1. ジャズの入り口案内所
  2. Take19.『ドラゴンボールの扉..
2024-04-13 40:22

Take19.『ドラゴンボールの扉~フリーザ編~』二人の帝王 【Talk Only ver.】

鳥山明トリビュート配信【Talk Only ver.】

宇宙の帝王とジャズの帝王。

二人の帝王の、知られざる共通点を知ることで、ジャズの魅力を発見する回。

フリーザ=マイルス・デイヴィス

戦闘力は530000です。

フリーザ幼少期=マイルス下積み時代

第一形態=クールジャズ期

第二形態=ハードバップ期

第三形態~最終形態=モードジャズ期

メカフリーザ=エレクトリックジャズ期

ゴールデンフリーザ=フュージョン期

〇〇○〇フリーザ=HIPHOPジャズ期


◇◇◇お知らせ◇◇◇

「Nappa JAZZ 2024」開催決定!

あなたからのリクエストをお待ちしています。


番組で紹介した曲は、『ジャズの入り口案内所』プレイリストにまとめていきますので、一度聴いてみてください。

AmazonMusic: ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://music.amazon.co.jp/user-playlists/fe0006b2ee5742f6b7207a3d191efcabjajp?ref=dm_sh_3R5Bn5fwAzWZbGOWXcz8hBn0n⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

Spotify: ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://open.spotify.com/playlist/2q7JQgxIXlBF5AuqQhtvJG?si=YxhSdUE0TEOaz0HWzpxRBw⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


🎧️ジャズとか案内所プレイリスト

🟢Spotify

⁠⁠⁠⁠⁠https://open.spotify.com/playlist/5mCgcCKRUwiMGd2ZHi5zYa?⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠si=_SGvIKD4S5yEudUeedTgmg&pi=a-SQMZyMsSQdSc⁠⁠⁠⁠⁠

🟦AmazonMusic

⁠⁠⁠⁠⁠https://music.amazon.co.jp/user-playlists/a2f024522e074613b141543b3446b62ajajp?ref=dm_sh_9HB2i0Gdi3DvXrLZautJOx6XK⁠⁠⁠⁠⁠


隔週金曜日、大人の時間20:00に更新予定です。

気に入っていただいたら、お気に入り登録、フォロー、高評価をお願いします!

番組のご意見ご感想、リクエストなどは下記のメールフォームからお願いします。


⇩お便りはこちらから♪⇩

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://form.run/@nappa-jazz-1684049395⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

☆各種SNSアカウント☆

#ジャズの入り口 を付けてコメントしてください。

よろしくお願いします。

X

 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://x.com/pinsfactory29?t=_2-EWzTHb3mGWMjeJnazew&s=09⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


Instagram

 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://instagram.com/frank_nappa?igshid=YTQwZjQ0NmI0OA==⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠



Cover Art : でぐちしお

  ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://instagram.com/uzushio888?igshid=Y2IzZGU1MTFhOQ==⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

music : RYU ITO  ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ ⁠https://ryu110.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 

『surface』『wherever』『Nighit Walking』『Subway』『Favorite Piano』『Trrafic jam』『Good Day』『OK』『Station』『Cyan』『Lamp』 

サマリー

鳥山明先生に感謝の思いを込めて、ドラゴンボールの扉、フリーザ編についてご案内しています。フリーザと、ジャズの帝王マイルス・デイビスを比較しながら、マイルスの音楽スタイルの変化に注目しています。マイルス・デイビスの音楽はジャズのスタイルが進化し、モードジャズという新しいルールを取り入れ、自身のバンドに有望なミュージシャンを迎え入れます。彼の最も売れたアルバムであるKind of Blueは完成形とされていますが、彼はさらに自分のスタイルを突き詰め、新しいスタイルを取り入れています。マイルス・デイビスの音楽性の変化とブラックフリーザのパラレルを紹介し、2人の帝王の共通点や個性を示しています。

