1. 本そば ポッドキャスト休憩室
  2. #40 信頼できる書評
2021-12-18 39:57

#40 信頼できる書評

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信頼できる書評とは? 


質問、おたよりはこちらから↓  https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdOyZsve1PAGEfKVyAelRf1nmaENmBNl8oJXgzb82Pmx1RjXQ/viewform

00:01
本のそばには楽しいことがあるをもっとに、書店歴25年の元書店員のすずきと、
出版取次7年、出版社営業13年、現在書店と出版社をつなぐ一冊取引所運営1年5ヶ月のわたなべの2人で。
書店員、出版社、一般の読者の方からの素朴な疑問に答えるポッドキャスト休憩室でございます。
はい。
えー、なんか、ちょっと接続が悪くてバタバタしておりまして、すいません。
なんか、アンカーの調子もおかしいんかね、最近。
どうでしょうか。
前回も結構ね、大変だったし。
まあなんか、最近そのー、あれですよ、そういうウェブサービス系でいろいろと障害が発生していたりっていう話もちらほら聞いておりますが。
あ、そうなの?
まあそれが関係しているのかしていないのかは、
年の瀬だから?
わからないですね、はい。
年の瀬だからね。
年の瀬ですから、はい。
まあまあまあまあ、あのー、またね、ご質問いただいておりますので、
早速ラジオネームから読み上げさせていただいて、
はい、お願いします。
はい、ラジオネーム、もじゃひげめがねさんからのご質問でございます。
おー、来た。
いつもありがとうございます。
ありがとうございます。
はい、渡辺さん、鈴木さん、こんにちは。
2人の、
こんにちは。
あ、こんにちは。
なんで、ちょっと一人時間差みたいになんか。
まあちょっと時差が。
時差がある感じ、ごめんなさい、ちょっと。
あのー、じゃあちょっと続きいきます、はい。
2人の買った本の買った理由コーナー、祝定期コーナー化。
はい、しましたよ。
しましたしました。
第3回もそろそろなので楽しみです。
はい、何回したんだっけもう。
2回やりましたね。
2回だっけ。
はい。
はい。
さて、そのコーナーで先々月に鈴木さんが書評を参考にアウトローオーシャンを買われたとのことで、どこの書評なのかと思いました。
ここで質問です。
はい。
お2人が気にして見ている新聞や雑誌の書評欄、書評コーナーなどがあったら教えてほしいですと。
はい。
そんなものはないという場合には、この人が勧める本はつい買ってしまう、みたいな書評家さんやSNS発信者さんがいらっしゃれば、そちらを教えていただけると嬉しいです。
はい。
よろしくお願いしますというご質問でございますが。
え?
03:00
何か書評。
いつ来た質問ですかこれ。
これの質問はですね、
いや、あの、
最近?
ちょっと前なんですよ。
ちょっと前?
例の書評家の炎上騒動とは違う、全然関係ないときに来たってこと?
多分それを意識した質問ではない。
ないんだよね。
炎上最近していたものを彷彿とさせる質問になっているという。
恐ろしい、恐ろしい話ですね。
すごいセンスの。
センスなのか。
もじゃひげ眼鏡。
もじゃひげ眼鏡。
ええ、けどもなんかこの質問を振られたら、だってそのことにして触れないわけにいかないですよね。
なんか、触れないまま、いやー我々は書評がーとかって言っててもなんかね、しれっとしすぎてますからね。
そのぐらい割と波及しましたよね。
かなりこう、だから今年の年末出版社の漢字で表す一字はさ、前回やったけどさ。
どうっていうのをおしまいに。
非常に出版は萌えてるかみたいな感じで、すごいことをなでてましたけど、
多分知らない人もいると思うんですけども、
私はあの、
ちょっと、
まあ絵については、
本当に出版は燃えてるか、みたいな感じで、本当にすごいことを撫でてましたけど、
たぶん知らない人もいると思うんですけど、書評家であるTさんがツイッターでいきなり
TikTokで紹介してるのは何なの?意味があるの?みたいな話で、書評書けるの?みたいなことを言ったためにですね。
本の紹介をすごいやっていらっしゃった配信者の方がいらっしゃって、その方にそういうツイートをされたと。
