00:10
はい。僕のオタマトンが急遽、電池がなくなって、急遽じゃないけど、電池がなくなりまして、わたなべソロ、ソロパートということでやりました。
手にスクエアを引かせていただきました。
何言ってんねん。
すいません。
本のそばには楽しいことがあるをモットーに、書店員25年の元書店員のすずきと、
出版取り継ぎ7年、出版社営業13年、現在書店と出版社をつなぐ一冊取引所、運営1年数ヶ月のわたなべの2人で。
書店員、出版社、一般読者の方からの素朴な疑問に答えるポッドキャスト休憩室でございます。
今日は2人と言いましたが。
素朴な疑問にお答えするとも言いましたが。
今回は僕たちの素朴な疑問に答えてもらう人を呼びました。
やった。
ゲストをお招きしております。
ミステリーの書店員と言えば、この方、啓文社の三島さんをお呼びしております。
はい、三島正幸さん。
はい、こんにちは。
こんにちは、よろしくお願いします。
三島さんはですね、とりあえずミステリーにお詳しい。
お詳しいっていうレベルじゃないですね、もうね。
いやいや、そんな。まあまあ好きなレベル。
いろいろ雑誌とかにもレビューしてたりするので、ミステリーについてすごいのと。
あとはじめて三島さんと会ったのは、草原の綾川哲也賞の受賞式で。
実際に会ったのは。顔見せ合ったのは。
そのときに三島さんが、「あの人、米澤ほのぶさんじゃん?」って言ったら、
あ、ちょっと話しかけてくるよって言って、嫌いなことばっかり言って。
この人、書店員なんですけどって言って、写真一緒に撮ってもらったりして。
そんなこと、いきなり言いましたっけ。
言いました。すげーと思って。
三島さんすげーと思って。
ということで、今回ゲストをお呼びしたいときに、
せっかくこの時期ミステリーのベスト発表を立ち続けに毎年恒例でされてるので、
それについて三島さんにですね。
一応振り返ってみたら、僕全然読んでないんですよ、ミステリーを。
渡辺くんはミステリーには全く明るくないということで。
そうなんです。
今回は教えて三島先生ということで、いろいろミステリーについてお聞きしたいと思いまして。
今回はテキストとして、参考資料で先日発売された高島のこのミステリーがすごいと、
あと週刊文春の文芸春秋のミステリーベスト10。
03:02
12月9日ですね。
そうですね。
早川のミステリーマガジン1月号に発表された、
全部今発売中の中でミステリーが読みたいという3誌。
要は3巻といわれるものですね、よく業界では。
そのランキングを触れつつ、2021年のミステリーをちょっと振り返ってみたいと思っておりますのでよろしくお願いします。
どうなんですか、やっぱり12月にこういうミステリーの年間のベスト的なのは何なのかっていう、
こういう媒体で出てくるわけですけど、
ちょっとそういうのをソワソワしたりするもんなんですか、愛好家の皆さんは。
ソワソワするのだって。
今年はどれかな、ベスト1はみたいな、自分の読書の自分の感覚と照らし合わせてとか。
そもそも年末にミステリーのベスト10を発表したのは、週刊文春が最初なんですよ。
たぶん調べると、1977年ぐらいから始まっていて、
当時日本スリル作家協会に入っている会員にアンケートを取って、
そのとき面白かったものは何ですかっていうランキングを発表した。
昔、鈴木さんだったら覚えてると思うけど、週刊文春って年末が本当に一番最後の方で発表してたんですよ。
なんかね、すごいそんなイメージはありますね。
なんとクリスマス過ぎて、12月26、27ぐらいに出る、本当にその年一番最後に出る号で発表されて、
それは大抵合併号だったりするから、
そうですね、週刊だとね。
2週間売りで、2週間の間にそれを参考にして、ミステリーを買って年末年始過ごしてくださいねっていう提案だったんですよね。
その文春のミステリーが毎年毎年発表されるけど、あるところで、
このランキング、これでいいのかいっていう意見がチラホラ出始めていて、
それは、たとえば乱暴小作品が必ず1位になるとか、いうようなことがちょっとあったわけですよ。
それに対するアンチテージで生まれるのが、このミステリーがすごい。
やっぱりカウンターで何か一緒に放っていつも出てくるんですね。
そうですね。ちょっと反対意見みたいなのから始まる。
だからこのミステリーがすごい。
逆に言うとこっちのほうが、我々の意見っていうのもちょっと変な話ですけど、
いわゆる作家先生たちの意見ではなくて、マニアの意見というかね。
マニア。読者だ。
そうそう。読者に近い意見が反映されてるというふうな評価になって、
06:05
このミスというのがわりと評価されるようになり、
そのうちこのミスで1位になると売れるっていう時代になり、
年末になると書店でミステリーのベストを並べるっていうのが流行りだしたんですね。
早川はちょっと遅れて始まってるので、2005年か2006年ぐらいだったと思います。
早川も昔は単発でこのミスみたいな冊子を出していて。
出しましたね。
出しました。
6巻の年からいわゆるミステリーマガジンの中で発表するという。
売れなかったのかどうかわかんないですけどね。
まあそういうことがありました。
早川が一番早いんですよね、この3巻で発表されるのはね。
そうなんですよ。
それは締めの期間が違っていたんですよ。
もともと僕らの中ではミステリー年度っていうのは10月末。
10月末までで締めて、11月の頭に投票があって、
それが発表されるのは12月っていうのがこの文章のことなんですよ。
ミステリーが読みたいは1ヶ月早かったんですよね。
そうなんですね。
末が締め期なんですよ。
ちょっと早く発表されるから、それを参考にしてその後が出るっていうパターンもあるし。
そっか、そういうことか。
ただね、実は去年からこのミスの年度も1ヶ月早まったので、
実は去年から9末なんですよ。
9末を年度にしてるんですよ。
文春は10末で締めてたら、ちょっと若干違いが出るはずなんですが。
ですよね。
前も観光好きによってズレ込んだりっていうのは確かありましたよね。
ありましたありました。
このすごい傑作なんだけど遅かったために、
文春とかに載ってるけど早川には載ってないのはありましたよね。
ありましたありました。
逆に言うと、9月10月に対策を放っていって、
なるべく印象に残りやすいようにするっていうのも、
このミスの影響力が出始めてからみんな考え始めたっていう経緯もあって、
そのために例えば10月末に、
例えば島田総司さんの超対策が出る。
10月末に出て、11月の頭に投票期限だと読んでない人が多いから、
早く読んでもらうために見本を作って送ろうっていうのがプルーフを作り出した。
きっかけかどうかわからないですけど、そういう説もあります。
そうですね。下駄読みにくいしね。
09:01
ほんと確かにね。
投票数化石のためにというのがありましたね。
こういう歴史があるんですけど、
ただ、最近皆さん気がついてると思いますけど、
文春とこのミスの結果って結構似てくるんですよね、最近。
そう聞きますよね。
そもそも文春の結果に対して、アンチペースで始まったこのミスが、
なんとなく両方似てくるっていう。
すごいですね。
変な現象が、特にここ数年も本当にそういう感じになってますよね。
そういった感じでミステリーが今回発表されたわけですけど、
それでは国内海外それぞれランキングがあるので、
とりあえず各市、国内とりあえずざっと見ていきますか。
ざっと見ていきますか。これは誰が言ったほうがいい?
