1. 本そば ポッドキャスト休憩室
  2. #41 2021年ふたりのベスト本
2021-12-20 1:03:14

#41 2021年ふたりのベスト本

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第41回はふたりが2021年の今年読んで面白かったベスト本をあげてます。


質問、おたよりはこちらから↓  https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdOyZsve1PAGEfKVyAelRf1nmaENmBNl8oJXgzb82Pmx1RjXQ/viewform

00:05
本のそばには楽しいことがあるをもっとうに、書店歴25年の元書店員のすずきと、
出版取次7年、出版社営業13年、現在、書店と出版社の現場をつなぐ一冊取引所、運営1年5ヶ月のわたなべの2人で、
書店員、出版社、一般の読者の方からの素朴な疑問に答えるポッドキャスト休憩室でございます。
元気出していこう。
そうですね。
もう年末だし。
はい。
毎回年末だしって言ってるけど。
いやいや、もう。
多分これが出てるときにはこうかしら。
結構さ、映画票、仕事納め今年さ、しようと思ってるんだ、目標として。
今まで。
したことないんで。
したことない仕事納め。
そう。
はい。
なんだけどさ、ありがたいんだけどさ、ここに来て結構仕事の依頼がさ。
年末振興で。
そうなのよ。年末振興もあるからさ、かつかつの仕事がガンガン入ってきてて。
せっかく11月中にいろんな案件抱えて、すごく華麗に7件か8件ぐらいの仕事を納品して、
終わったと思ったらまた仕事が来て。
いいのか悪いのか、まあいいことなんですけど。
いいことじゃないでしょうか。
いいことなんですよ。いいことなんですけど、結構ね、
今回ね、実は映画票なんですよ。
本と全く関係ない人だったりしてね。
だからもう大変。しかも古い映画だから。言えないけどまだ。
古い映画のさ。
チャプリンとかですか?
そこまで古くはないけどさ。
まあそこそこ30年以上、30年ぐらい前の映画なんで。
だからさ、もう大変。その資料を探して引っ張り出して、買ったりとかしなきゃいけないから。
そんなのもあって、結構バタバタしてました。
ちょっとこの収録の前にちょうどその原稿納品したので、いい感じで。
それが素晴らしい。
まだね、実はクリスマスでも仕事行ってしまって、いつ終わるんだ俺の仕事はって感じですけど。
全然そんな終わるんじゃないですか?
終わりたい。仕事おさめします。
今日で仕事おさめですって言ってみたい。
僕の人生で仕事おさめなかったんで。
頑張っていきましょう。
ということで、またお便りが。
はい、そうなんです。
ありがたいことに。
いただきました。じゃあ読み上げさせていただきます。
お願いします。
ラジオネーム、もじゃひげめがねさんからいただきました。
前回引き続き。
前回に引き続きでございます。
03:00
前回はカタカナでもじゃひげめがねさんだったんですが、今回はひらがなでもじゃひげめがねさん。
わかんないよ。
ちょっと柔らかめな印象でいただいております。
ラジオじゃわかんないよ。
ラジオじゃわかんない。
ということで、鈴木さん渡辺さんこんにちは。
はい、こんにちは。
今回は素朴な疑問、質問ではないのですが、一つお願いがあります。
何でしょう。
年末に本蕎麦大賞の発表をお願いします。
どういうものかというと、今年出版された本のくくりではなく、
2人が今年読んだ本、今年読んだ本の中で最も良かった本をそれぞれ書く一冊を選んで教えてください。
自分が今年読んだ本の大賞なので、2021年に出版されたみたいなルールはなしで良いです。
なるほどね。
時間が許すならランキング形式で各3冊を3位から発表でも良さそうです。
私からお伝えしたルールはあくまでも叩き台として。
何者なんだ。
今回はお二人で本蕎麦大賞のルール設定を話し合って次回発表でも良いかと思います。
勝手なお願いではありますが、よろしくお願いします。
勝手すぎるよ。
この外部プロデューサー的なパッケージで、
もじゃひぐめさんとかヤギシリーズの同じような。
ヤギ太郎さんと同じ双壁をなす。
放送作家軍団の本蕎麦企画グループみたいな。
いいじゃないですか。
僕は昔からコサキンリスナーなんで、
コサキンリスナーには放送作家が控えて、ネタにされてましたけど。
いいじゃないですか。
本蕎麦大賞ってまだ本蕎麦始まって3ヶ月?2ヶ月?
8月の下旬ぐらいと記憶してますね。
ぐらいだよね。ようやく3ヶ月目ぐらいでしょ?
それにしては、巷では更新の頻度がすごいという噂も立ってて、
もう40回ぐらい。
追いつけないって聞いてる人が。
40回?
今回が41回目ですかね。
40回超えたということですよ。
毎回15分で終わってるはずだもんね。
はずなんですけどね。
オタマトーンなんとかシステムも、最近めっきりならなくなって、
鈴木はオタマトーンの電池切れちゃったっていう回もありましたけどね。
もう諦めたよ、俺は。
何を諦めたんですか?仕事をする?
