2024-02-05 20:55

#34 「手段の目的化」の防ぎ方

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どうすれば「手段の目的化」は防げるのかについて話しました。

・手段の目的化は戦略的思考の欠如から生じる ・手段の目的化を防ぐには、客観的情報に基づく前提条件が必要 ・足りないのは前提条件に対する解像度 ・組織内のバイアスを生み出す構造が手段の目的化を招いている ・いくつになっても謙虚でいることが大切 ------- 堀のTwitter
https://twitter.com/mttk_hr

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はい、じゃあ今回は前回の続きですね、「手段の目的化を防ぐには」っていう話で、1回目でなぜ手段の目的化が発生するかという話を小難しく話してしまいましたが、
前回のまとめのところに少し言いましたけど、結局なんでそういうことが起きるかっていうと、
本来は目的と手段っていうのを必要十分条件を満たすときに前提条件が隠れているんだけど、前提条件をちゃんと確認せずにやれてしまうことが、
企業が成長して大きくなってくるとやりやすくなっちゃうんで、そういうことが起きてるんじゃないのかなっていうところまでがざっくりしたまとめですかね。
はい、そうです。
で、そういう意味だと前提確認することがむちゃくちゃ大事ですよって話で、でもそれが大事なんだけど難しいっていう話だと思うので、
これじゃあどうやったらそこって防いでいけるかなみたいな話を今回は続きとして話していければなっていうふうに思うんですけど、
これって目的化を防ぐっていうときに、僕の一応仮説というか考えたと前提条件明確にすることが大事ですよっていう非常に当たり前の話なんですけれども、
その前提条件の確認の解像度がある意味から起きてんじゃないのかなっていうのが僕の仮説というか理由です。
つまり解像度を上げないと前提条件って確認できないんじゃないのってなったときに、この手段に対してのそもそもの問いとして適切なものを、
前提条件を見るとかもしくはその実行を承認する側が持ってないと、もう必要でない手段が実行されてしまうっていうことになるかなと思うんで、
その問いを持つことが必要でしょうっていうところで、この辺って多分また抽象的な話になるんですけど、
じゃあ問い持つことっていうのってどういうふうに持っていけばいいのかっていうときに、多分観点の一つとしては社外環境を丁寧に確認していくことになるんじゃないかなっていう気がしてるんですよ。
つまり何を言ってるかというと、手段って前回話したとおり、社内環境に閉じていて実行できてしまうじゃないですか。
いわゆる社内の人を説得したら実行できるっていう状況なんですけど、情報操作しやすいっていうのは逆に社外の情報って、
ちゃんと確認してなくても都合よく取り上げたり、情報操作して説得しやすいっていうことになるということの裏返しでもあると思うんですよね。
ワイヤスかけてみればね。
そうそうそう。ってなると例えば、社外の話を丁寧に見ていくだけで結構防げるんじゃないのかなっていうのがちょっと僕の感覚なんですね。
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で、例えばどういうこと言ってるかっていうと、ちょっと具体的な話で言うと、例えば生成AIってやんないとダメですよ、乗り遅れますよねみたいな話とかが出てくるじゃないですか。
だから例えばこのお客さんとちょっと僕やりたいんですけどみたいな話とかが出てきたときに、じゃあそれってそのお客さんが言ってる話って実際に予算化して次活動取り組みとして解決したい計画まで作れてるのとかっていう、
いわゆるお客さん側の問題認識の深さみたいなことを測るっていうことも一つできたりするじゃないですか。
いいですね。
お客さんのときに、いやいやいや予算としてこれだけつけてますとか、来年度はこういう組織を作ってお客さんの中でこういう取り組みを進めようと思ってるんですよとかってなれば、
ああ、これだったらじゃあ僕としてやってもその後ちゃんと実際にその取り組みを進めていく意思がお客さんの中にもあるっていうことだとしたら、前提条件としてはOKなんでやろうって話なんですけど、
でもそこでちょっとお客さんもまあとりあえずやってみようかっていう感じなんですよねみたいな話だとしたら、うんうんってなるじゃないですか。
うん、なりますね。
これだったらこれやる必要あるのみたいな話。
で、そういうお客さんばっかりだとしたら、その取り組みってなんか実行して意味あるんですかみたいな話とかっていうのを、
