カチャカについて
こんにちは、リスナーの皆さん。知財図鑑ポッドキャストにようこそ。ホストの地図です。
今日は、知財ハンターの新井さんをゲストに迎え、新しい技術について語っていきましょう。
ありがとうございます、地図さん。
今日のテーマは、動く収納家具、カチャカ、という技術です。
まずは新井さん、カチャカについて教えてもらえますか。
カチャカは、自動運転技術を使ったロボット家具です。
音声指示によって、専用の棚を移動させることができるんです。
例えば、料理中に食器を運んだり、会議中に必要な資料を取ってきたりできます。
すごいですね。
さらに、個々の利用者のニーズに合わせてプログラミングを変更したり、外部サービスと連携することもできます。
なるほど、柔軟にいろんなケースに対応できそうですね。
ちなみに、なぜこのような技術が生まれたんですか。
もともとは、全自動を片付けロボットシステムとして開発されていました。
人が忙しいときに、物を片付けられないという問題から、いつでもそばに来て手助けしてくれる、アシスタントのような存在があればという発想から生まれました。
なるほど。では、実現できる技術的なポイントは何ですか。
カチャカの技術ポイント
大きく4つあります。
1つ目は、3種類のセンサー情報を統合したナビゲーション技術です。
障害物を避けながら移動できます。
すごいですね。ちなみに、なぜ3つのセンサーが必要なのですか。
FSS、ライダー、TOFというセンサーを使っています。
これらのセンサーは、それぞれ周囲の空間を異なる方法で認識しています。
それらのデータを組み合わせることで、より正確な移動が可能になるんですよ。
なるほど、他の技術ポイントも教えてください。
2つ目は、独自のグラフィックス。
グラフィックスは、グラフィックスベースのSRAM技術で、環境が変わっても自己位置を正確に把握できます。
SRAM技術って何ですか。
SRAMは、自分の位置の特定とマップ作成を同時に行う技術です。
ライダーによる天群情報と、カメラによるRGB情報を組み合わせて実現しています。
その技術がなければ、カチャカは部屋の中で迷ってしまうのでしょうか。
そうですね。
そうですね。
これにより、常に自分の位置を知り、目的地に正確に移動できるのです。
他には、どんな工夫があるんですか。
3つ目は、計算不可への工夫です。
タスク処理を効率的に分けることで、スムーズな動作を実現しています。
継続的に行う自己位置の推定をフロントエンドで行い、
自己位置を見失った際の推定のやり直しなどの複雑な計算をバックエンドで行います。
これにより、常にスムーズに動作できるようになって、
それはスマートですね。
最後の技術ポイントについてもお願いします。
そして4つ目は、雑音に負けない音声認識技術です。
カチャカは、ニューラルネットワークを使って音声認識を行っているんです。
自分自身のモーターの音や、センサー類の雑音もあらかじめ学習しており、
これを取り除くことで、遠くからの指示も正確に聞き取れます。
すごい技術の結集ですね。
カチャカの応用可能性
はい。
この企業は、人工知能で有名なプリファードネットワークスが設立した会社です。
そうなんですね。今後の進化も楽しみです。
ちなみに、どんな産業に応用できるか気になります。
そうですね。スマートフォンのライフログと連動し、
生活スタイルに合わせて飲料やサプリメントを持ってくるスマート収納ロボなども考えられます。
なるほど、確かに便利そうです。その他に、たとえば医療なんかはどうでしょうか?
手術現場では、執刀医の指示に応じて医療機器を持ち運ぶ、
自立移動式のスマートトレイなんかも活用できそうですね。
幅広い可能性を感じますね。新井さん、面白い話をありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
それでは、今日はこれでお別れです。
また次回の、知財図鑑です。
知財図鑑ポッドキャストでお会いしましょう。