そうですね。名前は言ってはいないんですけど、ほぼほぼ言えばわかる。それはもうあの方しかいないみたいな。
TikTokでケンゴさんっていう本を紹介している方に対して、結構イチャオをつけたというベテランのですね、結構大御所の書評家の方がいて、それで大炎上したというのがありまして。
今見たら、12月9日にそのツイートがされていて、
もじゃヒゲメガネさんのご質問は12月4日にいただいております。
すごいね、予言者だね。
すごいことになってますね。
予言者だね。
まあね、けど書評と紹介って別物だからさ、書評はプロモーションでもないし。
やっぱりその書評っていうものは、まあそういう議論じゃないんだけど、今回は。
ただ書評って何かわかんない人もいたりとかしてるし、結構一緒くたになったりするので。
06:05
書評っていうのは基本的には批評とかを含めた文化なので、絶対に必要なもんだと思うし、不要っていうふうには僕も思ってはいないんですけど、
まあそういう次元で語る話でも今回はなくて、ただのやっかみ。
ただ僕は思ってますよ。
そのあと議論としてね、書評とは何ぞやみたいな話、何の出ていいんですけど。
まあいろいろ勉強になった部分はありますよね、でもね。
そうですね。
過去も書店員の名前を関しては、書店員が独自にやったショーとかにもちょっとやっかみを含んだ物言いを前もしてましたし、その人は。
あと今夜大正についてもいろいろ言ってたので、
そういったところではね、僕もツイッターで朝通勤途中にそれを見て、「かなりそれはないんじゃないの?」みたいなツイートはしましたけど。
そのあと別にね、今だいぶ、全然事態が把握してない第三者による第二フェーズ炎上に入ってるので、もう関わりたくはないんですけど。
そういう状態になっていたんで、びっくりしましたけどその質問に関しては。
そうですね。
書評は僕は毎週週末新聞、ほぼ6誌の書評欄は週末にチェックはしてるので、そこで面白そうな本とか。
どちらかというと書評を読んで面白そうかなっていうよりも、
結局なんだかんだ言ってタイトルを見て、あ、面白そうと思ってからそこの書評を読むっていうのが僕は結構多くて。
アウトローオーシャンに関しては日経だったかな、確か書評は。
で確かリードなんかもそうなんですけど、なんか面白そうと思って書評を読んだら、
まあ自分が読みたいような内容の本だったんで、読んだら当たりだったっていう感じですかね。
出版社として働いてた渡辺君はあれでしょ、書評は嬉しいもんじゃって。
嬉しいですね。
日社の本が載ると。
はい、もうちょっと舞い上がっちゃいますね。
そうだよね。
やっぱり書評に載ってくるって結構大変なことなので、
だから載ったことをきっかけにまたその本がより読者の目に触れるようにしていきたいっていうのは、
やっぱり出版営業とか編集者さん、出版社全体含めて、そういうふうにやっぱり動かしていきたいっていう思いはありますよね。
ただ、そういうのが効果があったりなかったりっていうのも、
数字にいい影響があるとかないとかっていうのも、いろんな理由によってやっぱり数字的な機関に出てくる部分っていうのはあるので、
09:13
いつももっとやれたこと、書評に載るとか載ったことをきっかけにやれたこととしてもっと何かあったんじゃないかななんていうふうに、
自分への問いかけとしては常にそういうのがありましたね。
常々ね、僕は書店人時代から思ってるのは、これは僕の勝手な思い込みなんですけど、
何でもとりあえず出版社さんにとって、自社の本を宣伝する口実ができればいいのかなって僕は勝手に思っていて。
もちろん別に書評だけじゃなくて、本当はツイッターでネタにされてもいいし、
それこそ書店員のなんとか賞なんていうのは嬉しいだろうと思うし、
その商品がまた広めを見るというか、また何か自社でプロモーションするときのきっかけにもなるし、口実にもなるので。
それがなかったら、突然いきなりこの本売りたいですって言っても何の材料もなければプロモーションにもならないじゃん。
なのでそういったのは嬉しいんじゃないかなとは思っているし。
新聞書評は逆に別に書評が広告でもプロモーションでもないので、
別にその書評が出たから売上が上がるかどうかっていうのは、その書評を書いた人には関係ないことで、
新聞社にとっても別に関係ないもんね。
もうおっしゃるとおりですね。
もじゃひげ眼鏡さんからのご質問の線からは離れちゃうんですけども、