多分こう丁寧に明らかにしていかないといけなくて、その前提条件をちゃんと社外の人たちが実際どうなってるかっていうのを、社外の環境がどうなってるのかって見なきゃいけなくて、
それはトレンドもそうだと思いますし、競合の動きもそうだと思うし、お客さんの動きみたいな、そこを丁寧に見ていくっていうのが一つアプローチなんじゃないかなみたいな気がしておりますっていうのが、
この目的化を防ぐ一つの観点かなと思ってるんですけど、どうでしょう。
はい。
一旦ここまでが僕のアイデアです。
そうですね。その意味でいうと、それもその通りだなと。
うん。
で、今回のここで言う前提条件って、おそらく多くの場合、全部じゃないんですけど。
はい。
自分の話でいいですか。
どうも。
多くの場合、ファクターなんて何個かあると思うんですけど、大体はおそらく制約だと制約準決になっているものか、ファクターとして、制約とあんまり変わらないかもしれないですけど、決定しているファクターがあると思うんです。
例えば、生成AIで売り上げ上がるっていうロジックだとするならば、生成AIを使うことで売り上げか、新しい市場にいけるとかっていう話とか、人が足りてないからその分、コストができて、うまく稼働できるんで、例えば営業活動ができて範囲が広がるとかっていう話がロジック上いて、そこの間のロジックが吹っ飛んで、売り上げ上げるために生成AIを使う。
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ってなってるから、その裏が認識されてればいいんですけど、そこの前提条件が分からない状態でやろうとすると意味が分からないっていうのが多分今回の話だと思う。
そうですね。
そうですよね。
社内の情報だけだと都合のいいものしか見えなくなるから。客観情報じゃなくなるので、多分そこを見やめやまるんで、多分良くないっていうのは今回の話かなと思って。
そういう意味で、外の目を使うとか、客観的な視点のものを入れるっていうのが非常にいいんじゃないかなってちょっと聞いてました。
中だとよくありがちなのって、上が言ってるみたいな。そういうのはあるじゃないですか。この人がやりたいと言ってるんですみたいな。
そういうのが多分結構通しやすい情報相談だと思うんですけど。
そうですね。
何々役員の人がこれをやるぞと言ってます。ゆえにこういう取り組みをしなきゃいけないんですみたいな話をされたときに、そうかってなっちゃうとダメだと思うんですよ。
ああ、なるほどなるほど。
その時に、そうだとした時にお客さんってどういうところがいて、それって何社か同じようなこと言ってますかとか、予算化するぐらいちゃんと本気なんですかとか、組織立てようとしてるんですかとか。
そういう話までないと、やっぱりさっきの中の情報だけで押し切れちゃうっていうのは今言ってるのは話ですね。
なるほど。前回3つ目のやつの情報操作の話されてたらそういうイメージですね。
そうそうそう。それが今やっと2回になりました。
腹上げてたですね。なるほどなるほど。
それがややこしい話題になってきましたね。
なるほど。いいねいいね。
八木さんからさっきのような引き合いが出たんで、そういう例を思いついたっていう話はあるんですけど、イメージはそんな感じです。
なるほど。
なので、やっぱり外の情報っていうのが一個武器なんじゃないかなっていうのがあるとすると、やっぱり外の情報をちゃんと見ていくみたいなことをしなきゃいけないし、そこに対しての仕組みを作っていくと手段の目的化って防げるんじゃないかなみたいなことがちょっと次に僕が考えてるようなところですね。
観点としては今みたいなことが一つあるじゃないですか。で、もちろん他にもあるとは思うんですけど、思いつくのが今それですかね。
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防げる話でいうと、そういう意味でいうと、一回立ち止まるが大事かと思いますけど、前提条件。
それってでも当事者は立ち止まりたくないと思ってるから難しいな。確かにそうかもしれない。
立ち止まらない、突っ走ろうと思ってる人を止めるとしたら、社内だけだと完全に力関係みたいな話で止めなきゃいけないんで、やり方的にはさらに上を持ってきたとか、引き合いに出したら上の上を出してとか、そういう話もあるかもしれないんですけど。
政治的止め方はそうですか。
だから、我々みたいなモデリング観点で話してる会話すると、再現性があるようなないような話になるかなと思うので。
自分自身であれば立ち止まるっていうのを使いますね。
そうそう。他の人から来てるときにその人を止めるにはどうしたらいいっていう話ですよね。
