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2024-11-17 17:06

理想の上司がアフリカに#20

30代男性B型は「バッタを倒しにアフリカへ」に理想の上司を見出す

サマリー

このエピソードでは、モーリタニア国立サバクトビバッタ防除センターの所長であるババ所長が理想の上司として紹介され、彼の支援がバッタ研究者に与えた影響について話されます。著者の視点を通じて、ババ所長が直面する文化の違いや課題への配慮とケアが強調されます。また、ババ所長の人間的魅力や甲太郎さんとの関係性が深く掘り下げられます。異文化における理想的な上司の姿が描かれ、後輩指導のヒントも提供されます。

理想の上司、ババ所長の紹介
理想の上司ランキングってあるじゃないですか。 うっちゃんと三戸ちゃん子と三浦アナがだいたい1位で、
室津よしとかね、大泉洋、天美、ゆきあたりは上位に名を連ねているアレですね。 アニメキャラクター部門だといつもフリーザが1位なんですけど、ちょっと調べたところ危険な現場に自ら望んでいるとか、
部下に対してもさんづけとか敬語を使っていて、丁寧だっていうのが選ばれている理由らしいんですけど、
さすがに都合よく解釈しすぎだろうと、そこはね。 殺しますよとか言ってる人を上司に据えるなよって、まぁ個人的にはそう思うんですけど、
そんな理想の上司ランキングで、 もしも先行されていたとしたら、
うっちゃんにもうダブルスコアの大差をつけて圧倒的1位を獲得するであろう人をね、 今回見つけまして、
この人物を周知することによって、 僕らが普段抱えている一度は抱いたことのある疑問であるね、
理想の上司とは一体どんな人物なのかとか、 上司としての振る舞いは何が理想的なのかっていう、
そういう普遍的な疑問に対しての明確なゴールを示すことができるので、 これからの暮らしに実際に役立つこと間違いなしな、
そんな話を今日はしたいと思うんですけど、 でそのね、
全人類が理想の上司として目指すべき人物、 それはババ所長ですね。
ババ所長、ババ所長です。 ねぇ、
バッタ研究の支援エピソード
誰ですか? ババ所長なんですよ。 これがもう理想の上司って言ったらもうババ所長一択ですね。
モーリタニア国立サバクトビバッタ防状センター所長のババ所長です。 この方はですね、モーリタニアという国で、バッタによる荒害、
荒害を未然に防いだり、 実際にバッタによる被害が起きてしまった時に対処したりとか、
そういうことをするモーリタニア国立サバクトビバッタ防状センターの方なんですよ。 この方はですね、ある日本人がモーリタニアにバッタの研究をしに来たんですけど、
その人を手厚く支援し続けて、いろいろなこう障害とか不安とか困ったこととかそういうところがある中で、
ババ所長の支援をこの日本人が受け続けたことによって、 最終的に
サバクトビバッタの繁殖行動の解明に大きく寄与したっていう、 そういう人物なんですよ。
皆さんはね、バッタを倒しにアフリカへっていう本をご存知でしょうか。 25万部を超える大ベストセラーで、
今年の4月に続編であるバッタを倒すぜアフリカへが出版されたんですけど、 この本のあらすじはバッタ研究者が実際にモーリタニアで、
人生を賭してバッタを追いかけ続けたっていう、そんな本なんですけど、 25万部も売れたのに、
内容はバッタを追っかけたよーだけなんですよ。 それだけなのに新書大賞をはじめとしたね、多くの賞を受賞したとてつもなくすごい本で、
このとてつもなくすごい本の中に、実際にババ所長が登場するわけです。 先にこのバッタを倒しにアフリカへのなんとなくのイメージを掴んでもらうために、
得意なエピソードをいくつか紹介するんですけども、 例えば現地の人とモーリタニアの人と交渉するために、
著者が大量のヤギを購入してね、一人一人一頭ずつ配って交渉を成功させたりだとか、 バッタの研究をしたいんですけど、
