1. 晴耕雨読 - 吟 -
  2. #23-13 喉越しジェットコース..
2023-08-25 38:10

#23-13 喉越しジェットコースター

gin
gin
Host

こんにちは。夏休みを挟んで20日ぶりのニュースレターですね。

今号はテキストとポッドキャスト、どちらでも楽しめるハイブリッド版でお届けしてみます。お好みの方法でどうぞ、最後までお付き合いください😌

📌 今号のトピック

* 今年のハイプサイクルはここ数年で最高の仕上がり?🎢

* ワークスタイルの揺り戻しがやってきた!👔

* 初めての三陸・陸前高田を訪れて 🏝️ 

🎢 今年のハイプサイクルはここ数年で最高の仕上がり?

2023年版のガートナーのハイプサイクルが発表されましたね。

🔗 生成AIは「過度な期待のピーク」、Web3は幻滅期 23年版ハイプサイクル - Impress Watch 

Web3やNFTが幻滅期にあるというのはさもありなん、という感じです。

対して生成AIは過度な期待のピークに置かれていて、これから幻滅期は来るの?という疑問もありますが、使っている人々が慣れて驚きが少なくなり、結局promptチューニングにも専門性がいるとか、根気強さがいるとかっていうことが広まるにつれて、期待とのギャップが弾けるときが来るのでしょうか。

誤解してはいけないのは、ハイプサイクル上の幻滅期はどんなテクノロジーも社会実装されるまでに必ず通る道として描かれています。個々にプロットされた技術が失敗だったとか終わりだというわけではありません。

 

ちなみに、ガートナーのハイプサイクルには、USグローバル版と日本版という2つのエディションがあったのをご存知でしょうか?

🔗 米ガートナー「先進テクノロジーのハイプサイクル2023年」を発表。GitOpsは黎明期、生成的AIとクラウドネイティブは過度な期待のピーク - Publickey 

US版のハイプサイクルでは「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」に特定の技術名が記載されていません。これは、米ガートナーがピークを過ぎた技術には焦点を当てない方針であると考えられています。スタートアップカルチャーが強いアメリカらしい傾向ですよね。一方で、日本版のハイプ・サイクルは幻滅期の技術にも注目が集まるように作られており、これは日本らしいとも言えるでしょうか。

 

👔 ワークスタイルの揺り戻しがやってきた!

働き方に関して、このようなタイトルの記事が各メディアから発信されています。

🔗 ウェブ会議「Zoom」、従業員にオフィス勤務を指示 - BBCニュース 

🔗 米国人の「出社嫌い」突出 在宅勤務が定着、経済を圧迫(時事通信) 

🔗 完全リモートワーク、生産性でオフィス勤務に18%劣る-米大学の研究 - Bloomberg 

こうして眺めると、なんとなく世の中の論調をオフィスに戻す方向に肩入れする記事が多い印象。特に経営者層がこういう情報に触れることによって、もう会社に出社する働き方に戻してOKなんだ、という材料にされてしまいそうです。

こういった空気の中で自分みたいな、いや自分以上にラディカルなリモートワーク推進派が声を上げています。

中でも地方のスタートアップ企業は、都会のオフィスじゃなくても生産性とクリエイティビティを発揮した良い仕事ができるっていうこと、それ自体がアイデンティティだったりプライドだったりするので、再び出勤が当たり前になる社会に戻ることに反対し、例えそうなったとしても自分たちは生存戦略としてリモートワークはやめない、と言っています。

個人的には、どちら側にしても、生産性だけを基準に従業員にどちらかの働き方だけを強制をすることには反対です。そこはイチ・ゼロではなくて、同じ会社の中にオフィスで働くのが好きな人もいれば、リモートが性に合っている人もいて、両方の働き方を尊重・理解しながら会社が回っていく方が長い目で見たら、従業員の心理的安全性や会社への帰属意識は高まり、その会社とカルチャーは健やかに維持・成長されていくのではないかと思います。

僕ら会社員にとって会社の仕事とは人生の全部ではなく、あるときの一部でしかありません。会社員が決められた場所と時間に集まって働くことはつい最近、平成までは当たり前でしたが、その価値観はかわりました。合理的な必要な理由なしに、従業員の生活にあれこれ制限をつける会社は(長期にわたり帰属する勤務先としての)人気は下がっていくでしょう。

 

🏝️ 初めての三陸・陸前高田を訪れて

先日陸前高田を旅してきまして、最初に行ったのが、東日本大震災津波伝承館と道の駅が一体化したすごく大きな建物と、高さ12メートル、全長2キロの防波堤がある高田松原津波復興祈念公園という場所でした。

🔗 東日本大震災津波伝承館 

🔗 道の駅高田松原

広大なエリアに巨大な堤防があって、その先に海があるんだけど見えない。その被害の大きさを物語るかのようなすごく何もない、ほとんど芝生だけの場所に変わっていて、それがとにかく巨大で広大で静謐な雰囲気で、人間の存在が小さくちっぽけに感じ、インパクトを受けました。

巨大な防波堤と過去の災禍を忘れじとさせる公園からは、そういったものを建立することで何とか人力で次の自然災害は人間が勝ってみせるんだ、打ち勝つんだ、日本人の英知を尽くして巨大な防波堤を建てて今度は防ぐんだ、みたいな意志の強さを感じました。

