東京と大阪(たまに台北)に住む仲良しおじさん。この度、週に一度話せる場ができました。毎週木曜日、朝6時更新。
日常の四方山を海千山千におしゃべりする三千ゆったり世界。はじめてのおじさん旅。ご意見、ご感想はハッシュタグ、#遠距離おじさん
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[お詫び]本収録は、台北と東京が遠距離すぎて、一部通信環境の不具合、収録設定の不具合のためお聴き取り難い箇所が多重にございます。予めご了承をお願い申し上げます。ごめりんこ。
<お便り・お問い合わせ>
<出演>
プチ鹿島
みち
<企画・番組構成>
みち
[LISTEN]
サマリー
遠距離でリモートで行われているおじさんのトークショーです。画面を見ながらおじさんとみちさんがお話ししていますが、みちさんは台湾にいるので部屋が変わっています。みちさんは台湾に行く理由として、来年の台湾の総統選挙に関心を持っていると述べています。また、台湾ガイドの話にも触れ、台湾での食べ物や個人出版物についても紹介しています。書籍のタイトルは「オフショア」といい、福島の船が突然転覆し、潜水艦に当たった可能性を検証するお話です。転覆の真相について調査を行う地元の人々の姿勢にも注目しています。また、福島漁連会長が原発事故後の汚染水処理にも関与していたことも紹介しています。このノンフィクション本は面白くて、不良の事件を調査する姿勢や取材方法に感銘を受けます。
遠距離トーク
みち
やあみちさん。鹿島さん。どうもどうもどうも。お世話になってます。
いやーお世話になってます。毎週毎週。
プチ鹿島
これ東京と大阪で遠距離おじさんでリモートでやってるんですけど、
みち
はい。
プチ鹿島
ですから僕とみちさんには画面が見えるんですけど、
みち
そうですね。画面を見ながらね、実はお話してるんですよ。
プチ鹿島
みちさんいつもとなんかお部屋の様子が違うんですけど、
みち
そうなんです。今ね、あのー実はね、台湾のお部屋に、
出た。もう遠距離も遠距離じゃないですか。
そうです。約大体ね、大阪からだと2000キロぐらいですかね。
東京だともっと離れてますからね。
プチ鹿島
リモートならではの良い番組になってまいりましたよ。
みち
そうですね。遠距離になってきましたね。かなりね。
プチ鹿島
すごい。世界を飛び回るみちさんですよ。さすが。
みち
飛び回ってるのは台湾ばっかりなんですけども、
ちょっとね、あのー5月ぐらいからですか、台湾にちょっと、
いや、ぼよーって言ったら失礼ですけどね、
用事がちょっとありまして、毎月、
そうですね、1週間から、ちょっとご迷惑かけながら、
台湾と総統選挙
みち
1週間ぐらい台湾にいるという時間が。
プチ鹿島
台湾って来年1月に総統選挙があるじゃないですか。
みち
そうなんですよ。
プチ鹿島
もう選挙満員司賞の畠山さんとか畠山一夫さんとか、
みち
もう台湾の選挙も見たほうがいいよって言われてるので、
プチ鹿島
畠山と、もう本当に行きたいねとはちょっと言ってるんですよ。
みち
あらあらあらあら、これはちょっとするんじゃないですか。
プチ鹿島
そんな話をしてたらみちさんが今台湾ですから、
これもうスピってますね、もう本当に。
みち
いやこれね、ちょっとスピってますね。
僕は別に選挙満員はしてないんですけども、
たまたまで台湾にちょっと縁がありましてですね。
プチ鹿島
僕らも選挙満員っていうのはご当地にいて、
満員ですから、やっぱり観光とかね、
おいしいものをいただくっていう、
台湾の食べ物と個人出版物
プチ鹿島
そういう意味で台湾とかいつか行きたいなと思って、
やっぱりおいしいですか?
