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2024-04-13 10:00

「コストは低い方がよい」の落とし穴

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はい、おはようございます。土曜日の朝は日本の地方を駆けるフリーランス個人事業主ということで、私、瀬戸内海の島で漁師をしている坂井隆がお届けしてまいります。
ということで、今日のテーマはですね、「コストは低い方がいい」の落とし穴というテーマでお話をしていこうかなというふうに思います。
コストっていうのは低い方がいいんじゃないのって思った人もいると思います。売り上げは高い方がいい、コストは低くして、
そして、そうすることで利益が最大化するというのが一般的な計算式だと思うんですが、ちょっと待ってくださいと。
僕たちは、私たちは、単年度の売り上げ費用、利益ばかり考えていないかなっていうことっていうのを、このラジオを通してちょっと話をしていこうかなというふうに思っていて、
やっぱり長い目で見ていくと、適切なコストをかけていくことの大切さみたいなことが伝わればいいなというふうに思っております。
今の世の中はね、結構売り上げを上げていって、そしてコストは低ければ低いほどいいもいい経営者ほどコストを削減するし、余計なものに余金を使わないし、
そして生み出した利益で配増を出していく。株主還元がすごく進んだ世界なんですけど、だからこそ人件費が上がらなかったり、
費用性の支出っていうのは少ない。ここが結構課題というか、田舎で事業をしていると、長い目で見て大事になるのっていうのは、
費用を最大化することだなっていうふうに思ったりするんですね。それはどういうことかというと、例えばこれね、フリーランス学校の前のラジオでちょっと紹介したことがあるかもしれないんですが、
実はね、坂井が住んでいる島に先輩事業主の人で、ジャムを作っている先輩がいるんですね。ちなみにジャムを作っている先輩は結構すごくて、農林水産大臣賞みたいなのを取ったりとか、
もう本当企業としては売り上げは1億円を超えているようなジャム会社なんですけど、そこの社長さんがよくおっしゃるのが、
仕入れコストは高い方がいいよねっていう話をしている。高いというか、適正な価格できちんと仕入れることは大事だよね。安ければ安いほどいいってわけじゃないよね。
それはなぜかというと、自分が払う費用っていうのは誰かの売り上げなんだよね。ここすごく大事だと思うんですね。
仕入れる時であったり、例えばウェブサイトで使う公式写真をカメラマンの人に撮ってもらう。そこの費用は確かに低い方がいいのかもしれないけど、
一方でその費用を払ってもらう側からすると、その費用がどんどん低くなってしまったら、いいクオリティのものを継続して提供できなくなっちゃいますよね。
それと一緒で、ジャム屋さんも気にしているのは、これから先、例えば農家からは果物を仕入れるわけなんですけど、仕入れ先がなくなるかもしれない。
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あるいは安定的に供給してくれる先がなくなっちゃうかもしれない。それは人口減少であったり、高齢化であったり、そういうものだったりするんですけど、
だからこそ適正な価格よりもちょっと高い価格で仕入れる。あえて高く仕入れていくことで、長い目で見たら仕入れ先、つまり農家ですよね。
農家の所得が上がっていく。収入が上がっていく。そうしたら新しい人も、ちょっと農業をやりたいなという風になるかもしれない。
そういう長い目線を持って経営をしていく必要があるよねって話を聞いて、今からの時代はこれだなということをすごく数年前に感じたわけですね。
なので、堺自身もなるべく高い外注費、なるべく高い発注単価を確保できるような事業の仕方をしていこうという風に思っています。
だから一見、決算書を見ると利益があまり出ていないように見えたりするんですが、それは例えば人件費で自分たちの家族、それから家業みたいなスタイルですからね。
自分たちの家族だったり、師匠のご家族にできるだけ配分したい。
これは株式会社だったらなかなかできないことで、株式会社でも自分がオーナーで100%株主だったら別に特に問題ないと思うんですけど、
外部の株主が入ってたりすると、配当の圧力というか、配当を出してくれ、利益をちゃんと出していこうということが働くわけなんですね。
なぜかというと、出資を出している側からしたら配当のリターンがないと出している意味がないので、株主資本主義が進みすぎた弊害でコストが最小化して利益をとにかく上げろ。