そして一方でやっぱり人間っていうのは、太古の昔から大きなハコ物、建造物を作るっていうものに対して執着心がある生き物なんだなっていうことも。

陸前高田市内にはいくつかの、著名な建築家が手掛けた復興のランドマークが点在していて、これら一連の建造物が計画通り完成したのが2021年、つい最近ということです。

東日本大震災津波伝承館はとても良かったです。網羅的・時系列的に、三陸海岸沿岸地域のそれぞれの各地域ごとに違った被害と、その後の復興の違いを見ることができました。改めてこの東日本大震災がどういうものであったかというのと、そこから各地域がどうやって変わってきたか、変えようとしてきたかのコントラストその理解を短時間で深めることができました。

また、被害があった時の様子をそのまま残された建造物、これらから往時の生活の営みに思いを馳せることもできました。

🔗 碑の記憶 | 中心市街地襲った波 (陸前高田市高田町・米沢商会ビル) 

 

復興のこれからについては、このような社説も見つかりました。

🔗 震災10年:検証なきインフラ投資、人材不足招く 復興に重い課題 | ロイター

🔗 東日本大震災から12年 津波被害の陸前高田市 「復興ツーリズム」で伝えたい震災の記憶と町の魅力(Sデジオリジナル記事) | 山陰中央新報デジタル 

津波被害があった東北の沿岸地も、他聞にもれず同時に少子化、高齢化という問題も抱えているわけで、大きな12メートルの防波堤を作りきった一方で、そういった社会問題も進んでいること、これからやるべきことがたくさんあることを指摘し、いま課題に取り組んでいる人たちを紹介している記事です。

関係人口という言葉が出てきたのも震災以降。少子高齢化対策が移住促進一辺倒では、地域同士でパイを取り合うだけ。持続可能な街の開発っていうのはハードや住環境だけではなくて、産業を育てたり、教育・研究機関を誘致したり、スタートアップや国際プロジェクトと関わりを作ったりとか、そういうことに舵を切っていくんだ、というニュースを見て、長い復興の第二章がやっと始まるんだな、と感じました。

この旅行では、陸前高田を中心に周って、あとは大船渡の復興建築をちょっと見たぐらいでなのですが、もっと三陸のいろんな地域の開発と今を見てみたいと思いました。

 

おまけ

こちらは、陸前高田市以外の地域はほとんど回れなかった中で、かろうじて楽しめた釜石ラーメンです。

特徴である「極細の縮れ麺」は、古くからの鉄鋼と漁業の街でお客さんを待たせないための工夫から生まれたのだとか。細麺で喉越しも良いから油断して食べ始めたらなかなかの麺量でお腹いっぱいになりました。透き通ったあっさり優しい醤油ラーメンは今のラーメントレンドにもピッタリ。クラフトビールで二日酔いの胃にうれしい一杯でした。