みち
あのね、今日も私ちょっと一人で仕事をしながら、
ぶらぶらと近所いろいろ食べたりしてたんですけども、
危ないですね。おいしすぎて。
危ないです。
あのね、本当に。
プチ鹿島
危ない。
みち
危ないですね。
プチ鹿島
危ないですね。
みち
良くないという表現は良くない。
プチ鹿島
おじさんにとっては良くないですね。おいしすぎて。
みち
あのね、あんだけ健康なことを言いながらね、
何も考えてないだろうって思われるような。
プチ鹿島
それは危ない危ない。
みち
危ないです。
プチ鹿島
でもおじさん危ない危ないのが大好きですからね。
みち
そうですね。コントロールできないんです。
コントロールが難しい。
プチ鹿島
そんなにうまいですか?
みち
うまいというか、何かありませんか?
梶山さんも今日はちょっとあれだから、日本で。
ちょっとこうしていこうかなとかあるじゃないですか。
社食も。社食はそんな種類ないから。
プチ鹿島
ちょっとおいしいものだったら張り切っちゃおうかなみたいなね。
みち
そうですよね。
そういうので選べないって言ったら失礼ですけど、
おいしいものを食べようとか、
でも食べたらだいたいおいしいので、
これは危ないなっていう感じがしますね。
ちょっとうまいこと説明できなくて、申し訳ないんですけど。
プチ鹿島
またその台湾ガイドっていうのを、
もし僕らも将来的に近い将来行くとしたら、
今回ちょっと教えてくださいよ。
みち
そうですね。エリアエリアとかね、
住まい住まいでいろいろ違うんでしょうけど、
たくさんおいしいものは眠ってると思います。
プチ鹿島
うれしいね。
みち
食べたものがおいしいと思います。
ミシュランとかそんな言わなくてもいいです。
全部おいしいです。台湾で食べるものは。
全部おいしいですよね。
全部ご紹介できたらと思いますので。
プチ鹿島
ミシュラン、ミチランですから。
みち
ミチラン、ミチランじゃないですけどね。
何かになればいいかなと思いますけど。
僕もなぜかご縁があって、
こういったところをさせていただいて、
大変ね、環境で。
プチ鹿島
いいなあ。
みち
そうなんですよ。
まさに遠距離会話じゃないですか。
遠距離、そうなんですよね。
プチ鹿島
また台風が来てるっていうね。
あ、そうだそうだ。
みち
そうなんですよ。
もう言ってもすぐ帰らなきゃいけないです。
ちょうど台風が台湾と沖縄の方ですかね。
またダブル台風かトリプル台風かっていう。
ちょっと前回の話につながるようなところですけど。
やっていきたいなと思います。
プチ鹿島
そんな中、台湾とか旅行の話でも全然いいんですけど、
先週ちょっと気になる。
そういえばお互い面白かった本とか。
そうなんですよ。
紹介しようよみたいな。
みち
鹿島さんのね、読んでる本っていうのも変ですけども、
喫茶店トーク感覚でですね。
何なのかなってちょっと気になるのはね、
気になるんです。
たくさんもちろん新聞の読み比べとか、
ラジオとかコラムとか。
いろいろお忙しいと思うんですけど、
多分本は読まれてるんだろうなと思う。
あまりそういう素振りが、
読むだけだとわからないじゃないですか。
なんか読むときは読みますね。
プチ鹿島
でも本とかっていうのも、
なんだろう、こういう読むモードになったら
一気に次も次もっていう感じになるタイプなんですかね。
みち
映画なんかもそうですよね。
僕ちょっと映画は足が遠いので。
プチ鹿島
映画館も一度行き始めるとね。
みち
そうなんですよ。面白いものでしょうね。
プチ鹿島
もっと昔の例えで言うと、
レンタルビデオ屋さんにたまに行くと、
これ毎日来たほうがいいなとか思うじゃないですか。
みち
そうですね。
プチ鹿島
あれも借りたい、これも借りたい。
みち
そうそう。これは忙しくなるぞみたいな時がありますよね。
本も確かに僕もずっと読んでるとかはあまりないですね。
僕も読み始めて、
いい本と出会えたらまた買おうかなとか、
そういうことはありますよね。
プチ鹿島
僕も今台湾ですけど、
飛行機で過ごすときとか、
結構がっつり読める本とかをそのために買い貯めておいて、
楽しみにしてるっていうのも結構ありますよ。
みち
ありますよね。
そうですよ。まさに僕も飛行機に乗る機会が増えたので、
なんかいろいろ持ったりしますね。
毎回毎回違う本買ってと。
プチ鹿島
そうそうそう。
前、みちさんもいたと思うんですけど、
みんなでベトナムとか行ったじゃないですか。
みち
