1. SCP話
  2. #3 SCP-694・SCP-1197-JP
2021-07-01 52:36

#3 SCP-694・SCP-1197-JP

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紹介SCP

Author: Amuness Creeps(アカウント削除済), Dr Hysteria, Voct
※共同制作
Title: SCP-694 - 時間は有り余るほどに
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-694
Year of creation:2016
CC BY-SA 3.0

Author: usubaorigeki
Title: SCP-1197-JP - 羽根振り合うも多生の縁
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1197-jp
Year of creation:2019
CC BY-SA 3.0

SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3

©︎SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/
00:05
スピーカー 1
どうも、SCP話のあぜくらです。
スピーカー 2
では、早速本日も、第何回だ?3回やっていきまーす。
よし、ちょっと慣れてきましたな。
スピーカー 1
SCP-694ですね。
バーモント州の写真が書いております。オブジェクトクラスはユークリット。
スピーカー 2
それでは、特別収容プロトコル。
スピーカー 1
SCP-694が占めている地域は、工業汚染のカバーストーリーによって住民の退避が行われており、立ち入り禁止の状態を保ちます。
住宅は以前の居住者たちから購入し、サイト48・拡張警備詰書694の名で知られる観測拠点として使われています。
スピーカー 2
SCP-694-1とSCP-694-3及びSCP-694-4のカーチェイスが発生するすべての道路は閉鎖されており、運転手を誘導して異常から遠ざけるために職員が駐留しています。
スピーカー 1
機動部隊ゼータ-10、時間旅行者は監視を行い、SCP-694の存在が民間に知られないように支援を行います。
SCP-694に割り当てられた財団職員は、SCP-694の各反復を記録してください。
説明
SCP-694は、2004年11月23日以来、バーモント州ヘンシュウズミの街で38分おきに循環発生している外部から観測可能なタイムループです。
SCP-694では、誘拐の試み、銃器を用いたその追跡、その後のヘンシュウズミ号線沿いにある渓谷での自動車事故といった出来事が発生します。
SCP-694は4つの球状空間を占めており、それぞれが直径5メートルで、事件の関与者、過去SCP-694-1、2、3、4を中心としています。
彼らは、SCP-694-1と-2の家から始まり、ヘンシュウズミ道路沿いの渓谷の底で終了する最初の移動経路を繰り返しています。
職員は、SCP-694に入ることも、物品を追加したり除去したりすることも可能ですが、ループ内の出来事に影響を及ぼす基地の方法はまだ見つかっていません。
03:02
スピーカー 1
詳細は実験ログを参照。
ループの関与者は、ループ外の刺激、例として観察や実験を行う財団職員の存在に反応を示さず、一切の非ループ事象を認識していないと考えられます。
強制的にループ内空間から除去しても、関与者は肉体的に可能な限りループ内での動作を繰り返し続け、ループ終了部に到達すると死亡します。解剖検査で死因は特定されていません。
SCP-694の関与者
SCP-694-1、地域住民アレクサンダー・ラングと特定、52歳の白人男性、男やもめであり、SCP-694-2以外の親族はいない。バーモント州への到着、1999年以前のSCP-694-1の記録は発見されていない。
SCP-694-2、地域住民フィリップ・ラングと特定、6歳の婚欠児、SCP-694-1の息子であり、母親の素性は不明。バーモント州への到着、1999年以前のSCP-694-2の記録は発見されていない。
SCP-694-3とSCP-694-4、正体不明の誘拐犯、両名ともに白人男性、空の拳銃、2004年11月15日に盗難届あり、を装備している。
SCP-694実証
SCP-694内での出来事
時間指数 0時から3時
SCP-694-1は自宅から出て3分間、SCP-694-2が庭の芝生の上に並べた様々なおもちゃで遊ぶのを見ている。
その後、SCP-694-1は一緒にスーパーマーケットに出かけるので、おもちゃを片付けるようにとSCP-694-2に指示する。
時間指数 3時から3分から6分30秒