This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit kyoto.substack.com
00:14
こんにちは、ニュースレター 晴耕雨読。この第13回は、ポッドキャストと、あとテキスト版もつけて、ハイブリッドでやってみようかなって思っています。
なので、あ、音声35分から聞くのめんどくさいなっていう人は、もうこれ止めて、テキストをぜひパーって読んでいただいて、お時間ある方はですね、ぜひこのポッドキャストで最後まで聞いてもらえればなと思います。
あの、ポッドキャスト版の方が情報量多いというか、なんかちょっとテキストに残したくないなみたいな感想とかは、全部ポッドキャスト側に入っているので、よろしければこっちで聞いてください。
夏休みはですね、岩手県に旅行行ってきました。京都から岩手って遠そうと思うんですけど、実は飛行機で行くのがですね、お得で行けるのがありまして、
富士ドリームエアラインというですね、航空会社が神戸空港と花巻空港を結んでいてですね、LCCとジャルアナの間ぐらいの価格帯なんですけど、3ヶ月前とかに早割りで申し込むと、今回僕たちはですね、僕はですね、片道1人8000円でですね、神戸空港から花巻空港まで飛ぶことができました。
3ヶ月前に予約していたのは何でかというと、もう行きたいイベントがありまして、日本のホップ収穫祭、ホップ祭っていうのが開催される日が決まっていたので、それに合わせて3ヶ月前から飛行機とホテル、泊まるところを予約していたっていう感じです。
ホップ祭ね、良かったですね。日本版オクトーバーフェスみたいなのかなと思ってたら、まあそういうところもあるんですけど、当然東野なんで四肢踊りのパフォーマンスとかもあったりして、天気がめちゃくちゃ不安定で、スコールみたいな雨が降ったり雷もあったりもしたんですけど、大きいテントがあって、もう来てる人はそんなのお構いなしにビールを飲んで歌って踊ってみたいな楽しい時間で、またクラフトビールもね、いろんな種類があってすごい美味しくて楽しい時間を過ごしました。
この後半は三陸の方に行ったんですけど、その話は今日の3つ目のトピックでお話したいと思います。
はい、1本目はテクノロジーの話題から入りたいと思います。
今日は撮ってるのが8月の24日と毎年お盆が過ぎて、8月から9月にかけてのこの時期のテックトレンド、テックな話題といえば、あれの季節ですよね。
はい、そうです。ガートナーのハイプサイクルが発表されました。
え、そうなんて?いやいや、そうなんですよ。僕はね、なぜかハイプサイクルは毎年楽しみにチェックしてる、ハイプサイクルウォッチャーなんです。
はい、説明しますとですね、技術コンサル会社のアメリカのガートナー社が今年のハイプサイクルという図というかグラフというかを発表しています。
これは公式の、ハイプサイクルというのは公式の説明によりますと、技術の成熟度とその採用の段階を示すグラフで知られていますと。
03:01
これは新しい技術が市場に登場してから普及するまでの過程を表したもので、技術のトレンド分析に業界の中で広く利用されています、参考にされていますというのがハイプサイクルです。
これ話題になりやすいポイントがあってですね、縦軸がグラフがそのテクノロジーがどれぐらい今期待されているかというのが上下に入っていて、横軸が時間で経っているんですね。
なのである技術が今はまだ期待されていない、これから期待されるという段階なのか、今期待度がピーク、マックスにある時期なのか、そこから期待を裏切られてというか裏切ってというか期待ほどじゃなくて、
それが急降下、急落下している時期なのか、それがジェットコースター、まさにジェットコースターのような曲線で描かれていて、その各段階に各技術の名前が書いてあるというのはなかなかこれがキャッチーで分かりやすい。
今一番イケてるのか、今一番ダメなのかみたいな、そういうものでは本当はないんですけど、そういうふうに見えやすいのですごいキャッチーなんですよね。
それが今年の2023年版が8月17日に出ましたと。
日本のテックメディアも毎年ニュースで話題にしています。
例えばインプレスウォッチはこんなタイトルをつけています。
生成AIは今過度な期待のピーク、そしてWeb3は幻滅期というタイトルをつけています。
見ての通りなんですけど、このカートナーのグラフを、ハイプサイクルを。
Web3やNFTが今幻滅期にあるというのはもう差もありなんという感じですね。
去年の秋冬の流れから。
さらに生成AIが今期待値のピークにありますよっていうのを、今年の前半もGPTみたいなラージュランゲージモデルだけじゃなくて、去年から引き続き画像生成AI、ミッドジャーニーとかステビルディフューションとか設計しているのでその通りだなという感じですね。
ただ期待の今絶頂期にあるので、ある程度人がみんながすごいというところから慣れてきてこういうものかというのが分かってきたときに、
その期待値のバブルという言い方するとあまり良くないかもですが、その期待値のピークは過ぎて期待値が下がっていくだろうというのがこれから起ころうとしているというのがこのハイプサイクルから読み取れるというような感じなんですね。
使っている人が慣れちゃったりとか、結局はプロンプトチューニングに専門性がいるとか、すごい綺麗な画像を作れるけどこれ出すまでに職人が何時間も徹夜してやっているみたいなのがバレているというか分かってきているので、その辺から厳密機になっていくんだろうなという感じですよね。
今年のハイプサイクルは結構キャッチーに分かりやすくそんな感じに仕上がったので、Twitter、XとかでググってみるとまさにNFTとWeb3が厳密機を滑り落ちている様を揶揄していたりするようなコメントもあったりとか、逆に今やっている人たちはこの厳密機を乗り越えて頑張っていこうみたいなことを言っていたりとかいろんな意見がありました。