行きましたね。はい、行きました。
プチ鹿島
そういうときに行きの飛行機で本とか読むの大好きだったですね。
みち
楽しいですね。
ベトナムなんかちょうどいいですよね。
4時間5時間ぐらいもフライトあるので、
いい本を読みながら、ワインなんか飲みながら。
プチ鹿島
ただ僕、本当の話なんですけど、
横山秀夫さんのクライマーズ入ってあったじゃないですか。
みち
ありましたね。
あの飛行機のね、大阪山っていう。
それを飛行機の中で読んでたのびっくりしましたね。
夢中で読んでたの。
プチ鹿島
だから長編は時間が足りるときっていうところで。
みち
なるほど、確かに。
プチ鹿島
どうですか、みちさんから最近気になるのがあったら教えてください。
みち
表紙抜けそうなあれで申し訳ないんですけど、
昔から実は好きだったのかなと思いながら、
リトルプレスってあるじゃないですか。
個人で発行してる本って言ったら変な言い方かもしれません。
同人誌ではちょっと違うかもしれませんけども、
いろいろ個々に自分で頑張ってメディアを作って、
何かをやられてる方がたくさん今もおられると思うんですね。
それこそね、台湾に行くとかにあたって、
京都とか結構たくさん本屋さんがある、独立系の書店とかたくさんあって、
セレクト系って言ったら変ですかね。
まあいろんなショップさんがあるんですけども、
そこで見つけたね、オフショアっていうですね。
ちょっと持ってきましたわざわざ台湾に。
カタカナでオフショアっていう。
プチ鹿島
オフショア。
みち
これ今1号が出たんですけど、
今ちょうど3号が出たところなんで、
ちょっと宣伝でもできたらなと思いまして。
山本かな子さんという、
天ヶ崎ご出身の編集人の方、発行人でもあるんですけど、
2022年に作った、あからやってる本で、
もともとはwebでやってたらしいです。
それちょっと存じ上げてなかったんですけど、
22年から1号から2号3号と出てる本で、
テーマがアジアを読む文芸誌ということで、
ちょっとお堅いんですけども、
内容的にはそんな堅い話ばっかりじゃなくて、
音楽とかアートとか何でもいいんですけど、
アジアの我々があまり接することがないような情報ですかね。
いろんな方にインタビューとか、
それぞれいろんなコラムとか、
経験談とかいろんな方にお話聞いたりとか、
いろいろあるんですけども、
そういったものをまとめた雑誌になってまして。
それこそ台湾の話でいくと、
今ちょうど3号で一番盛り上がってるんですけど、
この1号からずっと連載してる、
台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係。
これをご研究されてる和田さんという方がご研究されてて、
90年代に台湾の地下ラジオ運動がたくさん盛り上がったと。
そういったものを、
民主化する前の時代の台湾のときから、
どういうふうに地下ラジオができて、
今の時代につながっていくのかみたいなところをずっとまとめてる。
地下ラジオね。
そうなんですよ。
読んでて、僕全然知らないで読んでたんですけど、
こんなことがあったのか全く知らないことばっかり。
今で言ったら昼からなんです、的なね。
ラジオを使った海賊放送ですね。
海賊放送をみなさんが立ち上げて、
そこで市民の方っていうかね、
いろいろ電話で出れるんですよ。
電話をかけたらそのまま自分がラジオに出るみたいなので、
いろいろ問題点を話したりするっていうので、
ちょっと3号の話なんですけど、
タクシー業界での問題みたいなのが、
当時あったらしくて、90年代。
それとかでここで盛り上がって、
タクシーの運転手さんとかラジオとか聞かれますよね。
運動につながって、
実際タクシー運転手さんがたくさん搾取されてるような制度をなくなったり、
なんかそういうのがあったとか。
そういうのがたくさん担当と書かれてるやつとかありました。
結構面白いですね。
プチ鹿島
本当に草の根よりはもっと、
もう喋らせろ、
俺たちの声を、私たちの声をっていうことですよね。
みち
そうなんですよ。いろんなスタイルで。
初めはそういうのから始まっていくらしいんですけど、
本当にもともとラジオパラソナリティでもなんでもない方が、
外交員とかやってる方が保険の説明をするラジオっていうのを始めて、
そこからいろいろ電話かけていいよみたいなことで、
いろんな話をしていくっていうので、
プチ鹿島
それこそ2014年のひまわり運動でしたっけ?