15分で終わすっていうことをさ。
難しいんですよね、15分で。
もうさ、だって聞く人の自由じゃん、もうそれ。
15分でここでやめとけって言ったら、聞く人がそこで15分でやめればいいわけじゃん。
すごい投げちゃってる感じがする。
でもなんか2倍速で聞くとかね、そういう。
そうね、そういう人もいますし。
06:02
本そば対象にするにはちょっとまだ期間があるな。
投票方式もよくわからないし。
そうですね。
結局さ、2人で読む本もかぶんないでしょ。
あまりかぶんないですよね。
かぶったらそれが1位になっちゃうわけじゃん。
つんどくとか買った本はかぶるかもしれないですけど、
似たようなタイミングで読んで、読んだ本について語り合う読書会形式ってないですよね。
ないないない。
絶対かぶんないもの。
言い切っちゃった。
いくつか趣味に合う本はあるけどさ。
2人で読んでもどうするの、こういうのって。
リスナーの人から投票されたらさ、
この番組を聴いてるリスナーの読書編歴って、
たぶん相当頭おかしい人たちが多いと思うんですけど。
重さが揃ってると思いますよ。
逆にかぶらないからさ。
修練しないと思うんだよね、順位に。
それはちょっと後で考えましょう。
来年とかでも、来年のほら、ぽんやた氏をぶつけて。
ぽんやた氏にぶつけてさ、本蕎麦大将を。
ちょっと喧嘩越しな感じで。
ちょっと杉江さんに喧嘩を売る感じで。
一番怖いですよ、杉江さんが。
本蕎麦大将。
裏割れずのサポーターですからね、もう。
それはちょっと手出しないほうがいいかもしれないわ。
ウルトラスかもしれませんよ。
完全さんのウルトラス。
ちょっと読み始めたけどすごいよね。
サッカーの本じゃないよ、あれ。
クライム・ルポタージュであれなの?
犯罪ルポであれ。すごいよね。
いやー、興味あるな。
とりあえずそれはちょっとおいおい。
考えつつ、ベストは。
ただ今回それで終わらせるのもあれなんで、せっかくなんで。
適当に今年読んだ本ということを開けていくだけでいいじゃないですか。
投げ合いすっげー投げ合い。
そうなんですよ。
だからね、私ちょっとこれで思ったのが、
今年本読めてないなっていう、今回のもじゃひげ眼鏡さんの質問を受けて、
何かなと思って、読めてないなと思って、慌てて、
今すごいペースで読み始めてるんですよ。
何それ。今から?
数日に一冊独領するペースでなんか読んでるっていうのが直近の私。
すごいじゃん。
ちょっとね、最近やっぱり冬ということで、ちょっと肌寒く、
またなんかこう、私が住んでるとこだとね、雪にこそならないんですけど、
ちょっとしぐれ感のある雨が降ったりとかするとですね、
やっぱり読書がいいんですよね。
09:00
アウトドアでアクティビティーなんて言ってるよりは、
天気もちょっとあれだし、今日は本でも読んで過ごすかみたいな。
なるほどね。
そうすると結構やっぱり、自分が買っただけあってことごとく面白くてですね。
選べないですね。
選べない?逃げていいんじゃねえかよ。
まあまあでもね。
あげてみましょうよ、面白かったほう。
鈴木さんなんかいっぱいあるんじゃないですか?
どうですか?
まあけどね、読んだわりにね、そんなにね。
できてる?読んだわりにそんなに?え?
じゃあ5、6点いってきますかとりあえず。
ずいぶんありますね。
ちょっといろいろ書評も書いたりとかしてるんで。
まず面白かったのは、
爪や爪ざる屋っていう長谷川翔一さんの、
ヤクートと西武の日本シリーズ、1992年と93年の。
爪将棋の本ではない、スポーツノンフィクションの本ですね。
そうそう。爪や爪ざる屋って将棋の用語なんでしょ?
そうなんですよ。平凡者さんの東洋文庫とか、あとは平凡者ライブラリーもだったんですけど、
江戸時代の伊藤環状・伊藤宗観っていう爪将棋の、
将軍に献上する爪将棋みたいなのが載った本がございまして、
それが爪や爪ざる屋っていう、将棋無双、将棋図工というのがあるんですよ。
まあまあ、将棋の話は置いといて。
僕は野村ヤクートの熱烈なファンだったんですよ。高校時代から。
しょっちゅう神宮球場で試合見に行ったりしてて。
もちろん1992年と93年の、今では伝説と言われている西武とヤクートの日本シリーズを、
実際神宮球場にも観戦に行ってますし、一試合一試合全部見てるんですけど。
ただそれを文章として、雑誌の特集とかでありましたけど、ちゃんと一冊の本になったのがなくて。
これを見るとね、それこそ将棋の話しちゃうけど、
見てさんってどころじゃないの、読み方が。
ノムさんですからね。
相手は森西武でしょ。
上将軍団ですよね。
当時の話でもあれだけどさ、92年のヤクートのリーグ優勝っていうのは、
それまで鬼もつ球団で、野村監督になってようやく3年目で優勝ができて。
ピッチャーもバッターも、そこまで結出した人はいない状態で、
12:03
リーグ優勝して、日本一決定する日本シリーズに、上将西武と戦うっていう。
まるで漫画に描いたような、リーグ優勝っていう目標を達成した後に、次の巨大な敵が現れるっていう。
1年目はそれで結果負けるんだけど、見た目は接戦なんだけど実は力の差が大きくて。
やっぱり自力というのが勝るっていうのはこういうことだとかって。
そのときの試合前からの駆け引きとか、
良いピッチャーを相手に返させる理由を作ってピッチャーを下ろさせようとか、
そういう頭を使う野球っていうのは、僕は野村ヤクルトの試合が好きになったのはそういうところで。
当時巨人とかも強かったんで、持ちゴマが限られた中で…。
また将棋のこと言っちゃった。
持ちゴマの限られた中で、すごい強い相手に知恵と総意と工夫で立ち向かうという、
十代の頃にとっては巨大な大人だとか権力に対する反骨精神も重ねつつ、
見ていた野村ヤクルトと西部の試合は、
本当に野球って頭良くないとできないわってくらいすごいのよ。
だからこれを見たら、本当に何も考えないで運動神経良いだけで野球やってたら絶対プロになれないと思います。
そのぐらいすごい。これは本当すごかった。
その流れで僕も一冊いいですかね。
結局あるじゃん。言いたくなるじゃん結局。
だから慌てて読んだら、めちゃめちゃ面白かったですね。
嫌われた監督ですよ。
ああ、オチアイの。俺それ読んでない、また。
オチアイ・ヒロミツは中二症をどう変えたのか。
今年野球のノンフィクションさ、
これ、爪厚まだ去年の末ぐらいに出たやつだけど、ちょっと良質なのが出てるよね。
これはもうね、鈴木忠平さんの。
めっちゃ面白かったですね、これ。
超学生的な感想だな、これ。
言っても、野球ってあんま追っかけてないんですよ。
昔見たんで、もちろんルールとかわかるし、さっきのヤクルトとかセーブとかっていうのは見てましたよ、私もおそらく。
でも直近全然見てなかった。
このオチアイ監督時代は、なんか中日強くなってんなぐらいで。
はいはいはい。そうだね。
よくわかってなかったんですけど、これそういう予備知識なくても読めるのがまずすごくて、僕みたいな。
で、なんか、オチアイ監督って嫌われた監督ってタイトルがまさにそうなんですけど、
15:03
やっぱりなんか賛否両論あったんですよね。
強いけど面白くないみたいな。
まあまあ、そういうのはあるよね。
そういう当時も私知らないまま読んだんですけど、その当時の空気感とか、
あとはそういうなんか、オチアイ監督って周りに理解されようとかっていうこととかあんまり思わないっていうか、本人の愛として。
でもなんかそういう、この人はなんでこんなことを言ったんだろうって、何を考えてんだろうみたいなのを、この鈴木。
番記者でしょ?