SCP-694-3とSCP-694-4の車、黒の2002ダッチミニ版、2004年11月20日に盗難届あり、
ナンバープレートは1999 Volkswagen Jettaのもの、2004年11月21日に盗難届あり、
06:07
スピーカー 1
が、SCP-694-1の家の指導に乗り付ける。
SCP-694-3と-4はミニバンから降り、SCP-694-1と-2に銃口を向ける。
SCP-694-3はSCP-694-2を縛り上げ、後部座席に押し込む。
一方のSCP-694-4はSCP-694-1を縛り上げ、携帯電話を奪って踏みつぶす。
SCP-694-3と-4はSCP-694-2を人質に盗って走り去る。
時間指数 7分から19分
SCP-694-1は何とか立ち上がり、ガレージへ跳ねていくと弓の子を叩き落とす。
自分を縛っているロープを歯に擦り付けて切断し、自由になったSCP-694-1は工具箱の中から拳銃を取り出す。
一方、近隣を走行中のSCP-694-3と-4は道に迷っている。
注目すべき点として、この時の誘拐犯たちの対話は、彼らが複数の空間的異常に見舞われていることを示唆しているようだが、そのような異常は財団職員からは観測されていない。
誘拐犯の車は時折唐突に方向転換し、複数の非道路領域、学校のグラウンド、ファーマーズマーケット、公共の公園などを通り過ぎていく。
時間指数19分から20分。
SCP-694-3と-4は、SCP-694-1の家の前を通り過ぎるちょうどその時、SCP-694-1はガレージから出て銃を装填している。
3名はお互いに気づき、SCP-694-1は誘拐犯のミニバンに発砲。その後、自らの車に乗って逃走した彼らの追跡を開始する。
時間指数20分から27分。
SCP-694-1は繰り返し発砲しながら、SCP-694-3と-4を追跡し続けている。
この時点でのSCP-694-3と-4の対話の分析は、彼らがもはや地図を検討しようとせず、SCP-694-1を振り切るためにデタラメな運転を行っていることを示唆する。
時間指数27分から27分45秒。
編集済み。合戦に沿った追跡中。
SCP-694-1はミニバンの左後部タイヤを狙撃。
同時にミニバンは路面の氷に乗り上げる。
09:02
スピーカー 1
ミニバンは制御不能のスピンを起こし、ガードレールを越えて崖から渓谷へと落下していく。
SCP-694-2、-3、-4が墜落し。
時間指数27分45秒から34分。
SCP-694-1は車を止めて降り、渓谷の底へと下っていく。
ミニバンの残骸にたどり着いた彼は、運転席のドアを開けて、SCP-694-3と-4の死体の頭部に一度ずつ発砲する。
SCP-694-1はその後、残骸からSCP-694-2の死体を注意深く引き出し、すすり泣きながら生命の兆候を確かめる。
SCP-694-1は尻ポケットからメモ帳を取り出し、段ボール時の裏拍子にチョークで複雑な図案を書き、その図案に向かって語りかける。
SCP-694-1の発言の転写。
私だ。最後の38分を繰り返したい。
いや、完全な繰り返しだ。
聞こえただろう?
いいからやれ、ちくしょう。
正確に同じように繰り返せと言ってるんだ。
お前は私に借りがあるんだろう?
私の息子は死んだんだぞ。
数秒の沈黙。
それでいい。
この対話とおぼしきものは時間指数37分15秒に終了する。
時間指数38分に、SCP-694-1、SCP-694-2、SCP-694-3、SCP-694-4は、両車両とSCP-694-1が発砲したすべての弾丸とともに非物質化する。
段ボールに書かれたチョークの図案は何ら異常性質を示さなかった。
SCP-694-2、3、および4の会話の転写。
ループ自称開始時にマイクとカメラが車両内に配置された。
不必要な会話は編集済みである。
完全な対話は文書694-K-11で閲覧可能。
SCP-694-3。
ジェイク、ガキを捕まえたぞ。急げ。
SCP-694-2。
やだよ、父ちゃん、父ちゃん、助けてよ。
すすり泣く。
SCP-694-4。
SCP-694-1を蹴り飛ばす。
ラング、お前に伝言だ。誰も逃げられやしない、とよ。
番に乗り込む。
SCP-694-3。
12:02
スピーカー 1
地図は持ってるか。この界隈には詳しくねぇんだ。
SCP-694-4。
スピーカー 2
あー、ちょっと待ってろ。ダッシュボードの物入れに1枚ある。
スピーカー 1
SCP-694-3は車を運転し、SCP-694-1の家から離れていく。
SCP-694-2。
お父ちゃん。
SCP-694-4。
SCP-694-2に。
おい、ガキ。黙らねえと嫌というほど痛い目に合わせてやるぞ。
SCP-694-2は、より静かにすすり泣き始める。
スピーカー 2
不必要な対話につき、編集済み。
スピーカー 1
SCP-694-3。
どの道を行けばいいんだ?