僕が言ってみましょうか、とりあえず。国内部門。
じゃあ一番初めに発表される、
ミステリーが読みたい。
ミステリーが読みたいの国内版のベスト10からいくと、
ミステリーが読みたいの1位が国老状ですが、
国老状。
米沢ほのぶさん。
門川ですね。
2位がテスカ・トリポカ。
佐藤清さん。
直樹賞。
直樹賞を取ってますよ。
3位がキリュウ警察。
白骨街道。
月村良枝さん。
これは早川消防。
これは青みかん。
青みかんの殺人と言いますか。
青みかんの殺人ですね。
これ厚川達美さん。
これが半本さんは。
高段車ですね。
高段車、タイガですねこれ。
高段車タイガ。文庫です。
で、狂人邸の殺人。
今村真弘さん。
これ主人葬の殺人の方ですね。
そうですね。シリーズですね。
これが非常に読み難い。
読みにくい。
これなんですかこれ。
これなんて読むんですかね。
なんかに読み方が振ってあった。
稲のごとき見えるもの。
うんうん。
おー素晴らしい。
稲のごとき見えるもの。
読むらしい。
見えるものね。
三沢慎三さん。
見えるものですね。
高段車。
7位がインタビュー・ウィズ・ザ・プリズナー。
美永博さん。
ベテランですね。
6位のすつきな大学生。
あさくらあきなりさん。
あきなりさん。
この角川ですね。
9位のインバート。
12:00
上塚秘水。
桃女臭。
藍澤沙子さん。
これは高段車ですね。
10位が超都市シス。
平家物語推理賞。
羽生飛鳥さん。
テーマででいいでしょうね。
そうですね。10位まででいいでしょうね。
これがミステリーを読みたい。
どんどんいっちゃいますね。
文春ミステリー。
1位、黒老状。
2巻ですね、これで。
2位、テスカ・トリポカ。
これも同じですね。
3位、狂人邸の殺人。
4位がガラスの塔の殺人。
これは千年美人さん。
劣業日本社。
5位が白鳥とコウモリ。
東野圭吾さんの源頭社。
6位が6人の嘘つきな大学生。
7位が桐生警察白骨街道。
8位が青みかんの殺人。
9位が琥珀の夏。
これが辻村みずきさんで、文芸春秋。
10位が、同日に2作品ありまして、
俺たちの歌を歌え。
郷勝博さんの文芸春秋。
もう一点が、なんて読んだっけこれ。
稲のごとき煮えるもの。
はい。稲のごとき煮えるもの。
三田慎都さんですね。
このミスのベーストは。
このミスは。
1位、黒狼城。
3冠と。
井上沢本さんの黒狼城は3冠。
2位がテスカトリポカ。
これがブーシュミスティと同じランキング。
3位が桐生警察白骨街道。
4位が狂人邸の殺人。
5位が青みかんの殺人。
6位がインバート城塚翡翠島女子。
7位が稲のごとき煮えるもの。
三田慎都さんですね。
8位が6人の嘘つきの大学生。
9位がガラスの塔の殺人。
10位が雷神と道重修介さんの侵入者というランキングで3指入ってますが、ほぼほぼ……。
まあもう今聞いたとおりで、ほぼ同じものが入ってる感じですよね。
1,2が確か全部同じじゃないかな。
ミスティが読みたいが黒狼城テスカトリポカ。
ブーシュミスティが黒狼城テスカトリポカ。
このミスも同じですね。
あとキリュウ警察があったり、
15:02
工人隊があったり、青みかんがあったりという感じですね。
読みにくい稲のごとき煮えるものもあって、
6人の嘘つきがもあって。
本気で見てくるんですよね。
だいたい11位とか12位あたりが入れ替わったりとか。
実は今日ちょっと調べたことがあって、
早川のミステリーが読みたいは、投票者数が結構少ないんですよ。
37人ぐらいしかいなくて。
しかもポイントも1位が20点、2位が19点、3位が18点、ベスト10まで入れて、
10位が11点というポイント制。
ランキングつける点数の差もついてないから。
そうなんですよ。
このミスって投票者が6位まで入れるんですけど、
これが19、8、7、5というポイントが入るんですよね。
文春は5個挙げて、5、4、3、2、1という点だから、
文春は5位に対して1位のほうが5倍分あるけど、
このミスと早川は2倍弱ぐらいしかない。
1票の格差が。
1票の格差が。
なるほどね。
でもこれでかなり差が出るのかなと思いきや、そうでもないという面白いことで。
あとこれ一つ原因としては、投票者って結構かぶってるんですよ。
だいたいミステリー評論家の方だったり、書評家の方だったり、
一部書店員さんだったりとか、かぶってるので、
ミステリーが読みたい投票者のうち半分ぐらいはこのミスにも投票してたりするので、
っていうのが今日調べたらわかったので、
それでやっぱり似るよねっていうのはしょうがないことですね。
そうですね。
ただ逆に言うと発表するものが多いので、
今回だったら国労場が3巻だ、4巻だっていう感じの煽りができる。
逆に言うと、1位、2位、3位とか上位のほうが売れることになるし、
昔って鈴木さんも覚えてらっしゃると思うけど、
昔って10位とかでも意外と売れてた記憶があるんですけど。
そうなんですよ。
お店にもよるんでしょうけどね。
僕なんかは年間通してミステリー読みの方がお客さんでいて、
現役時代はそういう方と一年間通してお話とかしてたんで、
僕自身もやっぱり釣られてミステリーをすごい読んでたんで、
18:04
この年末ぐらいになると、乗ったから買うよりも、
これがこの順位だったねみたいな話になる。
ああ、そうね。
読んだ順位になると、あれは何位だったかっていう話に盛り上がるんですよ。
そうするとそういう人たちと話すると、
意外とその1位とか上位よりも、下の10位とか9位とか、
その辺の入れ替わりの部分だとか、
これ読んでなかった、これ面白いのかなみたいな。
みなさん買う人が多かったですよね。
そうですね。
今回、米澤範信さんは3巻の3巻、
3巻じゃないよ。3度目の3巻。
漫画とオートサーカスに続く3度目の3巻ということらしい。
すごくないですか。
すごいね。
渡辺くんは将棋であるの?
