやるぜ、みたいなのじゃなくてさ、
その人が本興味を持ったら、ぜひ読んでほしいなと思ったらさ、一言さ、背中を押す感じで言うっていうのはあるよね。
名著です。名著ですって言い方もそうだし、本当その本最高に面白いですよとか。
僕自身があんまり嫌なのが、自分が買おうと思ったときに先に読まれて感想じゃなくて、
それ面白かったですよとかって言われると、えっ、読んじゃったんだ、この人、みたいなのがあるから。
僕はね、実はあまりね、買う人に、この間僕読みましたけど面白かったですよってあんまり言わない。
すごい人気ですよとか、これは評判いいですよねーとかっていう感じで言うかな。
それもやっぱり、100人いたら100人違う、ちょっとずつ違う反応があると思うので、やっぱり観察というか、あれなのかもしれないですけど。
そうだね。お客さんの立場で見るとさ、自分が選んだ本とか肯定されるってことがたぶん嬉しいと思うんだけど。
接客とかだとね、中学生ぐらいの女の子に、「私に合った本を勧めてもらえますか?」とか言われて、
えっ、知らないですけど、あなたのことを。
非常に聞き方とか問い合わせの方法とかがさ、どういうところから本を探したらいいのかっていうのがわからないから、
そういうのはやっぱり書店の人とかもさ、「じゃあどういう本が今まで好きなんですか?」から聞くって感じになるかな。
21:05
そういうコミュニケーションが聞きにくいとこがあるじゃない、やっぱり。
その聞き方もよくわかんないじゃないですか、さっきのさ、「私に合った本は売りますか?」って。
たぶん本当は、もうちょっと自分の好みの本に出会えたらいいなって思ってるんだけど、
どうお店の人に聞いていいかわからないから、私に合った本って言っちゃうんだろうけど。
その聞き方もやっぱりね、どこかで教えられたらいいなと思いますけどね。
確かに。質問、問いが明確な人って、もうすでに答えを手にしてるのとほぼ同じ意味じゃないですか。
そういうふわっとした質問をしてくる人って、うまくそれを組んであげられると、ほんと晴れやかな顔になってくれるっていう。
そうだよね。やっぱり求めてるものって、そんなもやっとしててはっきりしてないわけじゃないですか。
そうですね。
例えば、「これは読んだらなきゃいけないってみたいな本を教えてください。」とかって言われてもさ、
けど世の中には結構そういうことを言う人がいるわけじゃないですか、人生の中で。
人生とか生きていく中でこれは必要ですっていうふうにさ、押し方をする人って結構ネットとかでも多いから。
そういうふうなのにちょっと頭の中で支配されて、
自分もそういう世の中に出るときに必要にならなきゃいけない教養的な本を読まなきゃいけないけど何を読んでいいかわからないからそういうのを教えてくださいって言うとさ、
結構教えてももやっとするわけじゃないですか。
たぶん何でもそうだと思うんですよ。パソコン欲しいんですけどってときに、「パソコンで何をやるんですか?」みたいな話になるわけじゃないですか、教えるほうは。
結局ね、そうですよね。
欲しいほうは、とりあえずパソコン持ってこないと今は世の中大変だからみたいな。
まあもやっとした感じなんで、その辺をコミュニケーションでどんどん削ってたどり着いていくみたいな感じになるから。
そこはコミュニケーションの中でやるから。
そのときに聞きやすいお店としてはやっぱり、話しかけられやすいし、話しかける。
営業って言い方おかしいな。接客みたいなのが重要だと思いますけどね。
なるべく45分ぐらいしゃべりたかったんですけど、意外とはっきりした結論を今回ガツンと言ってしまいました。
レジのとき、お会計してるときってちょっとした余白時間あるんで、そのときに雑談っぽい感じで。
例えば、「このお店、どんなきっかけでオシリングになられたんですか?」とか。
あんまそこを言うのは聞かないけど、前の話もそうだけど、やっぱりね、全ての本を買う人にさ、「この本、なんで選んだんですか?」って聞きたいよね。
24:12
それはね、聞いてみたい。
全部メモにしてさ、「この本はこういうふうに選びました。」っていうアンケート的なものをリスト化したいよね。
だって思うもんね。その文庫とか小説とかさ、その人がその本を買おうと思ったきっかけとか、どこを見てそれを買おうって決定したのかとか、
作家なのか、あらすじなのか、想定なのかとか、人によってバラバラじゃない?
