ジョロウグモの奇抜な体色とは
はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。ということで、
今日から11月ですね。2023年もあと2ヶ月となりました。早いですね。でもね、比較的にね、今年の秋は非常に温暖ですよね。
10月も気温が高かったですし、今週末は気温逆戻りということで、夏日のところもあるんじゃないかというぐらいですね、気温の方が上がるといった予報が出てるんですけども、
こんだけ暖かいとですね、日中暖かいですから、ポカポカ陽気なので、ちょっとね散歩しようかなということで、先日ですね、林道の方ですね。
原風景が残っているようなところをですね、散歩しておりましたらですね、竹矢風の中に入ってたんですよ。
なんで入っていくねんって感じがしてませんけども、この辺竹の子もしかしたら取れるんちゃうかなみたいな、横島から気持ちがあったんですけども、
そしたらね、クモの巣に引っかかったんですよ。クモの巣やん。この時期ね、繁殖するクモといえばですね、ジョロウグモですよね。
ジョロウグモはね、メスがいたんですよ。うわ、ジョロウグモおるやん、みたいな感じでね。
ジョロウグモね、皆さんご存知ですかね、結構奇抜なカラーリングでね、体色ね、黒と黄色のね、島模様も虎模様ですよ。
モザイク状にね、黄色のね、小島が入っておりまして、まあまあね、タイガースファンはね、ちょっと反応しちゃうかもしれませんけども、
まあまあ、奇抜ですよね。奇抜だし、ちょっと不気味というかね、ちょっと怖いみたいな代表でね、
大体の人は見かけたら逃げるみたいな感じのね、カラーリングと体色、クモってね、
あまり怖がっている方がね、たくさんいらっしゃるかなっていうね、生き物だと思うんですけども、
お腹がすごく膨らんでね、これから産卵時期かっていう感じでね、お腹のところにもね、赤いね、半模様がありますから、
まあまあ奇抜やみたいなね、なかなか好きになれないっていう方もいらっしゃると思うんですけど、
あのね、奇抜なカラーリング、体色、これ何の意味があるのかなみたいなね、そういったこと、気になったことありません?
研究による餌の誘引効果の発見
今日のお話はですね、そのジョロウグモの奇抜な色と模様についてね、
何か意味があるんじゃないかっていうね、調べた研究結果がありますので、それをちょっと皆さんにお話したいなと思います。
研究対象のジョロウグモはですね、オオジョロウグモと言います。
日本ではですね、アマミ諸島の南に分布しておりまして、南方系の熱帯地域に主に生息するジョロウグモなんですけども、
非常にですね、ジョロウグモはめちゃくちゃ巣がでかいんですよね。
この奇抜な色と黄色と黒の模様には、どんな働きがあるのかなということで、
ベルボルン大学のペン博士がですね、気になったと。どういう意味合いがあるのかなというこのカラーリングね。
一説というかね、諸説ありまして、オオジョロウグモの体の色はカモフラージュとか、渓谷を表す色とか、
餌をおびき寄せるとか、いろんな説があるんですけども、実際のところどうなのかということを調べたということなんですね。
どういう実験をしたかというとですね、模型を作りました、オオジョロウグモの。
ジョロウグモのように黒地に黄色の島模様、黄色のモザイク模様でペイントした、本当にオオジョロウグモ、ジョロウグモに似せた模型と、
黒地に青色のモザイク、青色の島模様をペイントした模型、黒地にですね、一箇所だけ、頭付近、口付近にボンと黄色の半模様をボンと一箇所だけつけた、この3つのね、模型を使って、
大きな巣の中に本物のオオジョロウグモをどけて、その模型をですね、3種類の模型を設置したということなんですね。
普通にもうスタンダード、黒地に黄色の島模様、モザイク状、黒地に青色のモザイク、黒地に一箇所だけ黄色いポンとね、反転がある3種類の模型を、実際の巣にオオジョロウグモをのけて設置したということなんですね。
そこにやってくる生物の様子を調べたところですね、どういうことかと、どういう結果になったかというとですね、一の模型、スタンダードモデルですね、黒地に黄色のモザイク状の模型にたくさんエサが引き寄せられた。
主にエサはですね、ハチやチョウのエサたちが釣られて、黒地に黄色のスタンダードモデルのところにですね、おびき寄せられたということなんですね。
その他のね、黒地に青色のモザイク状のやつとか、黒地に一箇所だけ黄色のやつっていうのはですね、全然引き寄せられなかったということなんですね。
なので、ジョロウグモの奇抜なカラーリング、黒地に黄色のモザイク模様っていうのはですね、エサをおびき寄せるのに最も適したカラーリングだったということなんですね。
なんでこれね、黒地に黄色にするとですね、おびき寄せられたのかということですけども、黄色はですね、花の花粉の色であってですね、チョウやハチは花だと認識して近づくのかもしれないっていうですね、結果を出しております。
考察をしておりますということでね。
だいたいその花のね、花粉っていうのは黄色してますから、あの黄色のカラーリングがですね、あ、花あるやん、ちょっと蜜吸いに行こうとかね。
そういったことの誘い出しに、あの奇抜なカラーリングになっていると。
で、おびき寄せてハチに引っかかって捕食されるということみたいですね。
奇抜なカラーリングの意味合い
なので、青色とか黒地に青色のモザイクとか、黒地に一点だけ黄色だとあまり誘引されなかったので、やはりあのモザイク上で黄色というのがいいのかなということを結果として出されているんですけども、
これもなぜモザイク上なのかっていうのが島模様なのかっていうところは、まだもうちょっと考察が必要で、なぜこのモザイク上になっているのかっていうのは、さらにもっと研究が必要っていうね、結果が出ておるんですけども、
まだ黄色にするとね、やっぱり花粉の色と一緒だから引き寄せられるということなんですね。
まあね、なんでこんな形してるんやろうとかね、なんでこんな色模様してるのかっていうのがですね、
ジョロウグモ以外にも当てはまると思うんですけども、進化の結果ですね、これが最適で生殖活動であったりとか、こういった餌をおびき寄せたりとか、何かしら意味を持ってるんですよね。
なんでそれ不便じゃないのって呼ばれるやつとか、目立ちすぎじゃないのその色とかっていうのも、やはり何かしらの意味があって、生存戦略上そうしないと有利じゃないみたいなね、っていうのがありますからね。
そういうことを考えるとですね、周りのいる生き物と違ったふうに見えてくるのかなという感じですから、そういった視点を持つってことはですね、科学的に見てね、非常に面白くなりますからですね、
ぜひそういった視点を持って周りの生き物を見ていただけると、ちょっとは人生面白くなるかなというふうに思いますので、
ぜひ皆さんそんな感じでですね、ちょっと身の回りのものね、なんでこんなことしてるんやろうってね、そういった小さな疑問から始まりますからね、
ぜひそういった視点を持つことを推奨いたしますので、ぜひそういう風に見てみてくださいということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それでは皆さん、さようなら。バイバイ。