何故に新聞という媒体に週に一回書評というものが載るのかっていうことを突き詰めていくと、
なんか別に本が売れるためにやってるとかそういうことではなくて、
ただその新聞社目線で言うと出版社からの広告出稿とか、そういった線っていうのはあるわけですよね。
出版社に広告を出してほしいみたいな。
だからそういう部分で書評というのが起用してる部分、
書評を載せる理由としてはそういうところにあるんじゃないかなとか。
なぜ新聞に将棋とか囲碁が載ってんのか問題とかも、当たり前すぎてあれですけども。
当たり前すぎるよね。
やっぱり遡ってくるとちゃんと理由があって、
究極的なところは新聞がよりそれで売れるとか、
そういうところにもつながってくるわけですよね。
書評に関しては出版社の広告っていうところともリンクしてるような話だし、
ビジネス的なことだとね。
あとは書評委員っていうのがあるじゃないですか。
誰が書評をしてるのかっていうのが毎年入れ替わったりしますけども、
12:02
そういうところの書き手との関係性みたいなのも、ちょっと外せない要素かなと思っています。
だからプロモーションの部分っていうのはもう一部分でしかないし、
ある意味においてはやっぱり僕は文化だと思うし、書評って。
だから、読む側、チェックする側としてはそれ自体が楽しいっていうか。
だから書評が面白い書評を読めたら、その日一日幸せみたいなところもありますからね。
そう、新聞の書評とかね、毎週してるとね、だんだん書評の書き手の人の信頼というか、
この人、またこんなこと書いてるとか、そういうのもわかってるし。
あと、横尾忠則さんとかさ、初期書評委員に選ばれたときってさ、文字が読めなかったりとかさ。
アーティスティックに文字が二重になってたりとかしててさ、読めない書評だったりとかさ。
今はさすがにそれなくなったけどさ、初めにそんなの読んでて面白かったけど。
そういうのはありますよね。新聞書庁に限って言えばね、そういうのもあるし。
あと、文化覧とかスポーツ覧というジャンルに読書覧っていうのがあるのも、
またそれはそういう読書に対しての経緯があるのかなみたいなのもあるし。
あとはやっぱり、新聞書庁に載ってる本っていうのはある程度ね、
識者の方が読んで表してるわけなんで、間違いはない。
どんな本でも。
面白くてもつまらなくてもとか、そういう次元でもないし、
間違ったことは書いてないだろうっていうような信頼感はやっぱり書評にはまだあるから。
それはありますよね。
書評ってさ、僕もたまにレビューとかあるし、たまに書評的なことを本気で書こうと思うとさ、
いや、めっちゃくちゃ資料読むもんね。
付箋だって、付箋立てまくって、そして関連する本とかにもめくばせしながら書くわけですよね。
そう。結局、読んだ内容だけで書評を書こうと思っても、それは広がりはないから。
読書感想文とも違いますからね、書評って。
広がらないので、表としては。
なので、ちゃんと図書館行って関連本とか文献調べたりとか、
インターネットも調べますけど、一応インターネットっていうのは最終手段っていうか、
あんまりインターネットで拾ったものを調べて書評を書いても誰でも閲覧できることだし、
あんまり書評を書くときの書評のスペシャリティーみたいなのはないんで。
やっぱりそういう固書だとか図書館とか、そういったところから文献引っ張ってきて、
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手出し合わせたりとかしながら、
本の著者のアングルみたいなのがどのような角度からっていうのを別の角度から見て解説したりとかっていうことはするんで、
結構手間がかかるんだよね、書評って。
だから僕は文芸書の書評は結構書けなくて。
難しいんだよ。文芸書の書評って本当に難しくて、僕はダメなんだよね。
あらすじとかだってどこまで踏み込んで書いていいのかとかもやっぱりあるじゃないですか。
そうそう。あと結構その文芸…。
詩評の本をいくつか読んでるんだけど、
その中で文芸書評に関しては、やっぱりいろいろパターンがあって、
その作品だけで語るのか、やっぱり作品の背景にある著者の人物像まで掘り下げるか、みたいなさ。
いろいろ手法はあるわけでさ、そういうのも難しいよね、文芸書評はね。
そこまで文芸に対して詳しくもないし、そういうものは。