うん。
基本的に手段の目的化を生み出そうとする人はやりたいはずなので、やればいいと思ってるから。やることに疑いがないというか。
取る気合かなと。
そうそうそう。
ちょっと待てっていう。
ストップって結構ストップかけづらいんだと思うんですよね。
わかります。たまに結構ある。
だから結構授業撤退なんかも難しいんで、そういう意味だと定格段階とかでちゃんと撤退とかやめるみたいなことが織り込まれてたりとか、まあすればいいんですけど。
ただ中期経営とかにそんなことは書かないじゃないか。基本的には。こういうことをやりますとは言いますけど、これがここまでいかなかったらやめますまで宣言する結果がなかなかないじゃないですか。その層に向かって。
それはあんまネガティブ要素書かないから。
で、なると中向けにそういうのまで作っておけばいいかもしれないですけど、それはコストかかっちゃうし大変なんで、事実確認が合理的かなっていう感じですね。
確かに。
確かに。
まあじゃあその話で行ったときにじゃあどうするかっていうところの仕組み化の話をちょっとしたいなと思うんだけど、僕のアイデアだと、あるし今みたいに外の官邸入れましょうってなると仕組み作れると思うんですよ。
だって要は取り入れるべき要素が見えてるわけなので、そうすると、例えば手段の目的化になるっていう話って、いわゆる無意味な実行をしようとするのを止めるってことで言うと、基本的には経営サイドの人とかが無駄な行動とか無駄な活動を止めることによってそこのコストを抑えるみたいな話なんで、
本当に確かに必要かどうかを確認するってなると、例えばですけど、わかりやすいところで言うとステージゲートみたいにああいうふうにゲートを区切って見ていくみたいなことが一個有効なんじゃないかなっていう気がするんですよね。
そうですね。
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もうお金を払ってくれるのかとか、契約してくれるのかとか、何社同じような課題で契約できるのかとか、そういうことってチェックできる項目作れるじゃないですか。
それを作ってしまえば、それの問いを答えられるものであれば基本的に実行って正しい実行しか選別されていかないのではないかなみたいな、ちょっと短絡的かもしれないですけど、こういうふうに見えてるんですよね。
だからそれはシステム的に防げるんじゃないのかなみたいなこともちょっと考えてて思ってるんですけど、ただ今でもなくなってないんで、そういうゲートに通らずに勝手にやるようなことが実はできてしまうとかっていう裏道かもしれないですけど、
個人的に言うと、それをやるとチョロ級の人はおそらくそもそもそれが嫌だって言ってるのに、それを設けられるのにもっと嫌だと。抜き道を作ろうとするしかないかもしれない。
たぶんそこも仕組みで防ぐとしたら、チョロ級の人たちがやるところでの予算の配分とかですよね。そういう取り組みに対してのリソースの許可みたいなことを、ちゃんとそういうルールとかチェックリスト的なもので運用してみていくことができれば良くて、
経営側が見なくてもセレブチェックリストでもいいと思うんですけど、これをちゃんとチェックしたら持ってきてねみたいな運用にして、それで説明するとだいぶお互いいいかなっていう気がするし、悪意がなくやってる人もいるじゃないですか、チョロ級的に。
これいける。この人無茶無茶乗り切りだからいけると思っていったら案外そうでもなかったみたいなことは、セレブチェックリスト的なものを作って防ぐといけんじゃないかなみたいなことも思ったりもするんですよね。だから、仕組み化することは意外にできるのではないかみたいなことはちょっと思うんですけど、ただここからちょっとモヤモヤポイントは、でもなぜそれを今防げてないんだろうかっていうのは、なんでだろうなっていうところですかね。
防げそうなのに防げない。何だろうこの、なんか手段の目的か頻発問題みたいな。ちょっと話してて思うのは、実際にそういう手段の目的かみたいな話は、いくことは多いけど、実行レベルになると案外防げてる場合もあるのかもしれない。
たしかにあるかもしれないけど、すり抜けてやってるのもある人だけど。
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そういうこと聞かざれないとかっていう、それこそ政治的な理由みたいなこともあるのかもしれないなとは思うんで、なんかそういう悪い例が目立ってるだけなのかもしれないとも思ったりもしますよね。実は全体的にはそんなに数多くないけど。