けどレジで買う人に見るとさ、聞きたくなるよね。
なるかも。なんとなくっていう方が多そうな気がしますけどね。
まあまあ、ポップ見てとかさ、ある程度面白そうっていうのはあるんだけど、もっとなんか、そこに、裏に隠された何かさ、背中を押した何かって絶対どっかにあるわけじゃないですか。
それ知りたいよなあ、なかなか。けど、全員には聞けないのがうざくてなあ。
あそこの店、買うたびにさ、「この本、なんで買ったの?」って聞かれたら。
もう行きたくねえよ、あの店って。
なんか買う本見られてさ、みたいな感じになるとさ、そりゃあ買う本に関して気を向けさせすぎるとさ、仲が良ければいいんだけど、お客さんにとってはさ。
この本買って、読むことに対して店員さんとか、仲のいい店員さんはどういうふうに言ってくれるかなとかさ、
まあそこの仲間じゃないけど、普通の人はまあやだよね。
そうですねー。
けどレジとかやってるときはそういうとき聞きたくなるよね、やっぱりね。
だからあれですね、居心地のいい空間を追求する結果、
会話が必要であれば、それはぜひすべきと。
そうですね、本当にお客さんがたぶん求めてるものが品揃えとかじゃないと思うので、
そこにあるのは体験だと思うから、本というものの周りにあるものを、本当に本のそばには楽しいことがあるみたいな感じのさ、
そういう体験みたいなものをたぶん得たいと思って、まずは寄って、そこからと思うので。
そこに一言二言、いきなり距離を一気に詰めるようなのは、いろいろ人を見てですけど。
ただ軽くさっき言ったコンニチハとかなんかは、常連さんに対しては本当にいらっしゃいませって言わないもんね、俺も。
コンニチハとかさ、そういう感じだよね。
27:06
たまにさえ天気がいい場合はさ、本屋なんか来てる場合じゃないか、どっか遊びに行けばとか言ったりするけどね。
けどお客さんからの情報もすごい重要なので、一方的に書店員が本を詰めるわけじゃなくて、お客さんから結構教えてもらうことたくさんあって。
たしかに。
客中もそうなんだけど、普通に立ち話でも、この本、この間で読んだけど面白かったよとかって言ったらさ、面白くなかったら、じゃあちょっと置いてみますとかさ、自分も読んでみますとかってお客さんから教えられることは結構多かったもんね。
たしかにな。僕も三島社の本屋さんで結構、話聞くのが楽しかったっていうのを今思い出しました。
なんか自分があんまり、自分語りは意外としてなかったですね、こんな私でも。
お客さんと話すと、自分がカバーできない部分とかの本のこととか教えてくれたりもするわけじゃないですか。
年配の方の読書家なんかとするとさ、昔の名作の本とか貸してくれたりしてくれるしさ、そういうコミュニケーションもあるし。
あと結構、読書家の方と話してて、一時、ダザイとかさ、その世代ぐらいの人たちはさ、なんであんなに言葉が出たんだろうねって話とかしててさ、結構決めてたんじゃないですか、薬とかって話をさ、したらさ、だよねーとかってさ。
やっぱそれがないとだめだよねーみたいな話とかさ、時代によってやっぱそういう言葉の出方とかもあるし。
僕の知らない部分の文学史の部分を教えてくれたりとか、自分が調べたことじゃないことでも、作家の見方とか考え方とかさ、作品の流れとかを教えてくれたりする人も多いしさ。
別にそういった人と話してて、逆にこっちが教わるぐらいの姿勢ではいたけどね。
確かに。なんかお客さんから感銘を受けることも多かったっすね、僕も。
そうだよね。僕は結構お医者さんのお客さんが多かったから、普通にね、なんか、
いやー、僕最近ちょっと目良くないっすよねーって言ったら、眼科の先生なんだけど。
まあけど、鈴木くん、これ筋肝でしょうとかって言って。
じゃあまあ老眼はね、遅いから安心しないよとか言われて。
お医者さんは安心感もたらしてくれるお医者さん。本当にありがたいですよね。不安にさせないお医者さんが。
親指とか骨折したときも、そのお医者さんの病院に行って、一応ギブスして、
30:00
そのあとはお客さんとしてお医者さんが来たときに定期検診してくれるわけ。