ドラゴンボールの始まり
ジャズの入り口案内所、案内役のFrank Nappaです。
この番組は、様々な扉からジャズの入り口をご案内するラジオです。
はじめにお知らせを一件。
ジャズの入り口案内所ですが、6月9日で1周年を迎えます。
ということで、その記念に、
ポッドキャスト的ジャズフェスティバルを、5月末に開催します。
その名も、
Nappa Jazz 2024
SpotifyのMusic Plusトーク機能を利用して、
ジャズのライブ音源を中心に、
まるでジャズフェスに来たような、そんなプログラムを企画しています。
そこで流す曲や、おすすめのアーティストについて、
リスナーの方からリクエストを受け付けています。
リクエストの方法は、概要欄のメールフォーム、
Xでハッシュタグ、ジャズの入り口をつけてポスト、
各種SNSのDM、いずれかの方法でお願いします。
詳しくない方、ジャズが大好きな方、アーティストの名前だけでも結構。
詳しいバージョン書かなくても、曲名だけでも大丈夫です。
どんどんお送りください。
さて本日は、3月に天国に旅立たれた、
鳥山明先生に感謝の思いを込めて、
こちらの扉を開けましょう。
ドラゴンボールの扉、フリーザ編です。
さて、先日SNSを見てましたら、
あの有名な若手女性タレントがですね、
おっさんは何でもすぐドラゴンボールに例える。
私はドラゴンボールを見ていないので正直全然わからないんですと。
押しのこで例えてくれないと困ります。
というようなコメントをテレビでしていたという記事を見ましたけれども、
ごめんなさい。
おっさんの体の中にはですね、
鳥山明が流れちゃっているもんですから、
どうしてもドラゴンボールで例えてしまうわけです。
むしろですね、ドラゴンボールを知らない方、
今日この配信を聞いて、
ジャズだけでなく、ドラゴンボールについても知ってもらえると、
とても嬉しいかなってなことを思いまして、
お送りしていきたいと思います。
それではドラゴンボールの扉、フリーザ編、開けてみましょう。
ドラゴンボールでですね、最も有名な、そして人気のキャラクターの一人が、
この宇宙の帝王フリーザ。
この帝王フリーザになぞらえて、
今日はあの有名なジャズプレイヤー、
ジャズの帝王と呼ばれるあの人についてご案内していきます。
そう、あの人というのは、もちろん、伝説のジャズトランペッター、
マイルス・デイビス。
彼の音楽スタイルというのは、
どんどんどんどん変化をしていくということが、
一つ特徴として言えるかなと思うんですけれども、
このあたりのですね、彼の音楽スタイルの変化、
こういったことに今日は注目しながら、
ご案内できたらなと思っております。
最終的にですね、
マイルスってフリーザだったんだと、
そんなふうに思ってもらえる、
そんなふうに覚えてもらえる、
そうしていただけるといいかなと思っておりますので、
もしお時間のある方はですね、
フリーザとマイルス・デイビスの比較
ミュージックプラストークバージョンで、
案内の合間合間に、
その当時のジャズの音源を入れながら、
ご案内していきますのでね、
ぜひそちらで聴いていただけると、
より良く違い、変化、
そういったものが分かるのかなというふうに思いますので、
ぜひぜひ、もうすぐ終わるミュージックプラストークバージョンで、
聴いていただけたらなと思います。
ちなみにこちらは、トークオンリーバージョンです。
まず最初にですね、
有名な女性タレントさんのように、
ドラゴンボールをご存知でない方もいらっしゃるかと思います。
当案内状の方にもね、
若手の20代、10代の方の
主張もされているということで、
上がってきておりますのでですね、
簡単にフリーザについてご説明しますとですね、
フリーザというのは、
ウェキペディアの内容を引用しますと、
宇宙最強の存在として登場した、
宇宙の帝王と恐れられている宇宙人。
ナメック星編における物語の根幹をなす悪役。
数々の星を次々と征服しつつ、
同時に全宇宙から戦闘力が高い人材を集めて、
自らの配下を増やしていた結果、
フリーザ一味は、
様々な異星人が揃った混成部隊になっている。
サイヤ人を含め、支配下においた惑星の住民は、
部下として徹底的に働かせ、
星を攻める際には傭兵のように使った。
ということでですね、
もうドラゴンボールにおいてはですね、
最強の敵の一人であります。
さらに優秀なですね、
強い部下を揃えているということも、
このフリーザの特徴ですね。
あとですね、もう一つの特徴として、
このフリーザというのが、
何段階か、その体の見た目というか、
形態を変化させて強くなっていく特徴があるということ。
この変化していく特徴というのは、
何があるかというと、
最初の基本形態が第1形態、
そして第2形態、第3形態、第4形態、
