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はい、というわけでですね、ロッキーの良いシーンの話というか、まあその続きなんですけど。
えっと、あと何だろうな、そのあといっぱいあったんですけど。
まあとにかくですね、まあこれはその、僕ね、僕の世代だと子供の時にですね、なんか日曜陽華劇場とかで、
ロッキー1,2,3,4とかはですね、もう何だろう、各5回ずつは絶対見てると思うんですけど、っていうぐらい見ていたと。
でですね、まあ僕は子供の時シュワルツネッカーとスタロンが好きだったわけですけど、
シュワちゃんの映画のね、そのカラッと明るいですね、あのコマンドとかのね、あの本当に腹立つやつはすぐ首の骨を折ってですね、
あの捨て台詞を言うみたいな、なんかもうそういう感じとですね、比べると、
まあやっぱスタロンの映画っていうのはちょっと暗いというか、なんか前半暗いんだよな、
でもトレーニング始まってから暑くて面白いんだよな、みたいな感じだったわけですよね。
でですね、大人になってから見るとですね、その前半のですね、部分がもう本当に胸に迫るんですよね。
っていうのは、ロッキーのですね、出口がない日々っていうのがですね、すごく丁寧に描かれてて、
これはちょっと、なんていうか本当に出口がないなと思うんですけど、
ロッキーはね、イタリア系のヤクザの手先になってですね、借金の回収の仕事をやってるんですよね。
でですね、公安労働者みたいなのを捕まえてですね、
お前の指の骨を折れって言われてるんだ、みたいな感じで、200ドル返せとか言って、
130しかないんだ、残り70は必ず返すから、とか言ってですね。
で、ヤクザのボスの車に乗り込んでですね、
はい、130って言って、130ドル回収してきたって言ったら、
はい、みたいな感じで打ちんって感じで、そのうちの一部、1枚2枚返されてですね。
で、お前指を折ってきたか、ちゃんとって言ったらですね、
いや、折らなかった、とか言って、
なんでだ、折れって言っただろ、って言ったら、
折ると仕事ができなくなって、結局返済も滞るのかな、みたいなことを言ったらですね、
車を切って止めて、お前ちょっと来いって言って、外に連れ出されてですね、
お前は余計なこと考えるな、そんなことはお前が考えることじゃないんだよ、
お前は俺が言われたことをやれ、って言われるんですよね。
その、なんでしょうね、本当にこう、優しさもですね、やっぱりロッキーの優しさだと思うんですよね。
そこで指折れって言われたけど、やっぱ折れないっていうのは、やっぱ優しさもですね、
なんか、あだになってるというか、っていうところがあってですね。
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で、そのロッキーってフィラデルフィアが舞台ですけど、
フィラデルフィアの街もですね、
なんかもう、本当にですね、終わってる感じがするんですよね。
本当に道路もボロボロだし、ゴミとかいっぱいあって、
で電車がガタンゴトンってですね、
なんか鉄が錆びついてるみたいなね、
本当にこう、アメリカにラストベルトって言われるところありますけど、
本当にですね、なんか錆びて、荒涼としてるんですよね。
でですね、なんか本当に先がない感じなんですよ。
まあ本当に今ね、その、何十年も昔の映画だから、
なんか、それより先に世界が発展して、発展って言い方もあれだけど、
なんか世界が進んでるっていうのは知ってるわけですけど、
その時にリアルタイムでこの街に住んでたら、
なんか、なんかなんだろう、文明の行き止まりみたいな感じがするんですよね。
すごく息の詰まるようなところでですね。
フィラデルフィアね、一回行ってみたいですよね。
行って、やっぱりロッキーがワーって階段を駆け上がって、
両手を突き出す図書館ですよね。
確かフィラデルフィア図書館の入り口の階段なんですけど、
あそこをやっぱり登ってみたいですよね。
世界中から観光客が来るらしいですけど、
今はロッキー像もあってですね、
あそこをやりたいなというふうに思うわけですけど。
全然余談ですけど、大学生がそこをワーってロッキーだって、
ワーって駆け上って上でイェーイとかやってたらですね、
後ろから声がして、
おいおいと、そんなに早く駆け上がれちゃ俺が遅く見えるだろうって。
振って振り返ったら、シルベス・サスタロンでね、
えーって言って、スタロンさん来てるやつって言ってですね、写真撮ったっていう。
シルベス・サスタロンはクリードのロケ版に来てたんですよね。
っていうね、そういういい話もありますけど。
フィラデルフィアも当時産業がすごい行き詰まってたんですよね。
70年代とかのアメリカの映画とかを見るとですね、
どこも同じような感じなんですよ。
すごい経済が停滞してるんですよね。
アメリカっていう国がですね、ご存知の通りというか、
共和党、民主党っていう2大政権で、
すごい自由主義に触れてクラッシュしたら、
今度はすごいですね、左側に寄っていってですね、
福祉政策を充実して、組合が充実し、みたいな。
それで経済が停滞したら、今度はまた右側に、みたいな感じですね。
左キューハンドルでガードレールにぶつかって、
右キューハンドルでガードレールにぶつかって、みたいなですね。
そういうような政治と経済の歴史なんですよね。
それは2大政党制っぽいというかですね、
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キューハンドルを切りながらどこどこぶつかって、
ジグザグに進んでいくみたいな感じで。
日本みたいなですね、たくさんの党があってね、
基本的には自民党一党支配でですね、