今も言ったんですけど、このハイプサイクル上で言う厳密機というのは、厳密機という日本語はなかなか強烈なのですごくネガティブなイメージを持っちゃうんですけど、基本的にはどんな新しいテクノロジーも最終的に社会実装というハッピーなゴールに行くまでには必ず通る道として描かれているので、厳密イコール終わったとかいうわけではないですと。
06:20
今、ガートナの公式サイトを見ていると、厳密機というのの定義はどういうことかって書いてあるかというのを読みます。
厳密機では実験や実装で成果が出ないため、世の中の関心が薄れます。そのテクノロジーの創造者らは再編されるか失敗します。
その中で生き残った開発者やプロバイダーが早期採用者、これはクライアントのことですかね。アーリーなクライアントって感じですかね。
の満足のいくように製品やプロダクトを改善した場合に限り投資は継続します。
次の啓発期というフェーズに繋がりますという感じで書いています。ちょっと英語の直訳なんで変な感じなんですけど。
なので一旦その投資も冷えるし、プレイヤーも減る再編されるし、ただその中で生き残った開発者とそこに投資というか期待をするクライアントだったりユーザーですよね。
まあ広い意味のが地道にプロダクトを改善して次の啓発期につながるということを書いています。
減滅期を乗り越えた後の次の啓発期というのはどういう時期かと言いますと、テクノロジーが企業に社会にどのようなメリットをもたらすかを示す具体的な事例が増え始めるというのが啓発期ということなんですね。
なので結構すごいこのハイプサイクルが書いているこの過度な期待のピークの時期とか減滅期とかっていうのはまだすごい全体でいくとめちゃくちゃアーリーな段階なんですね。
啓発期にきてやっと具体的な事例が出てくるというような話なので、今話したようなNFTとかWeb3とか生成AIとかっていうのはまだその手前にいますよということなんですね。
Web3とかNFT本当に全然事例まともなって僕が言っちゃダメですけど、ないのでそんなイメージなんですけど、逆に生成AIはもうこのハイプサイクルのライフサイクルを飛び越えて実装されるところはしているようなイメージはあるんですけど、ガートナさんから言わせればまだ過度な期待のピークでこれから減滅期があるとのことですと。
なのでちょっとそういう肌感覚でわかる技術が今回は焦点になっていたので、すごく読み解きやすいというか面白いなと思いました。
あともう一つ今日言ってあげるのが、実はですねこのガートナのハイプサイクルっていうのは実はガートナはアメリカの会社なんで、本家が出しているUSグローバル版と日本版と2つのエディションがあるのを皆さんご存知だったでしょうか。
09:00
僕ね今年のやつを見る深掘りするまであまり気づいてなかったんでびっくりしたんですけど、パブリックキーっていう有名な日本の技術ブログの説明で書いてあることをそのまま引用しますと、アメリカ版本家のハイプサイクルでは図の減滅期、啓発期、生産性の安定期、左から右に時間過ぎていくんですけど、右半分にはもう技術名を記さないことにしました。
減滅期にいるのはフェーブ3ですとか、啓発期には今ブロックチェーンが差し掛かろうとしてますとか、そういうこのもう減滅期以降は技術名を書こうと思ったら書けるんですけど、あえて書かないようにしましたと。それはなぜかというと、これは2021年からそうしたらしくてですね、ガートナとしてはこのチャートにおいてピークを過ぎた技術にはもうフォーカスしない方向なんだと考えられますとパブリックキーさんには書いてます。
なので本家はもう減滅期とか啓発期はフォーカス、注力してないんですよ。今どういう技術が新しく放下してきたか出てきたかっていうのと、その機体がピークに登り詰めようとしている技術が何なのか、ピークまで来た技術が何なのかまでしか明記してないんですね。
でもだからそれを日本人も日本も見たらいいじゃんって思うんですけど、なぜかその日本のガートナ社が今も引き続きその減滅期と啓発期を明記している、技術を明記している日本版のガートナハイプサイクルを発表しているっていう段階、2021年からもう3年目ですよね、らしいんですね。
なんかすごい面白いですよね。国柄なのか市場というか求められているから減滅期がプロットされた日本版のハイプサイクルをあえて作っているっていう、国民性なのか何なのかわからないですけどちょっと味わい深いなと思いました。
でもとにかくですね、今アメリカ版の説明したようにこのハイプサイクルの使い方っていうのは大事なのはこのジェットコースターの楽さを味わうごってやゆすることではなくてですね、今、冷明期っていうところにですね毎年初めて見るような技術とか考え方とかテクノロジーの名前が出てくるんですね。
それを見てちょっと自分で調べて、こうやって何を指しているんだっていうのを調べてみたりとかするのが一番大事な使い方かなっていうのは僕は思っています。
キャッチアップするってことですよね。それが次の年にどれくらい期待値が上がっているのか変わってないのかみたいなところをチェックするみたいなのが一番真面目に活用することとしては大事かなと思ってますし、
ただまあね、自分がね、例えば今Web3とかNFTとかが変わっているので、とうとう減滅期、今滑り落ちているぞみたいなことは今締めるためにも確認して引き続き頑張るみたいなところも今年の場合はありました。
ということでいつも他人事として味わっている感じが多かったんですけど、自分事としても見ることができたハイプサイクルということで、2023年のGartnerハイプサイクルの出来はなかなか良かったんじゃないんでしょうか。
12:05
はい、続いて2つ目の話題は働き方関連。そうですね、たびたびこのニュースレターでは取り上げている働き方関連の話題なんですけど、最近ですね、ニュースメディア見ているとこういう論調の記事が増えているなっていうのがありまして、タイトルを3つほど読んでみます。
ウェブ会議ズーム者、従業員にオフィス勤務を支持。これはBBCニュース。