時に書評として書かれたものに対していろんなまた、
ギギやあれが呈されて、論争みたいな感じになってね、また炎上みたいなこともね、過去にもいろいろ。
最近でもね、あったみたいです。
作家が作品の中に込めたものが、そのまま作家の意図と思われてしまうのも多分いかがなものかと思うし、
それは全く別物だと僕は思ってるんだけど。
作品っていうか、一回生み落とされたものはそれ自体が、やっぱり本そのものとして、ある種、書き手からも離れてくるものだと思うので。
だからなんかね、その登場人物の発言が作者の意見だと思って消し金みたいなのがちょっとほかの違いかと思ったりするし、
以前、村上春樹の作品の中で、地名は忘れますけど、
舞台の作品の中で、タバコの吸い殻が落ちてる町で、
タバコの吸い殻が落ちてるのが町らしいみたいな文章があったらしくて、
そこに対して、実名の町だったんで、「うちの町はタバコの吸い殻が落ちてるような汚い町ではない!」みたいな攻撃が入って、
その文が削除されたというのが過去にありましたけど、
それもそれでさ、フィクションの中での表現の一つだからさ、別にいいんじゃないかなって思うんだけど、
そういうのも作品表の中でいろいろ調べていってわかるようなことではあると思うんですけど、
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そういうちょっと大変ですよね、文芸史はね。
そういう手法の話になってますけど。
何かありますか、信頼するとか本を買うにあたって頼りにしてる情報源みたいな。
そうですね。だから新聞、鈴木さんは今のお仕事から全紙面チェックっていう形で。
私の場合だと、今だと京都新聞です。
好きだね、京都新聞。
というか、撮ってる新聞のものが基本的にはすべてなので、
その昔は毎日新聞とかの読書面が結構面白くて、
誰だっけな。丸屋さん一さんだったかな。
なんかその読書面全体をアレしてるみたいな。
毎日新聞の読書面っていうのは独特だったなっていう印象があって。
毎日新聞の読書欄ってあんまり書類がないんだよね。
そう、今、書類はそんなに載せてないんだよ。不思議なことに。
最近は全く見なくなっちゃったんですけども。
あとは雑誌のほうは、やっぱりその雑誌のジャンルとかにもよるし、
私の場合だと結構アウトドア系の雑誌とかにちょっと載ってたりとか。
かつてはスポーツグラフィックナンバーを愛読してた時期がございまして、
スポーツグラフィックナンバーにもちょっとそういうブックレビューみたいなのがいくつか出てて、
結構あれはね、読みたいのでいろいろバンバン出てくるんですよ。
僕も次の雑誌で5年間ほどブックレビューを書いてましたけど、連載してましたけど。
やっぱりなんかね、雑誌のブックレビューとか本紹介って読まれるらしいよね。
確かにそうだね。マガジンハウスとかもさ、毎年出てるのがこの時期。
いつも危険な本とか、ブックレビューの特集で。特集あるけどね。
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そうですね。なんかそういう、媒体媒体で、新聞雑誌、特徴違うけれども、
最近だとそういうのがネット上に染み出してきてるじゃないですか。
たとえばYahoo!ニュースに載ったりとか。
あと、ダヴィンチニュースとかもYahoo!ニュースに配信されてたりとか。
そうそう、最近はそうなんだよ、ダヴィンチニュースも。
けど最近なんだよね、ダヴィンチニュースがYahoo!に配信やってるんですよ。
僕もダヴィンチニュースでレビューを結構載せてるんでさ、
最近それでYahoo!に転載するようになりました、みたいなことで。
だからそうなってくると、ニュースアプリみたいなやつとかにも配信されたりとか、
もうなんかぐっしゃぐしゃですよね。
媒体がどこかわかんないよね。Yahoo!に載ってるとさ、Yahoo!のニュースだと思ったらさ、
実はソースがそれぞれの元ネタがあって、ホント記事が別の媒体であるよね。
そうですよ、そうです。そういう状況なので、
またそういうのをリツイートとかしたりとか、リンク付きでツイートとかしながら、
自分が読んだ感想とか、これ買いたいみたいな一言とともにSNSに販売してるから、
そうすると知り合いが面白そうって言ってる人が複数人出てきたやつで、
自分がちょっと気になったやつっていうのは結果的に買っちゃうみたいな。