中でうじうじ決まるみたいな感じのですね、
なんとなく真ん中あたりをうじうじ進んでいく感じとですね、
すごい交代省なんですけど。
なのでですね、70年代のですね、
アメリカっていうのは経済が行き詰まってるんですよね。
福祉とか労働組合の力が強すぎてですね、
全体の経済が行き詰まってると。
行き詰まりがすごいフィラテルフィアの街に感じるんですよね。
その末端としてロッキーがですね、
もう本当に明日もない、見えない日々を送ってると。
でですね、家でペットを飼ってるわけですけど、
2匹のカメとね、
あれはメダカ?メダカじゃないな、金魚か。
モビーリックっていう名前の金魚なんですけど。
でね、ロッキーが試合で、
賭け試合でボロボロになって家に帰ったらですね、
家がすごいんですよ。
この家がですね、見た瞬間に、
もうなんていうか、
ロッキーの今の状態が、
なんか香り立ってくるような家なんですよね。
一つはですね、もちろんボロいんですけど、
ボロいし狭いんですけど、
柱にですね、マットレスが巻いてあるんですよね。
でですね、それは家でボクシングの練習ができる、
殴れるようにマットレスが巻いてあると。
でですね、ソファーとか置いてあって、
そのソファーの隙間にビール瓶とかが刺さってるんですよね、何本も。
みたいな感じですね。
すごいボロいとこなんですけど、
そこで誰もいないボロ屋に帰ってですね、
カメに餌あげてですね、
もうすぐ一人ごと言いながら開けてるんですよね。
でですね、そこに金魚も並べてですね、
ほらモビリック、カメだぞみたいな感じですね。
ずっとこのカメと金魚に話しかけてるみたいな。
でですね、
そんなロッキーが好きなのがですね、
ご存知、エイドリアンなわけですけど、
なんでペットを飼ってるかっていうのは、
エイドリアンはペットショップに働いてて、
そのペットショップでエイドリアンときっかけ作るために
カメとか金魚とかですね、
飼えるやつを多分飼ったんですよね。
でですね、
そこでもうそのエイドリアンにですね、
もう話しかけまくるんですけど、
ここのこの空回りっぷりですよね。
エイドリアンはもう極度のシャイかつですね、
本当にこいちゃなんですけど、
もう垢抜けなさが本当に半端じゃなくてですね、
もうマジで誰も振り向かない、
女性として描かれてるんですけど、
特にワンマス本当すごいんですけど、
そこにですね、
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どうだいみたいな、
ペットのみんなは元気かなみたいな感じで、
ずっと一人ロッキーが喋っててですね、
その空回りっぷりも本当すごい胸を打つものがあるんですけど、
みたいな感じでですね、
あとロッキーがですね、
街にたもろしてる少年少女を見てですね、
少女にですね、
タバコとか吸ってる不良集団みたいなのにですね、
少女に声かけてですね、
こんな夜まで何してるんだみたいな感じで、
そんなことやってると勝負になるんだぞとか言ってですね、
そういう言葉使い汚いと男の子も誰も振り向いてくれなくなるからな、
最初は面白いやつとかって仲間になるんだけどみたいな感じでですね、
くどくどくどくど説教してですね、
家まで送り届けて、
ね、ロッキーって言われて、なんだ?って振り返ったらですね、
このクソバカ野郎とか言われてガーンって閉められて、
帰ってくるみたいな感じなんですけど、
ここのですね、
自分自身がどうしようも行き場がないロッキーがですね、
どうしようか分かんない出口がない日々を送っているロッキーがですね、
まだどうとでもなりそうなですね、
子供にですね、
なんか言いたくなるっていうのがですね、
またこれまたリアルですよね、
すごいこれで忘れられないのはですね、
家の近所でお祭りがあって、
で、
その出店でですね、たこ焼きかな?
たこ焼かなんかをですね、買おうとしたら、
パッと受け取ったのに、
お金が、小銭が全然なかったことに気がついてですね、
やべっつって家まで走って取りに帰ったんですよね、
で、まあそれ往復2,3分だったんで、
ちょっと子供を待たせてですね、
子供はそのたこ焼きを受け取ってですね、
そのね、露店のおっちゃんからたこ焼きを受け取って、
で、僕がお金持ってくるのを待ってたんですけど、
で、2,3分後に帰ってきて、入ってお金払ってたんですけど、
その時にですね、
なんかずーっと露店のおっちゃんが、
うちの子供に話しかけてたんですよね、
なんかふむそうなの、ふむみたいな感じで話をしててですね、
で、わかり際にですね、
あの、とにかく勉強はしろよ、
勉強ちゃんとしないとおっちゃんみたいになるからな、
って言ってたんですよね、
そのことを思い出した、
あれなんかすごい切なかったんですよね、
なんかね、そういう、なんでしょうね、
まあ多分60代くらいのおっちゃんだったと思うんですけど、
なんかですね、まだ4,5歳くらいのそのうちの息子にですね、
勉強ちゃんとしろよって話してたのが、
あ、すごいな、胸にぶーってなったんですけど、
ロッキーがですね、なんかその不良少女にですね、
ひたすらこういう、こうやってやらなきゃダメなんだ、
うんうん、みたいな感じですね、
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逆にその少女くらいにしか言う相手がいないっていうところもあるんですけど、
っていうシーン見るとですね、あの露店のおっちゃんを思い出しましたね、
というわけで、やべえな、こんなペースでやってたら、
もう何回ロッキーの話するかわかんないですけど、
まあとりあえず、本日は以上です、ありがとうございました。
ありがとうございました。