ありましたね。
みち
あれなんかにつながっていくような話を、
ずっともうちょっと前の、
本当にそれが出来上がる前はどんな感じだったのかとか、
いわゆる本とかも出せないんですよ。
政治系の本とか。
全部発金になっちゃうんですね。
そういう状態だったんですけど、
どんどんどんどんそういうのを逮捕されては、
またみんなで、
そこでラジオの機械が取られては、
みんな寒波でまた機械をみんなで買ってくれて、
また放送を始めるとか、
やって今につながってるんだよみたいな話とかを、
まとめてあったりとか。
結構いろんな話が載ってて面白いので、
オフショアっていう本をですね。
プチ鹿島
ボブショア?
みち
オフショアですね。
プチ鹿島
オフショアですね。
みち
オフショアですね。ごめんなさいね。
プチ鹿島
さっきのミスさんの言ってたセレクトショップって、
もう一回いいですか、お名前。
みち
セレクトショップはいろんなところにあるんですけど、
例えばですね、神戸だと、
プチ鹿島
何だったかな。
みち
1003とかね。
1003って書いてある。
1003と書いてる。
セレクトショップって独立系書店みたいな感じですかね。
プチ鹿島
なんかね、うちの長野県で言うと、
上田にそういう本屋さんがあって、
ミスさんとそんな話をしたら。
みち
あ、バリューボックスさん。
プチ鹿島
上田のね。
みち
そうかもしれない。
プチ鹿島
あれでね、大きい。
みち
なんかね、たくさん全国にあると思う。
そういうところで取り扱ってますので、
プチ鹿島
もちろんインターネットでも通販で買えると思うんですけど、
結構いい話が。
前、中国とかを調べている人が言ってたのが、
香港の当時、本屋さんに行って、
いわゆるタブロイド市みたいなのを全部、
中間市とかね。
そこを全部買ってくるんですって。
そのうちの情報、中国の情報って、
例えば10のうち8ぐらいまでは結構ね、
みち
飛ばし記事というか、ガセネサが多いんだけど、
プチ鹿島
後から考えると、
あれこれ本当のこと載ってたじゃねえかっていう極秘情報が、
後から考えてみるとね、
そういうのがたまにタブロイド市とかに載ってるらしいんですよ。
みち
10のうち1つぐらいが。
プチ鹿島
というのは、中国ではそういう情報って言えないから、
でもそれを外の人に言いたい人が、
決心の覚悟で、香港のメディアとか雑誌にリークするんですって。
みち
なるほどなるほど。
プチ鹿島
だからそれをわかった上で、中国の同行を行きたい人は、
みち
あえて香港の本屋さんに行くっていう話を聞いたことありますけどね。
プチ鹿島
でもそれって、僕でいう、
週刊誌とかタブロイド市とか東スポとかを楽しむ目的とほぼ同じだなと思ってね。
みち
そうですね。まさに同じだと思いますね。
プチ鹿島
情報を楽しむ。
まあこういうネタばっかりだけど、
みち
でも1つ2つぐらいはこっそり知れと大事なことが載っているっていうね。
プチ鹿島
そうですね。
その話もちょっと思い出しましたね。
力強い。
みち
そうなんですよね。
社会学的というかちょっとわからないですけども、
いろんな方が書かれてるエッセイみたいなものとかあるんですけども、
西成の、大阪の西成ですよね。
中国人が経営してるカラオケ居酒屋とか、今ものすごいことになってるんですよ。
普通に何気なく2014年ぐらいから通って、お友達と一緒に。
そこの方と仲良くなって、いわゆる新家教みたいな方たちですよね。
今のスナックで働いてるみたいな方と仲良くなって、
その方は地元にね、旧正月が中国の正月に遊びに行くっていう話がありました。
これ結構なんかね、文章も面白くてですね。
非常に情緒豊かな表現で面白かった。
