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はい、みなさんこんばんは。元高校理科教員のちょぼ先生です。今日も夜のホームルームの時間になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。このチャンネルでは、皆さんに科学的思考力を身につけて、フェイクサイエンス、偽科学に突っ込みを入れる力を養ってもらおう、ということを目的に放送しておる
ホームルーム風のラジオ番組になっております。お話しするジャンルは、曜日ごとに変わっておりまして、月曜日は生き物について、
火曜日は教育について、水曜日はケン先生とコラボ配信をしております。木曜日はサイエンス全般、金曜日はライブでホームルームということで、ちょっと最近できておりませんが、ライブ配信する予定です。
気軽にですね、コメントといただけると非常に嬉しいですので、ぜひレスポンスの方も気軽によろしくお願いします。
ということで、8月31日、早いもので8月も終わりですね。
8月の終わりって、いくつになっても悲しいというか、終わるんか、みたいな感じになりません?
あんだけ火が長かった日も、6時半前ぐらいには薄暗くなってきてませんでした?最近。
7時過ぎまで明るかったのに、6時過ぎたらちょっと薄暗くなってきて、もう秋が近づいてるなっていう感じで、なんかもうしみじみして、なんか悲しくなるんですよね。
教員してた頃は、8月終わって9月ってめちゃめちゃ憂鬱なんですよ。
生徒も学生の皆さんも憂鬱だと思うんですけど、実は教員ももうめちゃくちゃ憂鬱なんですよ。
なんか時が止まっているような感覚が覚えますからね。
8月はもうホームルームないしね。
9月からスタートするんで、いきなり激流の中に飛び込むみたいな感じなんで、こんなやったなみたいな感じがして、8月の終わりはいつも悲しくなるんですけども。
皆さんどうでしょうか。
明日から9月ということで、2学期スタートのところもあると思うんですけども。
火曜日は教育についてお話をするということなんですけども。
JSコーポレーションという会社が運営しているサイト、日本の学校っていうサイト知ってますかね。
これ面白くてですね。
高校とか中学校も小学校もそうですけど、学校の情報が一目瞭然というかね。
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このサイトを使うと、どんな学校で、しかも高校生がこんなことしたよとか、研究の面であったりとか福祉の面とかそういったものを紹介しているサイトがあるんですけども、皆さんご存知ですかね。
ここでちょっとたくさんいろいろあるんですけども、日本の学校で高校で良きことをした高校生たちというような特集があるんですけども、そこでちょっと気になったものがあったのでご紹介したいかなと思います。
愛媛県の長浜高校という高校をご存知でしょうか。
愛媛県なんですけど、長浜高校はどこにあるかというとですね、めちゃめちゃ四国の西ですね。
すみません、ザックルとした説明で。
松山駅から西に車で1時間ぐらい走ったところにある、伊予地方って言うんですかね、この方は。
海沿い瀬戸内海のところなんですけど、そこに長浜高校ってあるんですよ。
メディア等で取り上げられているので、知っている方もいらっしゃるかと思うんですけど、水族幹部っていう部活動があるんですよ、水族幹部。
私は魚の研究もしておりましたし、大学時代に釣りサークルに入っていて、水族幹を実際に学栽で作っていたので、すごい気にやってたんですよ。
実際教員やっているとき、10年ぐらい前になるんですけど、実際行きました、ここ。長浜高校。
遠かったね。飛行機で行ったもんね。遠かったですね。
今、私は田舎の出身なんですけど、なかなかここも田舎というか、本当に海沿いの町で、港町で、本当に何もないんですけど、
あまり言っては怒られるけど、本当に自然豊かなところなんですよ。
実際行って、水族幹で毎月第3土曜日に一般公開しているんですけど、入場料もなく、私行きましたもん。
めちゃくちゃ面白かったですね。高校生がここまでできるかと。
本当に海水魚めっちゃ買って、海水魚ってめちゃめちゃ買うしんどいんですよ。
プライベートというか、家で買うの。漏電するし、いろんなところから潮出てくるし、海水魚買うって結構究極なんですよ。