米国人の出社嫌い突出、在宅勤務が定着、経済を圧迫。これは時事通信。
完全リモートワーク生産性でオフィス勤務に18%劣る、米大学の研究。これはブルームバーグ。
みたいな感じですね。どういう傾向かというと、コロナ禍を経てリモートワークがある程度市民権を得たし広がってきたんですけど、コロナも落ち着いてですね、その揺り戻しがいよいよ波としてやってきたなっていう感覚がこの記事から受けました。
ただ揺り戻しがあるんですけど、3年4年リモートワークに慣れてしまった従業員、雇用者がたくさんいて、彼らはもちろん抵抗する人が多いんですよね。それも経済化してきて、ひとつの衝突というか、経営者と従業員、雇用者の働き方を巡る静かな戦いが本当に始まって、それをメディアがどう捉えているのかみたいなのが面白いなと思いました。
今の3つのニュースのタイトル、ピックアップしたのもあるんですけど、なんとなく世の中の論調をオフィスに戻すような、オフィスに出社する方に戻すような方向に堅入れしているような記事の印象がありますよね。
リモートミーティングのツールを提供するZoomが出社させるのかみたいなのって、すごい印象操作というか、印象を受けやすいじゃないですか。特にその経営者層が、経営者の人たちが自分の会社でこれからもリモートワークを許可するか、それとももう出社させるようにするか、その間をとってハイブリッドな形にするかというのは、今一番迷っている経営者が多い時期だと思うので、
こういうメディアの論調とかを見ると、世の中の流れとして、出社に戻しても大丈夫なんだ、みんなもやってるんだ、そういうふうに世の中となっているんだという、安心したって出社を強制しちゃうみたいなのが一番心配、雇用者としては感じますよね。
もちろん僕はですね、筋金入りのリモートワーク推進賛成派なので、基本的にはこれ危険な傾向だなと思っているんですけど、ただ既視感というか、一度経験しているので、はいはい来たね、揺り戻しという感じですよね。
その既視感、一回経験したというのは、2011年の東日本大震災があった時ですね。僕はあの時に一度リモートワークが急というか、市民権を得るんじゃないかという期待をして、それに裏切られたという経験があったので。
なので2回目なので、ちょっと慣れているというところですね。ただその2011年と違うのは、今回はもう3年リモートワークを一旦してしまっている、慣れている。
15:08
だからそういう良いところも悪いところもしっかり洗い出せているし、データとしても取れているところは取れているというのがあるので、エビデンスがあるだろうなというところと、
あとは世の中の考え方というか価値観も変わってきたというところがあるので、そんな2011年の時ほどまたみんなが東京、東京というかオフィス、東京に集まるということにはすぐにはならないし、染まらない。
01で染まることはないだろうなって楽観視しています。経営者の中にももちろん両方あって、リモートワークですね。
集まらない、出社しない働き方に完全に舵を切った会社、特にスタートアップとか、あとは地方、地域、東京とか大阪、都会じゃないところを拠点としているスタートアップとかの経営者とかってそういう人多いと思うんですけど、そういう人たちもいろんな自分のご意見をTwitterとかで言っているんですけど、
その中でそうだなと思ったのが、うまくいかないとか生産性が下がるリモートワークを許可すると、その理由というのはリモートワークが悪いんじゃなくて、リモートワークしている人と出社している人が混ざっているから、混ざっているのはどっちにしたってよくないよっていう生産性が下がるよみたいなことを言っている人たちがいましたと。
それはまあ確かに生産性が下がるのは想像できるなと思う一方で、なんか僕リモートワーク推進派なんですけども、会社一切来なくていいですってなると、それはそれで来ちゃダメですとかって言われたら、それはそれで息苦しいなと思っていて、何が言いたいかというと、選択肢があるっていうのが伸び伸びと、伸び伸びとって言うとちょっとなんか楽視点みたいですけど、心理的安全性を持って働けている、もっと違う言い方すれば会社から自分が信頼されているっていう、
貴族心にも最終的にはつながる。会社のカルチャーが成熟するみたいなところにもつながるので、どちらかに集約するっていうのはあんまり良くないなと思います。ただ一方でその中で生産性を上げるやり方っていうのはあると思います。
例えば出社している人たちが会議室で集まるんじゃなくて、リモートワークの人がいるんであれば全員リモートで入るとか、それは基本の基だと思うんですけど、そういう働き方の整備もした上で働く場所の選択肢、自由っていうか、そこは働く人に委ねて欲しいというか、だって大人なのでやってることやってればいいじゃないですかっていうのが僕の意見だったりします。
ただ経営者からすると、今言ったリモートワーク極論推進派の経営者からすると、それ自体がその会社のアイデンティティだったり生存戦略で大事なことだったりするので、世の中の会社が出社に大半になって優秀な働き手たちが会社に行くことに慣れちゃったりすると、またやっぱり都会の会社が優位になっちゃうので、それをに継承をならしているっていうその気持ちは僕もよくわかるっていう感じ。
18:01
もちろんビジネスとしてちゃんと成り立っているっていうことが前提ではあるので、経営者がその生存戦略のためにワークスタイルに対してこだわりを持つっていうのはその通り、それは出社に戻すにしてもリモートに振り切るにしてもどっちもそうだとは思うんですけど、
一方でさっき言った世の中の価値観の変化みたいなところでいくと、必死で働いて必死で成長してできるだけ短い時間でたくさん稼いでみたいなのがかっこいいというか、それが一番いいみたいな価値観っていうのはこの数年、10年で変わってきているなと思うので、
会社によっては今すぐに急成長するとか株主にたくさんの利益を還元することを株式会社なんですけど、そこに全てを注力するんじゃなくて長く会社が社会に貢献というか役に立ちながら生き残るというか続いていく。