コロナで働いてるママさんの、小さなお子さんがいるんですけども、
プチ鹿島
コロナのちょうど中国で、お互い行き来ができなくなっちゃったときあるじゃないですか。
みち
そうですね。
ああいうときに田舎に赤ちゃんを置いてきちゃって、帰ってこれなくなっちゃって、
やっとこそ2022年に会ったみたいなところまで。
結構長いこと、そのスナックに通い詰めてる男の人の趣旗といったらいいですけどね、
面白い話があって。
やっぱり地元でね、実際ママとかちいママと会って、
地元のお祭りとか、その辺の観光地とかに回ったりとかね。
なんてことないことが書いてあるんですけど、
こういうのはなかなか旅情報誌とかでは見れないような、
読めないようなお話とかで面白いなと思いながら。
みち
いやー、それいい情報。
政治とか音楽がアートだとかそういうことばっかりじゃなくて、
いろんな話があったりするので、結構面白いですね。
大体いいのを教えていただいた。
もしよろしければね、興味持っていただけたらオフショアで検索してください。
プチ鹿島
嬉しいですね。これちょっと押さえましょう。
みち
ぜひともよろしくお願いします。
じゃあ三木さん。
プチ鹿島
僕、いきましょうか。
みち
お願いいたします。
転覆の真相
プチ鹿島
僕最近読んで面白かったのがね、ノンフィクションなんですけど、
黒い海っていうタイトル。
サブタイトルに、船は突然深海へ消えたっていう。
船が転覆して、でもその真相ってなんだろうっていう、
みち
そういうお話なんですよね。
プチ鹿島
そうですね。
僕何の予備知識も知らずに、面白そうだから、ノンフィクションだからって買ったんですけど、
みち
まず本の話だったんです。
しかも比較的最近じゃ最近の2008年です。
プチ鹿島
本をめくると、当時の新聞記事が載ってましてね、
漁船転覆4人死亡。千葉沖。千葉ですよ。
千葉県長獅子沖の洋上で起きた転覆事故だったんですよ。
作者の方もこの当時、この事件あったようななかったようなぐらいの感じだったんですけど、
最近改めて、ひょんのことからこれ調べてみようっていうので、
ここは数年で書き抜けた調べだ本ですね。
作者の方がね、伊沢理恵さんってジャーナリストの方。
これもう本当にびっくりするのが、第58諏訪丸っていう、
もともと宮城を出発したのかな。
みち
これは宮城海上保安部か。
プチ鹿島
福島県岩木市の会社の船なんですよ。福島の船なんですよ。
その日は波も何も荒れてないのに、しかも人には念を入れて、
安全なパラシュートアンカーっていう、パラアンカーって言うらしいんですけど、
安定してそこに待機するためのものをやったのに、
転覆してしまった。
3人の方が亡くなって。
生き残った方もいるんですよね。
ごめんなさい、3人救助されたんです。4人亡くなって。
みち
13人行方不明って言うんですけど、行方不明ってことはね。
プチ鹿島
この事件は何なんだっていうことで調べていくと、
転覆したときに油まみれで、亡くなった同僚の方を控えると真っ黒だったりするんです。
この本に何度も書いてあるんですけど、当時の状況を生存者に取材をしてね。
いきなり転覆するような状況でもないし、転向でもないし、
そういう穏やかな日に急に船がひっくり返るってなんだろう。
しかもこんなに油まみれで。
謎の事件のままでも、最終的に国の調査では転向というか風邪みたいな感じでまとめられるんですよね。
でもやっぱり地元の人とか会社の人は納得いかなくて、
なんだなんだ、こんな転覆の仕方なんか絶対あるわけない。
ベテランの人たちばっかりだし。
みち
そうですよね。
プチ鹿島
一つの話として、こんなひっくり返り方って、
潜水艦にでも当たったぐらいのことしか考えられないっていう。
ここザワッとしません?