それが正解のように扱われてしまっている世の中だからこそ今ちょっと閉塞感があるのかなということもちょっと思ってたりするんですね。
そういう株主資本主義からちょっと一歩離れた田舎だったり地方だからこそ気づけることかなというふうに思っていて、
やっぱりその経費を払う先っていうのは実は知り合いだったりするんですよね。
例えばウェブサイトのサカリシアのオキカムロヒジキという煮付けにせずサラダで食べてほしい最高級ヒジキを生産か販売してるんですけど、
その洗剤写真、洗礼写真なんかは島の先輩にちょっとお願いしてたりするんですよね。
島の先輩にもなんか安くやってくださいみたいなことって言いたくないんですよ。
安くやってくださいってなんだよ。クオリティ低くしてくださいって言ってるのかよって思われたくないじゃないですか。
なんかサカリから発注されるお仕事って毎回気持ちよくお金払ってくれるし、
しかも結構割がいい仕事だし、ちょっと頑張ってあげようかなって思ってもらいたいじゃない。
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なのでそういう気前よくお金を使っていくみたいなことっていうのがすごく大事で、
確かにコストを一つ一つ丁寧に見て無駄な支出を減らしていく。
これは確かにあまりにどんぶり勘定では経営は成り立っていかないけれども、
でもある程度の気前の良さだったり大楽さだったり、
まあ一家しっかり稼いでその分しっかり支出すればいいやと。
そういう考え方っていうのもすごく必要なんじゃないかなと思っていて、
ちなみにフリーランスの学校を主催している村上修平君っていう代表者の人は、
昔から借金しててもいろんなところに気前よく支払いをしてて、
いやこいつ大丈夫かよって最初は思ってたんですけど、
お利息サロンっていう利息を払うためのサロン、実はその初期メンバーだったりするんですが、
意味わかんないですね。意味わかんないんですけど、
でもね昔からやっぱり彼のことを見ていると、
すごく気前よくお金を支払ってくれるし、
費用を払う先のことっていうのをすごく考えてくれてたりする。
そういう人ってやっぱり愛されるし、応援されるし、
そしてそういうところと一緒に、
例えば修平君と一緒に事業やっていきたいよねってなっていくし、
人はそういうところを見ている。
物の作り手、サービスの作り手の裏側にはやっぱり人がいて、
その裏側の人、お互いがやっぱりどうやったら長い目線で成長していけるか、
長い目線で今の事業っていうのを維持していけるか、
そういう観点っていうのをやっぱりしっかり持っていくことが必要。
だから費用が安ければ安いほどいい。
この考え方ちょっと危険で、
費用をできるだけ最大化するために何ができるだろうか、
こういう観点っていうのをしっかり持っていける事業主、そして経営者が、
これからは長い目線で生き残っていくんじゃないかなっていうふうに思っています。
特にやっぱり大量生産、大量消費の時代ではもうなくなっているわけで、
やっぱり一件一件、1取引先、1取引先にどこまで個別カスタマイズ、
しっかり向き合うことができるかっていうのが、
特に今から大事になってくるかなというふうに思っているので、
下がり指針は少なくともそういう観点で、
支出を最大化していきたいなというふうに思って経営をしています。
それからやっぱりですね、お金を使うのって結構訓練が必要なんですよね。
とはいえちょっとこれ相場より高すぎない?みたいなのがあったり、
ちょっとこれぼったくりすぎじゃない?みたいなものに気づけるように、
やっぱり相場を勉強しておくであったり、
ちょっとこうね、他で頼んだらどれぐらいするんだろう?みたいなことっていうのを
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やっぱり考えてみたり、
ちょっと高いけどっていうのの、高いけどの感覚値っていうのもきちんと調べたり、
勉強したりするっていうことも一方で大大切かなというふうに思っていて、
そういう嗅覚であったり調べる力みたいなのも一方でおろそかにしちゃいけないなとは思うんですが、
基本的にはやっぱりね、
そういうお金を使う力を養うことっていうのがすごくこれから大事になってくるし、
お金をやっぱり使って次の授業に向けてどうやって授業体力を蓄えていくか。
例えばサカリティは今数日前にビニールハウスをちょっと簡易的なやつ買ったんですけど、
十数万円するんですけど、とりあえず練習だと思ってパッと買ってみたりとかですね。
そんなこんなでやっぱりお金はどんどん使っていくということをすると、
さらに収入も上がっていくんじゃないかなという話でございました。
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