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2024-06-13 10:19

#7 ウェブアクセシビリティと動くコンテンツの関係:前編

スライドショーのような動くコンテンツは、ウェブアクセシビリティに対応する時に使ってはいけないの?

こんな疑問について、丁寧に語っています。

動くコンテンツはユーザーが自分で動作を調節できることが重要です。

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サマリー

ウェブアクセシビリティと動くコンテンツの関係について、動くコンテンツのタイミングをユーザーが調節できるようにすることが重要であると話されています。動きが気になりすぎる人や文字を読むのがゆっくりな人にとっても使いやすいように配慮することが大切だとされています。

ウェブアクセシビリティと動くコンテンツの関係:前編
ゆみこ:こんにちは。チャコウェブラジオは、株式会社Cyber Catsが運営するチャコウェブのスタッフが、
ウェブアクセシビリティやSNS運用など、ウェブに関するテーマについて楽しくお話しするポッドキャストです。
進行を担当するゆみこです。よろしくお願いします。
みあ:みあです。よろしくお願いします。
ゆみこ:本日のテーマは、「ウェブアクセシビリティと動くコンテンツの関係 前編」です。
みあ:「第4回 最初にチェックすべき4つのポイント」でもお話ししたのですが、
動くコンテンツのタイミングをユーザーが調節できるようにするというのは、ウェブアクセシビリティにおいてとても重要なことです。
ゆみこ:スライドショーのような動くコンテンツは、ユーザーの注意を散漫にさせたり、
読んでいる文章が途中で切り替わってしまったりといった不便が発生することが考えられるんですよね。
ですので、ユーザーがタイミングを調節できる機能をつけたり、
場合によっては動かさないようにする方が良いといったお話だったと思います。
みあ:はい、その通りです。
こうやって聞くと、ウェブアクセシビリティを確保するためには、
アニメーションなどの動きを使用しない方が良いと思われるかもしれません。
しかし、ウェブアクセシビリティに配慮しながら、サイトに動きをつけることもできるんです。
ゆみこ:そうなんですね。動きはなるべくない方が良いと思っていました。
みあ:ここはとても重要な部分なので、今回と次回の2回に分けてお話ししていきたいと思います。
まず今回は、どうして動くコンテンツに気を配る必要があるのかをお話しします。
次回は、どういったところに配慮する必要があるのか、
どのような条件ならアニメーションなどを使用できるのかについてお話ししたいと思います。
ゆみこ:はい、よろしくお願いします。
みあ:はい、早速ですが、現在はコーポレートサイトやショッピングサイトなど、様々なサイトがありますよね。
その中にはスライドショーやアニメーションなど、動きのあるサイトが多くあると思います。
ゆみこ:そうですね。何かしら動きのあるサイトを目にする機会は多いです。
みあ:❝こんなサイトにこんな動きが使われている❞という例として、何か思いつくものはありますか?
ゆみこ:うーん、そうですね。例えば、オンラインショップでしょうか。
開催中のキャンペーンやセールなどのバナーがトップページにあって、
一定時間で自動的に入れ替わるスライドショー形式になっているのをよく見ますよね。
みあ:はい、そういった形は非常によく目にしますね。
ゆみこ:はい。他にも、スクロールに合わせてコンテンツがフェードインするものもよく見ませんか?
みあ:あ、はい。そういったものも色々なサイトで使われていますね。
ゆみこ:そうですよね。動きのあるサイトというのは目を引きますし、
アニメーションがとても上手く使われていると、そのサイトや会社、ブランドの世界観がより伝わると思います。
みあ:そうですね。
かわいらしいサイトだと優しい感じのフェードインが使われていたり、
かっこいい感じのサイトだとスクロールに合わせて横から写真がシュッと出てくるようなものもありますよね。
ゆみこ:ありますね。
他にも、ウェブでは様々な動きが使われていると思います。
動きが気になる人への配慮