SCP-694-3と-4が交差点に到達する。
SCP-694-4。
編集済み。
同僚を通って行け。
SCP-694-2。
お家に帰りたいよ。
ガラスの割れる音が聞こえる。
SCP-694-3。
同じ名前の通りが2つあるぞ。
SCP-694-4。
は?なら、左に曲がるんだ。
スピーカー 2
SCP-694-3は、右に曲がる。
スピーカー 1
SCP-694-4。
左だって言っただろうが。
SCP-694-3。
あそこは一方通行だ。札が張り込んでやがった。
SCP-694-2。
父ちゃん。
ガラスの割れる音が聞こえる。
SCP-694-4。
黙れって言っただろうが、クソガキ。
こんちくしょうめ。
もしションベンでも漏らしたりしようもんなら、テメーよ。
SCP-694-3。
この先に別の交差点があるぞ。
どの道を進めばいいんだ?
SCP-694-4。
何?地図にはそんなこと書いてねえぞ。
クソガキ、ちょっと待てよ。
編集済み。
で、曲がり損ねたってことは、
俺たちはまだ編集済みにいるはずだ。
スピーカー 2
だよな。
スピーカー 1
SCP-694-3。
あー、標識には編集済みって書いてあるぞ。
SCP-694-4。
だと?そいつは反対方向の。
ちくしょう。やつを呼ぶか。
座席の下に手を伸ばし、
チョークで複雑な図案が書かれた段ボールの切れ端を取り出す。
こちら、ジェイクだ。
道に迷っちまった。
ちげえよ、迷ったんだ。
15:00
スピーカー 1
迷っ、通りの名前が間違ってやがるんだよ。
んなこと俺が知るか。
違う、お前が言ったことがじゃない。
お前、つまりだ。
このクソ地図、クソ地図が間違ってる。
さっきから曲がってばかりだ。
ここから出るにはどうすればいい?
SCP-694-3。
ジェイク、ジェイク。
一時停止の標識が消えちまったぞ。
SCP-694-4。
黙ってろ、エルウッド。
俺は今話中な…
いや、あの野郎が標識が消えたとか抜かすからよ。
だが…
OK、わかった。
おい、見ろ。
一時停止標識なら右の向こう側にあるだろうが、
バカなこと言ってんじゃねえや。
SCP-694-2。
父ちゃんに会いたい。
ガラスの割れる音が聞こえる。
SCP-694-4。
黙りやがれ。
いや、違う。
ラングのガキに言ったんだ。
すまん。
わかってるだろ。
俺は絶対に…
ああ、OK。
あいつ…
エルウッド、高速道路だ。
あそこだ、右側。
あ、入口に向かうんだ。
曲がれ、バカ野郎。
SCP-694-3。
どっちの右だよ。
車両は左に曲がる。
SCP-694-2。
スピーカー 2
お家に帰りたい。
スピーカー 1
ガラスの割れる音が聞こえる。
SCP-694-4。
SCP-694-3を殴る。
てめえは一体何をやってんだ。
右だっつったろうがよ。
SCP-694-3。
俺は右に曲がったぞ。
不必要な対話につき、編集済み。
SCP-694-3とSCP-694-4は角を曲がり、
SCP-694-1の家にたどり着く。
SCP-694-1はガレージから飛び出し、
銃を装填している。
SCP-694-4。
ちょっと待て。
ここはラングの家じゃねえのか。
なんで、くそ、やつが自由になってる。
SCP-694-3。
銃だ。
会話の残りはSCP-694-3とSCP-694-4が
SCP-694-1から逃走する流れで構成されており、
おおむね悪態である。
ループの終了時、
3と4の車両は非物質化し、
記録機器は地面に落ちて回収が可能となった。
実験ログ。
694-1。
概要。
SCP-694-3と4を時間指数21分に除去。
結果。
18:00
スピーカー 1
SCP-694-3と4は車に乗って
SCP-694-1に追跡されているかのように振る舞い続ける。
彼らの車は無人のまま走行して追跡を受け、
時間指数27分40秒に警告に転落する。
SCP-694-3と4は車両とともに落下しなかったため、
衝撃では死ななかったものの即座に意識を喪失。
脳波の読み出しは平坦なものとなった。
警告に降りたSCP-694-1は、
本来SCP-694-3と4の頭部が存在するべき空間に発砲する。
実験ログ。
694-2。
概要。
SCP-694-1を時間指数20分に除去。
結果。
武装解除され、財団職員に拘束されているにも関わらず、