そういう傾向があるんで、書評一本で面白いから買ったというよりは、
ちょっとそういうミルフィーユのような重なり感がちょっとあるなって思ってますね。
知ったきっかけって、FacebookとかTwitterとかSNSで知ったきっかけみたいなのが最近ちょっと多い気がするけど、
いいんだか悪いんだかって感じですね。
知るきっかけはね、SNSも結構多いし、
まず1日に見る時間が長くなってるじゃない、SNSって。
そうするとそこに上がってくる情報自然的に増えてくるよね。
Yahoo!ニュースはね、僕も何度も転載されてね、コメントがひどいからね。
ほんとひどいよ。
そうなんですね。
ほんとひどいね。
別に議員選はいないんだけどさ。
Yahoo!ニュースに載るとさ、
関係ないのに記事読んでないもん、みんな。
リード文だけ読んでさ、タイトルだけ読んでさ、自分の言いたいこと書いてるだけだからさ。
あれは別に見るに値しないです、コメント欄を。
なるほど。なかなかですね。
そうそうそう、思いますけどね。
24:00
ただYahoo!はやっぱり視聴者、視聴っていうかその閲覧人数がやっぱり多いんで。
あれをね、ちょっとチェックして。
Yahoo!って、昔パソコンってさ、インターネットでブラウザのトップページってさ、みんなYahoo!にしたじゃん。
結構お約束だったよね。
そうですね。
今はしてないでしょ、あまり。
いわゆるポータルサイトっていうものを。
トップページにしてないよね。グルーブだよね、完全に。検索だよね。
もうやっぱなんかそういうのって変わりますよね。
変わってくるよね。
まあそのネットのサイトとかもあるし、媒体と捉えたら、やっぱりそれ移り変わり、移ろいってあるし。
そういう媒体の上でなんかそういう、まあ書評だったり、TikTokとかもそうかもしれません。
そういうのがその媒体の上に展開されていくっていうのがあるんで。
TikTokは10代の、大半が女の子らしいんだけど、ただそれでもやっぱり読書のきっかけを作るってことではさ、
散々今まで長いことこの業界が悩んでいたさ、若い人に本を読ませてどうしたらいいんだっていうのをさ、奇跡のようなミラクルでさ。
業界みんなあれだもん、なんでなのって。みんなもう本当にあたふたしながらさ、見守ってたのにさ。
まあ今回の炎上研促は、「おい!」っていうさ、「何してくれてんの?」っていうのがありましたけど。
そういう部分ではやっぱり水を差しちゃうような話ですけど。
ただなんか本が売れる売れないとか、情報として届く届かないっていうのは、単なる一側面でしかないとは思って。
またなんかそこにね、人間的な他者に対する経緯があるとかないとか、かつては上に噛みついたけど、自分もそうなっちゃうのかとか、いろんな切り口が大勢ある。
いろんな人生を見るって感じだよね。
昔は直木賞、青田川賞の権威に噛みついてた人が、新しい媒体での本の紹介に噛みついてしまうというのはありますけど。
なんか書店の話に戻すと、戻してはないな。
書店の話に変えると、結構書評に取り上げられそうな本っていうのがだんだん長年チェックしてるとわかってくるから。
半本さんだとか、著者だとかでね。
だからそういうので、事前に書評に出る前に品揃えしとくと、週に載った書評の冊数、在庫がさ、結構あったりすると嬉しいよね。
なんか勝負に勝った気がする。
そうですね。
載った日に在庫がなかったら、お客さん買いに来たとしても売れない、機械ロスになっちゃうから、
載りそうな本を手厚く揃えておくっていうのが、腕のひとつだったわけですよね。
27:01
あとは、載った数で、まだうちの店はそういったところでいけてるなっていう、そういう信頼もあるし。
やっぱり人の目に触れるって、本屋さんにしょっちゅう行ってる人以外もさ、
朝毎日新聞の長官を読んでさ、してる人に対して本の情報が、広告もそうだけど、
目に届くってすごく大切なことで。
本屋に来ればさ、本の情報はもちろんあるけどさ、
本屋にいない場所でもさ、特に地方なんて電車に行って泣かずに見る機会もないからさ、
ほんと都市部と比べたら格段に本に対する情報が少なくなるから、普段生活してて。
その中ではやっぱり新聞に乗るっていうのは非常に重要だよね。
書評欄を本の売り場、本の売り場っていうか書店に掲示する、書評コーナーみたいなのをレギュラーで設けてるお店さんも結構多いですし、