番記者なんでしょ?オチアイの。
そうなんです。新聞記者だったんですよね。
で、中日担当で、だけどペーペーになったんですよ。
で、そのオチアイさんの前ってのは保守の監督の時代で、
なんかそういう番記者でも名物みたいな人が周りを囲んでて、自分は末席にいるみたいなところで、
オチアイさんに代わって、みたいなところから始まるんですよ、話が。
で、その鈴木さん、番記者の鈴木さんの、ある種の、ある種の成長物語的な感じでも受け止めれるっていうか。
なんかそういう。
で、オチアイ監督だって、なんかやっぱり揺れ動くものがあったりとか、
あとはこの時って、なんかその日本シリーズで8回まで、
ヤマイっていうピッチャーがノーヒットノーランでやってたんだけど、
9回にリリーフで、
こういうのがすぐ出てこないのが、私ちゃんと当時リアルで見てないっていうところなんですけど、
ノーヒットノーランしてたのに、9回ピッチャー変えるんですよね。
はいはいはい。あったね、そんなのがね。
で、それもめちゃめちゃ物議かもして、
で、まあ結局勝負には勝ったわけですけども、
その時の裏話とか、で、その時のピッチングコーチが、
西部の森さん、
さっき監督じゃなくて、何だっけな。
その後、駐日の監督もやってる森さんなんですけど、
森さんね。
とかの、その時の当事者たちの苦悩というか、
息遣いみたいなのも、鈴木さんの筆によっても、
なんかほんと臨場感がすごくて。
読もう。
なんかもう、僕はやっぱオチアイさん好きですね。
これ文芸春秋さんから出てますけど、
やっぱりスポーツグラフィックナンバーっていう、
ああいう雑誌を持っている出版社であり、
18:02
またそういう週刊文春とかジャーナリズムっていうか、
すごい鋭い感覚を持った人たちのいる出版社だからこそ、
出された一冊なのかなって思うと、
そういうのも素晴らしいなと思って。
なかなかようだ、なかなかない本じゃないかと僕は思いましたね、これは。
そうなんだよね。
みんな絶賛してて買ったんだけどまだ読んでないんだよ。
いいですね、野球っていう感じですよね。
野球はね、面白いよね。
面白いなと。
よかったです、これは。
なるほど。
ということで、すいません、話を止めちゃって。
そういうふうに口当たり言っても全然問題ないです。
あともうひとつは、僕は文衰礼という、
いわなみ書店の専門家会議ってコロナであったじゃん。
2020年初めに。
尾見さんとか出てきて。
その専門家会議は途中で解散して別の組織になってるんだけど、
その専門家会議が何をやってどういうふうな動きを
政府とやってたのかを書いてるドキュメントがあるんだけど、
それは文衰礼というドキュメント。
コロナ対策専門家会議というのがあって、
これは映画にしてほしいぐらい。
専門家たちが政府とどのようなやりとりをしながら、
政府にアドバイザリーということで進言したりとか。
政策決定は専門家会議にはないんで、決定権はないので、
政府までも裏付けたとか、
科学的に裏付けたとかを政府とかに進言までいかないな、
伝える組織なんだけど。
これを見るとね、政府が国民に対して非常に上から目線。
上からって言い方簡単すぎるけど、雑すぎるけど。
これを使ったらパニックなんだ。
空気感染が当時まだ実ははっきりしてなかったんだよね。
なんか得体の知れない…。
それはするのかみたいな感じだったんですよ。
実は早めに専門家会議では、
コキによる感染はするってことは決まってたんだよね。
それを政府に発表のときにこういうことを入れてくれって言ったんだけど、
政府はそれを言うと、国民がパニックを起こすから、
その言葉は入れないでくれみたいな感じで。
21:00
国のアナウンスっていうのは、
国民に対して選択ではなくてあくまでも指示という形の、
パニックになるからこういうことを言ってけみたいな感じの考えがあったりとか。
政府の国民に対する態度だとか、
危機管理に対しての準備とか、そういうのがすごいわかるんで。
これは読んでおくと、
どのように国が危機管理に対して、
そういう哲学というか考えを持ってるかがよくわかる。
あと科学者っていうのがどういう考えで、
危機管理に対応してるのかっていうのがわかる。
すごい良かったです、分水嶺は。
いいですか?ありますか?