SCP-694-1は自分の車で誘拐犯を武装追跡しているかのように振舞い続ける。
彼の車は3と4を追跡し、
拳銃は時間指数27分40秒に警告への落下が発生するまで、
自立して発砲し続ける。
その後、拳銃はSCP-694-1が装備している場所と完全に同じ位置を保ちながら、
自立して警告へと降りていく。
ミニバンの運転席ドアは自動で開き、
拳銃は自立して3と4の死体に発砲。
SCP-694-2の死体は、
SCP-694-1が運び出す際と正確に同じ位置を保って、
ミニバンの後ろ側の外へと浮かび出していく。
時間指数38分。
車両、死体、武器、弾薬はすべて消失する。
実験ログ694-3。
概要。ミニバンを時間指数4分45秒に爆破。
結果。
SCP-694-2、3、4はミニバンが存在するべき空中に座り、
ミニバンが通常見せる速度で走り去る。
非実在ミニバンの車両にループ外部の物体を配置しても、
それらは一緒に運ばれることはない。
SCP-694-1が発砲した銃弾は、
ミニバンがあるべき空間に突入すると、
あたかも命中しているかのような反応を示すのが観察される。
減速や変形など。
時間指数27分40秒に、
SCP-694-2、3、4は警告に向かって身を投げ、墜落死する。
実験ログ694-4。
概要。
SCP-694-2を時間指数30秒に殺害。
21:02
スピーカー 2
結果。
スピーカー 1
SCP-694-1はSCP-694-2の死体に向かって、
一緒にスーパーマーケットに行くので、
おもちゃを片付けるよう話し続ける。
その後、SCP-694-3とSCP-694-4は
死体を縛り上げてバンに乗せ、逃走する。
SCP-694-4はあたかも相手がわめき叫んでいるかのように、
繰り返し死体を同括する。
実験ログ694-5。
概要。
ミニバンを時間指数27分10秒に爆破。
結果。
SCP-694-1は炎上するミニバンの残骸を無視して車を止め、
警告へ降り、SCP-694-3と-4の頭部があるべき場所に発砲し、
ミニバンの後部座席から息子の死体を引きずり出しているかのような位置に腕を動かす。
実験ログ694-6。
SCP-694-1を拘束しているロープを時間指数7分30秒に切断。
結果。
SCP-694-1は腕を後ろ手に回したままガレージへと跳ねていき、
時間指数14分50秒まで弓の子に手首をこすりつけ、自らの体を激しく傷つける。
SCP-694-1の車に配置されたカメラは、
時間指数23分10秒にSCP-694-1がおそらく湿血によって意識を失ったことを示しているが、
スピーカー 2
車と拳銃は実験694-2と同様に自律的に追跡を続行する。
スピーカー 1
SCP-694-3とSCP-694-4はお互いをジェイクおよびエル・ウッドと呼んでいるが、
これは1980年の映画ブルース・ブラザーズの主人公にちなんだ偽名と思われる。
注釈、同じ名前の通りが2つあるぞ、だったり、
もう一個どこだ、一方通行だ、札が張り込んでやがった、という発言がありましたが、
そのような表記は道路上には観測されていないとのことです。
あとは右に曲がれで左に曲がってしまうところも、
この映像ではSCP-694-3が実際に右ハンドルを切ったにも関わらず、
車両が左に向かったことを示している。
最後、5個目はどこだ、あれ、注釈5が見つからない、どこだ、
24:12
スピーカー 1
注釈12、同じ名前の通り、これは左に曲がったぞ、実験、
あれ注釈5がない、ループ外に除去されたSCP-694-1の死体を除く。
どの結果のことだろう。
SCP-694-1を時間指数20分に除去っていう実験のやつですね。
スピーカー 2
銃だけが浮いて渓谷の方まで行って犯人2人を撃って、
スピーカー 1
その後車、死体、武器、弾薬は全て消失するのところですね。
ループ外に除去されたSCP-694-1の死体は消えなかったということですね。
というようなループものの概念系のSCPですね、これ。
減少系というか。
まあ順当に考えて、あれだな、最後の弾丸の、弾丸じゃない、
ダンボールのあれが何かとの契約なんでしょうね。
尻ポケットからメモ帳を取り出し、
ダンボール時の裏表紙にチョークで複雑な図案を描き、
その図面に向かって語りかける。
この図案については特に画像とかもないのでわからないですが、
