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2024-06-06 08:42

#6 ウェブアクセシビリティが今注目を集める理由

「チャコウェブラジオ」は株式会社Cyber Catsが運営するチャコウェブのスタッフが、ウェブアクセシビリティやSNS運用など、ウェブに関するテーマについて楽しくお話しするポッドキャストです。

6回目では、なぜウェブアクセシビリティが注目されてきたのかについて語っています。

2023年4月1日に施行された障害者差別解消法の改正/改正により、事業者にも合理的配慮の提供が義務化された/「合理的配慮の提供」と「環境の整備」とは?/ウェブアクセシビリティは「環境の整備」に該当/

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やまぐちみあ(ウェブアクセシビリティマネージャー)

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社内で定期的に開催している勉強会では、制作メンバーとウェブアクセシビリティ関連の知識を共有したり、意見交換を積極的に行っています。

お客様のホームページ制作にあたっては、ディレクター、デザイナーとの打ち合わせ時にウェブアクセシビリティの観点からデザインや仕様の決定に携わっています。

また、ウェブアクセシビリティに関するブログ記事の更新も担当しています。

よこやまゆみこ(ウェブマーケティングマネージャー)

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ブログを9年間運用してきた経験から実践的なアドバイスを得意とし、コンテンツ発信を活用して企業の価値を高めるサポートをしています。

400件を超える中小企業のホームページ制作に関わり、SEO、コンテンツマーケティング、ライティングの知識を使ったコンテンツ制作で利益につなげる制作ディレクションと利益獲得のアドバイスをしてきました。

ウェブの情報発信力を存分に活用する考え方を基礎からお伝えし、運用能力を身につけていただくお手伝いをしています。

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ポッドキャストの書き起こし「LISTEN」はこちら

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00:05
ゆみこ:こんにちは。チャコウェブラジオは、株式会社Cyber Catsが運営するチャコウェブのスタッフが、ウェブアクセシビリティやSNS運用など、ウェブに関するテーマについて楽しくお話しするポッドキャストです。
進行を担当するゆみこです。よろしくお願いします。
みあ:みあです。よろしくお願いします。
ゆみこ:本日のテーマは、「ウェブアクセシビリティが今注目を集める理由」です。
みあ:最近は、ウェブアクセシビリティという言葉を聞く機会が増えたように感じています。そして、実際に対応に取り組む企業も増加しています。
どうしてそのようになっているのかをお話ししたいと思います。
ゆみこ:はい。確かに、1、2年前に比べてウェブアクセシビリティが注目を集めているような気がします。
どうして今注目されているのでしょうか?
みあ:大きな理由の一つに、障害者差別解消法の改正があります。
障害者差別解消法という法律は以前からあるのですが、その改正法が今年の4月1日より施行されたんですね。
ゆみこ:なるほど。それで具体的には何が変わったのでしょうか。
みあ:改正前は、合理的配慮の提供が行政機関等では義務、事業者に対しては努力義務となっていました。
それが改正され、事業者に対しても義務化されたんですね。
ゆみこ:その合理的配慮の提供にウェブアクセシビリティが関係あるということですか。
みあ:あ、ウェブアクセシビリティは、合理的配慮の提供ではなく、その前段階である環境の整備に該当します。
ですが、合理的配慮の提供が義務化されたのに伴って注目を集めているというわけです。
ゆみこ:なるほど。合理的配慮の提供の前に、まず環境の整備というのがあって、そこにウェブアクセシビリティが関係してくるんですね。
確かに障害者差別解消法や合理的配慮の提供といった言葉も最近耳にすることが増えたように思います。
みあ:そうですね。私もそう思います。
ゆみこ:ところで、合理的配慮の提供と環境の整備はどのように違うのでしょうか。
みあ:えー、どちらも内閣府のホームページで内容を確認することができます。
03:02
合理的配慮の提供については、行政機関等と事業者がその事務、事業を行うにあたり、
個々の場面で障害者から社会的なバリアを取り除いてほしい旨の意思の表明があった場合、
その実施に伴う負担が過重でないときに社会的なバリアを取り除くため、
必要かつ合理的な配慮を講ずることとされています。
ゆみこ:うーん、少し難しい内容ですね。
みあ:そうですね。えーっと、噛み砕いて説明すると、行政機関や事業者は障害のある方から社会的なバリアを取り除いてほしいという申し出があったとき、
負担が重すぎない場合は合理的な配慮を提供する必要があるということになります。
ゆみこ:あー、なるほど。申し出があったら何かしらの対応をしてくださいということですね。合理的な配慮の提供で具体例はありますか?
みあ:例えば、役所の窓口で手続きをする際、聴覚障害のある方などから筆談の申し出があった場合、筆談で対応する必要があるといった感じですね。
お金や時間がかかりすぎるなど、行政機関や事業者にとって負担が重い場合には、合理的な配慮の範囲から外れるので提供の義務はないと考えられます。
ゆみこ:あくまで、負担が重すぎない場合に対応する必要があるよということですね。
みあ:はい、そうです。一方、環境の整備は、不特定多数を対象として行われる事前的改善措置のことを指します。
合理的配慮の提供を的確に行うために必要とされていることから、合理的配慮の提供の前段階として考えられます。
これは、行政機関、事業者どちらに対しても努力義務とされています。
ゆみこ:不特定多数を対象としているところや、努力義務である点が、合理的配慮の提供とは異なるんですね。
みあ:はい、そうです。環境の整備に含まれるウェブアクセシビリティの向上に関しても、努力義務であると考えられます。
ゆみこ:そうなんですね。ウェブアクセシビリティの他に、環境の整備の具体的な例はありますか?
みあ:分かりやすいのは、施設のバリアフリー化ですね。
車椅子の方や歩行に困難が伴う方を想定してスロープや手すりをつけることや、視覚障害の方を想定して点字ブロックをつけることなどは、不特定多数に対する事前の改善措置と言えますね。
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他にも、筆談に対応できるように社員研修を行うことなども挙げられます。
ゆみこ:うーん、環境の整備には、施設の整備といったハード面だけではなくて、研修といったソフト面も含まれるんですね。
みあ:はい、そうなんです。
ゆみこ:なるほど。今までのお話をまとめると、障害者差別解消法の改正によって、合理的配慮の提供が事業者にも義務化されました。
それに伴って、環境の整備も求められるようになったので、環境の整備にあたるウェブアクセシビリティも注目されているということなんですね。
そして、合理的配慮の提供は、それぞれの場面で個別に行われる対応のことで、環境の整備は不特定多数を対象に行われる事前の改善措置ということですね。
みあ:はい、その通りです。
ゆみこ:うーん、なるほど。どうして今、ウェブアクセシビリティが注目を集めているのかが、よく分かりました。
みあ:それは良かったです。現在、ウェブアクセシビリティは努力義務となっていますが、取り組むことで得られるメリットがたくさんあります。
そちらに関しては、第3回で詳しくお話ししていますので、興味のある方はそちらもお聞きいただけると嬉しいです。
ゆみこ:はい、本日のテーマは、「ウェブアクセシビリティが今注目を集める理由」でした。
お聞きいただきありがとうございました。
感想をいただけるととっても嬉しいです。
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次回もお楽しみに。
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