天候とかそういうものによって全然こうバッタの数自体が減っちゃってて、 研究が進まないぞってなってたところで、現地の子供たちにバッタを捕まえてきてくれと、
このいくらで買い取るから近くでバッタを見つけたら取ってきてくれってお願いしたところ、 両拳にいっぱいのバッタを握りしめて、
頼んだ子供たちの10倍以上の大勢の子供が、 まるでボートのように押し寄せてきてしまったりだとか、
地形の悪いサハラ砂漠で車がはまらないように少しタイヤの空気を抜いて、
パンクのリスクとスタックのリスクを両天秤にかけながら、 広い砂漠をね進んでいったりみたいな、
そういうなんか、 およそ現地でしか体験しえない、そういう珍しくて面白いことが、
もうページをめくるたびにどんどんどんどん語られ続けるんですよね。 しかもこのバッタを倒しにアフリカへっていう本は、
そういう現地のびっくり面白エピソードだけじゃなくて、 実際にね研究しているわけで、このバッタの驚くべき繁殖行動として、
集団別居について語られたりだとか、 学者っていう職業の資金調達とか、
論文の作成過程とか、もう学者人生そのものをすべて写し見のように記した本なんですよね。
文化の違いとババ所長の配慮
でまぁこれだけ話すとちょっと重めなというか、 読むのが大変そうな本だなーってそう思うのかもしれないんですけど、
そんなことはなくて、 表紙がねバッタのコスプレをした著者である前のウルド甲太郎さんで、
ニヤニヤしながら読んでいたらあっという間に終わってしまう、 そんなキャッチーさを合わせ持っている、
さすがベストセラーな読み応えのある本なわけです。 でこの本を通読すると、やっぱ目立つのは著者である前のウルド甲太郎さんと、
あとキャラの濃いドライバーであるTジャニーさんっていう人が、 だいたいスポットが当たるんですが、
ちょっと読み返してて、これもババ署長の物語なんじゃないかっていうことに気がついたんですよ。
様々な濃いエピソードが溢れる中で、ババ署長が理想の上司として絶対的に君臨している、
その安定感こそこの本の面白さなんじゃないかなって気がついたんですよね。 というわけでこのババ署長エピソード、
皆さんが今気になって仕方がないババ署長エピソードをお話ししたいんですけど、 著者である前のウルド甲太郎さんは、白志豪を取得した後一大決心して、
大自然で実際にね、生息しているバッタの研究のために、 毛利谷へ一人で立つわけですよ。
不安と期待が入り混じっている中で、1日以上かけて毛利谷に降り立ったと。 そこでまぁ一番最初に迎え入れてくれたのがババ署長です。
大柄で恩和そうなババ署長に迎え入れられて、甲太郎さんはそのね、 はるばる日本から来た決意と意気込みを話すんですよね。
研究室でのバッタの生態と野生のバッタの生態は大きく違うため、 誰か一人が人生を捧げてフィールドワークに打ち込まないと、研究はいつまで去っても進展しないと。
だから私がその一人になりますって、声高々にババ署長に向かって宣言するんですよ。 どうですかね皆さん、この前のウルド甲太郎さんの上司だとしたら、
なんと声をかけるでしょうか。 ねぇ遠い国、日本からわざわざ来てくれて、
なんて声をかけようかなって考えたら、 慣れない途中で大変だと思うが困ったことがあったら何でも言ってくれとか、まぁ
だいたいその辺が石の山じゃないですか。 まぁこれでもすごい良い言葉だと思うんですけど、
でもねババ署長は違いますね。 ババ署長はがっちりと両手で握手して、
よく言った甲太郎。 甲太郎は若いのに物事が見えているな。
さすが侍の国の研究者だ。お前はモーリタニアン侍だ。 今日から甲太郎ウルド前野を名乗るが良いって。
名前を授けるっていうね。これすごくないですか。 名前を授けるって。これ思いつかないですよ。
モーリタニアン侍だって言い切るのもすごいし、 その後名前を授けちゃうんですよね。ウルドっていう。
