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2024-02-02 11:22

『ウェブ進化論 - 本当の大変化はこれから始まる』ちくま新書(2006)

LISTEN to books #15

Listen to the voice of books.

 

 

この本に言及したPodcastエピソード

 

Amazon

『ウェブ進化論』ちくま新書(2006)

 

Camp@Us presents

サマリー

Web2.0の登場以降、ブログやSNSは人々の情報交換や交流の場となり、ネットコミュニティが大いに盛り上がっています。

Web2.0とネットコミュニティ
LISTEN to books、15個目のエピソードになります。
今日は、梅田望夫さんの『ウェブ進化論 -本当の大変化はこれから始まる』という本、ちくま新書ですね。
18年前の本です。あれから18年経ちました。
このウェブ進化論は、本当にWeb2.0という言葉を結構ポピュラーにした本だと思いますし、
梅田さん自身は、この後何冊も本を出されて、一躍、時の人になったわけですけれども、
ここで私はいろんなことを学ばされました。
それまでちょっと忙しかったんですね。2006年の3月末までは、相当忙しくて、それどころじゃなかったと。
ネットでチャットとかはやってたんですけれども、リアルワールドが忙しすぎて、あんまりネットワールドとちょっと遠ざかってた時期なんですよね。
そんな中で教えてくれたのが、Web2.0という世界、新しい世界が始まったという話ですね。
オープンソースということの革命的な意義、それからGoogleはすごいんだということもこれで知りましたね。
それまでは単なる検索エンジンだと思ってたのが、いやGoogleは革命、Google革命だなこれはと思って、それから私はGoogleユーザーになりました。
あらゆるGoogle、Googleカレンダーもこの時から使い始め、当然Googleマップもそうですし、この後Google Earthも出てくるんですが、Googleユーザーになりましたね。
むしろマイクロソフトとかよりも、もうこれからGoogleでいくぞというぐらいになったのがこれがきっかけですね。
もう一つ知ったのがロングテールです。
このロングテール、Web2.0はロングテールを可能にする。
Amazonはそれまで私ずっと使ってたんですけど、かなり早い時期からAmazonは、この10年ぐらい前から使ってましたけど、研究所を洋書を買うのにAmazonが良かったんですね。
使ってましたけれども、その時にいわゆるネットで買うという、それがロングテールの可能性がある。
Web2.0になって、ますますそれは高まるんだという話。
ロングテール、なるほどなと。これから書店は消えていくなと思った記憶がありますね。
そしてブログです。何よりもブログ。
ここで、はてなブログを知るわけですけれども、私は本当にブログには興味があまりなかったですが、この本を読んでブログを始めたということですね。
それとWikipediaです。
Wikipediaについてもいろんな議論が当時あったんですけども、私はやっぱりこれは知のオープンソースとしては進化すると思ったので、
毎月Wikipediaには300円ぐらいですかね、ちゃんと寄付をしてたりします。
もう一つ、この時、羽生善治さんの時代なんですね。将棋の世界では。
羽生さんとの対談とかも梅田さんはされたわけですけども、今や羽生時代から聡太くんの時代になったわけですね。
AIが格段に進化したわけです。これをやっぱりもたらしたのは将棋のAIですよね。
AIの進化、機械学習の進化というものが大きいわけですけれども、ここでウェブ進化は世代交代によってという章があるんですね。
もうまさに世代交代しないとウェブ進化は起きない。
旧世代はやっぱりある思い込みとかある先入観だけで動くので、ウェブ進化にとってやっぱりそこに乗ってかないというか、それを作ることには繋がらないんですよね。
むしろやっぱり新しい世代の新しい感覚でやっていくことでウェブは進化するっていう、そういう時代に入ったんだ。
ウェブ進化と世代交代なんて言ってるのも、これも示唆的ですよね。
技術ブログとマーケティング
10代、10代の感動が産業秩序を覆す。こんなこと言ってますね。
マイクロソフトとGoogleは根本的に違うんだという話をしてます。
このWeb2.0ですけれども、私はその後ちょっとまたリアルワールドが忙しくなって、