え?将棋ですか。
でも複数のタイトルを取るのっていうのはすごいことですから。
すごいよね。
ごめん、将棋の話聞いちゃって。
ありがとうございます。
今回、国老状っていうのは時代ミステリーなんですよね。
米澤さんの作からすると、以前中世を舞台にしたものがあったけど、
なかなか時代もので米澤さんっていうのは、
正直ファンもついてこれてるかどうかわからないぐらいな感じだから。
イメージとしては青春ミステリーとかね。
日常の謎系だったりするから。
半本さんとか、この前話をしてましたけど、
あんまり実績は今までともなってなかったっていう話を聞いてますね。
世間の評判ほど売り上げが一つかも。
米澤さんのファンという方がイメージしてる作品とはちょっと違う。
黒田寛兵衛とか出てるでしょ?
荒木村茂が。
無謀なんですよね。
捉えられてる黒田寛兵衛が事件の謎を解くっていう。
でしょ。すごいですよね。
簡単に言うと、羊たちの沈黙のネクター博士が牢屋の中で推理するっていうのとね。
それネクター博士が黒田寛兵衛なの?
そうそうそう。
そういう思考だって思えば、おもしろい。
でもあんまりそういうのが、そのおもしろさが伝わってないんですね。
そういう言い方はかなりキャッチーでいいんじゃないですか。
いわゆるミステリーで言う暗黒一探ってことですね。
まさにそんな感じ。
現場に行かずに。
なぜ捉えられてる身でありながら推理するし、
荒木村茂もちゃんと推理させるのかっていうところが、
実は重要な鍵になってくる。
非常によく考えられてるミステリーであるのは間違いないですね。
21:04
ちょっと話を膨らんでしまいますけど、
黒木城の似たどりさんは何かがあったと思うんだけど、
主人公が一人で操作する理由っていうのがなんかすごい挙げていて、
見事でしたみたいな感じ。
動機をちゃんとしっかり書いてるってことなのかなと思って。
ここもあんまりもう覚えてないけど、こんな感じかもしれない。
そういうポイントなんだと思って。
あと2位のテスカトリポーカー。
これ買ってあるんですけど、まだ読めてないんですけど。
南米メキシコ麻薬みたいなののテーマが、
いろんな人から、鈴木さんこれ絶対好きだから読めって言って、
いろんなところから勧められて、買ってるんですけど。
もう直木町とかですごい盛り上がってて、
ちょっと読みはぐってまま。
なんかそういうのありますよね。話題になりすぎると。
ちょっともういいかなみたいな感じ。
そうなんですよ。逆張りっていう変な書店員の悪いサガで。
悪いサガ。
今でもなくてもいいかなって。
これはすごい、時間があったときとかも含めて面白いっていう。
でもテスカトリポーカー、そう言われたら、
なるほど上位かって僕は思いましたね。
ランキング出るまで、あまり僕の中では想定してなかったというか、
もう直木町も売っちゃってるし、話題だしもう売れてるし、
もういいかなっていうのはちょっと。
賞をあげるとしたら、これ以上に逆にあげたい賞が、
取ってない、賞を取ってない作品にあげたいみたいな人情ですけどね。
すごいなあと思って、2位か。
あと3位のキョウジンテイ。
ミステリー、文春だとキョウジンテイの殺人。
これはスギンソーのシリーズですね、の最新作ですけど、
これも実はケンザキヒルコというヒロインがいますけど、
ケンザキヒルコが館の中である事情があって、
ちょっと部屋から出れなくなっちゃうんですよ。
出れなくなった部屋にいながら、外と話をしながら、
その状況を推理するっていう。
これもなんか似たような話というか。
何でしたっけ、クローズドサークルって何か呼ばれてるんですか?
クローズドサークルっていうのは、
館の中で事件が起こって、謎を解き回ってっていうようなのが、
いわゆる閉ざされた空間のことをクローズドサークルというので、
古党のミステリーだったりも。
綾津寺幸人さん的な。
得意なパターンですね。
館系シリーズとかそういう。
文春の4位になっている千年さんのガラスの塔の殺人というのも、
24:04
その塔の館の中で起こる事件だから、これもクローズドサークルもの。
なるほどね。そういうミステリー用語みたいなのあるじゃないですか。
クローズドサークルだと作品のジャンルというか、何々ものみたいな。警察ものとか。
盗助ものとかね。
え、なんですか?
さっきの大沢沙子さんのインバートって、常実か非推盗助数って言うじゃないですか。
盗助数。
盗助っていうのは、犯人側の視点で物語が描かれて、それを後から現れてきた探偵局が、
そのトリックの裏を暴いて、犯行を認めさせていくっていうパターン。
刑事コロンボみたいな。
古畑忍三郎が盗助にもてられるやつ。
で、今回のインバートはそのパターンをやってるから盗助数。
これもね、実はもうひとつひねりがあって、面白いんですよ。
なんか結構ミステリーとかも、僕もそんなに詳しくわからないので、
その辺の、どういうミステリーでもいろいろあるじゃないですか。本格だとか、そういうものもあったし、
さっきのクローズドサークルものだとか盗助ものだとか。
好みのミステリーシチュエーションみたいなのがわかれば、
もっと探しやすくなりますよね、ミステリー。
昔はもっとジャンルってちゃんとしっかりしてたというか、
本格っていうのは謎解き、謎が出てそれが解かれるっていうことをメインにしてるから、
本格ですよね。
あとはハードボイルド、シリーズの短編小説、冒険小説とか、犯罪小説っていうかな。
クライムノベルみたいな。
クライムノベルですね。犯罪に手を染めていく。
今回のテスカ・トリポカがまさにそのパターンだと思うんですけど、そういう小説。
ピカレスク・ロマンティアですね。
ですよね。
いろんなジャンルがありますね。
今ここで話してるのは文春とコノミスト、ミステリーが読みたいですけど、
実際にはこの後もうちょっとしたら本格ミステリーベスト10っていうのも発表されるんですよ。
原書房でしたっけ?