新聞自体を読んでなくても、書評コーナー見に来て、そこで初めて書評および書籍と出会って、
それが売り上げに結びつくってこともあると思うので。
僕なんかだって普通に書評を見て買いに行くからさ、ぜひぜひ書評コーナーを作ってあれば行きたいんだけどね。
ないと検索機会もなかったりすると。
結構探すのが多分奥だよね。奥だし見つからないしさ、書評の人文書とかもそうだけど。
書評ってある種のポップのような効果とかもやっぱりあると思うので、新聞書評とか雑誌の書評って。
そういうのは続けつつ、そういう違った巡り合わせとか、あるいはSNSで知る機会が多くなったのであれば、
お店の情報発信、SNSの情報発信自体でまた出会いをつくっていくっていうのも、
そういうのも得意な書店員さんとかもいるじゃないですか。
そうだね。
SNSを使う発信が得意な書店員さんとかもいるし。
なんかそんな感じですよね。
書評、僕なんかはどっちかっていうと、書評に乗る前に読まないと負けた気がするのもあるし。
職業からそういうところがやっぱりありますよね。
結構いろんな媒体で書いたりもするから余計に。
収納すぎてしまうと、書く理由がないとダメになっちゃうんだよね。
30:00
どんなに面白くてもさ、ネットの媒体も紙の媒体もそうなんだけどさ、
本を載せる理由っていうのはさ、
今は特に新刊とか過去3ヶ月以内に発売された本とかさ、
それ以外になると特別な理由がないと。
結構載せてくれなかったりするので。
そういう内期というか、出てから何か、送付から何か月以内とかそういうのがありますからね。
まあそういうガイドだったら別にいいんだけどさ、結構あったりするし。
あとはテレビはね、何らかの意味でテレビというと本を紹介するって本当ないからね。少ないからね。
テレビの人も、テレビの制作サイドの方も、私そんなにクロートじゃないんですけど、
なんかテレビで紹介してくださることになって連絡があって、
どこでこの本知ったんですかって言ったら、
書店で見て面白そうだなって思いましたってその時は言われたんですよ。
テレビマンたちの情報源のひとつとしても、その書店っていうのはやっぱり機能してると思うし。
あとはね、PR担当みたいなのを置いている出版社さんも多いと思うんですけど、
プロモーションブックとかね。
リリースとかをテレビの制作サイドにも送ったりとか、いろんなあれこれがありますけれども。
そういう中で、結論言っていいですかね。
どうぞ。結論あんのこれ、この話に。
僕はなんかそれこそ、鈴木さんが買ったりとか読んだとかっていう本とかで面白そうだなって思うのとかは買う率が高かったりとか。
それは普通に情報が目に入ってるからね。
そうそう、情報が目に入ってるから。
その線で言うと、僕は憧れの出版営業だった、本の雑誌の杉江さん。
杉江さんのSNSとかも見てても、読みたい本いろいろ出てきちゃうんですよね。
もうさ、杉江さんと僕の本ってかぶるんだよ。
かぶるんですよ、そうなんですよ。
なのでさ、たまにさ、杉江さんがさ、自分が読もうと思ってた本先に買われたりするとさ、「やられた!」ってさ。
やられた先に買われたーと思ってさ、思うんだよね。
そういうことはよくあるよ、この業界は。
ありますよね。
先に紹介されたとかさ、先に読まれてるとかさ。
書店員なんか特にひねくれてるからさ、みんなが読んでるものを読んでも別に仕事にも、逆に言うとさ、もうすでに仕事にも役に立たないから、
33:03
誰も読んでなさそうな本を読んで、それを紹介したほうが仕事にも役に立つっていう発想でさ、ひねくれてるから、本当にたこつぼかすっていうかさ、
専鋭化しちゃうんだよ、読書傾向が。変な本ばっかり読むようになっちゃうんだよね。
そうですね、新刊とかじゃなくて、機関とかで、書店員さんがなんか、これ面白かったんだよねーとかっていう話とかですごい、
あ、じゃあ買いまーすみたいな感じで、よく出版営業で、自分が営業いってんのになぜか営業されて、本いっぱい買ってみたいなのもありましたから。
はいはいはい。書店はね、本当に進めてるところはたくさん、進められるポップ内に何かっていうのはすごいあるからさ。
あと仲良い書店員作るとかっていうのもありだしさ、身近な紹介者っていうところではさ。
ただ、いきなり初対面でさ、「なんか面白い本ありませんか?」っていきなり言われてもさ、引いちゃうんでさ。
普通に問い合わせっていうところからの方がいいよね。