そこに対してのカウンターパンチを当てようと思ったんですけど、
分水嶺っていうのが本当にリアルに山の分水嶺なのかなと思って。
だけど、コロナかと思ってですね。
そうそう。コロナでいう分水嶺っていうのは、
意味は専門家会議が独自に見解を出したっていうのがあったのね。
基本政策決定をするものでもないし権限もないんだけど、
それを超えて専門家会議がすごくそういう発言をするってことが、
ある意味一つの、そこに別れ目。
専門家たちが進むべき道の別れ目で、
政府に寄り添ってそのまま政府の言いなりになって、
政府の言いたいことに対して専門家になるのか、
ちゃんと自分たちの意見を言って言う。
結構そういったところで、一時期国民からすごい反発もあったりしてたし、
そういう意味での分水嶺っていうことですね。
だからこれはよかったですよ。
ノンフィクション系でもう一つは、
秋処方の捕食者っていう。捕らえるに食べるにものですね、捕食者。
これは現代の、要はシリアルキラーですよ、アメリカの。
必殺死のような犯罪者ですね。
異常開拓殺人者とかそういうのと一緒で、連続殺人鬼の話。
つい最近までいた、全米を恐怖に陥れた捕食者の話なんですけど。
まあね、すごいですよ。天才。
24:02
なんかサイコパスっていう。
そう、サイコパスなんだけど。
アメリカだと国民の保証番号みたいなのがあるわけじゃん。
そういうの持ってないの、この人。
そういうのがたまにいるんだよね、アメリカってそういうさ。
届け出をしなかった出生対してさ。
まあそういう人で。
だけどこの人、それでも飛行機に乗って移動したり車を運転して全米を回って、
そういった殺人を犯していて、それを警察は捕まえられない、ずっと。
カナダかな、元々はね、モントリオラン。
その後全米で回ってるんだけど、武器も、武器というか狂気か。
狂気も普段持ち歩いてないわけ。
狂気をどうしてるかっていうと、
全米を車で回りながら、各ポイントポイントに隠してるんだよ。
デポがあるんですか。
デポがある。
そのデポも地図とか作ってないわけよ。頭の中に全部入れてるわけよ。
殺人を繰り返して、各地域でその狂気を使ってするんで、足がつかない。
ネットだとか情報網とかが発達してる中の隙間をついて、恐ろしいことをやってる人がいて。
恐ろしいことっていうか、本当に怖い。
なんか動機とかはあるんですか。
動機わかってないんだから、それも。
捕まったんですか、結局。
捕まった。捕まったんだけど、何人殺してるかわからないの。
いやな話ですね、それ。
そうそうそう。
恐ろしいですね。
それもさ、警察も変に、その余罪というか、行方不明者が何人かとかもわかんないから、
この犯人が殺した人を知るためには、もう頭下げるしかないわけよ。
主導権がすべてこの犯人にずっとあるっていうさ。
ちょっとこれはね、恐ろしい本でしたよ。
なるほど。
なんかそれでカウンター見つかりましたか。
カウンター捕食者ですよね。
捕食者ですよ。
なんか昆虫とかそういうのなのかなと思ったんですけど、
ちょっとそういうのはなかったですね。
さっきからタイトルに反応してるだけじゃないから。
すみません、ちょっとあった。
あった。じゃあ次行くよ。
核旗ゆうすけ、狩りの施行法。
これね、書評会で実は寄稿はしてるんで、いつか載ると思いますけど、これすごいよ。
僕ね、それ買ったんですけど、まだ手元に届いてなくて。
27:04
ネタバレとかそういうのはないんで、簡単な感想だけにとどめますけど。
ハットリ文章先生とかも含めてさ、狩りの本、狩猟の本ってさ、
基本的には生き物を殺すっていうところに対しての、
多少後ろめたさとかをさ、どのようにして乗り越えるっていうまでは言い方がおかしいけど、
ある意味それをどういうふうに折り合いをつけてるかっていうのは必ずどこかに行くじゃん、狩りって。
まあそういう偽善というか、なんていうかね。
そうそう、自分を騙しつつもやってるとかさ。
ハットリ文章先生はさ、命をいただくことみたいな感じで、すごいいいことを言ってるけど、
けど狩猟って楽しいよねっていうさ、奥名もなく言うのが面白いんだけど。
まあそういう二面的なところが魅力的ですよね。
角畑勇輔さんの修行に関しては、実は僕はこの本の中で、
そこまで僕は今までの人たちと同じような感覚で、
ただ折り合いつけ方っていうのは、グリーンランドの世界最北の村に住んで、
要は人間も命の危険がある場所でやるからこその折り合いのつけ方みたいなのは、
さすが角畑勇輔って感じの折り合いのつけ方なんだけど、
僕が面白かったのは、やっぱり時間と空間とかさ、
その概念がさ、イネイトって言われるとさ、
昔でいうエスキモーって言われるとさ、
エスキモーは実は差別用でもなんでもないんだけど実は。
イネイトの人たちの言葉とかから紡ぎ出す施策みたいなのがさ、
すごいSFチックでもあるし、なんていうのかな。
言語体系っていうか、何かを表現する言葉とそれが指し示せる領域とかが違うから、
そうそう。
発想、考え方が違うわけじゃないですか、そもそも。
それで結局、今の僕たちが住んでる世界とか社会っていうのは、
まあ角畑勇輔って前の極野古のときもそうなんだけど、
今の社会システムから抜け出るみたいなのが一応、この人の探検のテーマになってるじゃん。
今の社会っていうのは予測してることがシステムに組み込まれていて、
例えば明日の天気とかもそうだし、
仕事に行くってことは電車に乗ることだけど、
30:02
電車は必ず動いてるってことが予期されてるわけじゃん。
ちょっと森田正男さん的に言うと、いろんなものが計算みたいなところに還元できる世界なんですよね。
そう、全てがある程度予期できるようになってるわけじゃない。
天気もそうだし、電車も動いてるし、
お昼食べるいつも行くお店はちゃんと開いてるしみたいな。