原書房です。
これは本格ミステリーサッカークラブっていうのがもう一つ実はあって、
そこの投票で決まるベストで、
本格ミステリーに限ってのベスト10だから、
今までこの3つはランキングは結構似通ってるっていうさっきから話してますけれども、
本格ミステリーベスト10だけは明らかに違うランキングになるんですよ。
27:03
まあ本格のみの。
たぶんというか、僕も実は結果まだ知らないんで推測で言いますけど、
テスカ・トリポカは絶対入ってない。
本格じゃないから。
何をもって本格というかっていうのは、投票者の裁量なんですよ。
まさか本格だと思うものを投票してください。
噂に聞くところによると、国労省はここも1位であると言われてますので。
まあ4冠取るかもしれない。
そうですね。謎解きっていうことに関わったら、ここでも既に実績が出てる国労省はかなり有力っていうことですね。
もう全然強いでしょうね。
フジーソータですね。
将棋に例えると。
いいところで将棋の例えが出ましたね。
もう全て将棋に例えるつもりだな、今日。
でも将棋も戦い方で愛秘医者とかそういうのがあるんですけど、ミステリーもそういうのがあって。
それは国内・海外問わずってことですよね。
まあそうじゃないですか。
ミステリーって結局イメージとしては、ただそれだけで犯人を当てるみたいな、
すごい抗議な部分がミニマムな部分と被っちゃって誤解されたりするけど、
実はミステリーはすごく広くて、その中に細かいジャンルとかがあるっていうのは知っておくと面白いですよね。
今回は集計期間に入ってないから、全くこの年末には話題にならない。
ランキングでは話題にならないけど、きっと来年は早川の同志症状予定が上位を接点するんじゃないかなという。
そうですね。タイミング的にはちょっと遅かったけど。
ミステリーかって言われると、ちょっと微妙っていう人もいるかもしれないから。
そうですね。
赤澤クリスティ賞だけど、かなり幅広い作風を募集してるから、抗議ではミステリーだけど。
そうですね。
だからさっきの本格ミステリーベースには絶対入らない。
どこに謎とか要素があるのか。
そうですね。その辺は近年、このミスのランキングが、冒険小説が入ったりとかもよくしてましたね。
そうですよね。
楽小説という括りになると、このミスがよく入ってますけどね。
他何かありますか、気になる作品とか。これはすごい面白かったって。
僕の中では、ベスト10に入ってないんですけど、このミスで言うと12位に入っている、坂木林明治さんの「あと15秒で死ぬ」っていうのがあるんですよ。
30:11
すごいですね。あと15秒で死ぬ。
これがね、紙版記はもうこれが、私の中でも結構。
東京草原社。
どういう話なんですか。
これも短編集なんですけど、共通ルールがあって、15秒で死ぬっていう設定が活かされてる、いろんなシチュエーションの話。
例えばこの中に15秒っていう短編があるんですけど、それは主人公が銃で撃たれてて、もう死ぬんですよ。
もう撃たれたら死ぬんだけど、その死ぬまでの15秒間をいかに使うかみたいな話になって。
その15秒間の間に悪魔みたいなのが出てきて、時が止められるんですよ。
ここでストップって言ったらストップになって。
すごいな。
あなたこれからこの犯人、今あなたを撃った犯人を見てもいいし、そこからどういう行動をとるかはあなたの自由ですから考えてくださいって言って。
ずっと考えて、そこでスタートって言ったらまた時が動き始めて、カウントダウンしていくんですよ。
ゼロで死ぬって分かってるから、その15秒間をどう使うかっていう、なんか変な設定の話。
これ実はね、世にも奇妙な物語でドラマ化したんですよね。
あ、そうなんですか。
そういうシチュエーションっぽいですよね。
そうですね。
もう一個ね、ちょっとタイトル忘れたんですけど、
首が切られても15秒以内に首を胴体に戻せば死なないっていう特殊な村人がいて、
特殊な村の人々はそういう設定なんですよ。
その中で事件が起こって、首のない死体の事件が起こって、
その謎を解くために、2つの首で1つの胴体で2人で喋るっていう設定があって、
シュールすぎる。
首を取ったら15秒後に死ぬから、その15秒間の間、もう一つの首つけて喋って、
で、また首外して、もう一個の首つけて15秒間喋ってっていうふうにすると会話ができるっていう。
そうですよね。
首が2つで胴体が1つで会話ができる。
すごいな、それ。よく考えるな、そんなこと。
でもね、すごい面白かったんですよ。
これ連作短編というか、短編集。
そうですね。15秒っていう共通ルールだけで書いた。
めちゃくちゃ面白そうじゃないですか、それ。
ぜひちょっと読んでみてください。
あと15秒で死ぬってタイトルもいいですよね。
そう、そのままなんですけど。
33:03
東京草原社。
東京草原社。
おー、さすが東京草原社。
なるほど。おー、面白いですね。
面白そう。
渡辺くん、なんか気になったものあります?
でも、私は今日面白そうなのがあったら読もうと思って望んでるんですけども、
国老状はやっぱり僕、戦国時代好きなんで。
もう読むしかないじゃないですか。
それはもう読むべきでしょ。
あと2位のテスカ・トリポカも、舞台がメキシコとか、
あと神奈川県川崎市。
そう、川崎県。
だからちょっと興味ありますね、こういうのも。
ほんとだよね。
なんかあらすじっていうか、舞台設定を知ると、
ちょっとやっぱり興味が出てきますよね。
さっきの15秒とかもそうですけど。
そうそうそうそう。
やっぱりどう読むかタイトルだけだとわからないけどね。
どうしてもドシロートすぎて、どんな本なのか、
そもそもミステリーなのかもわからないみたいな、
文芸書の単行本のパッケージとして売り場に並んでても、
なかなかこういう傾向の作家さんとかもわからないと、
なかなか読むきっかけもなかったんですけど、
こういう年末のランキング形式であらすじなんかもわかってってなると、
ほんとにいろんなジャンルがあることがわかったし。
ランキングって重要だよね。
1年間の読んでた人たちのランキングでさ、
そこがランキング自体がついていけなくてもさ、
基準にはなるからさ。
すごい選びやすいし、どれ読んでいいかわからないときに。
まず1位はさ、1位を読めばその年の基準がわかるからさ。
そうですね。
うん。これが面白いんだ。
それからお正月入って、休み入るから、2、3冊読めるし。
気流警察が、鈴木さんも含めて、
面白い面白いって声をいろんな人から聞いてたんですよ。
その気流警察が1位でもないというですね。
そうそう。気流警察はシリーズなんでね。
そうですね。
今回まだ八甲使い道は読んでないんですけど、過去作は全部読んでて。
本格警察小説なんだよね。
一応ロボットが出てるんですよ。パワードスーツが。
そうですね。
要はパトレイバー的な設定なんですけど、
内容はガチの警察小説。
ちょっと冒険小説っぽい感じで。
そうですね。今回だってミャンマーでしょ。
八甲使い道って言えばね。
インパール作戦でお馴染みなんだ。
豚口中将だっけ?豚口司令官。
ふたたびっていうね。
平坦な木もあれですよね。
そういうある程度、冒険小説と、
見えざる巨大な敵が毎回影を見せてくるんだけど、
36:01
なんだよって言いながらいつも終わってしまうんで。
っていうのは、僕は桐生警察は面白い。
僕でもね、あともう一つ思うのは、
特に文春で東野さんがいまだに入るんですよね。
そうなんですよ。
二作人ぐらいって言ってたよね。
もう十分すごい人だし、
何なら国民的サッカーぐらいな感じだから、
別にミステリーの完成度とか、
トリックがすごいとか、そういうようなプロットがいいとかね。
そういうところで、逆に言うと争わなくてもというか、
そこに技術を磨かなくても十分いい人、
十分売れる人なんだけど、
いまだにこういうランキングになるとちゃんとランキングに入るし、