いわゆる最終形態というやつですけど、
その後、いろいろまだまだ変化があるというような
キャラクターになっています。
ではでは、マイルス・デイビスに話を戻していきましょう。
マイルス・デイビスという人は、
最初、チャーリーパーカーというサックス奏者の下に
弟子入りをして、
そのプロとしてのキャリアを本格的にスタートしていきます。
このチャーリーパーカーと演奏していた
ジャズのスタイルのことをビバップと言います。
このビバップというのは、
熱くて激しい、そして高速プレイの
自由度が高いアドリブソロが特徴。
ですから、高い技術力と瞬発力、想像力、
こういったものが必要なスタイルです。
チャーリーパーカーとマイルス・デイビスは
一緒に演奏活動を行って、その技術を磨いていきます。
その中で、チャーリーパーカーとの共演の音源が残っていますので、
こちらを聴いていただきたいと思います。
今聴いていただいたのが、
ビバップのチャーリーパーカーとマイルス・デイビスの共演。
フリーザで言うと、この頃、
ちょうどマイルスも師匠と一緒にいたわけで、
フリーザにとっては、
この師匠というのは特別いないようなんですけれども、
彼は天才ですから、トレーニングすらしたことがないと、
作中で語っていますね。
才能だけでやってきたんですけれども、
それでも幼年期というのは、
おそらくこれは私の想像ですけれども、
フリーザにお父さんがいるんですね。
コルド大王という体の大きな、
マイルス・デイビスの音楽スタイルの変化
見た目がそっくりなお父さんがいるんですけど、
おそらくこのお父さんの下で、
悪逆非道の日々を過ごして、
そして、悪の心というものを、
悪の修行というものを、
いやというほど学んだのではないか、
そんなことを考えます。
詰まるところ、
マイルスのビバップ期というのは、
フリーザでいうところの幼少期。
こんなふうに見て取れると思います。
そんなマイルスですけれども、
だんだんこのビバップの激しくて厚い高速プレイの、
こういうプレイスタイルが自分に合わないんじゃないかな、
ということに気づき始めていきます。
当時、トランペット奏者で、
ディジーカレスビーというビバップの巨匠がいるわけですけれども、
彼のようにはなれないと、
そのように悟ったと言われています。
やがてマイルスはですね、
チャーリーパーカーの元を離れて、
自身のバンドを立ち上げて活動するようになっていきます。
そして、自分のスタイルを求めて、
自分のスタイルを求めていった結果、
たどり着いたスタイルがクールジャズ。
フリーザでいうところの第一形態ですね。
このマイルスの第一形態、クールジャズはですね、
ビバップのような激しい情熱的な演奏の部分を抑えて、
ビバップよりも落ち着いた、
どちらかというと白人のジャズと言われるようなですね、
ちょっと西洋音楽の要素を取り入れたような、
軽いサウンドのジャズ。
ちょうどフリーザの第一形態のようにですね、
クールな口調でですね、一見人当たりがいいような、
優しいような口調なんですけれども、
実のところすごく残忍なフリーザのように、
クールジャズの中にもマイルスの熱いハートは残っています。
そんなパッションを感じていただくために、
マイルスの音源、早速聴いていただきたいと思いますけれども、
このクールジャズを表現したアルバムと言われているのが、
その名の通り、クールの誕生、BIRTH OF COOLというアルバム。
こちらから1曲聴いていただきたいと思います。
その曲の雰囲気の違いだとか、
マイルス・デイビスのですね、ソロパートの音の違いに、
耳を傾けていただけるといいかなと思います。
クールジャズというスタイルで演奏を続けていたマイルス・デイビスですが、
このマイルス・デイビス、先ほども冒頭でご案内した通りですね、
そのどんどんどんどん新しいジャズのスタイルを追い求めていきます。
まるでその強さをですね、どんどんどんどん高めていくフリーザと同じように、
自分のスタイルを磨いて、どんどん新しいジャズ、
最新の音楽を取り入れたジャズというのを標榜していきます。
当然、いつまでもクールジャズを演じているわけではないので、
次のスタイルへと移行していきます。
そのスタイルが、ハードバップ。
フリーザでいうところの第二形態ですね。
このハードバップというのは、ビバップのですね、
コード進行に乗せたアドリブっていうビバップを元にした、
そういう音楽ですから、
クールジャズとは真反対、つまり揺り戻しが来ているわけですね。
じゃあビバップと同じかというと、実はちょっと違ってですね、
よりメロディアスなソロプレイで聴きやすい演奏になっています。
マイルス・デイビスのモードジャズ
ビバップのようにですね、思いつきでその巧みに音符を重ねていくというよりは、
