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2025-01-13 20:31

#362 SCP-1102-JP - ケツの毛まで毟り取る

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紹介SCP/Tale


タイトル: SCP-1102-JP - ケツの毛まで毟り取る

作者: indonootoko

ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1102-jp

作成年: 2018

ライセンス: CC BY-SA 3.0

SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3

©️SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/

1・5・9・13・17・21・25・29日更新予定

#SCP #SCP財団 #podcast


BGMタイトル: Night Light

作者: Blue Dot Sessions

楽曲リンク: https://freemusicarchive.org/music/Blue_Dot_Sessions/Nursury/Night_Light

ライセンス: CC BY-SA 4.0


【活動まとめ】 https://lit.link/azekura

00:04
アイテム番号 SCP-1102-JP オブジェクトクラス ユークリッド 特別収容プロトコル
SCP-1102-JPは、SITE-41の異常性植物用収容セルに収容されます。
SCP-1102-JPは、SITE-41の異常性植物用収容セルに収容されます。
実験を行う場合は、レベル3以上のセキュリティクリアランスを持つ職員1名以上の承認を得てください。
実験の際、収容セル内へ入室できるのは、Dクラス職員に限られます。
説明
SCP-1102-JPは、複数の特異性を持つサボテンです。
SCP-1102-JPは、英語を用いての成人と同等の会話能力を持ちます。
英語、中国語、アラビア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、日本語、朝鮮語、アフリカンス語、ナバホ語で検証を行ったが、SCP-1102-JPは英語にのみ反応した。
SCP-1102-JPは、砂漠にて遭難している人の元へ移動し、性的な取引を持ちかける習性を持ちます。
移動について、根を自在に動かし、砂に埋まったまま泳ぐように移動する。
SCP-1102-JPは、取引相手、いか、対象に対し、針状の物体を要求します。
SCP-1102-JPとの取引に応じ、針状の物体を支払った場合、SCP-1102-JPは異常性のない石油を出現させます。
この取引で支払われた針状の物体は、SCP-1102-JPによる原理不明の力により、SCP-1102-JPに突き刺さります。
突き刺さった針状の物体は、3時間程度の時間をかけて、徐々にSCP-1102-JPが元来持つ棘と差異のない物体へと変異します。
SCP-1102-JPの主たる異常性は、上期の取引を拒否した場合に発生します。
対象が取引を拒否した場合、全身の発毛部において毛が脱落し、新たに毛の代替として、SCP-1102-JPが持つ棘と同質のものが発生します。
03:07
鼻腔、外耳を含む。耳も鼻もですね。
この棘は約10分ほどで、6センチメートルほどの長さまで急成長します。
このプロセスは、激しい痛みと出血を伴うほか、鼻や耳の毛穴から発生した棘が鼻腔や時間、耳の管、時間を貫き、脳を損傷させるため、対象の身体機能へ深刻なダメージを与え、多くの場合、対象は死亡します。
この異常な体質の変化は不可逆的なものであり、対象を回復させる試みは成功していません。
また、この棘を早期に抜き取った場合も、即座に棘が再生するため、異常性に対する解決策としては不適切であることが分かっています。
SCP-1102-JPは、上期の異常性によって変容した対象から、原理不明の力で棘を抜き取ります。
抜き取られた棘は、SCP-1102-JPとの取引に応じた場合と同様のプロセスを経て、SCP-1102-JPへ突き刺さり、SCP-1102-JPが元来持つ棘と差異のない物体へ変異します。
SCP-1102-JP実験記録
閲覧を承認。
実験記録1102-JP① 取引に応じる実験。
2000年2月1日。
対象D771
目的、SCP-1102-JPからの取引を行うことで異常性が発生するかを調べる。
実施方法。D771へ細胞針を石油、SCP-1102-JPに取引を持ちかけられた際に差し出す。
結果、針を差し出すと、SCP-1102-JPの頂点部分より異常性のない石油が発生した。
差し出した針はD771の手のひらから突如浮き上がり、SCP-1102-JPへ突き刺さった。
分析。
初期報告の内容と同じ異常性を確認できた。
差し出した針は3時間ほどかけて、SCP-1102-JPの持つ棘と同等の動質の物体に変異した。
なぜ石油なんだろうか。
実験記録1102-JP③ 取引に針に似たものを使う実験。