近くに海があるからそこで採集したりとか、海水魚も買って、淡水魚もいましたけども、
非常に多く、20、30くらいの水族だったかな。
タッチプールとかもしてましたもんね。
そういった水族館を見せるだけではなく、研究もしてるんですよね。魚を使ってね。
その水族館部の先生ともその時お話させていただいたんですけど、田舎なので我々特徴がないから、
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こういったことで特徴を付けて、マニアックにこういった特色を生かしてやっていかないと生き残れないんです、みたいなことを語っておらっしゃったんですけども、
魚好きというか、自然大好き、地元の自然大好き、地味などの魚が大好きみたいなね、見せるもので、
そういった水族館大好きみたいな子がやはり地元から集まってくるということをおっしゃってましたので。
部員も二十数名いるので、この長浜高校の水族館部が世界的に初めて発表したことがあるんですよ。
何かというと隠れクマノミってしますかね。
いくつかこの音声配信でもクマノミの話はしたんですけど、隠れクマノミとイソギンチャクね。
イソギンチャクって四方動物なので毒針持ってるんですよ。刺されるし危ないんですね。
でも隠れクマノミってイソギンチャクに戯れてるというか、イソギンチャクの森林というか、
うっそーとしてる中で一緒に生活してますよね。
じゃあ隠れクマノミなんで刺さらへんのみたいな。四方動物だから毒針持ってるから危ないんじゃないのっていう疑問を思い浮かんで研究してみると、
隠れクマノミの体表を覆う粘膜に含まれるマグネシウムが毒針の発射を防いでることを世界で初めて解明したんですよ。
すごくないですか。
ちょうど僕が見学者10年前にも論文ではなかったんですけど、
パネルで一番ポスターよりも大きいやつ、ポスター大サイズのもので研究の概要であったりとか、そういうのもチラッと見てみたんですね。
やっぱり有意にマグネシウムがあると毒針発射が抑制されてたので、それがちょっとチラッと覚えてるんですよ。
論文がねグーグルスカラーとか見てもなかったので、論文発表されてないのかもしれませんけどもね、
その研究がですね日本学生科学省の最高省の内閣総理大臣賞を受賞したりとか、
あと2015年日本代表として国際学生科学技術フェアに出場しているということと、
あとインテルの国際科学省でも世界第4位になってるんですよね。
隠れクマの実がなんで四方動物に刺されないのか、イソギンチャクに刺されないのかというと、
隠れクマの実の代表の粘膜に含まれるマグネシウムが効果あるんだよと、
毒針の発射を抑制しているんだよということを世界で初めて突き止めたんですよ。
すごくないですか。
その研究を活かして発想の転換をしたんですね。
これ先輩2人がやったんですけど、
これがいつの記事なのかな。
2019年の5月か。
それを受けた上で、四方動物といえば皆さん、他に何が思い浮かびますか。
四方動物、毒針持っている生物で、プランクトンがふわふわ動いているといえば、
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せーの、クラゲですよね。
クラゲも四方動物です。
イソギンチャクと同じ仲間。
毒針持っていますし、クラゲに刺されたとか、
ムヒアルファーZとか、すごいクラゲに効くみたいな、
相場くんのCM見たことあると思うんですけど、
クラゲも毒針持っているから刺すんですよ。
同じイソギンチャクで調べた四方動物のイソギンチャクで、
クラゲにもこの結果活かせるんじゃないっていう発想の転換が起こったわけですよ。
この度、もう発売されておりますけども、
静岡県の化粧品メーカーと共同開発し、
ジェリーズガードの名前で、2019年からですかね、
販売開始となったと。
クラゲに刺されにくくなりなおかつ日焼け止めと。
要は、クラゲに刺されにくくなる日焼け止めを発売したと。
クラゲに刺される予防がありますって言っちゃうと、
法律違反になるっていうかね、
そこまでは言えないんだけど、
抑制する可能性があるみたいな程度でしか言えないらしいですけど、
クラゲの毒針の発射が抑制されるジェリーズガードっていう日焼け止めがね、
100ml入りで2400円なので、
まあまあ高いですけども発売されていると。
日焼け止めの中にマグネシウムとカルシウムイオンやったかな?