このウルドっていう名前はモーリタニアで最も敬意を払われるミドルネームで、 〇〇の子孫っていう意味らしいんですね。
なんか今は法律が変わってウルドっていうのを名乗ることはないらしいんですが、 まぁ当時はね
ミドルネームとして好まれて使われてたウルドで、 だからこれ以降著者は前野ウルド甲太郎を名乗って生きていくんですよね。
論文の名前とかもそういうのも全部前野ウルド甲太郎として生きていくんですよ。 やっぱこう名前を授けられるってこれは嬉しいですよね。
この名前を授けるっていう技を、皆さんもね、もし不安を抱えている後輩なんかがいたら その人の得意なことを見つけてね。
例えばプレゼンが上手かったらマスターオブプレゼンテーションを名乗るが良いって、 そう言えるわけですよ。
これ言われたらもう後輩も嬉しいわけですよね。
そんな手厚い歓迎を受けた甲太郎さんなんですけど、 その後ね、日本から届くはずの郵便物が一向に届かなくて。
で、訪れた郵便局はエアコンの室外機がまさかの客のいる待合室についているっていう。
事務員たちの部屋だけがガンガン冷やされてて、待合室めちゃめちゃ暑いみたいな。 サービス最悪の郵便局だったんですよね。
だから郵便物が届かないことを窓口で問い合わせても、なんか風害っぽくて、お金をくれればどうにかできそうなんですよねって。
のらりくらりと本当に手続きするんだかしないんだかよくわかんない曖昧な態度を取られ続けて。
で、これが外国人相手に適当な理由をつけて、お金をね、多額の請求をするっていう悪質な手口だったわけです。
揉めに揉めてですね、最終的には現地のスタッフの助けで解決はしたんですが、 その後、甲太郎さんも多分これからこの場所でやっていけるんだろうかとかね、
やっぱり文化のギャップみたいなので、不安に思っていたと思うんですよ。 そう思っていたところ、ババ所長はですね、
すまん、甲太郎。 本当に恥ずかしいところを見せてしまった。あんな奴らこの国からいなくなればいいのに。
せっかくアフリカに来てくれたのに不愉快な思いをさせてしまい申し訳ない。 今度何かあったらすぐに私に知らせてくれ。二度とこんな思いはさせないからなって、力強く言ってくれるんですよ。
ここでもきちんとケア。 これ以降、荷物の宛先にね、ウルトを入れたりとか、実際の受け取り人はスタッフの人にやってもらうとか、
そういう対策を経て無事暮らすことができるようになるんですけど、 このババ所長の立場からしたら、
ババ所長の魅力
甲太郎さんのやっていることって結構迂闊だったわけじゃないですか。 そんな外国人なんでカモにされて当然なわけですし、そういう文化でね、今まで生きてきたババ所長が、
この日本人である甲太郎さんを目の前にして、 すまん甲太郎と、この一言をスッと言えるのはやっぱかっこいいですよね。
それでいて核を落とさないっていうね。 これがババ所長なんです。
僕らも後輩のために頭を下げて、それ自体がカリスマを生むような、やっぱそういう上司でありたいよなと。
もうババ所長から学ぶことはね、こういった感じで無限にあるんですよ。 この調子でも甲太郎さんが困っているときとか、逆に成果を出したとき、
その区切り一つ一つでババ所長は、 「甲太郎は心配するな。」とか、「やったな甲太郎。」と。
コングラチュレーション。 だから言っただろう。最初から私も甲太郎がすごい奴だと分かっていたんだと。 支えに支え続けるんですよね。
理想の上司すぎる。 理想の上司すぎるし、ここまで聞くとババ所長は強端で器の大きい、ダイナミックな方って皆さんそんな印象をお持ちかと思うんですけど。
ババ所長のすごいところは、この強端さの中に繊細な心遣いがあるところで、 ある日ね、ババ所長が甲太郎さんに言うわけです。
日本人は花がなければ生活できないんだろう。 そして研究所の周りにわざわざ植物とか花を育てて、