全てがある程度予期されてる、安定してるわけじゃない。
けどイヌイットの言葉から考えると、「わからない」とか、「たぶん」とかって言葉があって、
それは本当にただのわからないのじゃなくて、明日のことはわからないよっていう、
非常にたっかんした感じの言葉に角畑勇輔はとられていて、
なので、明日のこととかはカオスの世界だから、
それが現代社会の予期とか予定調和っていうのはシステム化された中とは全く真逆の世界だっていうのを語っていて、
それがね、やっぱりこれはすごい本だなと思って、
そういう発想の新しいアングルを教えてくれる本だったんで。
カギの思考法って書いてあるけど、僕はカギの思考法じゃなくて、
単純に生き方の思考法になってんだなって思ったんで、ぜひ読んでください、これは。
カウンターも何もないでしょ、たぶんね。
なくもないです。
なくもない。
いや、ちょっとそういう、なんていうんですかね。
私は古住島社が出しました、「思いがけずリタ」っていう本がありました。
中島竹地さんの著作になりますけれども。
まあそのリタ、リコ的なとかって言いますけど、それを逆にリタですね。
リタですね。
他社にリするものですよね。
そうです。でもリタには独特のウサンくささっていうのもつきまとうのはあると思いますね。
やっぱりダサン的なところからそういうリタ的なっていうのをやるかもしれない。
逆にそれがないと怪しむしね。
リコ的なリタっていうのとかもあるかもしれないと。
中島竹地さんは、リタの本質に思いがけなさっていうのがあるんじゃないかって考えていらっしゃって。
そういったリタについて、中島さんが考えていることっていうのが、この本に書かれているわけですね。
ちょっとまあ、いろいろ面白くて、第一章は豪の力で、ここに出てくる、惹かれる話として、
33:02
まずね、鈴木さんも仕事中に聞いてるって言ってる落語?
落語。まだ慎重だけどね。慎重しか聞かないけど。
落語の文字地もっといっていうものがあって、そこから話が始まるんですよ。
これはぜひ読んでいただきたいですし、話でも聞いてほしいんですけど。
で、そこで縦川男子と古今亭慎長が、この文字地もっといに対する解釈の違い、2人の解釈の違いっていうところの話があって、
そこから男子が落語に関してどう捉えていたかっていうところ。
そこで、豪とは何かみたいな。豪っていうのはカルマなわけで、
ヒンドゥ教のリンネとかっていうガイネの娘みたいな、そういう感じで、
そっから神乱の悪人正規って話に行ったりとかですね。
1章だけでもそうで、あと単一章とか行きつつ、また落語とか男子に戻りつつ、
文字地もっといの話が続きつつですね。
宇多田光のオートマティックって曲があるじゃないですか。
他の歌詞で、いつオートマティック、そばにいるだけで、その目に見つめられるだけで、ドキドキ止まらない、ノーとは言えない、
I just can't helpっていう歌詞がありますけれども、豪とはいつオートマティックなんだみたいなこととかも言っていたりとか。
なんかもうだから、面白い、とにかく面白い。
で、その次、第2章がまた面白くて、予格っていうですね、文法的なところで予格っていうのがあるんですよ。
これはインドのヒンドゥ語の方で、予格口文っていうのがあるんですね。
で、これは例えば、「私は嬉しい。」みたいな、主語、「私は嬉しい。」と感じているみたいなところが、
ヒンディ語の予格口文っていうか、ヒンディ語ではどう表現するかというとですね、
私に嬉しさがとどまっているっていう言い方をするんですよ。
例えばコロナとかも、風邪、風邪ひいたとかも同じく、
私に風邪がとどまっている、みたいな言い方をヒンドゥ語ってするらしいんですよ。
赤嶋隆一さんって、大阪外大でヒンディ語を学習していて、インドにも行ったりとかしてるんですけども、
36:02
それで予格っていうのがよくわからなかったけど、踏み落ちる瞬間があって、そっからはこう、「なるほど。」っていう。
で、それがやってきて、自分にとどまっているみたいなのが、またそのリターンみたいなものと通じるような部分とかが、またそっから話が行って、
で、例えばドイ先生の一十一歳とかもね、話が出てきたり、民芸の話が出てきたりとか、
なんかそういう、いろんなところからリターンっていうものを紐解いていく面白さっていうのが、NHKのド自慢のところとかですね、なんかもういろいろあって。
へー、面白そうだね。
これはなんか普通に面白いし、まあ、久喜修造とかね、その後の話も出てきて。
たぶん、なんかそういうのにあんまり詳しくなくても、そのリターンっていうところを軸にして読めて、場合によってはまたそっから新蘭とか読んでもいいかもしれませんし。
まあ、面白い本でしたね、これは。
で、なんかこのリターンみたいなところに、さっきの落合中日とかもちょっと僕の中では関係が、王政を見出したりとかしちゃうわけですよ。
いい読書だね。
そうなんですよ。
繋がるのはね。
これがカウンターでした。
なるほど。カウンターありがとうございます。
じゃあ、次は、SFマガジン2021年6月号。異常論文特集。
今はもう単行本になってますけど、もうね、これほんとね、壮大な内輪ネタ。
壮大な内輪ネタ。
これを面白がるっていうのはさ、もうほんとこのSF界隈の人たちだけっていうさ。
よくこういうのを表に出すなって。
僕はね、この中でもね、本当に腹抱えて笑って、久々に声を出して笑ったのが、小川さとしさんの異常論文で、
ちょっと待ってね。どこいった。
ほんといろんなのあるんだよ。
まあ単行本出てるんでね。雑誌はもうないんで。
単行本買って読んでいただくとあれなんですけど。
出てこねえな。どこだっけ。
あれ?こんなのあったっけ。
えっとですね、ちょっとお待ちください。
あれ?どこだ。