そう考えると、ウェブにおいてアニメーションなどの動きというのは非常に重要な要素の一つですよね。
みあ:はい、私もそう思います。
ですので、まずお伝えしたいのはウェブアクセシビリティについて考える上でこういった動きすべてが悪いわけではないということです。
ゆみこ:アニメーションが全て使えないというわけではないんですね。
みあ:はい、そうです。
ただ、アニメーションなどの動きとウェブアクセシビリティを両立させる場合、
しっかり考えて仕様を決めていかないと、人によっては使いにくいサイトになってしまうので、注意が必要なんですね。
ゆみこ:どういう人にとって使いにくくなってしまうんでしょうか?
みあ:えー、まず動きが気になりすぎてしまう人です。
ゆみこ:気になりすぎてしまうですか?
みあ:そうです。人によってはアニメーションなどの動きで気が散ってしまい、他の内容に集中できない場合があるのです。
ゆみこ:なるほど。確かに人によって注意の程度が違うというのはわかります。
少し話が逸れるんですが、カフェとかファミレスで勉強や仕事ができる人もいれば、
誰もいない静かな部屋じゃないと集中できない人もいますよね。
みあ:そうですね。少しの音でも気になるという人がいるように、少しの動きでも気になるという人がいるんですね。
ですから、そういった人にとってはスライドショーなどの動きを自由に制御できるような停止ボタンや再生ボタンがあったほうが良いとされています。
ゆみこ:なるほど。動きが気にならない人はそのままで、気になる人は動きを止められるようにするということですね。
みあ:あ、はい。その通りです。
文字を読むのがゆっくりな人への配慮
みあ:次に、文字や文章を読むのがゆっくりな人です。
これまで文章を読んでいる途中に、バナー画像や文字が変わってしまったという経験はありませんか?
ゆみこ:あります。読んでいる途中で変わってしまうと、ああ、まだ読んでないのにと焦ってしまうんですよね。
みあ:そうですよね。文字を読むスピードにも個人差がありますから、そういった点でも動きのタイミングを調節できるというのは重要な配慮となるんです。
ゆみこ:なるほど。確かに、読み終わるまで一時停止できたら便利ですね。
聞いていて一つ思ったことがあるのですが、良いでしょうか。
みあ:はい、何でしょうか。
ゆみこ:ウェブアクセシビリティは、障害者や高齢者に必要なものというふうに考えられがちだと思うんですが、
こうやって考えてみると、あくまでも個人差に配慮しているだけのような気がしてきました。
この障害だからタイミング調節機能が必要というより、人によって動きが気になったり、文章を読むのがゆっくりだったりするから、そういう人にとっても使いやすいようにしておこうという感じで、個人差に配慮しているような印象を受けました。
みあ:あ、そうなんですよね。個人的にそれはとっても大切な考え方だと思っています。
本日のお話も、動きで気が散りやすいというと発達障害のある人、文字を読むのがゆっくりな人というと学習障害や視覚障害のある人といった考え方をされることがあると思います。
ですが、この障害にはこの対策が必要と決めなくても、個人差があって苦手な人もいるから、そういう人も使いやすいように配慮したら、より使いやすくなるという考え方の方が柔軟に対応できるのかなと私は考えています。
ゆみこ:うん、なるほど。確かに個人差は障害者とか高齢者など関係なく誰にでもありますもんね。
みあ:そうですね。ただ、前提知識として、どのような障害のある人はどんなことが苦手なのか、どういった対策を講じれば苦手なことでもやりやすくなるのか、といったことを知っておくのは非常に重要だと思っています。
ゆみこ:そうですね。まず、障害の特性としてどのような困りごとに遭遇することが多いのかを知っておくのは、対策を考える上で大切ですよね。
みあ:はい、そう思います。次回は、WCAGのガイドラインを参照しながら、アニメーションや動きを使用するときはどんなことに注意する必要があるのかをご紹介したいと思います。
ゆみこ:はい、ぜひよろしくお願いします。本日のテーマは、「ウェブアクセシビリティと動くコンテンツの関係 前編」でした。お聞きいただきありがとうございました。感想をいただけるととっても嬉しいです。
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