完全な繰り返しを望むお父さんと。
正確に同じように繰り返せと言ってるんだ。
お前は私に借りがあるんだろう。
スピーカー 2
お前は私に借りがあるんだろう。
スピーカー 1
その前に犯人組も話してますね、たぶんね。
ちくしょう、奴を呼ぶかと。
スピーカー 2
借りがある。
スピーカー 1
この実験ログを見ていて思ったんですが、
ループの対象者に干渉しても事象自体は特に変わらず、
矛盾がある描写であっても、
ループは繰り返し続けるっていうところを見て、
JOJOの6部のとあるスタンドを思い出しましたね。
あれなんてスタンドだったっけ。
その場所で起こった事件だったり事故だったりを
そのまま繰り返す、再現するっていうスタンドなんですけど。
ループものですよね、それも。
お父さんと息子が話してる、
27:04
スピーカー 1
二人組の犯人が息子を誘拐する。
このお父さんと犯人は顔見知りっぱいで、
ラングがお父さんですね。
アレクサンダー・ラング、52歳の白人男性。
息子以外の親族はいない。
スピーカー 2
なんだろう、情報が少なすぎる。
スピーカー 1
あまりにも。
スピーカー 2
いや、出てんのかな。
お父さんと犯人は顔見知りっぽいんですよね。
スピーカー 1
ラングはお前に伝言だ、誰も逃げられやしないとよ。
あまりにも。
いや、出てんのかな、情報もしかして。
一般的な知識が足らんだけかな。
ラングと犯人は顔見知り、誰も逃げられやしない。
段ボール時の組に何か模様を書いて、
スピーカー 2
その模様越しに何かと話す。
スピーカー 1
なんでループを望んだんだろう。巻き戻すじゃなくて。
最後の38分を繰り返したい。
いや、完全な繰り返しだ。聞こえただろう。
いいからやれちくしょう。正確に同じように繰り返せと言ってるんだ。
お前は私に借りがあるんだろう。私の息子は死んだんだぞ。
最後の38分、息子がこんななんか
お父さんお父さんってすごい怖い悲しい思いをしてるのを
延々に繰り返させるっていうのはちょっと父親としてどうかと思うな。
スピーカー 2
なんか理由があったのかな。
スピーカー 1
非物質化っていうのは文字通り消えるでしょうね。
スピーカー 2
リセットというか。
スピーカー 1
で、また時間指数00の庭で遊んでる息子に声をかけるとこから始まるんじゃないかな。
ゆっくりと。なんでゆっくりと。
スピーカー 2
ループ内の出来事に影響を及ぼす基地の方法は見つかっておりません。
スピーカー 1
あ、まあそうか。町ぐるみで事象として起こっちゃってるからってことか。
スピーカー 2
その町の安全化ができてないからゆっくりとってことなのかな。
スピーカー 1
以前の居住者たちから購入しサイト
30:00
スピーカー 1
拡張警備詰め所の名で知られる観測拠点として使われています。
カバーストーリー。工業汚染のカバーストーリーによって住民の対比が行われておりですね。
スピーカー 2
この地域はもうこのSCPが解明されるまでは閉鎖し続けるってことかな。
スピーカー 1
なかなか長めのやつやったな。会話と実験ログが結構歯ごたえある感じでしたね。
では次行こうか。30分超えたけど。
SCP-1197-JPですね。オブジェクトクラスはEuclid。
特別収容プロトコル。
SCP-1197-JPの担当職員はSCP-1197-JPに未感染の人物に限られます。
SCP-1197-JPは研究セクター81編集済みのウイルス保管室に保管されます。
実験にはセキュリティクリアランス4以上の職員の許可が必要です。
SCP-1197-JPに感染し、症状が現れている人物がいる場合、対象は研究セクター81編集済み内の隔離病棟で治療してください。
SCP-1197-JPの影響でSCP-1197-JP-Aの発生が確認された場合、摘出手術を行ってください。
摘出されたSCP-1197-JP-Aは生物収容サイト81編集済みに24時間以内に輸送してください。
SCP-1197-JP-A内部から発生したSCP-1197-JP-Bは個別に管理してください。
SCP-1197-JP-BにSCP-1197-JPを感染させないよう厳重に注意してください。
説明
SCP-1197-JPは異常な性質を持つA型インフルエンザウイルスの一種です。