で、従業員もどの会社よりも他の会社よりも非常に満足していただいているというような状態。これを一番大事にすると、別にリモートワークと会社にいる人に振り切って生産性をチューニングする必要は、チューニングすることを最優先にする必要はなかったりするので、
会社のスタイル自体が問われるというか、決まっているところはそのスタイルに合わせて決めればいいですし、決めかねているところはそこを決めないとこの働き方っていうのをどうするかっていうところの判断基準もできないし、説明ができないんじゃないのかなって思ったりします。
そうですね、スピード優先、成長の速さ優先みたいなところっていうのは、いろんな会社によって考え方が違ってくるんじゃないのかなと思いますし、従業員の方についても稼げる会社、成長できる会社にとにかく入りたい、移りたいっていう人だけじゃない。
昔からそうですけど、そういう人が増えてくるんじゃないのかな、自分はもうそうなっちゃってるかなっていうところはあるんですけど思ったりします。そうですね、やっぱりその豊かな働き方、生き方、仕事みたいなものがどういう状態かっていうのは、価値観は成功の定義は1つとか2つじゃないと思うので、これからは緩やかにいろんな働き方、いろんな考え方があっていいじゃないかっていう世の中になってほしいですし、自分も動きながら実験ができたらなって思ってます。
3つ目のテーマは、先週末行ってきた岩手県の旅行で感じたことをつらつらとお話したいと思います。
岩手ってちょっと広いんですけど、今回は旅行の中で陸前高田という東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた地域に僕は初めて訪れました。
一緒に旅行に行った奥さんは、過去に震災後に復興支援のボランティア活動的なもので何度か行ったことがあるらしくて、だいぶ時間が経って今どうなっているか見たいという動機だったそうですが、僕は恥ずかしながらあまり震災の復興にボランティアとかをしてわけではなくて、
21:04
そもそもこの三陸という地域に訪れるのも初めてだったので、シンプルに行ったことがない地域に行きたいし、そういう特別な経験をつい最近した地域が今どうなっているかというのも観光しながら感じられたらいいかなという感じで行ってきました。
最初に行ったのが東日本大震災津波伝承館というのがありまして、これは道の駅と一体化したすごく大きな建物でありまして、その先に海側に広がっているのが高田松原津波復興記念公園という場所です。
津波で水没しちゃった場所を、そのがれきとか全部どかした後、真っさらにして、そこに芝生を生やしています。
その先、海との境目にはもう絶対次の津波は町に入れないというような形で建てられた巨大な防波堤があります。
高さが12メートルで全長2キロの防波堤です。
その防波堤の手前が全部今言ったほぼ何もない芝生が生えたようなさらちなんですね。
その道側、町との境目のところに今言った伝承館と道の駅がある。
全体を合わせるとめちゃくちゃ広い面積の場所で、それを眺めて、僕の場合カメラを持ってファインダーに入れようとするとすごい広大な景色の場所にほぼ何もないんですよ。
そこにすごい圧倒されちゃいまして。
道の駅側から見ると、堤防はもう圧倒的な堤防が広がっているんですけど、ただその先の海は全く見えないから海があるかどうかもわからない。
知らずにここにポンと降ろされたら絶対わからないような感じで。
基本的にその被害の大きさを物語っているんだなと思うんですけど、このランドスケープデザインというのはですね。
本当にもう芝生だけの公園で人もいなくて、実際いるんです。僕たちみたいな観光客がアリのように見えているんですけど、全体がもうすごくでかくて静謐な感じなんですね。
だから本当に人間の存在がめちゃくちゃちっちゃく見える、その12メートルの防波堤とこの膨大なほとんど何もないエリアを前に。
なんかそういうメッセージに圧倒されました。
今回個人的な印象としてはですね、なんかあんまりここは日本っぽくない場所だなって思いました。
中国とかロシアとかの広場、建物というか、なんかそんな印象を受けてしまいまして。
あとはもしくは宗教施設的なもの。
3年前にですね、日田高山に行った時に光ミュージアムっていう美術館、これちょっと面白い建築なんで、みんなが行くところじゃないんですけど。
そこは宗教が母体となっている美術館なんですけど、そこに行った時に感じた広大な性質な感じと似ているなとか。
24:00
マヤ文明の遺跡に来ましたみたいな、行ったことないですけど。
なんかそういう印象を個人的には受けました。
とにかく人の気配、人間が生きているみたいな気配がですね、書き消された、いや打ち消されたようなデザインっていう感じなんですかね。
その印象、ファーストインプレッションに圧倒されました。
そういう印象を与えることがここを作った、デザインしたコンセプトなのであれば、なんていうか、ワークしているなっていう感じではあるんですけど。
一方でこういうやり方でいいんだっけというか、他のやり方はなかったんだっけっていう気持ちはありました。
復興っていう大きな仕事の中でですね。
もちろんすごい予算と時間があって、それで作ったのがこの人の気配が感じられない、被害を封じ込めた、封印したような場所。
だから逆に言うと未来っていうものが見えないというか、何も提案されていないというか、
そんなんでよかったんだけどちょっと思っちゃいましたね。
なんかこの陸前高田っていうのが特に被災した地域の中でもですね、ランドマークに力を入れているところでらしくてですね。
震災後に著名な建築家を呼んできて、いろんな建物、博物館とか町の公民館とか集会所とかが作られたりしていて、
それが全部一通り計画通り完成したのが実は2021年っていう、実はつい最近なんですね。