聴き手がそのメロディーに意味を澄ませていけるような、
ちょっと落ち着いた感じの、言い方を変えるとちょっと渋めのジャズになっています。
ただね、スローな曲が非常に多いんですけれども、
ブルースなんかの黒人音楽の色合いも非常に濃くなっていて、
クールジャズと違ってですね、もう少し重厚感があるというか、
この情熱的な部分がその音に現れています。
フリーザの第二形態もですね、この初期の時のおとなしい口調、
一見ですね、すごく丁寧な感じにも聞こえるような不気味な印象から打って変わって、
体は大きくなってですね、気象が荒々しくなって、
自分でも抑えが効かないなんていうふうに言うほどですね、
今まで私なんて言ってたのが、俺っていうね、一人称に変わるというところで、
揺り戻しがここで起こっています。
ちなみにフリーザの第一形態の戦闘力が53万、
第二形態は100万とも言われておりますので、
ここでかなりの戦闘力のアップが行われています。
さて、マイルス・デイビスの音楽、戦闘力はいかほど上がっているでしょうか。
マイルス・デイビス、ハードバップ期の目盤、
ラウンド・アバウト・ミッドナイトよりバイバイ・ブラックバード。
だいたい揺り戻しっていうのが起こるんですね。
ハードバップで少しね、黒人音楽の重たい感じというか、
情熱的な感じを取り戻したと思っていたマイルス・デイビスですけれども、
次はですね、全く音楽スタイルが変わってきます。
見た目からして全然違う。
見た目というかね、理論的な部分が違うんですけど、
何かと言いますと、これちょっと音楽の知識がある方は分かっていただけるかなと思いますが、
正直ですね、私のように音楽知識がない一般人にとってはですね、
非常に難しい話になるので、ざっくりした紹介になります。
その方が分かりやすいと思います。
次にマイルスが目指したジャズのスタイルというのが、モードジャズ。
このモードというのが、いわゆるね、ジャズを聴き始めた人にとって、
いわゆるギターのFコードみたいにね、うーんって突っかかる原因になるんですけど、
このコードとは全く違うモードっていう新しいルールを用いたっていう話なんですけど、
コードっていうとね、CとかDとかAmとか、いわゆる和音のことですけれども、
それ和音じゃなくてモードっていう、要は新しいルール、細かいことはいいですけどね、
とにかく新しいルールを用いてですね、演奏していくということになります。
特徴としてはですね、浮遊感があって神秘的で都会的なメロディーになるなんてことを言われています。
で、ちょっとわからないかもしれないですけど、なんとなく言うとですね、
私もなんとなくしかわかってませんので、違ったらごめんなさいね。
このコードっていうものを使うと、割と曲の顔色というかね、表情がはっきりするんですね。
例えば始まり、あと終わりみたいな。
わかりやすい例を一つあげると、皆さんが学校でああいう入学式とか、
始業式とか、あと授業の始めや終わりで、ピアノの伴奏に合わせてレーした経験ありませんか?
ジャーン、ジャーン、ジャーン、っていうこのドミソと、なんでしたっけ?
レソシでしたっけ?ミソシでしたっけ?忘れちゃいましたけど。
で、またドミソに戻るというような和音の繰り返し。
あれで、気をつけ、レー、ナオリ。
この動きがリズムによって変わるんですね。
あれで、レー、ナオリ。
この動きがなんとなくイメージできますよね。
始まりと中と終わりっていうね。
曲の印象、音でそういったものを知らせることが、なんとなくね、このコードを使った曲だとできるんですけど、
そのコードを使わないために、いまいちその表情がはっきりしないっていうのがモードっていうスタイルらしいです。
そうすると、どこでメロディーラインが終わるのかっていうのが、聴いている方からするとはっきり分からない、分かりにくいわけで、
停滞感があるような感じになるという特徴があります。
そんなモード演奏を、マイルス自身が取り入れたと言われるアルバム、
マイルストーン、こちら、聴いていただきたいんですけれども、
いろいろ調べてみますと、このマイルストーンで演奏しているメンバーの中で、
このモード奏法を取り入れているのはまだまだマイルスだけで、
他のメンバーの、例えばジョン・コルトレーンだとか、その他の人たちは、
まだね、ハードバップに近い演奏というか、もうほぼハードバップの演奏をしているらしいです。
一回聴いてみるといいのかなと思いますので、ちょっと聴いてみましょうかね。
このマイルストーンというのは、あくまでモードジャズを取り入れた最初のアルバムであって、
決してこのアルバム自体がモードジャズの完成形ではないんですね。
つまり、この変化の途中のわけです。
まさにフリーザ第3形態のように、見た目が全く違うエイリアンのような見た目に変わるわけです。