対象D771
目的。SCP-1102-JPとの取引が針以外の針に類似した物体でも成立するかを調べる。
実施方法。D771へ爪楊枝を支給。
SCP-1102-JPに取引を持ちかけられた際に差し出す。
06:00
結果。裁縫針を差し出した場合と同じ結果になった。
分析。似たようなものであればそれでもいいらしい。
実験記録1102-JP④ 取引に通貨を使う実験。
対象D771
目的。SCP-1102-JPとの取引が針以外のものであっても成立するかを調べる。
実施方法。D771へ100ドルを支給。
SCP-1102-JPに取引を持ちかけられた際に差し出す。
結果。SCP-1102-JPは100ドルでの取引を認めなかった。
100ドルがあれば大量の針と交換できることを説明した後も同様だった。
分析。現物での取引しか認めないようだ。
実験記録1102-JP⑧ 取引を拒否する実験。
対象D771
目的。対象がSCP-1102-JPとの取引を拒否した場合の異常性を調べる。
実施方法。D771へSCP-1102-JPと取引する意思がないことを伝えるよう指示する。
結果。取引する意思がないことを伝えるとD771の頭髪が脱落を開始し、毛穴からSCP-1102-JPが持つトゲと同質の物体が発生した。
このトゲは急速に成長し約6cmほどの長さになった。
D771は激しい痛みを訴え、程なくして死亡した。
死亡後、D771の遺体からトゲが全て脱落し、SCP-1102-JPへ突き刺さった。
分析。D771へ発生した異常性ですが、頭髪以外にも様々な部位も脱毛していることが分かりました。
D771の死因ですが、鼻毛が抜け落ちた毛根から発生したトゲが鼻空を突き破り、脳を損傷させたことが原因であると分かりました。
実験記録1102-JP11111回目 取引を回避する実験
対象D961
対象がSCP-1102-JPとの取引に応じることができない場合、異常性を回避できるかを調べる。
D961は日本支部より召喚したDクラス職員である。D961は英語を一切理解できない。D961をSCP-1102-JPへ接触させる。
結果、D961が簡単な日常会話すら理解できないため、全く会話が成立しなかった。
数分後、D961の頭髪が脱落を開始し、取引を拒否した際の異常性が発生した。
09:00
会話すら成立しない場合も取引を拒否した際の異常性が発生するようだ。
実験記録14 取引を拒否した際に発生する異常性に対抗する実験
対象はD211
対象が全身に毛を持たない場合、取引を拒否した際の異常性が発生するかを調べる。
D211へ耳毛、鼻毛を含む全身の脱毛処理を行う。その後、D221をSCP-1102-JPへ接触させ、取引を拒否させる。
結果、取引を拒否した際の異常性が発現した。
全身の毛が抜け落ちるというプロセスが発生しないだけで、他の異常性は例によって発現した。
実験記録14 こちらから取引を持ちかける実験
対象、デサンタ博士
目的、針状の物体さえ用意すれば、こちらから取引を持ちかけることが可能か調べる。
実施方法、デサンタ博士が針状の物体を多数所持し、SCP-1102-JPへ接触。
SCP-1102-JPへインタビューに応じるように要求する。
結果、成功。
保位Bを参照。
保位A
砂漠にて遭難していた一般人が石油にまみれた変種体で発見されたことで、財団の注意を引きました。
現場へ調査に向かったエージェント・トリスが遺体の発見場所の近くで、SCP-1102-JPに話しかけられたことで、SCP-1102-JPの存在が発覚しました。
保位B
SCP-1102-JPの行動原理についてインタビューを行い、これに成功しました。
以下、インタビュー記録です。
SCP-1102-JPインタビュー記録
要、レベル3セキュリティクリアランス
インタビュー対象、SCP-1102-JP
インタビューは、デ・サンタ博士
付記
実験記録1102-JP14の一環として実施。
裁縫針を大量に持ち込み、一度はSCP-1102-JPからの取引に応じる。
その後に、こちらからのインタビューへ応じるよう取引にて要求する。
再生
デ・サンタ博士が収容セルへ入室する。
SCP-1102-JP
よう、人間。あんたの欲しいものがあるぜ。どうだ、俺と取引しないか。
デ・サンタ博士
そうですね。いただきましょう。
デ・サンタ博士が裁縫針を差し出す。
なんだ、話が早いな。毎度あり。
SCP-1102-JPが石油を出現させる。
12:04
実は私、まだ針をこれだけ持っているのですが。
デ・サンタ博士が裁縫針の束を見せる。
ほう、これはすごい。じゃあ、もっと出さないといけないな。
はい、石油はもう結構です。実は別のものをお願いしたいのです。
別のものとは?
あなたからお話をお聞きしたくて、いわゆるインタビューというやつです。
この針の束でお受けいただけますか?
数秒沈黙
OK、いいよ。
ありがとうございます。では、早速行いましょう。
なぜあなたは人間と取引を行うのですか?
取引する理由か。それはもちろん、棘がもっと欲しいからだ。
棘がもっと欲しい?それはなぜでしょう?
なぜって言われてもな。俺がサボテンだからというか、サボテンとは棘が全てというか。
サボテンだから?よくわかんないな。