いわゆるSNSでアンチがすごい取り上げられてるみたいな本当にちょこっとしかいなくて、特定の人が騒いでるけど差もひどいとか、大勢がそうなってるのように錯覚してしまう問題ということもあるかもしれない。
この辺があれなんですけど、人の行動パターン的に立ち止まって考えるのが得意パターンの人と、主体行動っていう言い方が悪いですけどちょろ急みたいな、まず行動してからっていうパターンの人がいて、もちろんコンテキストによるので。
どっちが良い悪いはないですけど、だいたいハンハンって言われてるので、動きたい人にとってはフェーズゲートみたいなのがあると、なんで止められなあかんねんみたいな感じるような気もするなとちょっと思います。
そうですね。
なんで止められなあかんねんって人が、内省でそこら辺をちゃんと見れる人だったら多分起きてないんだと思うんですけど。
あとまた厄介なのが、ちょろ急という言い方があれですけど、主体行動的に動くのが先に、体が先に動くタイプの人はやったこと、昔の手段が目的じゃないですけど、やったことがたまたま成功する場合があったりする。
そうですね。
そうするとまた偉くなったりする場合もあったりするので。
それもキーかもしれないですね。過去の成功体験そのまま通用するとできちゃうパターンはあるかもしれないですね。
そういうパターンもあるなとかちょっと思ったりしますけど。
なんで、根深いなと。
でもそれやっぱさっきの、ある程度権力を持った人が前提をちゃんと見ずに前提条件が伝わるパターンってことですよね。
よくある。それはよくある。
これは悪い例として目立つしよくある。
ってことは、まとめ的ですけど、いくつになっても謙虚に学ばないとダメだと。
そうですよね。だからちょっと傲慢になっちゃってるんですよね。
その権力持つ構造になっちゃうと、内政とか要約することが難しくて、決めてくださいとか決定してくださいみたいになっちゃうと、
それじゃあ自分が決めたことが実行すぐできてしまうみたいな環境だと、
内政する人はそれって気持ち悪かったりするパターンも思うと思うんですけど、
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経験の人だったら、いやもうすぐ動かすわみたいな感じになると、
この成功体験による大いなる誤解が発生すると、あちゃーってなって、
あちゃーってなった時にはその人いないみたいなこともあるのかもしれないですね。
ありそう。
ちょっとこの話をして学んだのは、やっぱり年がとか経験したからといって、
環境変わったら同じように通用すると思っちゃダメっていうことですよね。
TOC、あれの中の一つの原則みたいな、Never say I,
わかったとは決して言わないっていう。
そうですね。
常に学び続けるというのは非常に。
まあ確かになとこですね。
Unlearnとも言われるんですけど、やっぱりその学ぶとか、
自分が正しいと思わないようにしていくみたいなことは、
いくつになっても大事なんだなっていうのを、
この手段の目的化問題から学ぶっていう回でした。
老害にならないようにできる。
そうですね。
いやだから本当、経験してノウハウを得れば得るほど、
老害化する可能性が増してるっていうことですよね。
そうですね。
なぜ老害になるかも似てる感じがしますけど。
僕の尊敬する、もう亡くなった方なんですけど、尊敬するコンサルの方が、
肯定眼っていう言葉をよく使ってらっしゃって。
基本最初に肯定しようねっていう。
そもそも技術系のコンサルなんですけど。
肯定眼。肯定する目。
目的ですね。
AとGなんですけど。
まずは新しい技術とか新しいものが来たときに、
肯定する目で見ようねってスタンスを取られる人で。
まあそれそうだなと。
常に。
私の父親ぐらいの年だからね。
お父さんみたいな感じで。
なんかその年になっても、新しいものに対してはオープンに考えてる。
肯定な人だから。
そういうの大事だなって思いますね。
確かに。
俺で言ったら、個人的に要注意だなと思う逆の現像は、
俺が昔やってたやつだわみたいなことを言うと、
ああ知ってるみたいな。
ああそれねみたいな。
なるとちょっと要注意かなって今思いました。
分かります。
何回か説明したときに言われたことあるなっていう。
あるある。
そうですね。
その人がやった実行が良かったかどうかっていうのは、
ここでは言えないですけど。
そうですね。
気を付けたいなと思います。
気を付けましょう。
ということで、今回は以上としたいと思います。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
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