群馬県のインクルーシブ教育推進
群馬県のニュースをお伝えします。 (1)障害の有無に関わらず一緒に学ぶ「インクルーシブ教育」の推進に向け、
県と県教育委員会は16日、玉村上陽小を実践研究校として独自の教育モデルを構築し、
2027年度を目安に全県への展開を目指すと発表しました。
本年度の2学期からおよそ3年かけて具体的な授業づくりを進めます。
玉村上陽小は、車椅子を利用する児童が可能な限り一緒に学ぶなど、共生の取り組みを積極的に進めていることから指定しました。
実践研究は、上陽小の通常学級、特別支援学級と伊勢崎特別支援学校の子どもに一緒に授業を受けてもらいながら進めていきます。
例えば、図工で一つの大きな作品を協力して作ることなどを想定しています。
上陽小の負担を軽減するため、県教育委員会は授業の企画立案を担う「カリキュラム・マネージャー」や
授業をサポートするボランティア「インクルーシブ・サポーター」を配置して支援します。
16日の定例会見で、山本一太知事は実践研究校の指定について
「群馬の教育があるべき姿に近づくための大きな一歩。県民の理解を得ながら丁寧に進めていく」と述べました。
(2)男性の顔を殴って負傷させ、現金を奪ったとして伊勢崎署は16日、
強盗致傷の疑いで、前橋市の19歳のとび職の男を逮捕しました。
逮捕容疑は15日午後11時5分ごろ、玉村町樋越の住宅の敷地内に止まっていた軽乗用車のドアを開け、
乗っていた伊勢崎市の男性会社員24歳の顔を殴り、「財布出せよ。お前いくらなら払えるんだ」などと脅迫。
現金およそ1万円を奪い、男性に軽傷を負わせた疑いです。伊勢崎署によりますと容疑を認めています。
男は15日の夜、前橋市内の商業施設で男性に因縁をつけた後、逃げた男性を追いかけて、犯行に及んだとみられます。
男性が110番通報し、署員が現場付近で男を見つけました。
(3)母親の首を絞めて殺害したとして、殺人の容疑で送検されていた伊勢崎市の無職、萩原淳司容疑者48歳について、
前橋地検は16日、嘱託殺人の罪に切り替えて前橋地裁に起訴しました。
起訴状などによりますと、4月25日、自宅で母親の玉枝さん、当時79歳の承諾を得た上で、首を両手で締め付け、
翌26日に多臓器不全で死亡させたとされています。
(4)安中市と本県近郊で山あいの住宅が狙われた連続強盗事件で、被害品のキャッシュカードで現金を引き出そうとしたなどとして、
群馬、栃木、長野3県警の合同捜査班は16日までに、窃盗未遂などの疑いで、
住居不詳、自称内装工のホアン・フー・ホア容疑者25歳ら、ベトナム国籍の男2人を逮捕しました。
高崎市の宿泊施設で身柄を確保しました。
関係者によりますと、ホア容疑者は群馬県内を中心に生活していたとの情報があります。
強盗事件は4月30日に日光市、5月6日に長野県松本市、14日に福島県南会津町でも発生。
未明に山あいの一軒家で、2人組が住人を縛って現金などを奪う手口が共通していました。
捜査班は10日に安中署に設置され、福島県警とも情報共有して実態解明を進めます。
(5)富岡市の県立自然史博物館は16日、安中市と栃木県で発見されたイルカの頭部の化石について、
ヨウスコウカワイルカ科の新属新種だったと発表しました。
安中の化石は地層の年代からヨウスコウカワイルカ科の化石としては世界最古のおよそ1100万年前のものだということです。
これまで最も古かったアメリカ・カリフォルニア州の化石より100万年以上古いため、
県立自然史博物館はアジア起源の可能性もあると指摘。研究成果を「起源や進化を考える上で重要」としています。
以上、群馬県のニュースをお伝えしました。