目次がないな、目次が。
ほんとSFマガジン。
どうした、どこに。
えーとですね、お待たせしました。
39:03
小川さとしさんの異常論文、SF作家の倒し方っていう論文があって、
要はですね、数あるSF作家をどう倒すかというのを論文にしてるんですよ。
どう倒すかっていうのは、別に文章的なものとかじゃなくて、
ただ単に身体的に倒すだけなんですね。
倒し方に関しては、特に宮内雄介の倒し方というのはですね、
宮内雄介は裏SF作家界でも随一の実力家。
つまり裏SF作家と表SF作家っていうのがいて、
裏SF作家っていうのは、非常にSFの力を使って、
影から日本を支配することを目的とした人々の負の感情を呼び起こしてですね、
それによって生じたここの隙間にSFを流し込んで、
裏SF読者を増やしていくという人たちを裏SF読者と言われて、
宮内雄介さんは裏SF作家界でも随一の実力家ということで、
ここに対して非常に戦闘力が高い宮内雄介さんをどのように倒すかということで、
非常に研究熱心な作家なので、真面目さについてつけ込んでですね、
締め切りに提示された場合、「仕事を放棄する」ということがありませんですね。
身内でないとわからないネタとか、SFに対してわからないネタがたくさんあるんですけど、
ちょっと読んでいただいて、本当にひどいって言い方を、褒め言葉としてはひどいものがあったんですけど。
笑いが止まらない、ひどいな。
小川隆史さんって、本当に笑いのセンスがツボで、
ゲームの王国っていう、カンボジアのポルポ島がテーマとなっているSF作品があるんですよ。
その中で、共産主義ギャグっていうのをかなり突っ込んで描いていて。
これはちょっと非常に下世話な話なんですけど、非常に性的サービスについて、
42:01
共産主義的な真面目な、理想を語ってる登場人物が、
政府像について非常に説教するっていうのがあるんですけど、
それがめちゃくちゃ悪意に満ちてるんだけど、笑ってしまうぐらいひどいギャグなんですよ。
ギャグのセンスが恐ろしく高いんですよ、この人。
この間、早川隆史さんに会ったときに、たまたま塩沢さんと話す機会があって、
塩沢さんと話してて、SFマガジンの全編集長ですね。
小川隆史さんは、SFのセンスがめちゃくちゃいいから、ぜひそれで一冊お願いしてくださいって言いましたけど、
本当に異常論文特集は面白かったんで、単行本出てるんで読んでいただきたいと思いますね。
これについてはカウンターないでしょ、別に。
そうですね。
どうなんだろう、僕はベルリン上の空が、今年は最終刊的なのが出て完結したんですけど。
良かったですね、すごく。
それに僕カウンターを当てようとすると、コミックだと、
リユーを待ちながらというコミックがありまして。
何を待ってるんですか?
リユーですね。
リ・ウー。
ラ・リ・ル・レのリにウ、でリユー。
これ、神のペストに出てくる医師の名前なんです。
このコミックって、これは講談社から出ている本なんですけど、
赤戸青さんという方が書いた全3巻のコミックで、
現代の日本地方都市に感染症であるペストが発生した場合どうなるかっていうのを描いてある。
これを書かれた時期が2018年。
もっと前だ。
要は2017年なんで単行本出たのがね。
要はコロナがまだ全然この世の中に登場する前なんです。
にもかかわらず、ちょっと架空の街なんだけど、
市の高いペストが、感染者が発生して、それがどんどん拡大していく中で、
ロックダウン、都市の封鎖も含めて、
都市から外にも出られない人たちと、中戸のお話とかもあって、
45:03
今読むと恐ろしいまでのシミュレーションぶり?
感染症に対しての日本の対応みたいなのがすごいですよ、これ。
本当にびっくりする、読んでて。
コロナのときになってから僕は読んだんで、今年なんでね。
本当に抱えた時期か考えると。
要はその都市から感染症じゃなく証明されて外に出た人に対しても、
そこから来たというだけで差別が起こったりとかっていうさ。
そういうとこまで描いてて、なんかすごい。
これはね、ちょっと前のコミックだけど、これはすごかったですよ。
さっきの分水嶺に通じる感染症に対する絵を描いた本なんで、
現代日本のシミュレーションとしては、恐ろしいまでの正確性というか、
描現している本なんですごかったですよ。
カウンターのカウンターがある。
カウンターで、ベルリンはそのようなことほとんどしゃべってないっていうのがちょっと気になります。
まあまあでも、あれはもう読んでいただければっていう感じで本当に。
面白いね。
えー、なんかあれですね、他にもまあちょっといろいろあるには。
あるじゃん。
ありますけど、なんかなんだろうな、コミックで言ったら青足が面白かったなとかって。
もうでもね、もう何年かも続いてるサッカー漫画ですけれども。
漫画っていうかコミックって難しいよね。
語るタイミングが終了しないからさ、連載中とかさ。
できればその終了した後に総括というかさ、まとまってどういうふうに着地してるかとかさ、
語りたいんだけどさ、まあだいたい長くついたコミックの細胞って結構そんなにハッキリした終わり方しないからさ。
そうですねー。
コミックって本当に難しいよね、語り方がね。
今年、ちょっと本の話から離れちゃうんですけど、久しぶりに裏輪列を応援してまして。
あら、どうして。
僕もともと埼玉っていう川口なんで、Jリーグの中では裏輪列が一番好きな地域ですけど、
さっきの野球とかもそうですけど、一回ちょっとスポーツのあれを追っかけるのとかを離れてたんですけど、
なんか久しぶりになんかで見たらすごく面白いサッカーをしてて、なんか監督が変わったんですよね。
で、あのー、新しく入って、なんか、あのー、あれ、栃木って今J3でしたっけ?
48:00
J2じゃなかった?
J2でしたっけ?