包帯外して、「ちょっと親指曲げてみて?」みたいな話。店の中で。
ああ、けど大丈夫ですね。じゃあ今日一日ギブスして、明日の朝、もし包帯外して大丈夫だったらもうギブス外していいよとか言って。
というね、お客さんをうまいこと使うっていうか。
多いなあ、そういうのは多かったなあ。まあいろいろなんかもらったりしたもん。
なんかね、まあいろいろ話すともう30分なっちゃうけどさ。
僕レーザーディスク好きな、レーザーディスクのジャケットが好きで、映画の。
あれサイズ感がいいですよね。
そう、LPのサイズで。ほとんどジャンクで1000円とかで売ってるわけよ、映画の。
ジャケットがかっこいいから、結構そのLPの額というかフレーム売ってたりしてそこに入れたりして飾ってたんだけど、
結構そういうのハマってんすよ最近ってお客さんに言ったら、
あ、うちレーザーディスク使ってないわけでいる?とか言われて、
え、マジですか?って言って、じゃあ今度持ってきてあげるよ、あげるよとか言って、
レーザーディスクの本体とプレイヤーと、レーザーディスクダンボール一箱。
なんかね、ジュラシックパークとか、いろんなの持ってきてもらったりとか。
そういう日常の話とかしてね、最近ちょっと料理ハマってるんですよねって言ったら、
刀剣マニアのお客さんが、じゃあ鈴木さんちょっとこれ、今度これあげるよって言って、
出刃包丁一本もらって。
で、砥石もついてて、砥石の2,3個砥石がついてきて。
あの目の粗さで。
そうそうそう。砥石、研ぎ方?研ぎ方がね、A4のペラに手書きで図解説明書いてあって。
すーごい切れる砥石包丁。
おもしろいなー。
もらったりしてね。そういう付き合いがやっぱりお客さんの中ではあるからさ。
おもしろいですよ、お客さんとのコミュニケーション。
ある意味、本を扱って本を売ってるだけじゃなくて、それだと絶対続かないから。
どっかで辛いことになるけど、お客さんとそういった顔見せて、いろんな日常の話とかも含めて、
そこが多分本屋続けてくるのが一番楽しいところだから。
確かに。お客さんとのそういうのって、やっぱ書店員じゃないと味わえない体験かもしれませんから。
そうそうそうそう。
あれもなー、そういうの。すごいいろいろ思い出してきた。なんか喋りたくなってきた。
時間も時間だけで違う。
おもしろいのは、お客さん、すごい自分の中のお客さんが何人かいるけど、
33:03
決してその中のお客さん同士が仲良いわけじゃないよね。
知らないんだよね、もう。
自分はお客さんと一対一で知ってるけど、お客さんとお客さん同士が知り合いってのはまずないわけ。
横のつながりって起こりにくいですよね。
そう、起こりにくい。それは面白いよね、逆にね。
そこはバーとは違った要素かもしれないですね。
そうね。
なんかね、おもしろいお客さんって、読んだ本に感化されてアクションを起こす人っていうのが必ずいるんですよ。
あー、はいはいはい。
例えば私の体験で言うと、ちょっと三島社気になって名古屋から来てみました、みたいな。
で、そのときたまたま花田七子さんの出会い系のデアセスを単行本出たタイミングで、
ちょっと私の知り合いの方なんですけど、今だと東京の日比谷の本屋さんの店長をやってる方なんですよねーとかって言って、買って帰ってくださったんですよ。
で、なんか読んだらしくて、日比谷にも行ったらしいんですよ、花田さんに。
とかって、その方って読んだ本きっかけにアクションを起こしちゃうタイプの、そういう読書をする方で。
はいはいはい。いいよね、なんかそういうのもね。
名古屋なんで、七五書店さんの話題になって、七五書店さんにも行ったんだか行ったことあるんだかで、私との会話も盛り上がって、みたいな感じで。
たまに足を運んでくれて、近況報告みたいなのをしてくださって、そのときは一冊とか買って読んでみたいな感じのお客さんだったんですけど、すっげえ面白いなと思って。
結構そういう本、一冊をさ、例えば書いた人がどっか書店員の人たちだったりするとさ、書店巡ってその書店員に会ってサインを追い込まれた人がいるわけじゃない?