何かありませんかじゃなくて、ある特定の本をさ、探した目のお客さんとしては、書店員にちょっと聞いてさ。
この本読んだら面白かったんですけど、こんな感じの本、他ありますか?みたいな聞かれ方とかすると、結構腕まくっちゃうんじゃないですか、書店員さんと。
まくっちゃうし、結構僕長いこと書店員にいたので、
高校に入学した男の子が卒業して、3年間のうちにどんどん読書を進めた本を読んでて。
あら。
一発の読書狂になるっていうのは結構あるよね。
すごいいい話じゃないですか。
そうそう。
スニーカーとかさ、ああいうところから入って、早川とかのSFを進めたりして、どんどんどんどん、「これいいよ、あれいいよ。」って進めていって、完全なSF読みになったりしてる人もいるし。
そういう人が、醍醐味だよね、書店員のね、そういうのってね。
そうですねー。
長いことやってるとね。
逆に嬉しいもんですよ、書店員としてはね、そうやって。
聞きに来て信頼してくれて、詰めた本を素直に読んでくれる人っていたら、そりゃ嬉しいよ。
僕なんかは逆に詰められても素直に読まないからさ、あれだけど。
詰めた人は本当に素直に読んでくれるってほんと嬉しいし。
話も楽しいしね、本はね。読み終わったらね、話すのがね。
それはあるよね。
だから別にTikTokもそういうことだと思うんだよね。
気軽にカジュアルに本を紹介してくれたほうが気軽でいいじゃん。
36:01
いきなりさ、文芸賞とか勧められるんだけどさ、
この主人公の心象風景はね、みたいな。
これこれこういう意味があってさ、ここ分からないとだめだからさ、ちょっと読んでみてよとかってさ。
おいってさ、逆に読まねえわって話なんですよ。
そういう入り口がやっぱりさ、そういう人とは違うしね。
本に対する接し方も違ってくるからさ、ありますよね。
本当すごいなと思って、動画とかで本を紹介する人って。
いやもう、構成とか自分で喋ったりとかして、それでさらに編集かけてくるわけじゃないですか。
そうだよ。
とてつもない絶対。一人でラジオ番組全部作ってて。
とりわけ映像が入るんだったら、そこにアニメーション乗っけたりとかいろんなやるわけですよね。
作家もそうだし、映像編集って結局さ、撮った素材分、やっぱり全部倍以上かかるわけじゃん、編集も。
いやいや、そうですね。
10分撮ったら10分ちゃんと見てさ、そっからやってくわけだからさ。
そうですよね。
大変だよね。
一度でも作ろうと思ったことがある人だったら、もう腐らすなんてとんでもないですよね。
そう、それでちゃんと読者が増えてるんだから、そこにわざわざ吹きつこうことはないですよね。
僕は動画で一回本を紹介してましたけど、あまりにも言いたいことが多すぎて、言葉じゃ伝えられないなと思って、話したほうがいいなと思いましたけど。
まあやってみてわかることですよね。
やっぱり言葉を選ぶのは削れなくて、言いたいことがたくさんあると、どうしても文章のほうがいいなと思っちゃうんで。
書き慣れてる僕は呪文書だなと思いましたけど。
これから本を読むときもそうなんですけど、いろいろ新聞書評。
特に土日とか新聞に必ず読書案があったりとかもしますし。
あと雑誌も結構総合誌とかだとね。
特に自分の趣味と合う本、雑誌なんかは毎月買うと必ずブックレビューが載ってるので、
それはあくまでも読者に対してあった本を勧めているレビューアーがいるわけなんで。
自分に合う本に出会えるかけさ、雑誌のレビューは高くなるからいいですよね。
そういうふうに本と出会ってもいいんじゃないでしょうかね。
ということで、まさか書評炎上事件…事件じゃないけど、のことと今回がリンクしてしまいましたが。
もう僕はでも、あらゆる方に敬意を表したいと思います。
39:05
いろいろ言っちゃったんですけど、別にいいとか悪いとかっていうこともないのかなっていうか。
まあ生き様だなという感じがします。
いつも無理矢理な指名をありがとうございます。
ということで、お茶ひげメガネさんの、また気になる書評家やSNS発信者さんなども聞いてみたいところですが、
また質問お待ちしておりますので。
アウトロオーシャンはめちゃくちゃおすすめなので、読んでいただけたらと思います。
それではまたお便りお待ちしております。
はい、さようならー。
39:57

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