最近ほんと追ってないね、栃木のサッカーとかも。J2じゃない?確か。スタジアムできたし。
J2とかから、なんか選手を移籍して、その移籍した選手たちがすごいなんかフィットしてて、
で、あのー、今度天皇杯は決勝まで残ってますからね。
えー、すごいね。
そう、なんかダゾーンとか初めて課金してしまって、すごいドキドキしながら課金したんですけど、
これ高いなー、でもどうしようかなーと思って、でも見に行くこと考えたら安いのかなーって思って、
そしたらもう、毎週末がすごい楽しくなって、
で、その青足ってそういう流れの中でサッカー漫画が面白いのがあるらしいっていうのを知って、
大人買いしてっていうので、私の中では今年のコミックなんですよ。
えー、いいじゃないですか。
そう、だから、そう、サッカー面白いなーと思って、
もうちょっとサッカーの本とかも、もうちょっと漢然さんの本とかも読みたいなーとかいろいろ思ってるところがあるんですけど、
まあウルトラスもそうだし、フットボール批評っていう漢然さんがやってる雑誌も普通に面白いんで、
なかなかでも、追っかける対象があると忙しいなーと思って、
今年結構そういうのが増えちゃって大変だな、1年だったけ。
それで多分読書の量が減った気になってたのかなーと。
まあそれはね、しょうがないよ。
本当はね、将棋の本とかもあげたいのがあって、つい最近、
歌人の岡野大志さんっていう、この間76社さんから音楽っていう新刊を出された方、
あと書士館官房さんとか、たやすみなさいとか出されてる歌人の方と、
クリスピークリームドーナマラドーナさんを通じて、ちょっとお目にかかる機会に恵まれまして、
そしたら、岡野さんが将棋が大好きっていう、見る将棋とか、
あとは、将棋の本って、すぐシナリオで10判見て絶版になるんですよ。
10判とか、なかなか書けないで売り切っちゃうタイプなんですよ、マイナビさんって。
それを、手に入らないやつを、古いやつとか、最近絶版になっちゃったやつとかを、
ブックオフとかの将棋の棚とかに出物がないかを探すのが好きだみたいな、
そういう趣味が全く一緒ってことが判明して、めちゃめちゃ盛り上がったんですよ。
ちょっと変な話なんですけど、それきっかけで音楽っていうのを買って、
サインなんかもいただいちゃったりしつつ読んでるんですけど、
結構なんか単価はまるかも、来年みたいな感じに、今ちょっとなってる年のせいだったりするんですよ。
また将棋も、また久しぶりに将棋の話めちゃめちゃしたら楽しくて、
またちょっと将棋もやらねばと思って、将棋の本とかもまたなんか読み出したりとかして、
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もういよいよ仕事も、今めちゃめちゃ忙しいんで、もうやばいことになってます。
なんかでも、そういう中で読み続けるっていうの大事だなと、
ちょっと読むのおろそかにしてたなっていう、今回本そばやって、またちょっと読みたいし読まなきゃなっていう、いい意味で思いましたね。
さっき鈴木さんいろいろ紹介してくださった本もやっぱ面白そうだし。
だから1位とか決めらんないですけど、買った本だけじゃなくて、やっぱ読んだ本をいい意味でアウトプットするのも大事かなっていうか。
そうだねー、アウトプットは、今僕はアウトプットが仕事になってるからな。
ライターとしては、そこが投げ寄りのところだから。
私はちょっとそういうとこが弱いとこだったんで。
じゃあ、あと数冊ありますが。
せっかくなんで、あと8分ぐらいで1時間になっちゃうんで、霧のいいとこでオタマトン鳴らすんで。
了解です。じゃあ行きますよ。
東大の光はなぜ遠くまで届くのか。
早いよ。
でもまあね、今年鈴木さんは東大外せないですからね。
そうですよ。僕の東大ファン歴はね、まだ4ヶ月ぐらいですからね。
4ヶ月なのに10年選手みたいなたまりぐらいですけどね。
今年の2021年の後半はほぼ僕は東大に見せられています。
いろんな本を取り寄せたりして、東大に関する本を読みましたけど、
入門編、東大を好きになる入門書として、すごくよかったのが、
高段車ブルーバックスの「東大の光はなぜ遠くまで届くのか?」という、
テレサレビット長岡田佳枝さんの訳ということで、
「時代を変えたフレネル・レンズの奇跡」という本がありまして。
フレネル・レンズというのは、東大の東室といわれる一番てっぺんにある光ってる部分ですね。
その光を遠くまで届けるレンズのことなんですけど、
そのレンズの開発は、19世紀にフレネルという土木技師が開発したレンズ。
別に長く説明することはないんですけど、
当時レンズが遠くまで届くフレネル・レンズというのが国力に直結してたっていうのがすごく面白くて。
海遊の時代になるんで、そうすると海を安全に航海できるっていうのはそのまま国益につながるので、
いかに東大の光を遠くまで届くことによって安全に航海できるかっていう時代だったんで、
それを開発したフランスの科学者の凄さ、その国益に関する……。
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それがイギリスにもわたって、イギリスがその後また東大大国になるんですけど、
そういうのがあったりして。
光が粒子なのか波なのかみたいな論争がやっぱり当時あって、
9大以前とした科学者の派閥と、新設が発生するときの革新的な論を述べる派閥とで分かれて、
それを突破するまでの科学的なエンターテイメント性もこのほうにあったりして。
これは別に東大だけじゃなくて、科学とか世の中の関わり目というか、そういうのにすごい間近に知る本なんで、
これは読み戻しもすごく面白かったですよ。
フランスって国はやっぱり油断ならない国だよね。
油断ならないんですよ。
その後、アメリカは全然東大とかも作ってなくて、本当にやる気もなかったのに、
突然目覚めたら、一気に世界一の東大大国になっちゃって、アメリカの底力もすごい。
アメリカは当時まだ全然プロテスタントの国であり、
結構知識階級っていうものに対して重要視しなかったんで、