確か沈黙のパレードとかだったら、
文春だとその年の一位だったと思うんですけど、
そういうようなちゃんとレベルの高いものを、
ずっと書き続けてる東野圭吾、すげーっていうのが。
いやほんとすごいっすよ。だって売れてるんだもん。
売れてるし、読まれてるし、評価も高いっていうのは、
やっぱすごいことだし。
今回5位に白鳥とコウモリでしょ。
文春そうですね。
文春。で、14位に透明な螺旋っていうのが入ってる。
これは文芸春秋なんで、自社の本なんで。
いろいろあるけど、一年に2作とかさ、
ランキングに入るのが2作っていうのとかさ、それぐらいが異常ですか。
2作書くと、本屋大賞もそうだけど、評価割れちゃうっていうのがよくある話。
ありますよね、普通に。
どっちも入るっていうのは、やっぱすごい人なんですよ。
あと今回、国労場もオマージュらしくて、山田風太郎の。
そうですね。
でも僕はこの週刊文章の記事を読ませてもらって、
それで山田風太郎の明治断頭大へのオマージュですって書いてあって、
そうかって、その時にやっとそうだって分かった感じですね。
米澤さんが山田風太郎だったり、他の作家でいうと淡坂つまおだったり、
蓮女美樹彦だったりが好きだったのは、ファンだったらみんな知ってて。
例えば蓮女だったり淡坂つまお的なことをやったのが、
マンガンっていう一番最初に参考とったやつなんですけど、
今回の国労場は風太郎にチャレンジしたということを考えると、
なるほどっていう感じが僕はしましたけどね。
ミステリーってそういうのあるじゃないですか。
パスティッシュとか遊びというかオマージュとか。
39:00
そういうのも結構面白いミステリーの読み方だなと思って。
いいですね。将棋に似てるなと思いましたね。
何に似てるのか。
江戸時代とかに刺されてた古い戦計が、
AIとかでコンピューターに読ませると意外と使える戦法だっていうのが分かって、
また流行ったりとか、そういうのも将棋もあるんですけど、
ミステリーもそういう国内海外いろんな作家さんへのリスペクトの上に、
また今の作品も余れてるっていう。
それはもう絶対ありますね。
特にミステリーっていうのはファンになると、
古典の作品も読めば、黄金時代のも読むし、
日本だったら新本格の綾次さんだ、有栖賀さんだ、みんな読んでるから、
その読んだ上で書いてる、その上で作家になってる人だったり、
マニアになってると読んでるわけだから、
そういう人たちを相手にしなきゃいけないっていうのもあるし、
そうだよね。
すごい。
僕、書店に入ってさ、
それまでずっと漫画読みだったから、
そんなに小説を読んでなかったから、
店長に面白い小説とか教えてくださいって言ったら、
勧められたのが、綾次幸人の十画館と、
あと島田草治の先世術殺人事件で、
それを読んで、ミステリーおもしで。
そのときにちょうどウーベンの夏が、
京岡さんがデビューして、当時まだ顔も誰だかもわからない状態で、
高段者ノベルスで出て、これめっちゃおもしろいかなって言って、またそれで続いて。
その時期は結構ミステリー読んだんですけど、
今ツイッターとかで読書アカの人たちが本読みましたとかっていうときに、
やっぱりミステリーで先世術とか十画館を読み始めてる人がいると、
すごいと思って。やっぱり王道なんだなって。
そうなんですよね。そこら辺は必ず通るし。
その上でどんどんみんなファンになっていくというか、マニアになっていくから、
すごい世界なんですよね。
すごい世界ですよね。
すごいと思う。
一時期、先鋭化するのかなと思ったら、
ジャンルを幅広くとって、受け皿としてすごく広くなってるから、
すごい良い方向にミステリーって進んでるんだなと思って。
まとめちゃいそうなんで、次海外に。
こうなると海外も。
結構時間かかってますよ。
じゃあどうします?前半後半に分けます?
そうするとたぶん後半より大きくしてないから。
いいんじゃないですか。このまま年末だしね。
海外も気になりますよ。
そう、気になるでしょ。
42:00
海外の作家さんたち、どんなミステリーを描いてるのか。
今どうなってるのかみたいなのがあるじゃないですか。
じゃあとりあえず海外を、またちょっとざっといってきますね。
お願いします。
まず週刊文春ミステリーベスト10からいくと、
1位、ヨルガオ殺人事件。
アンソニー・ホロビッツ、草原水利文庫。
2位、自由研究には向かない殺人。
ゴリー・ジャクソン、草原水利文庫。
3位、見知らぬ人。
エリー・グリフィス、草原水利文庫。
草原水利文庫すごいな。
4位、目標殺人クラブ。
リチャード・オスマン、早川ポケットミステリー。
5位、父を撃った住人の銃弾。
ハンナ・ティンティ、文芸春秋。
6位、オクトバーリスト。
ジェフリー・ディーバー、文春文庫。
7位、第8の探偵、アレックス・パベージ。
早川ミステリー文庫。
8位、東京リダックス、下山迷宮、デイビット・ピース、文芸春秋。
9位、台湾プライベート・アイ、木宇津伝、文芸春秋。
10位、スリープウォーカー、ジョセフ・ノックス、新潮文庫。
同じく10位で、僕が死んだあの森、ピエールのメイド、文芸春秋。
これが文春ミステリーで、ミステリーが読みたいがですね。
1位、自由研究には向かない殺人ですね。
同じくホロビッツ。
2位が夜場を殺人事件、アンソニュ・ホロビッツ。
3位、目標殺人クラブ、リチャード・オースマン。
4位、父を撃った住人の銃弾、ハンナ・ティンティ。
5位がオクトバ・リスト・ジェフリー・ディーバー。
6位が第8の探偵。
7位が彼と彼女の衝撃の瞬間、アリス・フィーニー。
8位が見知らぬ人、エリー・グリフィス。
9位が同日で2作品、スリープウォーカー、マンチェスター死刑、エイ・ダン・ウェイツ。
同じく9位で、台湾プライベート・アイ、木宇津伝ですね。
というのが、ミステリーが読みたいのレスト10。
同日9位なので10位はないし、決断となってます。
このミス。
1位が夜顔殺人事件。
2位が自由研究には向かわない殺人。
3位がスリープウォーカー、マンチェスター死刑。
4位が父を撃った住人の銃弾。
5位が同日で2作品、台湾プライベート・アイ。
同じく5位で、オクトーバー・リスト。
7位が彼と彼女の衝撃の瞬間。
8位が木曜殺人クラブ。
9位が東京リダックス。
45:00
10位が第8の探偵ということで、ほぼほぼ同じですね。
これも似てくるんですよ。
あともう一つ言うと、ホロビッツ強すぎだろうみたいな感じ。
ホロビッツってすごいですね。
毎年1位になるんですよ。
すごいなあ。
この店はたしか4連覇じゃないですかね。
すごい。
盆春はどうだったかな。
盆春も4年連続ですよ、1位に。
すげえなあ。
ただ今年は、私もあんまり海外は読めてないので、印象論で言うしかないんですけど、
2位の自由研究には向かない殺人が出てから、どんどん反響が大きくなっていって、
すごい話題になってきたんですよ。
だから今年もホロビッツだろうなと思いながらも、
どこかでこの自由研究が1位になるんじゃねえのっていう。
自由研究が1位ってすごいですね。
空気があったんです、自由研究が。
でも早川がそうですからね。
早川自由研究には向かない殺人が1位ですから、
これはすごいことだなあと思いますけどね。
やっぱりそのホロビッツの画像を崩しちゃったというか。
そうなんですよね。
本の想定だけ見ると結構木曜殺人クラブが、
これ早川ポケットミステリーなのに、早川ポケットミステリーじゃない。
そうそう。あれじゃないんですよ。
あのビニーのカバーがない。
そうそう、カバー。
ちょっと変えてきたのかなというのは。
早川がかなり勝負作だったらしいという話。
なるほどね。
ポケミスでプルフ作ったのは初めてじゃないですかね。
そうなんだ。
私にももらいました。
これって文庫にはなってないですよね。
文庫ではなってないですね。
一時期ポケミスって文庫と同時に出してたじゃないですか。
そんなのありました?
