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はいみなさん、こんばんは。こんにちは。元公立高校理科教授のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスとは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、今日も暑いということでね。
本当にね、天気予報ね、先週の天気予報からめちゃくちゃ外れてね、毎日暑いんですけども、昨日も言いましたけどね。来週ね、台風も直撃するということで、この時期の台風の前線が刺激されて、いろんな条件が重なって、台風の右側にあたる地方であったりとかエリアはですね、とんでもない雨が降るから、最大級の警戒をということで、あまたつも言ってましたので。
どうかな、和歌山、四国あたりぐらいに上陸するのかなということなので、その右側、愛知県であったりとか静岡がとんでもない雨が降るんじゃないかと言われておりますのでですね、本当にね、備えは大事ですから、まだ日がありますのでね、非常食とかですね、最大限ね、どういう風に避難しようという避難経路もですね、確認していただいてと言ったところですかね、ということで。
今日のお話はですね、みなさん、ホンソメワケベラというお魚を知ってますかね。水族館によく行かれるよという方はですね、クエとかですね、マンタとかジンベイザメとかですね、大型の魚の周りに、なんかね、ちっちゃい魚がですね、泳いでません?
ホンソメワケベラっていうので、ベラの仲間なんですけども、異名というかですね、よく言われているのが、海のクリーニング屋さんみたいな感じで、お掃除屋さんということで、食べたものをお掃除してくれると。食べかす食べたりとかですね。
あと、体については寄生虫とかですね、古くなった皮膚とかを食べて、体を綺麗にしてくれる魚は、わりとね、有名な魚なのかなという感じなんですけど、このホンソメワケベラっていう魚の簡単なご紹介なんですけども、ホンソメワケベラにめちゃくちゃ似てて、ホンソメワケベラの不利をして詐欺を働く魚についてですね、お話したいなというふうに思います。
まずホンソメワケベラなんですけども、珊瑚礁の海に棲むお魚で、水深40mよりも浅いところでよく見られるんですね。日本でも温帯地域の魚なので、沖縄や大笠原の海でおなじみの種類なんですね。
こういうふうにして、体に1本の縦縞がありまして、縦縞の周りがちょっと広くなっていて、非常に小型のお魚なんですけども、大きさ大体10cmぐらいですかね、その縦縞がわりとかっこいいみたいなね、すごい特徴的なお島模様があるんですね。
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水族館でも、さっきも言ったように、大型の魚類の周りに泳いでいる小さな魚がいたらホンソメワケベラなんだけども、わりとポピュラーに飼育されているところが多いかなというふうに思いますね。
さっきも言ったように、寄生虫とか古くなった皮膚などを食べて、みんなの体をきれいにして掃除してくれるということなんですね。
かなりの怖いもの知らずで、肉食のうつぼとか、猛毒を持つ標門だこでも、怯えることなくお掃除をするということなんですね。
掃除するときに、独特のダンスを踊って、掃除屋さんだよって言うことで、掃除しますぜみたいな感じでアピールして近づいていくと。
掃除される魚も、非常に好意的にホンソメワケベラに対して好意的な態度をとっていて、掃除を待つ行列ができることもあるぐらいなんですね。
ちっちゃいから、食べられへんの?みたいなことは思いません。
普通に食べ頃ですから、大型の魚類にとってみれば。
それなりに食べないということは、やっぱり掃除屋という認識があって、古くなった皮膚とか寄生虫を食べてくれるので、非常に好意的な感じで、相利共生みたいな感じで、お互い利益のある関係を築いているわけなんですね。
たまに、食べられちゃうこともあるんだけど、基本的に掃除屋さんなので、そういった認識があるから、独特な体色とか体の模様だから、掃除屋ということで認識をして、
掃除してくれるやつだから、好意的に食べずにクリーニングしてもらおうという大型魚類はそう思っているわけなんですね。
で、さっきも言ったように、タイトルにもあるように、ほんそめわけべらに擬態して、体の模様がほんそめわけべらそっくりな体色をして、詐欺を働く魚がいるんですね。
で、ほんそめわけべらがクリーニングしているのは、もちろんただのボランティアではなくて、手軽に餌が手に入ったり、強い魚などの周りにいることで、自分が捕食者から襲われにくくなったりとか、非常にメリットがあるんですね。
そのメリットを享受、利用しようとする魚がいるということなんですね。そっくりそのままというか、非常によく似た体色、模様をしている魚がいまして、
なんていう魚かというと、ニセクロスジギンポって言うんですね。ギンポですから、ギンポの仲間なので、ベラの仲間じゃないんですね。
なので、分類上も違うということなんだけども、そのメリットを見てては、進化の過程で、同じ体色にすれば近づけるんちゃうか、みたいな感じで、そういうふうに進化してた、面白い魚なんですけども。
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この、本染ワケベラにそっくりな姿を活かして、詐欺を働くんですね。どういうことかというと、クリーニングしてもらおうと、寄ってきた魚に近づいて、本染ワケベラでダンス踊ってクリーニングしますせ、ということに近づきますよね。
このニセクロスジギンポも、本染ワケベラそっくりにダンスするんですね。そうすると、体色も似てるし、ダンスもするから、本染ワケベラということで、口開けたりとか、掃除してってなりますよね。
ニセクロスジギンポは、よしよしっていうことで、近づくことができるわけなんですよ。
詐欺を働くということなんですけど、何をしてるかというと、本染ワケベラは、古くなった皮膚とか、寄生虫とかを取ってましたよね。
ニセクロスジギンポは、近づいた大型魚類のエラや皮膚の一部をかじり取るんですね。
なので、大型魚類の皮膚とかをかじり取って、そいつをちっちゃく食べるということなんですよ。
もう、痛たたって感じですよ。掃除してもらおうと思って、ファーって開けたらですね、なんか口の中に入ったなと思ったら、痛たたって、どうなん?皮膚取られたで!みたいな。
これで、詐欺を働いて、巧みに利用して、食事をゲットするということなんですね。
このニセクロスジギンポと本染ワケベラの見分け方なんですけども、
見分け方は、口がまっすぐなのが本染ワケベラなんですね。
口が下向き、ちょっと上の方が出ているのがニセクロスジギンポなので、下向きについているのがニセクロスジギンポですから、
水族館で見たときに、口に注目して、まっすぐか下向きなのかで本染ワケベラとニセクロスジギンポを見分けしてみると、結構面白いかなと言ったところなんです。
かじり取りやすいように、下向きについているのかなというところもあるんですけども、プロの水族館の飼育員も、騙されるほど非常によく似ているということなんですね。
ニセクロスジギンポの騙し行動、詐欺行動なんですけども、今のところ水族館の飼育環境下で、水槽内で確認できただけで、自然界では微妙らしいですね。
そこまで確認はされてないですね。自然界にいるニセクロスジギンポの胃の内容物を捕まえてきて、胃の内容物を確認したところですね、魚のヒレとか、魚の大型魚類の皮膚であったりとか、エラというのは確認されてないということなんですね。
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なので、飼育環境下で得た能力なのかというところは、まだ研究が進んでないし、研究しようと思うと難しいですけども、実はそこまで詐欺を働くような意地悪な魚ではないのか、騙しのテクニックに長けた魚ではないのか、どうなのかというところは、真相はその先の研究に期待したいところなんですけども、
真相はまだ自然界ではわからないというところなんですね。面白いですね。
擬態するというのは、なかなかいろんな生き物にいますから、毒の蝶とか毒蛇にそっくりに擬態するものもいますし、擬態というのは非常に奥深くて面白い生物の特徴ですね。ということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それでは、みなさん、さよなら。バイバイ。