伝承館っていうところも完成したっていうのが2021年なので、なんかだから震災から10年経って一通り最初に計画した箱物、ほぼほぼハードですよね。
が完成したっていう感じで、それができてまだ2年ぐらいのタイミングでたまたま僕たちが見に行ったっていう感じでした。
だから道の駅とかはね、すごい最新の空間というか建築なのでオシャレだし、広いし、いろんなものっていうし、
道の駅としてはめちゃくちゃ僕道の駅マニアなんですけど楽しいんですね。
ただ残念なのが、ここの三陸陸前高田市の物産お土産って海苔とか昆布とかがすごい美味しい地域で、
それを使った加工食品とかがたくさん売っているし、あとシーフードですよね。
海とかお魚とかもたくさん売っているんですけど、全然その場所から海が見えないのでリアリティが全然ないんですよ。
なんかその漁港とかが見えたりしたり波の音が聞こえてきたり塩の香りがすったらちょっとじゃあ昆布買おうかなってなるんですけど、
そういうしずる感がこの祈祷公園には一切なくてですね、静謐な感じなのでリアリティなくてもったいないなって思いました。
基本そうですよね、地域に旅行して海とか港とかに期待するのってそういう風景なので、
そういうものはこの場所からは見れなかったり、三陸陸前高田でも他の場所に行ったら見れると思うんですけど。
一方で道の駅と併設される横にある東日本大震災津波伝承館という展示しているスペースはすごい良かったです。
27:09
博物館とかほどそんなに広いスペースではないんですけど、震災の記録と記憶を順番に歩きながら鑑賞することができて、
2021年のことなので日本人としてこの日のことはもう昨日のようなことに覚えているし、
いろんな映像が流れてきてすごいショッキングだったり、体験としては目に焼き付いているんですけど、
改めてそれをこの津波伝承館で網羅的に時系列的に眺めることができるというのはすごい有意義でした。
三陸海岸といっても北は青森から南は仙台まで福島まですごく広範囲な地域になるので、
それぞれの港町、入江、その被害をこう思ったところでどんな被害があったのか、その時どういう行動をしたのか、どういう対応をしたのか、
さらにはその被災後の復興はどういうやり方でやっているのかというのがやっぱりその地域によって違うんですよね、考え方が。
そういうのが網羅的に展示されるのを見て、改めてこの東日本大震災というのが特にその津波の被害というものがどういうものだったかというのが、
どうやって地域がそれぞれ苦労しながら変わってきたのかというののコントラストみたいなのが分かってすごくためになりました。
もちろん人間なので感情を揺さぶられてちょっと熱くなる目頭がみたいなところの展示もあったりもしました。
個人的に良かったのは今回の旅行ってまた去年引き続き東野に行ってきて、東野の観光した後にこの三陸の方に来たんですけど、
東野自体は内陸なので津波の被害とかはもちろんなかったんですけど、この三陸の各都市へ通る時のすべての中継地点に東野が当たるので、
すごく東野という場所のファンクション機能と人の活躍が復興に、特にその直後の復興とか経営とかにすごく活躍したというような展示があって、
地元のお母さんたちが毎日おにぎりを握ってそれを自衛隊の方が車で運んで行ってみたいな話とか、そういう話はすごい東野に今親近感があるので感情的にグッときました。
ちょうどこの日は東京から早稲田大学の学生さんたちが多分100人ぐらいいたと思うんですけど、団体で見学に来ていて、
素晴らしい伝承館の展示を学生の方が見て何かを感じ取って帰るっていうのはすごいすごい良いことだなって、なんかすごいおじさんながら思いました。
広島に行ったら広島平和記念資料館、日本人なら一度は見るべきみたいなことは子供の頃から言われてたわけですけど、
震災っていう新しいインシデントがあって、まだ記憶に新しいですけど、そういったものはこの伝承館で語り継がれていくっていうことはすごく大事なことだなって思った一方で、
その周りにこんなに広大な公園で誠実な演出する必要はあったんだっけっていうのは、僕は個人的には思ったんですね。
30:00
被災した人の名前が書いてあるモニュメントみたいなのは、久前高田の駅前にあって、それは全然でっかいスペースではないんですけど、建築家の方が作ったスペースがあって、そこに鎮魂碑みたいなものがあったので、
なんかそれで十分じゃない?それ以上何を作るの?っていうのは思ったっていうのが僕の感想ですね。
ただ、箱物というかハードとかそのものに対して、今厳しいことを言ってるみたいなんですけど、一方で被害があったときの建物をそのまま残しているっていうのが、
陸前高田にもあって、それを見るのはすごく良い体験だったんですね。
例えばその米沢商会ビルっていう、今はもうさらちになった芝生のところにポツンと建物が残されていて、生き残ったビルの一つなんですよね。
そういったものを見るって、その王子、つまり震災前の風景と比べながら見るとかっていうのはすごくわかりやすくリアリティ、津波のリアリティがあるので、
こういった建造物が残されているっていうのは大げさじゃなく、人類の資産として大事だなと思いました。
防波堤を、12メートルの防波堤を否定しているわけじゃ全然なくて、これはこれから来るかもしれない津波を防ぐためのものでもあり、
行政がですね、被災した市民に安心して町に戻ってきてもらうために必要だから作ったものですよね。
そういったものを、そんな巨大なものを作って、何とか人間の力を使って次の自然災害は人間が勝ってみせるみたいな、
そういう意志の強さを感じ取りました。
打ち勝つんだ、みたいな。次は負けない、みたいな。そういう意志は感じました。
一方で、人間っていうのは、別にこれは日本人に限らず、太古の昔から大きな建築物を作るっていうことに対して、
執着心がある生き物なんだなってことも感じました。
それとも古くは、ピラミッドとか兵場とか、あとは最近だと国立競技場とか、
大きいものを作って残すみたいなのって、人間ってそんな風になるんだな、みたいなところはちょっと思ったりもしました。