3、4年ぐらい前は。
たまに同時に出してたときはありましたけどね。
気になるのありますか、そのほか。
そうですね。
早川さんから出たときにこれをぜひ読んでくださいって言われて、
検本していただいて、いまだに読めてないのが。
なんてことだ。
すみません。のが第8の探偵なんですけどね。
第8章なんて。
これもなんか結構本格色強いというか、
今年は海外も意外と本格的なものが多いという。
あと台北、さっき台湾っておっしゃってた台北プライベートアイなんですけど。
そうですね、台北ですね。ごめんなさい。
台北プライベートアイは僕がやってる読書会でも提案したんですけど、
そこからけっこう話題になってくれて、
48:02
けっこういいとこに来たなと思って、とにかく嬉しい。
ファリュー?カリュー?
カリューって言うのかな。
中華系。
特に台湾とかもそうですけど、台湾ミステリーもそうですけど、
ここに3年翻訳されることがあって。
SFが最近強いから。
中華衛生があるから。
それに引っ張られる感じで話題になってて。
っていうのはありますね。
政府もそうですけど、台湾ミステリーと他にも文春が19…。
そうですね。
そういえばここの地域、中国とか台湾とか、例えば香港も含めて、
このあたりのミステリーって翻訳されてなかったよなって。
ちょっと驚きましたよね。
よく聞く話ですけど、台湾だったり香港もそうだし、
韓国、中国もそうですけど、
意外と日本人作家のミステリーが結構翻訳されてるっていうのは、
ここ数年、わりとブームとかどうかはちょっとわかんないですけど、
結構あるんですよね。
こんな作家さんまで韓国語版とか中国語とか出るんだ、みたいな。
結構いらっしゃるので、すごいことだなと逆に思いますね。
そっか、日本のミステリーは向こうにも行ってる。
そうそう。もちろん海外ね、アメリカだったりイギリスの作品も行ってて、同時に日本も行ってて、
一つのジャンル的な感じになってて、すごいな。
そもそもそれを広めるきっかけになったのも、たぶん島田聡司さんだったりとか、
島田さんが結構アジアのミステリーは熱いですから、あなたのことをここ数年おっしゃっていて。
どこにもいますよね、そういうキーパーソンが。
そうそう。
紹介者っていうか、キュレーターというか。
島田聡司さんは台湾で島田聡司賞っていう賞を作ってますからね。
すごいなー。
そっから出たのが金幸治さんとかそうだし。
そうなんですね。
海外の作品とかって、結構警察小説とかって今まで多かったですけど、今年1作品ぐらいしかなんか、2作品?
文春ミステリーのベストだとランキングにはスリープウォーカーの作品しかなくて、警察小説が。
これが警察ですね。
それ以外はないっていう警察小説が。
なるほど。
それもすごいなと思って。
すごいですね。
昔も結構警察小説が。
ありましたよね、警察小説は。
51:00
ありましたね。
いろいろそういうのも。
さっき三島さんが言ったもんね、本格が増えてきたみたいな。
あと、このデイビッド・ピースの東京リラックス。
これ下山事件をネタにしてるんですけど、
その人はわりと日本好きというか、
そうですよね。
昔は定員事件もネタにしてるし。
はいはいはい。
結構それ面白いですよ。
日本人の感覚で読むと面白い。
この人って日本に住んでる方じゃないですか。
どうでしたっけ?
そういう定員事件もそうですけど、
日本をテーマに小説を書いてるから。
そうだったかな。
的に日本で住んでる人なのかなと思ったんですけど。
そうだった。
毎回ランキング入ったりとか。
東京在住ってなってますよ。
1994年以降東京在住っていう。
すごいな。
そういう、やっぱり日本を好きで研究してるのかな。
中国の作家さんでリク・シューサっていうね。
リク・シューサ、はい。
SFでも出てるんですけど、あの人も金沢在住ですからね。
そうなんですよ。
ツイッターでリク・シューサさんが、
日本語で普通にツイッターしてるんですよ。
日本語で普通にツイッターしてるんですよ。
あれ?と思ったら、そうなんだと思って。
で、今回リク・シューサさんもね、文学少女対数学少女という、
12位に文春ミステリーベスト10に入ってますね。
本当にSAOも書けるしミステリーも書けるし。
そうなんですよね。
面白い人ですよね。
あと、僕昔からミステリー読みの人といつもネタにするのがジェフリーディーバーが、
必ず秋口になると新刊が出て、必ず7位か8位に入るっていうお決まりがあるんですけど、
今回もやっぱり入りましたね、ジェフリーディーバーが。
ディーバーはたぶんね、固定ファンがいて、ちゃんと読んでる人もいて、
そういうことがやっぱり出るんだと思いますよ。
もちろんそのレベルも一定あるんだろう。
しかもこれってシリーズじゃないんですよね。
一時期、ボーンコレクター以降…。
リンカンライムだったよね。
リンカンライムでしたっけ。いわゆるシリーズだったけど、最近は違うんですよね。
今回も時が逆に戻っていく。
そう。
メメントみたいな感じ。
メメントとかテネットみたいな。
またそんなトリッキーなことをやれるんだ。
そうですよね。それですごい成立してるらしいので、
これ読んでみなきゃなと思ってます。
ディーバー、バカにしちゃダメだよっていう。
バカにしてないですよ。
売れてる作家さんだし。
書店員フィクリーの物語って、古党の本屋さんの話で、
54:02
書店主が街の警察官とかいろんな人に読書会をやって、
本を進めていって、読書家にみんながなっていくみたいな話の中で、
警察署長が警察として読書会をやるときに、警察小説好きで、
ジェフリーディーバーを初めに読んでたんだけど、
書店主フィクリーの勧めによって、最終的にはジェームズ・エルロイに行くっていう。
すごいな、それも。
そういう流れがあって、面白かったんですけど。
エルロイが出てくるのもすごいな。
翻訳ミステリーって、国々の文脈もかかってくるから、
湿地とかもちょっと入りましたけど、
あの辺もやっぱり国のお国柄の、ちょっと暗い部分に光を当てたりしてましたけど。
今年は北欧が弾かれたってまとめに書いてありますね、池谷さんが。
北欧がね、飽きられたのかな。流石に多すぎた。
そうですかね。ミレニアムとかも北欧になりますもんね。
そうですね、北欧ですね。
結構、北欧ミステリーは、くまとじゅうだんだっけ。
ありましたね。
もう北欧だったし。
なんかあの辺もありましたけど。
あと一時期、ネレノイハウスとかのドイツのミステリーシリーズとか。