なかなかインターネットの世界は本当に仕事でブログを使うとか仕事でSNSを使うとかいう形で、
実際にWeb2.0に参加するには至ってなかったんですが、ここに来て、今やこの本には出てこないポッドキャストですね。
この本には出てこない、当時もうすでに存在していたポッドキャスト。
これがまさにWeb2.0と結びついたという。
ここですね。これまでポッドキャストってのはやっぱりWeb2.0の世界になってなかったわけです。
ある意味ウェブ1.0の段階でポッドキャストっていうのは20年来たわけですが、
これが今まさにWeb2.0の波がようやく音声配信の世界にもやってきたと。
ということで音声による言葉の発信と、そしてブログ、文字による言葉の発信と、
この2つが融合してきたというのが、この18年目にしてそういったことが起きてきたと。
つまり今求められているのは新ウェブ進化論。シン・ウェブ進化論。
AIの進化とウェブの新展開
これ私書こうかな。書かない。もう今や書く時代じゃないですね。語る時代ですね。書くのはAIがやると。
だからこの時との大きな変化はやっぱりAIの進化ですね。
生成AIですね。機械学習の進化っていうのがやっぱり梅田さんもこの時にはまだ想定していないあるいは書いていないわけですが、
つまりWeb2.0にAIの進化が加わった。ここで梅田さん面白いこと言ってるんですけど、
Web2.0っては神経系だって言い方するんですよね。神経系だと。
これはもう人をインターネットでつなぐ神経系だって言い方するんですけれども、
まさにその神経系なんですね。AIも機械学習も神経系の進化なんです。
しかもそれはコンピューター上での神経系の進化なんですね。AIはAIで。
なのでそのAIの神経系の進化とWeb2.0が結びついた。そんな理解を私はしています。
今、Web3.0って言われてるんですけども、これはまだちょっと未成熟な概念だなと私自身は思っていて、
むしろこれまでのWeb2.0に載ってきたコンテンツ、文字と映像、写真などですね。
そこに実は音声、そしてその単なる音声ではなくて、音声はこれまでもコンテンツとしてはあったわけですが、
その音声が可視化される、文字化される、人がキーボードを打って文字を書くのではなく、
AIが文字を書く時代に入ったっていう。これが実はウェブ進化、現段階でのウェブ進化に大きな変化をもたらしている、
大きな革命をもたらしつつあるっていうふうに私自身は捉えていて、そういう意味ではWeb2.0プラス生成AI、
プラス音声配信、ポッドキャスト、これがまさにウェブ進化論。これはまだ去年始まったばかりですね。
去年、2023年に始まったばかり。ですからこれからの10年、15年っていうのはこの進化が進んでいくわけです。
間違いなく必然的に。ということで、本当の大変化はこれから始まる。ウェブ進化論、セカンドステージですね、
が始まったというふうに思っています。シン・ウェブ進化論。本で書かずに、
ポッドキャスト音声入力で語り、それをAIに文字起こしをしてもらって、そして電子書籍で出版すると。
これいいんじゃないでしょうかね。それがロングテールで生き残るかどうかはわかりませんが、
ネット上に置いとけばもしかしたらロングテールになるかもしれない。1円が1億人集まれば10億円になる。
あ、違う。1円が1億人集まれば1億円になるというね。10円、50円が500人集まればいくらになるんだ。
25万くらいになるのかな。計算できないけど。ちょっと最後変な話になってきましたが、
改めてね、この時の2004,5,6年あたりですよね。ブログが始まってWeb2.0ということが言われるようになった。
そのベースの上に今何が起きようとしているのか。18年の時を経て、あるいは20年ですね。
20年の時を経て。前回が2004年前後だったので。本が出たのが2006年ですので。
20年の時を経て、今何が起きようとしているのか。新しいウェブ進化の時代が再び始まったというのが私の率直な実感ですね。
20年ぶりのワクワク感を感じているということを別の番組で話をさせていただいたんですが、その本質がだんだん見えてきたなという気がしているので、
梅田さんは私の3つぐらい上なんですけどね。今頃ワンちゃんとアメリカでのんびり暮らしているのかもしれませんが。
私も今北海道札幌でワンちゃんとのんびり暮らしてますけれども、カツカツなので、ぜひロングテールの恩恵に与りたいなと思っていたりします。ではまた。
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