みち
ザワッとしますね。
プチ鹿島
潜水艦に当てられて、過去の事故とか調べてみると、
みち
転覆の仕方のケースとか似てるんですって。
プチ鹿島
そこをこのジャーナリストの方が、そういう一つの見立てというか仮説をもとに。
本当にすごいのはですね、国の調査委員会とかありとあらゆる専門家とかにも話を聞いて、
ただの都市伝説とかそういうことじゃなくて、
潜水艦の可能性
プチ鹿島
一つの可能性として潜水艦に当たった場合だったらどうだったのか。
もしそれは潜水艦だったとしたら、どこの国のものなんだろうかっていう。
みち
それを徹底的に調べている本なんですね。
プチ鹿島
ただ国の調査としては、これ以上天候・風のものだからって言うんですけど、
地元の人はもう一回調べてくれって単眼書みたいなのを出すんですよ。
だけど受け付けてくれないっていう。
だから詳しいことはこれだけでも読みたくなるでしょ。
みち
そこの言い口だけでもね、すごいですね。
プチ鹿島
これ2008年の話なんですけど、あっと思ったのが、
この福島の船を持っている会社の社長さんが、やっぱり存在感が大きい方なのか、
みち
福島県の漁業の連盟の会長をやってるんですよ。
プチ鹿島
2008年の後やっぱり東北って、2011年に大震災ありましたよね。原発事故ありましたよね。
もちろん仲間はなくなる。家族はなくなる。漁業もできなくなる。
その後、原発の汚染水からの処理水を出さない工房で、
まさにこの本に出てくる、船が転覆してしまった会社の社長さんが、
一方で福島の漁連の会長さんをやっていて、
その処理水、汚染水のことについても、国とずっと交渉をしていた。まさにその人なんですよ。
不良事件の調査
みち
今読むと改めてGネタにもなっていてね。
プチ鹿島
やっぱりケースに似てるんですよね。
自分とこの船が沈没したっていうのも納得いかないから、もう一度詳しく調査してくれっていうのも、
全然聞いてるようで聞いてないし、
処理水とかこっちの思いも聞いてくださいよっていうのをお願いしてるんだけど、聞いてるようで国は聞いてないみたいな。
見事に共通するんですよね。
もちろんそういうGネタ以外でも、実際こういうのが2008年に事件あって、
このジャーナリストの人も、じゃあちょっと改めて調べてみようっていう。
いろんな人に取材をするっていう、そこだけでも老作というか面白いもんできたね。
みち
これは一気に読んでしまいました。
プチ鹿島
ノンフィクションとかミステリーって表裏一体っちゃ表裏一体ですよね。
でもやっぱり新聞記事とかも載ってるから、あれー、こういう事故あったなーと思って。
調査委員会の人とか言っても、そんな事件ありましたって最初そういう感じだったり、
みち
なんかちょっとギョッとするようなことが言いにくかったんですよね。そんな本です。
ありがとうございます。読んでみたくなりました。
私も極地探検モノっていうんですかね。
昔ってほら、今だと宇宙に行くのとか、ソ連とアメリカが競争やってる。
ちょっと前は南極とか北極とか、極地の探検家が国の維新をかけてやってるときに、
それこそね、ノルウェーとかなんですけど、
それこそ気球に乗ってね、人類が初めて北極点に到達するってのはやったことないだろう。
地図自体はもう完成してたんですけど、風船おじさんみたいな人が3人ぐらいで、
国の維新をかけて飛ぶっていうのを読んだんですけど、
そういうのとちょっと違うかもしれませんけども、
こうやって不意のこと、不良のことで亡くなられた方のことをちゃんと調べ上げる。
プチ鹿島
そうです。
みち
素晴らしい試みだなと。