大学とかもなくて、科学技術を信用しなかったっていう国だから、
その辺でヨーロッパに送りを取ってたっていう時代背景もあったりして。
これは面白かったですね。
これもたぶんシナゲーなんじゃないかな、この本。
何年だっけ、これ2015年の本なんですけど。
同じように最近の本では、「ヒルは木から落ちてこない」っていう本がありまして、
これも一応書評値書く時間の効果されると思うんですけど、
小学生・中学生が数人で、ある程度ヒルの研究を始めるんですけど、
ある程度著者の人がアドバイザーに入って、
子どもたちの自由研究みたいな感じで、ヒルを研究する。山ビルですね。
子どもたちの好奇心たるやさ。
すごくてさ、楽しそうに山ビルをいろんな実験をしていくわけ。
観察して、検証して、水遁を立てて、また実験して検証して、
繰り返して科学の五段活用みたいなのがあるんだけどさ、
それをちゃんと学んでいくという。子どもたちが自主的にね。
だからそれはちょっと感動もんですよ、これ。
僕は今年初めてリアルなヒルと山道で巡り合っちゃったんだけどね。
速攻、ワイルドワンで、昼下がりのジョニーっていう。
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そう、昼下がりのジョニーの社長も協力してるの、これ。
すごいですね。
すごい。
昼下がりのジョニーを靴にシュッシュッシュッしてですね、そっから山登るようになりましたけど。
そうなんです。
ヒルってさ、昔から木から落ちていくって思われてる。
人間の呼吸とかで対して、木にいる。
二酸化炭素をすぐ感知していく。
二酸化炭素を感知してっていうさ、あったけど落ちてこないの実は。
それを子どもたちがちゃんと証明してるからさ。
下から上がってくる。
そうそうそうそう。
なんで落ちてこないのかってさ、ちゃんと検証してるから、ほんとすごいなって思って。
これちょっとね、お子さんがいる人にはこれを読んだほうがいいかもしれない。
すごい感動しますよ、これ。
そういうのです。
じゃあ残り、あと何分?
あと2分ぐらいです。
最後はアウトローオーシャンです。
前回もちょっと話題にあがったアウトローオーシャン。
僕の中では今年一。
なんかね、ほんと知らない世界を見せてくれたっていうノンフィクション・ルポタージュの中では、
やっぱり王道だけど、それをちゃんと考えてくれたのがアウトローオーシャンで。
ほんとね、海ってわかんない生物的なことじゃなくて、
人が住む場所として実は全然わかってないし、知られてないっていうのがほんとこの辺りでわかって。
日本の、例えば無許可操業してる漁船とかを取り締まる範囲って非常に実は狭くてさ。
ほぼほぼ航海だと全然問題ない。
航海がほとんど7割8割地球の中で進めてるから、
実は自由な世界がほぼほぼ進めてるのが海で。
そこでは、人身販売とか売買とか奴隷労働だとか、いろんなことが実はいまだに行われていて、
それを取り締まる実は組織もないし、法的な法秩序が影響する場所でもないっていうことがこの本に書いてあって。
ほんとすごいやりたい放題かといってそれがいけないことだとして取り締まる場所もない。
一番取り締まってるのはシー・シェパードですよ。
おーシー・シェパード。
シー・シェパードは一時期、非常に日本の法芸船への妨害だとかいろいろあって。
日本の法芸船についても書いてますけど、かなり批判を浴びちゃって、
意外と正義の味方になろうとしてるっていうのを書いてあったりして。
自由に動けないのはシー・シェパードだけっていうことで。
なんかそういうのもありたし、なんかほんとこの本はね、すごかった。
パーフェクトだよね。ノンフィクションとしてもそうだし。
わかりました。ちょうど1時間経ったんで。
終わった方がよろしいようで。
私がエレガントに締めていいでしょうか。
1:00:02
いつものまとめで。
シー・シェパードといえば、だから和歌山の大地町ですよね。
イルカ寮。
で、大地町にあるのが、落合広道野球記念館です。
なんと。
落合広道野球記念館はそちらにございまして、
嫌われて監督の中にも、そこの裏手に落合さんの別荘があって、
っていう話が出てきますということです。繋がりました。
繋がりましたけど、まとまっていないと思うんだけど。
まとまってないけど。
ということで今年のベストということでお話しましたが、
結構ベストを話すタイミングってのは難しくて。
この後も読んでるほうの面白いほうがあると思うと、全然油断ならないんですけど、
実は今読んでるほうがありまして、
プロジェクト・ヘイル・メアリーというアンディ・ウィアーの新刊がありまして、
これは「火星の人」っていう大ヒットした小説。
オデッセイという映画で流した小説を今読み始めてるんですけど、
オープニングがめっちゃ面白くて。
オープニングのオタマトーンですか?
違うんだけど。自分が何者かわからないんだけど。
自分はすっげえいろんなこと知ってるから、自分科学者じゃねえ?みたいな。
あれ?俺科学者じゃねえ?って思うんだけど、ちょっとわかんない。
あ、なんかさっき俺今、ヤード法でものを考えたから、
俺はアメリカ人かイギリス人かもしれないみたいな。
自分が何者かを知識で推理していくっていうのがあって、
なんか恐ろしくオープニングが面白いっていうのがあって。
これを読んだらたぶん1位にしてるかもしれないですけど、
タイミングがないんで、これは来年に。
ということがありましたんで、なかなか難しいんですけど。
たぶんプレストヘイル・メアリーは、今も書店で売ってますんで。
早川諸坊が出てるやつからですね。
僕今ちょっと下駄で読んでるんですけど、オススメですよ、オープニングから。
ということで、もうだいぶ時間が経ちましたが、
15分とか諦めましたんで、好きなときに聞いていただければと思いますんで。
みなさまの今年を読んで面白かった本は何だったでしょうか。
はい。
なんだそれ。
1:03:00
それでは、さようなら。
さようなら。
01:03:14

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