マイルス・デイビスの完成形
ここでもですね、前までのハードバップとは全然違った音楽を作り出しているということで、
戦闘力がさらに上がってくるわけですよね。
そしてフリーザ第3形態って実は、すぐやめちゃうんですね。
最終形態にすぐ変わっちゃうということで、非常に強かったわけですけれども、
実に登場時間が短いということでも有名なんですが、
このモードジャズ、マイルス・デイビスもやがて完成形を導き出して、
1枚のアルバムを発表します。
それが、Kind of Blueという、ジャズ史上最も売れたアルバム。
このKind of Blueっていうのは、本当にすごく売れたアルバムでして、
何がすごいかというとですね、よくわからないぐらいすごいんですけど、
音楽的なことはね。
ただ言えるのはですね、いつもそうなんですけれども、
フリーザの特徴と一緒で、各国の優れた戦士たちを部下に収めていったフリーザと同様、
マイルス・デイビスも若手アーティストの有望なミュージシャンをですね、
どんどん自分のバンドに引き入れていくんですね。
で、このKind of Blueに登場するメンバーがめちゃめちゃすごくて、
まさにですね、言ってみたらギニュー特戦隊なわけですよ。
毎回ギニュー特戦隊と言っても過言ではないんですけど、
このメンバーは私的にすごく、うわーっていうなるようなメンバーです。
ちょっと紹介してみますとですね、
マイルス・デイビス、トランペット。
ジョン・コルトレーン、テナーサックス。
キャノンボール・アダレー、アルトサックス。
ビル・エバンスとウィントン・ケリーがピアノ。
ポール・チェンバースがベース。
ジミー・コブ、ドラム。
もう聞いた名前がいくつかほらほらほらほら出てきましたよね。
このJAZZの入り口でもですね、ご案内したビル・エバンス出てきましたですね。
それからおそらくジョン・コルトレーンとかね、
JAZZに詳しくない方でも聞いたことがあるんじゃないかと思うんですけど、
どれだけすごいかっていう逸話が一個あって、
このビル・エバンスっていうのはですね、
まもなくこのマイルス・バンドをすぐ離れるわけですね。
この離れた理由というのは諸説あるんですけど、
一つはこのビル・エバンスがですね、
もうどうしようもないジャンキーでですね、
マイルス・デイビスがね、
そんなジャンキーな奴はもういらないって言って首にしたという説と、
ビル・エバンス自身がこんなすごい化け物みたいに
ジャンキーみたいなメンバーと一緒にできないって、
自分のね、あれだけ腕のあるピアニストのビル・エバンスが、
自分の腕の無さに失望して、
自ら辞めていったというような説があるくらい、
このメンバーというのはすごいメンバーなわけですけれども、
このギニュー特戦隊を引き連れたマイルス・デイビスがお送りする
ジャズ史上最も売れたジャズアルバムの
Kind of BlueからSo What。
まさにですね、このマイルスの完成形、
モードジャズの完成形と言える形、
フリーザの最終形態と言えるこの形。
フリーザもね、いわゆるフリーザの形って言われた時には、
このね、最終形態のね、あの白くてちょっと紫が入ってね、
丸っこい、ちっちゃい、あのフリーザの形を覚える人が
ほとんどじゃないかなというふうに思うわけですけれども、
もうマイルス・デイビスのね、アルバムを一個あげろと言われたら
必ず入ってくるのがこのKind of Blueですね。
じゃあもう完成したマイルスの音楽なのかというとですね、
ここがすごいところで、なおも、なおも自分のスタイルを突き詰めて、
新しいスタイルを取り入れていきます。
じゃあ何をしたのか。フリーザで考えてみましょう。
マイルス・デイビスの進化
ナメック星編の後にフリーザが登場するのは、
トランクスが初登場した未来編、あそこですね。
あの人造人間たちがやってくる前のところなんですけれども、
その時にですね、フリーザがどういう姿で現れるかというと、
もう一度ね、バラバラになった体を機械化して復活をして、
再びね、悟空たちの前に現れるわけですけれども、
ここでのポイントは機械化です。
そう、マイルス・デイビスも機械の楽器、電子楽器を
このジャズバンドの編成に取り入れ始めます。
マイルス・イン・ザ・スカイというアルバムの中で、
初めてね、この電子楽器を取り入れ始めたと言われているんですけれども、
当時としてはね、すごくセンセーショナルな、
今では当たり前の話なんですけれどもね、
当時はアナログの楽器で演奏していたジャズに、
この電子楽器、これを入れたというところが、
とてもマイルスの革新的なところ。
メカフリーザというのはですね、かなり強かったらしいんですけれども、
物語の中ではね、トランクスに刀で一刀両断されてしまってね、
フリーザの形態の中では、第三形態よりもさらに短い