プチ鹿島
もちろんその事故は何だったのかって調べるのも、もちろんこれトートーシー。
その意味で面白い本なんですけど、
このいろんな人にね、この人は絶対話さないだろうっていう人に、
まず交渉の手段として何度も何度もお手紙を書くんですよ、この方がね。
それでやっぱり最初はもう全然返事なかったのが、
じゃあそれならということで取材を受けるっていうのが、
何人も同じようなケース載ってるんですよ、これね。
みち
すごいですね。
ノンフィクションの価値
みち
だからやっぱり何て言うんだろう。
プチ鹿島
人の心を動かすというか。
実際そういう国側の人も、いざ取材を受け始めると席を切ったように喋るっていう。
実は待ち望んでたんじゃないかみたいなね。
この人だったら喋れるみたいなね。
そういう情熱というかさ、
みち
時間と手間をかけてやっとこういうお仕事ができるんだなっていう。
プチ鹿島
特に今ね、ノンフィクションとかって本当に時間と手間がかかるし、
読み手が少なくなってきてるっていうので、
みち
この間もね、そういうお話を聞いたばっかりなんですよ。
プチ鹿島
森沢さんっていうノンフィクション作家じゃないですか。
僕はお仕事でその人に本のお話をしていただくっていうのを
週刊誌でこの間対談してきたばっかりなんですけど。
森さんの本は出せば売れるけど、
やっぱり発表する場がどんどんどんどんなくなってきてる。
やっぱりこれはおかしいんじゃないかとか、
これをちょっと調べてみるといろんな事実が出てきたりして、
そういう作業をする人がいなくなってくると、
しめしめと思う人もいるわけですよね、当然ね。
そういう場がなくなったり、
そういう思いが増えてきちゃうのはまずいんじゃないかって、
森沢さんもおっしゃってて。
そういう意味でノンフィクションとか、
どんどんどんどんいい書き手というかね、
みち
作品を読みたいんです、僕は。
プチ鹿島
黒い海ですね、これは。
高段者から出てるのかな。
デビュー作で、
デビュー作で、
大谷総一ノンフィクション受賞作品です。
みち
だから当然中身もお墨付きで。
プチ鹿島
こういう本を紹介してやってるのもいいかもしれないですね。
みち
そうですね。
こんな感じで、ざっくっとしてますけど。
プチ鹿島
面白いですよね。
東京と台湾でやってるわけですからね。
みち
そうなんですよ。不思議なことやってますね。
プチ鹿島
電波状況もお互いの話聞ければいいかっていう。
みち
そうですね。
あとでうまいこと繋いだりとか繋がったりするので、
うまく繋がってないときは察していただければと思います。
プチ鹿島
たまにはこういう回もあるぞという。
みち
そうですね。たまにやりましょう。楽しいです。
プチ鹿島
海を越えてお互いの面白かった報告をし合うって、
素敵なことじゃないですか。
みち
素敵なことです。本当にありがとうございます。貴重な時間です。
プチ鹿島
ありがとうございます。
またこの面白かった本シリーズとか読み物シリーズ、雑誌も含めていろいろまたやりましょう。
みち
そうですね。あれこれっていうのは何でもいいと思うんですけど、
いろんなものをお互いにいいですかとかどうですかとかで話をできたらなと思いますので。
よろしくお願いします。
プチ鹿島
よろしくお願いします。
みち
はい。ありがとうございました。
プチ鹿島
また次回で。
みち
また次回来週お会いしましょう。ありがとうございました。
プチ鹿島
失礼します。
31:00
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