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はいみなさんこんばんは、こんにちは元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼ先生の教室、2022年7月15日金曜日のホームルームの時間になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうかということで、本日のお話はですね、人間は光合成できるようにならないのかというお話をしたいと思います。
人間はですね、良い意味でも悪い意味でも地球上に君臨している生き物ですよね。
我々は従属栄養生物と呼ばれてましてですね、植物ないし、動物の命を奪ってご飯を食べて、奪わないと生きていけないという生物なんですね。
でもその点、植物というものはですね、太陽の光エネルギーと二酸化炭素と水を材料に有機物を作り出すことができるんですね。
糖分ですね、グルコースですね。なので自分で自家発電できるみたいな感じですね。
自分で食べるものを体内で作り出して、それを消費して成長に役立ったりとか生活しているわけなんですね。
究極のエコなんですよ。だから人間がもしも光合成できるようになればですね、もうSDGsですよね。
持続可能な生活社会がやってきますよね。光合成できるようになれば。
だって他の生き物の命を奪わなくて済むんだから、いろんなものを破壊してますからね。
破壊している無縁もありますから。なので光合成で人間ができるようになれば、こんなに喜ばしいことはないんですよね。
家畜とかもいらないし、穀物とかも植えなくてもいいから、自分で発電できるようになればですね、こんなに望ましいことはないじゃないですか。
なので、本当にその光合成できるようにならないのかということで、ちょっと科学的にいろいろ考えてみたいと思いますという感じなんですね。
光合成をする生き物、植物ですけども、そもそもその植物がなぜ光合成できるかというとですね、揚力体を持っているからなんですね。
揚力体がなくても光合成できる生き物もいるんだけど、化学合成細菌とかね。
それは置いておいて、話がややこしくなるんで。一般的な植物、目にしている植物は揚力体を持っております。
この揚力体が光合成をしてくれるんだけど、そもそもその揚力体ってどういうふうにして誕生したのかというとですね、かなり歴史を遡るとですね、
光エネルギーを使って有機物を作り出すバクテリアがいて、それを取り込んで食べた、食べました、バクテリアが。
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そいつが、この今食べたやつ、光エネルギー使って有機物作ってくれるやん、めっちゃ便利と思ってですね、消化せずにそのまま摘まわしておこうと思って、
何十億年もそういった状態を続けていくと、そもそもそいつが体の中にいる、デフォルトでいるっていう生き物が誕生したと。それが植物の起源なんですけど。
なので体内の中に、消化せずに残しておいて、それがやがて何十億年も進化の過程を経て、そもそもいるっていうものが誕生したっていうのが揚力体の成り立ちなんですね。
なので揚力体には、もともと独自のDNAがあってですね、独自のDNAがあるっていうことは、もともと別々の生物だったよって証明になってるんですね。
それを細胞内共生説とか言うんですけどね。なので、光合成をする生物をまず取り込むことからスタートですよね。
人間の体の中には38兆個くらいの細胞があるので、いきなりその38兆個の細胞に、一斉に38兆個と同じ数の揚力体を持つ生物が入ってくるというのは、なかなか考えにくいですよね。
仮にですね、耳の細胞、耳タブぐらいの細胞に光合成をする生物が入り込んだとしましょう。
この段階ではですね、残念ながら光合成をする耳の細胞ではなくて、顕微鏡で見たらちょっと緑色で色づいてるかもしれないけど、
単なる光合成する生物を中に持つ光合成をしない耳の細胞なんですね。ただ一個だけとか数個のレベルだとね。
自分の細胞の中に光合成をする生き物が取り囲まれましたと。
顕微鏡で見たら緑色に見えるかもしれないけど、これがどんどんどんどん増えていって、自分の細胞内にそいつがたくさんいる状態を作り出すことができたら、光合成できる生物になりますよね。
でもこれはね、かなり多くの壁、ハードルを乗り越えないといけないんですよね。
我々の細胞というものは常にリニューアルするために細胞分裂をしているわけなんですね。
仮にその耳タブの中に光合成する生物を取り囲んで、そいつが分裂しますよね。必ず分裂しますから。
取り囲んだやつが自分の細胞が分裂するタイミングで、その光合成する生物、細胞も同時に分裂しないといけないんですよね。
だって取り残されちゃうから。もしもタイミングがずれて光合成をする細胞が分裂しなければ、
そっちに1個から2個に分裂して増えるのに、増えた先で片側には光合成する細胞があるけど、片側にはないという状態がありますよね。
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なので自分の体細胞、体の構成する細胞が分裂するタイミングで、光合成する生き物も同じタイミングで分裂しないと増えないんですよね。
なので同調する分裂をしないといけないし、そこからいろんなところに行くためには同時に分裂しないといけない。
さらに例えば光合成する生き物の分裂スピードが速ければ、その細胞内でめちゃめちゃ増えちゃって、細胞が破裂しちゃいますよね。
病原菌に侵されたとか、ウイルスに侵されたとか同じ状況になりますよね。そうすると自分の細胞が破裂して、自分の細胞が外に出てしまいますよね。
なので光合成をするためには同じタイミングで分裂してどんどん増えないといけないということと、
さっきの細胞内強制徹の話じゃないけど、進化の過程でどんどん代替わりで次の次世代に伝えていって伝えていって伝えていって葉緑体が誕生したじゃないですか。
なので耳のところに同時に増えていっぱい増えて、耳が緑色に色づいてそこで光合成できるかもしれないけど、次世代に伝えないといけないんですよね。
そうなると生殖細胞、精子や卵にも光合成の情報を持ってないと次世代に伝えることができないですよね。
なので一世代だけでも超めちゃくちゃのレアなケースだけど、同じタイミングで分裂してたくさんの細胞の中に取り囲んだ光合成する生き物が増えたとしても、
それを次世代に伝えていくためには、生殖細胞にもその情報を伝えないといけないから、なかなか難しい話なんでございますね。
なので人間がこれから光合成できるようになるのは何兆年後か何億年後かになればわからないかもしれないけど、無理に近いんじゃないかなという感じなんですね。
そもそも異物が入ってきたら免疫機能が働きますから、光合成する生き物が体内に入ってきたら一気にやっつけられちゃうので、
そもそも取り囲むことすらもできないんじゃないかという感じなんですね。
さらに光合成する植物が作り出してその栄養分を自分の細胞の中に渡して渡すというその働き自体もウィンウィンの関係じゃないとできないから、
自分の体内から光合成に向けて何かプラスになるようなことを働きかけと、光合成を当分もらったらそのお返しに何か栄養分を与えるとか、そういった同調のウィンウィンの関係も作らないといけないから、なかなかそういった関係にもならないしですね。
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我々の人間というものが光合成をできるようになるためには、いくつかの壁を乗り越えないといけないので、科学的に考えてもちょっと難しいんじゃないのという結論になってしまいます。
究極のSDGsで自分が光合成できるようになれば、持続的な可能な社会が実現できるかもしれないけど、なかなか超えられない壁がたくさんあるので、光合成できるようにはなかなかならないかなというのが科学的に考えてみた結論になりますかね。
確かに光合成できたらいいけどね、ちょっと無理でした。
ということで今日はこの辺にしたいと思います。
それでは皆様さよならバイバイ