マイルス・デイビスの音楽スタイルの変化
登場時間となっておりますが、
マイルスもやがてこのエレクトリックなジャズを発展させて、
新しいスタイルへと到達していきます。
これが前回のドラゴンボールの扉でも紹介した、
フュージョンというやつですね。
楽器だけではなくて音楽性そのものですね。
この説明は割愛していきますよ。
テイク2のドラゴンボールの扉で既にやっておりますね。
ウェザーリポートをその時にはご紹介したわけですけれども、
ロックやファンク、アフロビートだとかブラジル音楽、
そういった様々な音楽性を取り入れて一つに融合していくと、
こういうようなジャズのスタイルの大変革を起こすわけですね。
実はこの旗頭になって先頭走っていたのが、
マイルス・デイビスということなんですね。
そのマイルスのクロスオーバー、フュージョンの名盤中の名盤、
名盤というか問題作と言われる1枚があります。
ビッチズ・ブリュー。
色々な面で問題作だと思うんですけれども、
これがすごいアルバムなんですね。
まずジャケットのなんとも言えない優術的なイラストというか、
絵画ですね。
見開きで表裏で1枚の絵になっているんですけれども、
かなりパンチの効いたカバーになっています。
このビッチズ・ブリューを聞くと、
すごいやられちゃうようなパンチがあるわけですけれども、
それぐらい戦闘力の強いスタイル。
これは劇場版で出てきたゴールデンフリーザそのものですね。
マイルスがジャズ以外の音楽要素を取り入れたように、
フリーザ自身もこれまでトレーニングというものをしたことがなかったのに、
その凡人たちの手法を取り入れて、
修行・トレーニングをすることで飛躍的にその戦闘力を高めたというのが、
このゴールデンフリーザ。
マイルス、フリーザともに新しい扉を開くための鍵となったのは、
自分以外の人間の価値観・スタイルの吸収だったわけですね。
このビッチズ・ブリューというアルバムの参加しているこのマイルス特戦隊ですけど、
実は、僕個人的にはなんですが、
このカインド・オブ・ブルーの時にすごいって言ったんですけどね、
僕が好きなメンバーっていうのは、このビッチズ・ブリューのマイルス特戦隊だったりします。
具体的に何が好きかというと、
実はこのフュージョンの幕開けとも言えるこのビッチズ・ブリュー、
ここに参加しているこの特戦隊のメンバーが、
後にこのフュージョンシーンを大きくリードしていくバンドを作る、
そういうところが実はエモいんですよね。
具体的にちょっと紹介すると、
エレクトリックピアノのジョー・ザヌビル、
そしてソプラノサックスのウェイン・ショーター、
この2人はウェザー・リポートを結成していきます。
そしてもう1人のエレクトリックピアノのチック・コリア、
この人はレニー・ホワイトというドラムスと一緒に
リターントゥ・フォーエバーを結成していきます。
さっきエレクトリックピアノ2人言いましたけど、
2台使っているんですよね。
右チャンネルからはチック・コリアの、
左チャンネルからはジョー・ザヌビルの
エレクトリックピアノが響いてきます。
さらにパーカッションも2人いたり、
ドラムも2人いるんですよね。
レニー・ホワイトが左から、
ジャック・ディジョネットが右から。
もうなんというか豪華すぎますね。
パーカッションはジム・ライリー1人でしたね。
もう一人ジャズの入り口ファンの方には
おなじみというか、
ご紹介したプレイヤーがいるんですけど、
グラミーの扉のB面の方で、
シャクティというインド音楽とフュージョンの
混じったバンドをご紹介したと思いますけど、
シャクティの中心メンバーのジョン・マクラフリンが
エレキ・ギターで参加しています。
こういう点からも、
このビッチズ・ブリューから旅立っていった有名ミュージシャン
というのは、
後々の活躍がすごくて、
しかも僕が好きな音楽、
好きなジャンルの音楽をやっているという点で、
ものすごくエモいわけですね。
ということで、このビッチズ・ブリュー、
これに凝った音楽ですので、
ヘッドフォンやイヤフォンで聴いてみるのも
一つ面白いかもしれません。
ということで、流しますけど、
ちょっと気合入れてくださいね、ビッチズ・ブリュー。
ビッチズ・ブリュー。
27分あります。
お時間のある方は腰を据えて、
ぜひ聴いていただきたいと思います。
導入部分はなかなか取っ付きにくいと思いますけど、
聴いていくと、
味わえるようになりますし、
聴きやすくだんだんなってきますので、
そういった意味でも問題作じゃないかと
僕は思っておりますけど、
名曲は名曲ですので、
ぜひお時間のある方は聴いてみてください。
ビッチズ・ブリュー。
その後のマイルスはですね、
いろいろな音楽を取り入れて、
どんどんどんどん、
流行りの音楽というか、
最先端の音楽シーンを取り入れていきます。