甲太郎さんが心地よく過ごせるための環境づくりを推進していくんです。 甲太郎さんが実際に研究している場所のセキュリティレベルを上げたりだとか、
そういう環境整備みたいなものにもかなり力を入れてくれて、 甲太郎さんが心地よく生活するために全てに手が回っているんですよ。
甲太郎さんもこれにはメロメロで、文章の節々からババ所長への感謝みたいなのがずっと伝わってくるんですよね。
その後もね、甲太郎さんはババ所長が困ってたバッタのミュージカルみたいなのがあって、
それの資金援助でババ所長が頭を悩ませたところで、自ら手を挙げて私が支援しますと。
受けた恩が返しきれないと言わんばかりにいろいろやって、 文化が違っても理想の上司っていうのは存在してて、
引きつけた人々全員を幸せにするようなそんなカリスマって、やっぱ全世界あるんだなって、この本を読んで思ったんですよね。
だからもし言うじゃないですか、最近の若い人は僕らが若い時と明らかに違って、どう接したらいいかわからない系の永遠のテーマとか、
そういうのを感じている人がいたら、バッタを倒しにアフリカへとバッタを倒すアフリカへを変わって、
ババ所長の記述を特に注意して読めば、絶対その答えが見つかるはずなんで、
後輩指導に悩んでいる方、この本オススメです。 もちろんね他にもね、名物ドライバーであるティジャニさんとか、
後輩指導のヒント
あとやっぱコータローさんの研究成果とか、 ユーモラスな文章とか、もう笑えないページが一つもないぐらい、ずっとこう面白く続くんですよね。
でも後半、学者として生き抜くことの辛さとか、 コータローさん自身も律儀な性格なんで、
印税で稼いだ金を自分のために使ってはいけないじゃないけど、何かこう呪い的な、あのババ所長に恩返しもしなきゃいけないし、
本を買ってくれた皆さんにも恩返しをしなきゃいけないしっていう、その人の良さみたいなのが苦しさを生んで、
それによって苦しめられている、一部苦しめられているような記述とかも、まあそのナチュラルに出てて、
何か見てて、そんな自分のためにもっと使っていいのにとか、何かそういうね感情移入しちゃうような、そういう記述もたくさんあったりとか、
あとやっぱ本人もテーマとして挙げてるんですけど、自身の婚活がうまくいかないのはめちゃくちゃしんどいっていう、
これ何かあの言葉だけで説明するとちょっと俗っぽくて、まあ何か大したことないように思うんですけど、
何かバッタの繁殖行動をずっとね、研究し続けて、で自分も婚活するんだけど全然うまくいかないらしくて、
そこで何かね人生の意味というか、 自分の人間としての価値とか、そういうことをね多分考えちゃってるなとか、
婚活の下りはもうね読むのも辛くなるような感じで、 そんな中でもユーモラスに書こうとしてらっしゃってて、
あのバッタに孤独層と群生層っていうのがあるらしくて、 バッタがひしめき合っているところだとバッタってこう茶色くなっていって、
こう凶暴に僕らがね想像する悪いバッタっていうか、 被害をもたらすようなバッタになっていって、
で、分布が離れていると緑色っぽい、 なんか性格も穏やかなバッタになるらしいんですよ。
そういうことが本の中で語られ続ける中で、 婚活の話になって、バッタには孤独層と群生層がいるが、
今の私は可哀想だって、なんか書くんですけど、 これ多分ユーモアで書いてくれてるんですけど全然笑えなくて、
そのページだけ笑えないんですよね。 全然、あの、全然笑えない。
あまりにもしんどくて。 なんか本読みたいなーって思ってる方は、バッタを倒しにアフリカへぜひ読んでみてください。
そして、 ババ所長の良さにも注目してみてください。
はい、まぁそんな感じでした。少し長くなりましたけど、 ご静聴ありがとうございました。田山でした。
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