マグネシウムイオンとカルシウムイオンは別妙な配合で入っていると。
そのままマグネシウムがニモの、ニモじゃない、
カクテルグマのみのイソギンチャク発射の抑制が研究結果から得て、
転換をしてクラゲにも活かせるんじゃないかということで、
マグネシウムが配合された日焼け止めを作り、
毒針の発射が抑制されるっていう結果が出たので商品開発にしたということでですね。
すごいですね。
この研究結果、カクテルグマのみが、
粘膜に含まれるマグネシウムが毒針で発射を抑制するということを受けて、
クラゲを実際に使って実験をしたりとか、
肌に塗った後、海水中での効果をいかに実力させるかの実験を繰り返して、
高校生が自ら自分の体を使って実験しているんですね。
商品化に結びつけたということですけども、
これ素晴らしいですよね。
科学の考え方というか、科学の流れがそのまんまですよね。
カクテルグマのみの結果を出していたけど、
これは四方動物だからクラゲにも活かせるんじゃないかという疑問が思い浮かび、
実証実験をしてみたと。
マグネシウムを含むものを塗ってみて、
クラゲが刺せるかどうかを実験してみた。
これを実験して、自分の結果を組み重ねて、
いろいろな論文とかで考察して商品開発するために、
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自分が出した結果というものをエビデンス根拠を持たさないと商品化できないですもんね。
そういった結果を得た上で、統計的に優位な差を出したんじゃないですかね。
実験結果を出して、やっぱり塗るとクラゲに刺さりにくいよみたいな。
このカクテルグマのような実験例があるから、こういうエビデンスがあるからねみたいな。
骨類と魚類を比べるのはあれだけだけど、魚類のカクテルグマのみでマグネシウムがあると刺さりにくいよみたいなのを
自分の論文で自分の正当性を持たせるみたいなね。
素晴らしいですよね。これがいわゆる科学ですよね。
商品化が出ている時点では当たり前として我々は取り入れるけれども、
その科学の結晶として現れたものをそこまで行き着くまで長いプロセスがあるんですけど、
それをすっ飛ばして我々は受け取っているけれども、
科学ってそういうものですけど、でもそれをそこまで行き着くまでにはすごい長い道のりというかね
プロセスがあるんですけど、それをちょっとでも知っていただけると面白いかなと。
こういった高校生でも、高校生だからこそかな、活動力とかもありますから。
というですね、素晴らしい高校が日本にもたくさんあるんですよということですかね。
私も実際この長浜高校行ってますので、本当に楽しいのでぜひお近くに住んでいる方、
このコロナ禍で今公開やってるんですかね。分かりませんけど、もう第3土曜日ですかね。
月1でやっております。この水族館部っていう小説もAmazonで買えますので、
Kindleでも出てるし、小説化されているので、表紙は漫画みたいになってるんですけど、
日頃の行い、日頃の活動だとか、隠れクマの実の刺されないというものも入っていると思うので、
ぜひ興味のある方は、水族館部、長浜高校水族館部という小説も出ておりますし、
ジェリーズガードというクラゲに刺さりにくい日焼け止めもありますので、
もう夏終わりですけど、ちょうど水温下がってくる頃にクラゲが大量発生しますので、
ぜひ塗ってみたらまだまだ泳ぎますよ皆さん。ということで、
今日はJSコーポレーションという日本の学校というサイトから、
私が気になる記事を取り上げてお話をしました。
日本にはまだまだ面白い高校生というか、面白いことをやっている、
研究しているところもたくさんありますので、まだまだ捨てたもんじゃないなと思いました。
今日はこの辺にしておきますけど、このホームルーム聞いたよという人は、
ぜひいいねを押していただけると、それが出席ということにしますので、
ぜひいいねの方もよろしくお願いいたします。
それでは皆さん今日はこれで終わります。さよなら。おやすみなさい。