ポッピーミュージックなんかも取り入れていってですね、
例えば、マイケル・ジャクソンの
Human Natureとかね、
シンディ・ローパーのTime After Timeとか、
当時のヒット曲をカバーして、
ジャズと言いながらも
ポップス色の強い楽曲に
どんどん挑戦していきます。
つまり自分が今まで
慣れ合ってこなかったような
アーティストたちと
どんどん慣れ合って、
慣れ合ってというかね、仲間というかね、
取り入れていきます。
ちょっと前のね、そのフュージョン期には
ジミー・ヘンドリックスと
共演を熱望したっていうようなことも
書いてあったわけですけれども、
この辺りにマイルスすごいのは、
ジミー・ヘンドリックスと一緒にやろうよ
っていうんじゃなくて、
自分がやりたい音楽のフィールドに
ジミー・ヘンドリックスが
登ってきたなら一緒にやってもいいよ
くらいのスタンスでいたらしくって、
実現はしなかったそうですけどね。
この辺りが何とも帝王らしい
お姿というか、メンタルというかね、
そういったところで
幻の共演はなされなかったようですけれども、
フリーザもね、
ドラゴンボールスーパーとかになってくるとですね、
悟空やね、ベジータたちと
一緒にチームを組んで戦う
なんていうストーリーもありますけれども、
とにかくね、
今まで自分が成りあってこなかった
ポップス、
そういった音楽にも挑戦というか
取り込んでいって、
素晴らしい作品をどんどん
生み出し続けていきます。
ブラックフリーザの出現
さてね、オールドファン、
いわゆるおっさんたちもですね、
最近のフリーザの動向まではね、
なかなか置いてないんじゃないかと思います。
私も全然置いてないんですよ。
で、今回改めてですね、
このフリーザの紹介をするにあたって、
ちょっと見てみたら、
もう驚愕の事実というかね、
びっくりすることが起こっていたわけですけれども、
やっぱりね、これ、
マイルス・デイビスってフリーザなんですよね、きっとね。
何かといいますと、
これマイルス・デイビス、
最終的に異作になるアルバムが、
Do-Bopというアルバムがあるんですけど、
ここで挑戦しているのが
ヒップホップなんですね。
ヒップホップジャズ。
で、もう本当にブラックミュージックですよ。
完全に打ち込みだったりね、
ラップだったり、
そういったものを取り入れて、
もうほぼほぼ、
ジャズというより、
ヒップホップのアルバムなんですけど、
このマイルス・デイビス、
重ねるフリーザの姿が、
ブラックフリーザっていうのが
あるみたいなんですよね。
で、どうやら最新のフリーザは
このブラックフリーザって言って、
めちゃくちゃ強いらしいんですけど、
ちょっと詳しいことはね、
私も履修してないんですが、
このマイルス・デイビスの最後の姿、
ブラックミュージックのマイルスと
ブラックフリーザと重ねて、
マイルスとフリーザのパラレル
まさに運命としか言いようがないと、
私は思います。
そんな異作のDo-Bopから、
チョコレートチップス。
こうして見ていくとですね、
このマイルス・デイビスという人の音楽性、
その音楽のスタイルというものが、
どんどん移り変わっているということに
気づいた方もいらっしゃると思います。
逆に、
全部同じに聞こえた方も
いるんじゃないかと思います。
これどちらも正解で、
おそらくですね、
このスタイルの違いに
耳が行った人というのはですね、
おそらく音楽的な知識だとか、
そういった感覚がですね、
非常に敏感な方、
また知識の深い方、
理論に明るい方、
こういう方はおそらくね、
その違いというものに
気づけるんじゃないかなと
思うんですけれども、
僕みたいにですね、
そういう知識がなくて、
どちらかというとですね、
興味本位でね、
楽しみながら、
ただただ聴いているだけ、
みたいなね、
ジャズを楽しむタイプの人はですね、
きっと全部一緒に聞こえるんですね。
なぜかというと、
それほどですね、
マイルス・デイビスという人の
演奏の個性が
非常に強いんですね。
個性が強いっていうやつですね。
ということで、
他の方のですね、
他のミュージシャンのスタイルの
違いというものをね、
マイルス・デイビスの音楽スタイル
聴くとよく違いが分かるよ
ということをね、
本にも書いてあったんですけれども、
とかくね、
マイルス・デイビスって
聴いたことがない曲でも、
あれこれマイルス・デイビスかなって
分かっちゃうんですよね。
それぐらいマイルス・デイビスの個性というのは
強くてとても素敵。
強いのはね、
やっぱりこのビバップから離れた
っていうところで、
間がね、
このマイルスの音の少なさというか、
間の作り方、
これがね、なんというか
マイルスっぽいし、
ミュート・トランペットっていって