SCP-1197-JPのBと人間にのみ感染します。
SCP-1197-JPを直接体内に接種しても感染しない人間がほとんどであり、理由は不明です。
33:09
スピーカー 1
SCP-1197-JPのBへの感染率は100%です。治療の方法は確立されていません。
SCP-1197-JPのBには、後述するSCP-1197-JPのAが体内に発生する以外の症状は現れません。
人間が発症すると、40℃から42℃の高熱、肩甲骨、肩付近の頭痛、頭痛、前頭用と側頭用の萎縮、疲労と脱力感、幻覚などの症状が現れます。
幻覚は共通して自身が何らかの鳥の姿になっている幻覚であり、自身が鳥であるという精神影響を伴います。
以下は確認されている感染者の行動のうち異常性が顕著なものの一覧です。
感染者 D-5800
推測される幻覚中の鳥 クマゲラ
行動 施設内の柱に顔面を勢いよく何度も押し付ける
職員に静止されるまで行い、対象は頭蓋骨の前全面全体が粉砕骨折した。
粉砕骨折後も同じ行動を取ろうとしたため、対象には定期的に鎮静剤を投与する。
感染者 D-5907
推測される幻覚中の鳥 クロハゲワシ
行動 対象の頭髪が突然抜け落ちる
調理されていない生物の死骸を捜索し始め、それ以外の食物を摂取するのを拒む。
クロハゲワシはタカモクタカカクロハゲワシ族に分類される異種である。
スピーカー 2
Qはメイハゲワシって書いてある。
スピーカー 1
かわいそうだな、頭髪が抜け落ちる。
感染者 D-6200
スピーカー 2
推測される幻覚中の鳥 コトドリ
スピーカー 1
行動 施設内で発生する音を声真似するようになる。
人工的な足音や扉が閉まる音も真似し非常に似ている。
スピーカー 2
コトドリ
スピーカー 1
スズメモク コトドリ科に分類される鳥類の一種。
36:08
スピーカー 1
感染者 D-6201
スピーカー 2
推測される幻覚中の鳥 ヒクイドリ
スピーカー 1
行動 果実を中心に接触を行うようになり、種子ごと飲み込もうとする。
足の筋力が急激に発達し、治療のため注射を打とうとした職員1名を蹴り殺した上、施設の壁を蹴り壊し逃走、その後終了された。
終了は作者によって違いますが、基本的には死亡だったり、解放だったりなんですが、この状況は多分殺されたんだろうな。
スピーカー 2
ヒクイドリはトリモクヒクイドリモクヒクイドリ科ヒクイドリ族に分類される鳥類。別名オーストラリアヒクイドリ、オオヒクイドリ。かつてダチョウモクに分類された時期もあった。
スピーカー 1
感染から約48時間で、幻覚症状以外のすべての症状がなくなりますが、SCP-1197-JPは体内に残り、空気感染や体液などから他者に感染します。
スピーカー 2
感染から約96時間後、対象の果腹部に、重さ2kg程度のダチョウの卵によく似た腫瘍、SCP-1197-JPのAと故障が1つだけ発生します。
スピーカー 1
感染から約120時間後、SCP-1197-JPのBが、SCP-1197-JPのAの内部から発生します。
SCP-1197-JPのAを摘出すると、症状は感知し、感染中の記憶をすべて失います。
SCP-1197-JPのBは、SCP-1197-JPのA内部から発生する生物の総称です。
SCP-1197-JPに感染していたのが人間の場合、これまでのすべての例において、SCP-1197-JPに感染した対象が、幻覚で見ていた鳥と一致します。
SCP-1197-JPのBは、知能を持っており、不明な方法で日本語を用いての成人と同等の会話能力を持ちます。
また、SCP-1197-JPに感染していた人物の記憶を一部引き継いでいます。
以下は、SCP-1197-JPのBに初めて行われたインタビュー記録です。
対象、SCP-1197-JPのB-1、黒ハゲワシの個体、D-5907から摘出したSCP-1197-JPのAから発生。
39:07
スピーカー 1
他のSCP-1197-JPのAの中から最も最初に発生した個体。
インタビュアー、エージェント、記録開始。
エージェント、インタビューに答えていただきありがとうございます。
おいおい、こんな変な奴に気を使わなくていいぜ。
この姿になってやっとわかったんだが、お前らは俺らみたいな変な奴らを捕まえておくのが仕事なんだろう?
