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こんにちは、英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、その魅力を語る番組です。
おすすめのドラマや映画の紹介、見た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。
7月は、ダウントン・アビーの世界を深掘りしています。
前回の放送で、ドラマに登場していた屋敷のロケ地となった3つのカントリーハウスをご紹介しました。
今日は、そこでご紹介しなかったもう一つの素敵なロケ地、アニック城についてです。
どうして別の回にしたかというと、話し出すときっと長くなるとわかっていたからです。
アニック城が初めて登場したのは、シーズン5の第9話。
ローズが結婚したアティカスのご両親、シンダビウス祭からロバートたちはブランカスター城に招待されるんです。
ブランカスター城はシンダビウス祭が借りているお屋敷という設定でした。
ブランカスター城では、この後期待される大きな出会いがあった場所でもあります。
メアリーは後に結婚するヘンリーと、そしてイーディスもバーティーと知り合います。
さらに、ローズや離婚したローズのご両親のことを認めていなかったシンダビー卿が、
自分のことをよく思っていない執事のヘマに巻き込まれて、失態をさらけ出す出来事も起こります。
そこを賢くスマートに救ったローズに、もうシンダビー卿は頭が上がらなくなります。
2人はここでお互いを認め合います。
相手を受け入れて認め合う、そんな出来事は、この同じ場所でもう一つ起こるんです。
それはファイナルシーズンでのこと。
子供のローズマリーの件を、イーディスはバーティーのお母さんに正直に打ち上げたんですね。
そして晴れて、2人の婚約が発表されます。
このように、ドラマの重要な舞台になったブランカスター城は、
ロゲッジ・アニック城のあるイギリスのノーサンバーランド州にあるという設定でした。
ノーサンバーランドは、イングランドとスコットランドのごとい近くにあって、昔から争いの絶えなかった場所です。
アニック城は、スコットランドからの侵入を防ぐ、防御のための強固なお城というのが出発点なんですね。
なので、この場所では多くの血が流れる激しい戦いがあった場所でもあります。
だから、外観はハイクレア城のように豊かな貴族の邸宅というよりは、
甲冑を身にまとった中世の騎士が歩くのが似合うようなお城です。
アニック城には約1000年という長い歴史があって、現在もノーサンバーランド公爵のプライベートな空間でもあります。
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私は去年、念願叶ってアニック城に行くことができました。
大きくて壮大で豪華な邸宅を満喫してきたんです。
いかめしい外観と違って、建物の中は鮮やかな壁紙や豪華な彫刻品、貴重な芸術品に囲まれた空間でした。
そんな場所なんですが、ドラマでも登場していたライブラリーには、ご家族の写真がたくさん飾られていて、
アルコールのボトルが置かれていたり、くすろぐためのクッションがさりげなく置いてあって、
ここで本当に公爵一家は過ごしているんだなって感じました。
監視員兼開設者の方から、来月には公爵一家はこちらに戻られるので、数ヶ月休館になりますよって教えてもらいました。
ハイクレア城も同じですが、日本のお城のように私たちは歴史的建造物を自由に見学できます。
でも同時にお城と違って、カントリーハウスは今も代々家族が継承して住んでいる場所でもあるんです。
これがカントリーハウスの魅力でもあるんですよね。
アニック城を現在のパーシー家が購入したのは1309年のことです。
それから700年以上、お城とパーシー家の歴史がつながっています。
ドラマの中ではロバートたちは車でまず橋を渡って、左手にブランカスター城を見るようにしてお屋敷に向かいます。
この時通る橋がライオンブリッジという名前です。
アニック城の島主のパーシー家のシンボルはライオン。
この橋にもライオンの像が載っていて、ドラマの中でもちらっと映っています。
パーシー家はかつてロンドンにも巨大なタウンハウスを持っていて、その建物の上にもライオンの像が載っていたそうです。
建物は取り壊されましたが、ライオン像は別のお屋敷であるザイオンハウスに今も残されています。
さらにこのアニック城はハリーポッターのロテ地としてもすごく有名です。
映画の中ではハリーたちがホウキの乗り方を学ぶ授業があったんですが、アニック城で撮影されていたんです。
アニック城のイベントではそのホウキ乗りの授業の体験ができるようになっているんです。
アニック城についてはまだまだ話したいことがいっぱいあるんですが、今日はここまでです。
去年行ったアニック城の訪問記はブログに書いていますので、ぜひ読んでみてくださいね。
ブログの概要欄にリンクを貼っています。
さて、7月はダウントンアビーの世界を深掘りしてきました。
今日はその最後です。
次回は私がこれまで訪問したカントリーハウスについて話したいと思います。
どうぞ聞いてくださいね。