あの犯罪っていうのがありましたよね。
犯罪、犯罪ありましたね。ドイツの。
あれも抗議のミステリーじゃん。
あれもすごく好きでしたね。
ドイツは一時期ご当地ミステリー系が流行ったらしくて、
いろんな地域の事件で、主人公がそこに行くっていう。
北欧がなくなったのはちょっと驚きだなあ。
そうですね。代わりにアジア系とかが結構。
その辺はやっぱり翻訳の流行りとかって。
それはあるでしょうね、やっぱりね。
日本語が流行ってたりする中で、ピンポイントですごいのが出てくるみたいな感じ。
やっぱりその国々ですごい小説が紹介されると、動くんでしょうね、いろいろ翻訳のエージェントが。
3体が売れると、世界政府が突然大事になる。
企画でいろんな翻訳家の人がずっと目星預けてたんだけど、
いやー中国のSFとかちょっと今は売れないよねって言われたのが、
いきなり飛んでると企画が通りやすくなる。そういうパターンなんですかね。
57:03
海外ミステリー、最近僕も読めてないんでね。
私も実はあんまり読むんじゃないので、
例えばこの文章のサインになった見知らぬ人も、
結構サプライズエンディング系のミステリーらしいと聞いてるので、
いわゆる犯人宛なんですけど、結構意外な結末らしいと聞いてるし、
興味はすごいあるんですけどね、なかなか読書が追いつかないので。
ミステリーと言えば、イメージとしてはどんでん返しと言われるもので、
今回結構海外ミステリーはどんでん返し系が入ってるみたいですね。
そうですね。第8の探検はたぶんそうだったので。
ホルビッツなんかもそんな感じだし。
ある意味どんでん返しは、読み終わった後にめちゃくちゃ人に教えたくなるけど教えたくない。
その辺はありますけど、やっぱり醍醐味っちゃ醍醐味ですよね。
あとちょっと、毎年ランキングとかを見てて、
最近ミステリー系のシリーズっていうのはそんなに多くない気がするんですよね。
一時期、シリーズ系の続編が多くて、途中から入りにくくなったときがあって、
そのあたりは今回のランキングを見ても、そうそう入りにくい作品はないなっていうのはありますね。
ちょっと前だと、今回10位に入ってるフィエル・ルメートルは、
その女アレックスとかは2年3年連続で結構にぎわしてます。
海外の翻訳ミステリー3巻だったかな、すごい評価高かったですよね。
あれもシリーズですからね、続編とか。
そうですよね。
そんなところだったかな。
あれも読んで初めて、あ、2作目なんだって。
そうそう。
そう。
その女アレックスはね、翻訳の順番が間違ってましたね。
そうなんですよね。
2番目に翻訳されたほうが前だったので、それを先に読まないと本当は物語の繋がりがうまくいってない。
そうなんですよね。読んでて、たまに関係ない建物に主人公がいて、
灌漑に吹けるシーンとかあって、結局それが何にも関わってなくて、話に。
どういうことなのかと思ったら、実は2作目で1作目の事件の舞台だったとかっていう。
1作目で結構、主人公の身に結構重大なことが起こって、
それで結構へこんだ状態から始まってるのが2作目だったりするから、
それが本当は分からないといけないんだけど、
1:00:02
その女アレックスが最初に訳されて、すごく話題になっちゃったから、話題になったから前のやつを翻訳して出したら、
順番が変なことになっちゃったっていう。
実はね、この時ね、女のアレックスって話題になったから、逆に天野尺って読まなかったんですよ。
あるあるですね。
その次の、なんとかイレーヌっていう、2作目というか、実際は1番目だけど、
2作目と訳されたやつを先に読んで、で、この続きでこれかっていう。
いい読み方じゃないですか。
いい驚きを。
ずるいな。
ずるいな。
形もイレーヌだ。
っていうのから読んだから。
翻訳ってたまにそういうのがあるんですよね。
そうですよね。
やっぱり一番面白いシリーズのままでも、一番面白いシリーズの関数を翻訳して、
もしヒットすればっていうのがあるって。
売れるかどうかがまず問題だったりするから。
いろいろあるんだよな。
こういうランキングを見ていただいて読みたいものとか。
ガイドとしてすごいね。
ミステリー文春のミステリーベストなんて今売ってる週刊文春は安いですし。
このミステリーがすごいがさ、750円なんだよ。
びっくりした、ほんとに。
なにこの安さと思って。
今時さ、この半径でこの内容で、普通1200円、1300円は行くよね。
MOOCでも。
750円はだって、分収が440円だよ、雑誌で週刊誌で。
週刊誌レベルの値段だからさ、びっくりしちゃった。
ミステリーマガジンはちょっと高い、1200円ぐらいです。
ミステリーマガジンは早川諸坊の同人誌みたいなもんだからさ。
あと何か気になったことありますか、トータルで。
ちょっとバーッと俯瞰してみて、今回2021年。
そうですねー、何かあるかなー。
書店員さん大変だなと思って、毎年毎年。
なんで?
この3種をランキングで並べるとめんどくさい。
大変だしね、表示の仕方が。
最初にも言ったけど、最近ランキング下のものって逆に売れなくなってきてて、
本当に1位、2位、3位ぐらいまでなんですよね。
うちらの方だとね。
本当だかまだわかんないけど、こっちの方だとあんまり下だと売れなくなっちゃうから、
上の方だけをヘビーローテみたいな感じで重点掲示するのがパターンかな。
なんかほら、ポップ書くのはすごいいつも、
1:03:02
例えば今回さ、黒老状とかは全部1位だから、1位って書けばいいんですけど、
それとちょっとバラバラったりするとさ、
ミステリーを読みたい3位とかさ、週刊文春ミステリー5位とかっていうのは、
どういつもポップをつけようかな、1作品。ごちゃごちゃさせたくないし。
けどそれは結構重要な情報だし、みたいな。
そうですよね。
いつもこういうのをランキングで売るときにね、
それぞれにほら、3箇所に文春ミステリーコーナーとかやっちゃうとさ、
そんなに本ないよってあるじゃないですか。
そうなんですよね。逆に確保もしてないから。
3箇所にしてあげると、全然それぞれ1冊ずつになっちゃったり。
お客さんとしても1箇所で作品バーッと見て、
どれがどのランキングに入ってるのか見られたら一番楽だから。
そういうのもあるんで、毎年大変だなと思って。
ちなみにですけど、私も投票権を持ってるのがあって、
それは文春なんですよね。
コメントに載ってましたよね。
載ってました載ってました。
乱丐でしたけどね。
神の握手でしたっけ?