そうですね、その通りです。
いや、別に恨んじゃいねえよ。この姿になっちまったらまともに生活していけねえし、もともと前世もろくな生き方してこなかったし、変な実験されても文句は言えねえよな。
エージェント、あの、前世とは?
SCP-1197-JP-Bの1。
ん?いや、お前の自分を覚えてるんだよ。
例えば、お前らは俺をD-5907って呼んでたろ?
俺がいきなりハゲたのもわかるだろ?
エージェント、そうですが、これは重要な情報ですね。
SCP-1197-JP-Bの1。
それで、聞きたかったことは何なんだ?
エージェント、そうですね。
それではお聞きしますが、あなたはこの姿になった原因などに心当たりがありますか?
SCP-1197-JP-Bの1。
あーあるぜ。なんか証拠があるわけじゃねえんだが、前の俺が見てた時の幻覚を見て思い出したんだ。
俺の前前世は鳥だったんだってな。
だから今の体も実は違和感がないんだ。むしろしっくりくるというか。
エージェント、これは…なるほど。
あの、ありがとうございます。
少しインタビューを中断していいでしょうか?
質問内容をもう一度検討したいのですが。
SCP-1197-JP-Bの1。
おお、いいぜ。どうせ暇だし。
録音終了。
終了報告書。
インタビュー終了後、エージェントの提案により以下の実験が行われました。
実験記録。
SCP-1197-JP-Bの1。
感染実験。
対象。
SCP-1197-JP-Bの1。
目的。
SCP-1197-JP-Bの1にSCP-1197-JPが感染するかを検証する実験。
42:02
スピーカー 1
実施方法。
SCP-1197-JP-Bの1にSCP-1197-JPを感染させ経過を観察する。
結果。
SCP-1197-JP-Bの1にSCP-1197-JPが感染してから96時間後、
SCP-1197-JPのAが体内に発生した。
感染から120時間後、
SCP-1197-JP-A内部からD-5907に酷似した姿の
SCP-1197-JP-Bの2が発生した。
枝分かれしまくりですね。
以下は、
SCP-1197-JP-Bの2に行われたインタビュー記録です。
対象。
SCP-1197-JP-Bの2。
人の答え。
SCP-1197-JP-Bの1から摘出した、
SCP-1197-JPのAから発生。
インタビュアー。
スピーカー 2
エージェント。
スピーカー 1
記録開始。
エージェント。
色々と混乱しているかもしれませんが、
いくつか質問させていただきます。
SCP-1197-JP-Bの2。
おいおい、こんな変な奴に気を使わなくていいぜ。
この姿になってやっとわかったんだが、
お前らは俺らみたいな変な奴らを捕まえておくのが仕事なんだろ?
エージェント。
はい。
SCP-1197-JP-Bの2。
どうした?元気がないな。
いや別に恨んじゃいねえよ。むしろ感謝してんだ。
俺の前世ってハゲワシだったろ?
でもなんか思い出したんだよ。
俺の前前世は人だったって。
思い出したら鳥であることに違和感を感じちまってな。
まあこの姿になってよかったけど、
鳥から生まれた人なんてまともに生活していけねえし、仕方がない。
エージェント。
そうですか。
ちなみに前世の前世のそのまた前世は覚えていますか?
SCP-1197-JP-Bの2。
覚えてないなあさすがに。
もしかしてお前らは知ってるのか?