蓋をかぶせるんですね。
よく衣装瓶とかに醤油を入れたりとかね、
お米をガーッと入れるときに、
先っちょだけ小さくなって、
細くなっていて、
上側がね、
ジョーゴって見たことないですかね。
そういうようなですね、
鉄のカップみたいな、
お椀みたいなのも、
トランペットの穴の開いているところに
かぶせることで、
音をね、小さく、細くするっていう
道具があるんですけれども。
そういったものをね、
ミュート奏法っていうものを
マイルスよく使っています。
ですから、他のトランペッターと比べると
音がね、細い、
そういう印象もありますね。
とにかくこの
ジョーゴっていうものが
好きな人はね、
きっとはまってしまう、
そういう強い個性の持ち主ですから、
何を聞いても
マイルス・デイビスに聞こえてしまう
という人は、そういった理由でね、
聞こえてしまうんじゃないのかなと
いうふうに思います。
さてね、今日こうやって
マイルス・デイビスの音楽スタイルの変遷を
フリーザになぞらえて
ご案内していきましたけれども、
いかがだったでしょうか。
とにかくですね、
スゴさっていうのは
常に新しい音楽を求めて
自分の新しいスタイルを
作り上げていく。
その時、その時で
一番自分がかっこいいと思ったスタイルの
音楽をし、
またそういったファッションをする。
そう、彼の生き方、
音楽性そのものが
彼の生き方、スタイル
ということが言えるんですね。
で、またですね、フリーザは
この後々ね、
自分の残した部下たちがね、
華々しく世の中にデビューしていく
ということはないんですけれども、
マイルス・デイビスの
一緒にやっていたメンバーが
みんなですね、
この一流のミュージシャンとして
育って活躍していくっていう
この目っていうかね、
眼力っていうのは
おそらくですね、マイルス・デイビス
スカウターをつけていたんだろうと思いますし、
マイルス・デイビスとフリーザの共通点
実際ね、アルバムジャケット見ると
マイルス・デイビスがね、
途中からスカウターを
つけ出しているのがね、
よくわかります。
ちなみにね、
フリーザがつけているスカウター、
左目にね、紫色の
戦闘力を測るおもちゃなんですけれども、
マイルス・デイビスの場合はですね、
両目にですね、
黒いスカウターをかけてますね。
きっとあれで戦闘力を測って
メンバーを選んでいたに違いありません。
そんなね、冗談めいたことを
言ってきましたけど、
本当にね、共通点が意外と多いというかね、
この帝王2人を見比べてみると
意外な共通点があったりね、
実は置き換えて言えるっていうね、
ところが非常に面白いんじゃないかなと。
ということで今日はね、
マイルス・デイビスとフリーザ、
2人の帝王をご案内してまいりました。
そして改めてになりますけれども、
このドラゴンボールというね、
素敵な作品を世の中に届けてくれた
鳥山先生に
心から感謝の気持ちを表したいと
思います。
鳥山先生、本当にありがとうございました。
ぜひこちらのポッドキャスト
聴いててくださいね。
ということでお送りしてきました
JAZUの入り口案内所は
各週金曜日、大人の時間
午後8時頃に
配信予定となっております。
番組への感想は
Spotifyのコメント欄
または概要欄のメールフォームから。
各種SNSは
ハッシュタグで
お送りしております。
DMでコメントをいただいても
大歓迎です。
全て読ませていただいております。
また、オープニングで
触れましたけれども
ポッドキャスト的JAZUフェス
ナッパJAZU2024
こちらへのリクエストも
どしどしお待ちしておりますので
たくさん来た場合は
すべてのリクエストに
お答えできないかもしれませんが
今のところ
マッチしておりますので
ぜひぜひ送ってきてください。
もうすでにね
何件かの方
送ってきていただいておりますけれども
もうニコニコしながら
メール見てますのでね
お待ちしておりますよ。
この番組を面白いと思っていただきましたら
フォロー・高評価・通知のオンを
よろしくお願いします。
また、この番組で紹介した楽曲は
Spotify・Amazonミュージック内にある
JAZUの音楽を
お届けしておりますので
ぜひぜひ
JAZUの入り口案内所
プレイリストにまとめていきます。
紹介した曲の感想なんかも
教えてもらえると
とても嬉しいです。
もしね、気に入っていただけたら
プレイリストのフォローも
よろしくお願いします。
なお、当案内所では
JAZUを聴くとき
周りの人に迷惑にならない程度に
できるだけ大音量で聴くことを
今日は特に
おすすめしております。
ここまでお付き合い
ありがとうございました。
それではまたのお越しを
お待ちしています。
案内役はフランク・ナッパでした。
40:22

コメント

スクロール