00:01
こんにちは、DIY BOOKSの平田です。 まずですね、ジンを作る時にですね、最初にやって欲しいなと思うのが、束見本を作ることですね。
束見本というのが、本来の意味で言うと印刷用語でして、
本番と同じ仕様で作られた、何も書いてないような冊子みたいなものなんですね。 だから本来は印刷する同じ紙とか、
分厚さとかのものを選ぶんですけど、 ここでいう束見本は、A4のコピー用紙とか何でもいいと思うんですけど、
それで、だいたい思いつく限りのこのぐらいのページ数かなというページ数で、紙を2つ折りにして重ねて閉じてみる。
それで何がわかるかというと、だいたい16ページだとこの分厚さなんだとか、
この16ページを埋めるのにどのぐらいの分量の文字とかイラストを書かなきゃいけないのかなとか、
そういうことが見えてくるんですね。 で、締め切りをまず決めるのが大事だなと思うんですけど、この束見本は
逆にというか別のレイヤーで物理的な縛りになるわけですよね。 このぐらいの分量、物量を埋めなきゃいけない。
これは頭の中でずっと考えているだけだとなかなか形にできないと思うんですけど、
一回束見本という形にすると、物がこの世の中にできるわけなんで、これに対してラフを書いていく。
もう何でもいいんですけど鉛筆でもマーカーでもそういうもので書いていくと、ここにイラストを配置しようとか、多分どんどんアイデアが出てくると思います。
で、ノンブルも入れていくページ番号ですね。 これはページ数を増やしてもいいし、中身を入れ替えてもいいんですけど、この作業の意味っていうのが
大体さっき言ったページ数の感覚をつかむということと、 自分がどういうアイデアをビジュアルとかその文字の大きさとか配置、レイアウトで自分がその段階で
どういうアイデアを持っているかというのをここで出せるかどうか。 で、ここで多分ぶち当たると思うんですね。レイアウトがちょっとよくわかんないなぁとか、
イラストって何を入れればいいんだろうとか、 いわゆるジャンプ率というかその
写真の大きさのメリハリとかそういうもの、あるいは 逆のZ字に視線が動くとか、そういういろんなことを
既存の自分が好きな印刷物とかを見て勉強するきっかけになるんで、 こういう風な過程を減ると作られるもののクオリティがどんどん上がっていくと思います。
で、あとは台割りと呼ばれる何ページ目に何の情報が載るっていう表を作ると、 より内容が精査できますし、スケジュール管理にもなってきますので、
一回まずは締め切りを決めた後は掴み本を作るのをお勧めします。