エージェント。
スピーカー 2
それについてはお答えできません。
スピーカー 1
SCP-1197-JP-Bの2。
まあそうか。正直俺も興味ないし問題ないぜ。
そうだ、俺からも質問いいか。
俺はこれからどうなるんだ。
変な実験とかはごめんだぜ。
45:01
スピーカー 1
エージェント。
いえ、おそらくそうはならないと思います。
最低限の人間らしい生活は保証できると思います。
SCP-1197-JP-Bの2。
そうか。なら良かった。信じるぜ。
録音終了。
終了報告書。
インタビュー終了後、特別収容プロトコルの一部が変更されました。
D-5907、SCP-1197-JP-Bの1、およびSCP-1197-JP-Bの2は現在も管理、収容されています。
というSCPでしたね。
注射区が2つあります。
感染してインフルエンザの症状が出た時、
頭痛だったり高熱だったり、前頭用と側頭用の萎縮、
この萎縮について、程度は老化による萎縮に酷似しています。
一気に年老いたようなダメージを脳に負ってしまうということですね。
SCP-1197-JP-Aは感染者のお腹にできる卵のことです。
これについて注射区があります。
SCP-1197-JP-Aを体外に摘出していなかった場合、
卵から生まれてくるSCP-1197-JP-Bは下腹部を食い破って体外に出ようとしますということです。
スピーカー 2
はぁー、なんだ、これも、なんだろう、
スピーカー 1
さっきの減少者とは違う、ある意味ループ者というか、
肉体循環系のSCPと言ってもいいんじゃないでしょうか。
感染から48時間で減少、幻覚症状以外の全ての症状がなくなります。
高熱だったり頭痛だったりがなくなる。
スピーカー 2
けど自分が鳥だという幻覚はずっと見ている。
スピーカー 1
これは飛沫感染するとのこと。
スピーカー 2
感染から約96時間後に卵がお腹にできると。
120時間後に生まれてくるから、そのまでに卵を外に出しておいて、
卵を摘出すると症状が感知し、感染中の記憶を全て失います。
48:07
スピーカー 1
前々世の姿になる卵を生成するウイルス。
にしてはインタビューの内容が一言一句変わっていないのが一言目なのが気になるが、
1個目のインタビューのフルクロハゲは、私から生まれたなら、
知能を持っており、不明な方法で日本語を用いての成人と同等の会話能力。
感染していた人物の記憶を一部引き継いでいます。
スピーカー 2
だからインタビュー内容自体は記憶にないっていうだけなのかな。
精神影響、記憶影響って書いてますね、タグに。
これはユークリッドだな、確かに。
スピーカー 1
インフルエンザウイルスです。
後述するSCP-1197-JP-Bと人間にのみ感染します。
鳥インフルエンザとか豚インフルエンザとかは関係ないのか。
スピーカー 2
人間とその人間発症の鳥に感染して、
鳥に感染した場合、もともとの感染した人間が生まれてくると。
スピーカー 1
その生まれてきた人間にまた感染させて鳥を産むことはできるのかな。
SCP-1197-JP-Bの345678って感じで増やしていけるんだろうか。
幻覚は共通して自身が何らかの鳥の姿になっている。
本当に彼らの前世が鳥なのかどうかだな。
多分そうっぽいですね。
体内に接種しても感染しない人間がほとんどであり、理由は不明です。
この感染しない人間は前世が鳥じゃなかったんでしょうね。
不死鳥とかそういう性質というか放題で考えると。
51:05
スピーカー 2
輪廻転生というか。
スピーカー 1
ちょっとまたSCP関係ないですけど、
クトゥルフ神話の代名詞といえるクトゥルフもね、クティーラっていうやつから、
娘なんですけど、そのクティーラからまた自分を生ませるっていう、
なかなかはっちゃけたわけわからん性質を持ってるんで、
それをちょっと彷彿とさせますね。
あとあれだな、ブリーチのザイロアポロみたいな、
自分の能力から自分がまた新しく生まれるみたいなね、
いうのを思い出しますね。
スピーカー 2
気せずしてループモノループモノのSCP、ちょっと性質違うけど、
スピーカー 1
個人的なイメージとしてはどっちもループモノのSCPを取り上げる形になりましたね。
だいぶ長くなってしまいましたが、
スピーカー 2
睡眠導入などにお使いいただければ幸いです。
スピーカー 1
とりあえず今日はこの辺で終わっておきましょうか。
ではお疲れ様でした。また次回お会いしましょう。さようなら。
52:36

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