2024-08-03 10:23

#29 淡路

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こんばんは、工藤郁子です。今日は2024年8月3日、土曜日の夜です。
29回目の声日記を配信します。
昨日は大きいイベントが2つぐらいありまして、とっても疲れました。
まず午前中にですね、AI制度研究会というものの初会合がありました。
そのAI制度研究会の構成員を仰せつかりまして、やることになりました。
この研究会はですね、何かというと、いわゆる政府の審議会みたいなもので、
もう既にある政府のAI 人工知能 政策の司令塔とされているAI戦略会議の下に位置づけられる、
つまりAI戦略会議が親会とすると子会、子どもの会として作られたもので、
そのAIの戦略の中でも特に制度について研究をして提案してくださいという会合でした。
初会合ということもありまして、総理も参加されていました。
官邸チャンスだったんですけれども。「スクラッチ チャンス!」ならぬ「官邸チャンス!」だったんですけど、
別件があったのでオンラインで参加しました。
で、えっと、岸田総理がですね、最後のまとめの部分、これは報道関係者などにも公開されていた部分ですが、
そこで昨年、広島AIプロセスというのがG7で合意されたわけですけれども、
最近賛同する国、なんかフレンズとか呼んでるらしいんですけど、
フレンズが増えて今50カ国、50くらいが賛同してくれている、
そういう世界的に広がりつつある国際的な指針になってきたわけですけれども。
そこでG7議長国だった日本が国際的なAIに関するルールメイキングをリードしてきたというふうに言っても、
そんなに盛ってはいないというか、まあまあ事実だと思うんですが、
そのことを指してですね、「国際的なルールメイキングをリードしてきた我が国がどのような制度を作り上げるか、
世界が注目しています」と、総理がめちゃくちゃ煽っていて、
世界が注目される中、検討するのかって思いました。
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頑張っていきたいと思います。
一応、秋までに一旦議論を取りまとめてくださいというふうに言われています。
また、ああ、そうだ、この表現を使うんですね。
えっと、一部の報道では、一部報道では、「早ければ来年の通常国会の法案提出を視野に入れている」とか、
なんかこう、法律を作る、国会への提出を前提とした検討を行うみたいな報道がたくさんされていますが、
私は事務局の方からは、「この研究会というのは必ずしも、
法律を作るということを前提とした論点に絞られる必要はなくて、幅広な議論をしてほしいと考えています。
いろいろ検討した結果、現在の今の法律で十分ですねってなるっていうこともあり得るでしょう、と。
もちろん、いろいろ検討した結果、やっぱり国会の提出が必要ですよねってなったら、ちゃんとやります、と。
どっちもやれるようにしておきます。
だから、あまりこだわらず幅広に議論してください」というふうには言われているということです。
秋までにね、大丈夫かな、ちょっと心配ですが頑張ります。
「スクラッチチャンス!」ならの「官邸チャンス!」を逃したと言いますか、リアルでは行けなかったのはですね、
午後から兵庫県淡路市で講演をするという予定があらかじめ入っていたからですね。
なので、午後には第25回アジア太平洋フォーラム淡路会議の国際会議というのに招待をされまして、
基調提案というのをしました。
タイトルが「AIと統治 グローバルガバナンスとデジタル立憲主義」というものについて基調提案をしました。
30分くらいプレゼンテーションした後に、分科会というかグループワークに分かれて、参加された方々とディスカッションするという構成になっていて、とても勉強になりました。
このアジア太平洋フォーラム淡路会議は、研究者だけじゃなくて、経営者とか企業の上層部にいる方々と言ったらいいんでしょうかね、そういう偉い方々とか、
関西圏の、特に、兵庫県内の首長さん・市長さんとか議員の方々、さらには各国の大使館のスタッフの皆さんなども参加してくださっていて、そういう方々と議論できて面白かったですね、興味深かったですね。
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特に、アジア太平洋諸国にルーツがある方とか、アジア太平洋諸国を研究対象とされている方が割合として非常に多くて、
私は普段は、アメリカとかヨーロッパとか、いわゆる西側諸国の研究者だったり、経営者だったり、官僚だったりという方々とのお付き合いの方が、数としては多いので、
今回、そういうアジア諸国の皆さん、関係者の皆さんと意見交換できて本当に良かったなと思いますし、
うすうす感じていたんですけど、やっぱり日本語と英語しか読めないとバイアスがかかるなということを改めて感じたりとか。
あと、講演のタイトルはデジタル立憲主義としていて、主に欧州のことについて、AIのルールの話について話したわけですけれども、
比較検討するためにアメリカとか中国の状況というのも解説をして、かつ中国に関しては「デジタル権威主義的な傾向がある」というふうに申し述べたところ、
中国の方から「どういう意味で権威主義と使っているんでしょうか」というふうに質問されて、ちょっとドキドキしながら回答したんですけど、
非常に実りある議論ができましたし、中国の方々がどういう姿勢でルールを考えていたりとかしているのかというのも改めて分かって、
本当にいい機会をいただいたなというふうに思います。
あと、このカンファレンスというか、淡路会議に呼ばれるがまま、正直何も分からずに淡路にやってきたんですけれど、
来てみたら、まず国際会議場が素敵な建築で、かつ、見覚えがすごいある。既視感にとらわれて、
「これはもしかして安藤忠雄の設計とかなのでは?」と思って、検索したら本当に安藤忠雄の設計で、びっくりして、
さらに言うと、国際会議場と隣接しているホテルとか、いろんな複合施設みたいな感じになっているんだけど、
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それらも全部安藤忠雄が手がけたというふうなことを知り、何ということだろうと思って、
せっかく来たし、ちょっと自費で延泊して、ちゃんとこの建築を味わおうと思って延泊して、
今、あわじの建築とか自然とかを楽しんでるんですが。非常に、すごい、いいですね。素敵な場所です。
あと、これはうすうす理解していたんですけど、淡路は向かい側が明石だったりするので、
海産物がすごい美味しくて。あともちろん、玉ねぎも鉄板で美味しくて。なんか、最高の場所じゃないかと思いました。
誘ってくれたというか、お声掛けしてくださったプログラム企画委員の先生に本当に感謝しています。ありがとうございました。
では、今夜はこんなところで。それではまた。おやすみなさい。
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