そうですよね。
一冊の本に対して非常に多角的に楽しむ術を持っているお客さんもいるよね。
ご衆院巡りみたいなのとかで。
僕、結構地方の本屋に行ったときに、最近ハマってるのが、
本当に個人でやってる古い審査員のお店とか見つけたら入って、本当に商品入れ替わってないわけ。
とりあえず、昔からやってて、もう私の代で終わりなんで。雑誌だけは売ってるって。
ドクタースタンパーあらゆるやつとか、いまだにあったりとかするさ。
お店の奥に配達用の自転車がそのまま。
そうそう。そういうとこ行ってさ、私書店やってたんですっていろいろ話してきてさ。
36:06
そういったところでさ、本買って、最後の裏のページにバンセンを押してもらうっていうさ。
バンセンなんか押してどうするの?とか言われてたら。
勝手に発注しないでよー、なんか言われて。
まあけど、僕ちょっとバンセン好きなんで、つって。
じゃあ何?押してみる?とか言われて、僕いいんですか?つって。
押してみなよ、つって。
じゃあすいません、失礼します。とか言われてさ。
トントントンってスタンパーやって、綺麗に押して。
やりますけどね、たまにね。
気さくなお店さんだったりすると、一応直ってさ。
大きいお店とかだとね、直ってもダメかもなっちゃいますけどね。
そうですよね。
なんか残りますね、でもやっぱり会話っていうかね、コミュニケーション取るとなんか残る感じがしますね。
たぶんお店やるほうも、そういったところの積み重ねがお店を続けていく上でのモチベーションにもなるし、
楽しさでもあるし、やっぱり本一つ一つの愛情ってのも重要だけど、それだけじゃ続かないからね。
そこもあるし、お客さんとしては、そういったところのお店でいろんな本の出会い方とか、
本以外の部分での楽しさとかも教えてくれたりするので、そういったところを選んでくれたほうがいいかな。
お客さんとしてはどんどんね、積極的に。
なかなか店員さんでガッツリ叫んで、この本買ったらどうなるんですか?って聞きにくいし。
うちのお店どうやって知ったんですか?ってなかなか質問責めするのもやりにくいけどさ、
お客さんから聞かれる分には本当に嬉しいからさ。
場所もそうだし、なんかすごいインターネットとかツイッターで見てちょっと来たんですって言ったけど、
え、マジですか?見てくれてたんですねってことで嬉しいしさ。
そういったきっかけとして、話すきっかけとしてはいろいろあるよね。
嬉しい感じにお互いになると最高だよね、という締めでよろしいでしょうか。
そうだね、まあそうそう、もう40分になるしね、もうね、いいんじゃないでしょうか。
いやーでもなんか、楽しい、喋ってても楽しかった。
まあけど本間さんこれからね、お店のほうはどんどん常連さんを作っていくフェーズにいくと思うので。
今ちょっとね、お忙しいと思いますけれども、お体には気をつけて商売繁盛をね、祈りしております。
ということで、私のスマホのバッテリーはもう残りわずかなので。
それでは、おたまトーンで締めさせていただきます。
それでは、うなぎブックスオープンおめでとうございます。
おめでとうございます。
じゃあお祝いのおたまトーンでお別れとしましょう。
39:00
おめでとうございます。
さようなら。
39:16

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