神の握手はあれですよ。
将棋だよ。
わたくさんが大好きな将棋のミステリーなんですけど。
これは素晴らしい作品だったな。
将棋ってさ、僕イメージしてミステリーってよく聞くんだけど、
やっぱりやりやすいんですかね、将棋ってね。
どうなんでしょうね。
だって古畑勲でもやってたじゃん。
ありましたね。
あと竹本賢治さんもね、将棋殺人事件っていうのが。
はいはい。
これね、週刊文春がね、どっかの年に、
これもともと日本推理作家協会に入っているミステリー作家と評論家を対象だったけど、
ちょっと範囲を広げましょうっていう話になって、
その店員さんを含めたんですよね。
なんか入ってますね。
そこで、その時に多分私声がかかって、
投票するようになってるんですよ。
コノミスとかは全然、
あそこはコノミス村みたいな村があって、
多分ね。
そうなんだ。
もともと送刊したときから、
投票してる人たちがずっとやってて。
なるほどね。
この人の紹介で誰かを。
はいはいはい。
パターンだと思うんだけど、
ここはね、全然お呼びかからないので、
文春だけ、早川も全然お呼びかからない。
早川呼んであげてもいいじゃないですか、三島さんね。
あと春序報の本格ミステリーベスト10は実は投票してるんですよ。
あ、そうなんですね。
あれはね、正宗明一でやってるんですよ。
これはミステリーの話の裏ネタっていうか裏話なんですけど、
1:06:04
それぞれ早川は早川の主催で、
早川の本が取り上げられるわけじゃないですか。
はいはいはい。
文春は文春ミステリーで、文春の作品が取り上げられやすいじゃないですか。
なぜか今回このミステリーがすごい高島は、
トップ10に高島が一冊も入ってない。
ある意味これなんか、いさきいいなっていう。
もともとこのミスは、自社は入れないっていうルールがあって。
あ、そうなの!?
たぶん去年か一昨年ぐらいから、そのルールは撤廃されたんですよ。
あ、そうなんだ。けどなんか今回全然入ってないですね。
20位までずっと入ってないですね。
元彼の遺言上あたりぐらい入っても良さげだったんですけど。
そうですね。
ちょっと意外っちゃ意外なんですよね。
なんかこだわりがあるのかな、そうすると。
たぶんそれまでの自社は入れないっていうルール、
なんとなく踏襲されてるのかもしれないし。
なるほどね。
そんなに入るほどの作品ではなかったみたいな。
そこまで言いますか。
作品の力重要ですからね。
だからその辺も少し読みながらも、裏を読みながら。
昔この店って結構、覆面座談会みたいなのがあって、
そこで結構いろんな作家批判だったりとか、別の新聞社批判とかやって、
結構いろいろ揉めたことが何回もあるんですよね。
今やったら炎上案件ですよ。
完全に炎上ですよ。
火災教師さんと結構喧嘩したりとかね。
東野圭吾さんの容疑者Xの検診は本格ミステリーなのかどうか問題っていうのが、
これこの店だったかな。この店だったか何だったか忘れましたけど、結構議論になったことがあって。
あるんだね。どこにでもそういうのがね。保守派と確信派と思いますね。
どっちかというとこの店は何となく反対政派的な雰囲気を醸し出してたから。
立ち上がりはそうですもんね。文春のカウンターでね。
何となく今それが主流になっちゃって、このミスも文春も喧嘩をしちゃうっていう変な時代になりましたねって感じですね。
何事も80年代、90年代のカウンターカルチャーが、
今やすべていろんなもので主流になってしまって、結構ニッチもサッチもいかない。
みんな空気を読んで、同一的な感じになる。
本当に今の日本社会を調子乗せてる感じですね。
1:09:00
そこまで。ミステリーで日本社会を語るまで。いいまとまりになりましたね、今回。
ありがとうございます。
ありがとうございます。本当に楽しかったです。
すごい適当な、適当なことばっかりで。
すみません、あくまでも私の個人的な見解なので、
それ違うだろうみたいなツッコミはすみません。またご期待にしてください。
三島さんの所属する団体とかとは全く関係ありません。
全く関係ありません。
大共生の意見ではございませんので、あくまでも個人的な見解でございます。
ありがとうございます。
ということで、今回は非常に楽しいミステリーについての2021年の振り返りとランキング総括ということで三島さんをお呼びいたしました。
年末にこれを参考にいろいろ本屋さんに行って、ランキングに載った本とかを物色しつつ、
先ほどのジャンルとか本格とか、クローズドサークル系だとか、
そういったものを、ちょっと自分の好みに合いそうなものを選んで読むのもいいんじゃないでしょうか。
最後は渡辺くん、ありますか、何か。
今無情にLAコンフィデンシャルとゴーンガールの映画を見たくなっている自分がいるんですよ。
なんで、ジェームズ・エルロイと。
ゴーンガールはまたちょっと違うけど、話ずれるとゴーンガールって小説と映画って構成違うんだよね。
そうなんですか。
そう、違うんですよ。
へー。
小説っていうのは、奥さんパートと男性パートには交互に差し込まれるんですけど、
映画って前半と後半、前半が男性パート、後半が奥さんパートで、全然違うんですよ。
だから僕初め、小説じゃなくて映画見て、めちゃくちゃ騙されたんですよ。
話の狙いにママと引っかかったわけですよ。
ゴーンガールはね、映画を見てから小説を読んだほうがいいですよ。
なんで今ゴーンガールの話を話してるんですかね。
なんなんですかね。意味がわからないですけど。
まあいいや、これがきっかけでね、何か見たことがある。
物語に触れるってきっかけなんでもいいんですよね。
じゃあすみません三島さん、今回ありがとうございました。
ありがとうございました。
また来年、ミステリーを。今年これは来るみたいなね。
もう来月ぐらいにまたやる。
ありがとうございました。
じゃあ最後、渡辺くんのソロで締めたいと思います。
今回はかなり長尺になりましたが、かなり楽しいので最後まで聴いてくれる人が多いと思いますので、
ぜひリクを入れてお願いします。
それでは渡辺くんのソロでお別れしたいと思います。
ミステリーっぽい感じですね。
1:12:01
締まんなかったすみません。
さよなら。ありがとうございました。