まあ、文化の違いだな。サボテンは生まれながらに棘を欲するってとこだろう。
うーん、まあ、いいです。わかりました。
次の質問です。あなたとの取引を断った人へ危害を加えているようですが、なぜそんなことをするのでしょうか?
危害を加えているつもりはないんだが、俺なりの親切というかサービスというか。
サービス?
そうだよ。俺は棘にしか興味がない。だから取引では棘以外を受け取るつもりはないんだ。
だが人間は結構いい確率で棘を持ってないんだよな。
使い道がないなら、棘なんて持ち歩かないですよ。
まあね。でもあんたたち人間は惜しいものを持っている。
惜しいもの?持ってる?一体どういうことでしょう?
棘だよ。あんたにも生えてるそれだ。細長くて丈夫で、長さも調整がきく。
これは惜しい。硬ささえあれば、針じゃないか。
それが針だったら俺と取引ができるじゃないか。
そこで俺は閃いた。俺はそのすごく惜しい棘という存在を針に変えてやることで、どんな人間でも取引を行えるようにしたんだ。
つまり取引する術がない人間に取引する術を与えていると?
そういうことだ。人間だってお得なはずだぜ。
お得?人間は死んでしまっていますよ。得も何もないじゃないですか。
15:00
うーん、まあそういうこともあるかもな。
俺はさ、わざわざ砂漠に来て死にそうになりながらも頑張ってる人間に是非とも俺と取引して石油を持ち帰ってほしいだけなんだよ。
そういうこともあるかもなってめちゃくちゃな。
数秒沈黙。
ちなみにその石油を持ち帰ってほしいっていうのはどういう?
ん?そりゃあんたら人間は石油が大好きだからだよ。
大好きってわけじゃ、いや好きなのかな。
その人間が砂漠で血まなこで何かを探しているんだ。もう石油を求めてるに違いないだろ。お得意様にしない手はないんだよな。
数秒沈黙。
多分それ違いますよ。
違う?
その人間が求めていたのは水です。石油じゃないです。
その人間は死にそうになりながら歩いていたんですよね。それは脱水症状になっている人間が水を求めて歩き回っているんです。
そうなの?早く言ってよ。でも俺石油しか出せないしな。
いやでもみんながみんな水が欲しいわけじゃないんじゃないかな。石油が欲しい人だっているでしょ。
ため息。
ここまでにしましょうか。ありがとうございました。
終了。
好感・念力・植物・知性のタグが付いています。
不憫。
生字連絡というかコミュニケーションが取れる分だけ意図が完全にわかっちゃうのが悲しいですね。
SCP-110にJPの写真があります。サボテンですね。
ただ一般的に私がイメージするようなサボテンってハニワみたいなサボテンダーみたいな感じをイメージするんですが、
もっと毛虫っぽいですね。針がすごい、トゲがめちゃくちゃびっしりと生えています。
なので果肉、緑色の部分はほとんど見えないですね。
なんで石油出せるんだろう。
ただ針と交換で石油を出せるならエネルギー問題解決しますよね。おそらく。
めっちゃいいな。
針とあらゆる取引に応じられなかった場合、あ、針がないんだって思って、
じゃあ代わりにその毛を針にしてあげるね。それだったら僕ともう一回できるでしょっていうことでチャンスを与えてくれてたんですね。
結果的に人間は死んじゃうと。
18:01
人間が何かを欲している。
で、針と交換で石油をあげると喜ぶ。
あとは英語での意思疎通が測れる。
っていう結構人間的な知性を持っているにもかかわらず、
針が体のあらゆるところから生えると人間は死ぬっていうのが理解できてないっていうのがもうサボテンとしての感覚を持っている感じですね。
あの哲学的なお話で、もし自分がコウモリだったらどうするみたいなお話があって、
例えば目が見えないけど超音波で位置を理解できるのはどんな感じなんだろうとか、
逆さで眠るのはどんな感じなんだろうとか、
っていうのを私たちが考えると、
例えば逆さで眠ると頭に血が昇りそうだけど昇らない期間なのかなとか、そういう想像をするかと思うんですが、
見えない中で音で反応するって体にビリビリくる感じなのかなとかイメージするかと思うんですが、
それってやっぱりコウモリの考えになっているようで、実際問題人間ベースでしか考えられてないよねっていうお話ですね。
もしコウモリになったらっていう話で、実際問題コウモリになれてないよねあんた。
人間ベースでコウモリとしての想像をしてるだけだよね。
っていうような哲学的な、何言ってるかわかんなくなりましたが、
っていうような感じですね。サボテン側も人間目線、
人間の考え方っていうのはある程度推論してはいるものの、
自分はトゲが生えて刺したり抜いたりすることが普通だから、
人間がトゲが生えた場合どうなるかっていうのがどうしても想像できない。
かわいそう、かわいそう、かわいいって感じですね。
なんならちょっとジョークオブジェクトに分類しかねないような饒舌さがありますね。
オチもすごい綺麗にいってるかなっていう感じですね。
石油しか出せないっていうのは本当に謎ですね。
もうそういうオブジェクトとして認識するしかないのかな。
ということで、また次回お会いしましょう。お疲れ様です。
20:31

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