何事もバランスかなと思っていて、その大きなものをどんどん更地に作っていって、
記憶に残すっていうのが全てではもちろんないじゃないですか。
その伝承館には、さっきも言ったように、いろんな地域の復興の姿みたいなのも展示されていて、
ある地域は流された防波堤は前と同じサイズで作り直した上で、市民の意識を変えることに注力しているみたいな地域もあったりとか、
一概にどっちが良い悪いとかっていうわけじゃないんですけど、
いろんな復興の仕方があるっていうのを見た中で、一番やりきっているのは陸前高田。
そう思って陸前高田を選んで見に行ったんですけど、すごいなって思いました。
当然ずっとそんなに箱物に復興に力を注ぎ続けているわけじゃなくて、
33:01
こんな社説がいろいろ検索していたらありました。タイトルを読みます。
震災10年、懸賞なきインフラ投資、人材不足招く、復興に重い課題。ロイター。
東日本大震災から12年、津波被害の陸前高田市、復興ツーリズムで伝えたい震災の記憶と街の魅力。
これは参院中央新報デジタル。
これがここ2、3年ぐらいで報じられている社説というか、ストレートニュースではなくて論説ですよね、ニュースメディアの。
どういうことを言っているかっていうのは読んでいただければと思うんですけど、
津波被害があった地域、東北の沿岸地というのは同時にですね、被害からの復興だけじゃなくて、
どこの日本の地域とも同じで、少子化、高齢化という問題も抱えているわけですよね。
だからこの10年かけてこの12メートルの防波堤を作り切った一方で、高齢化は着々と進んでいて、
そちらも何とかしないといけないですよね、みたいな話とか。
それに対してもできることはまだまだありますよね。
過去を非難してもしょうがないので、これからできることはまだまだありますよね、みたいなことを言って、
その復興ツーリズムみたいなものを掲げてというか、企画してやっていこうとしている街の若い人たちがいるみたいな話だったりとか。
ちょうどですね、あとは陸前高田市の市長さんが最近ですね、変わられたんですよね。
その10年以上ですね、震災後復興を牽引していらっしゃった市長さんから4期ぶりに変わって違う方になって、
だからこれから復興の第二章が始まるよ、みたいなこともその社説では書かれていたりしました。
その復興というかもう普通に街の開発ですよね。持続可能な街の開発っていうことだと思うんですけど、第二章っていうのは。
なのでハードだけではなくて、ハードもうやり切ったと思うので、ソフトとか、つまり産業を育てるとか、教育を整備するとか、
若い世代が住みやすい街にするとか、あとは住むというよりは関われるような、いろんな人が日本だけじゃないですけど、
人がこの街に関われるような開発をしていくっていうですね。
これはそうですね、世の中の流れとしては消費者対策っていうのはもう移住だけじゃなくて、
移住って結局パイの取り柄にしかならないので、関係人口を増やすこと。
関係人口を増やすという言葉が出てきたのもまさに震災以降だと思うんですけど、
住む、住まない、住民費を通さないだけじゃなくて、この地域に関わる仕事だったり、自分の趣味だったりで関わる人たちを増やす。
それが地域を豊かにしたり、豊かにする以前にちゃんと存続させることにつながるっていうような考え方っていうのは、
まさに多分この震災直後のどう復興されるみたいなことを言っていた時期には、
2012年とかにはまだあまりなかった考え方だと思うんですよね。
でも今っていうのは、世の中というかこの日本の各地域で、日本の地方で元気があるところっていうのは、
やっぱりそういった人とか産業とか教育とか、人が動くこと、人が生き生きと活動することへの投資というかプロジェクト。
36:09
そういうのをやっているところかなって思うんですよね。
まさにこの間やってきた東濃とかも、そんな地域なのかなと思うんですけど。
だから陸前とかでもこれからはですね、教育や大学の研究機関を誘致するとか、
あとは企業と一緒にプロジェクトやるとか、スタートアップに関わってもらうとか、
そういうことに舵を切っていくんだっていうニュースを読んで、やっと第二章が始まるんだなっていうことが分かったっていうような。
それに逆にそこまで時間がかかる、そういったことをするスタート地点に立つまでにやらなきゃいけないことがこんなにあったんだな、
時間がかかったんだな、それだけ震災の被害っていうのは深かったんだなっていうことを改めて見知ったっていうような、そんな感じです。
今話したような知識って、僕がこの週末に現地に行って、ちゃんと知りたくなって、
展示をじっくり見たり、その後、前後でネットで調べたりした、超つけ役場の知識を今ですね、偉そうに話してるに過ぎないんですけど、
やっぱりその場に行ったことで、この知りたい欲ですね、知識欲というかに火がついたのはもう間違いない事実でして、
だからやっぱり行ってよかったなって思ってます。
その復興のアウトプット、いろいろ賛否両論あるながらもそのアウトプットを目の当たりにすることで考えさせられることがありました。
今回はですね、陸前高田を中心に行っただけで、あと大船渡はちょっと寄って、
あと釜石は行こうと思ったけど、結局ほとんど時間なくて釜石ラーメンを食べて、
釜石ラーメンね、すごい細麺でそうめんみたいなんですけど、結構量が多くて、
あとそのぺろぺろっと食べれる、あ、ごめんなさい、この話はまた別のところでしましょう。
今日はシリアスな話でしたね、すいません。
なので何が言いたいかというと、三陸ってまだいろんな地域があるので、またちょっと時間とって車借りて、
人生長いんで、いろんなところを訪れてみたいなって思いましたという次第です。
ちょっと昔ながらの生活とか文化があるところを見たいなと思いました。
今回も生光読、読んでいただいて、聞いていただいてありがとうございました。またお会いしましょう。
38:10

コメント

スクロール