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2025-01-01 12:23

#359 Tale-CN - 秋落【更新頻度変更】

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【月初め定期】

いつもご聴取いただきありがとうございます。


私の番組はロボットスタート株式会社から音声広告サービス「Audiostart」を提供していただき、収益化しております。

(ApplePodcast・AmazonMusicにてエピソードの前後に短いCMが入ることがあります)


活動継続のモチベーションにも繋がりますので、Spotify等広告が乗らないプラットフォームでお聞きの方は、ぜひApplePodcastやYouTubeでの再生、チャンネル登録・高評価・コメント・SNS拡散などもよろしくお願いいたします。m(_ _)m


また、私生活との兼ね合いにより、2025年は更新頻度を落として活動してまいります。

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紹介SCP/Tale

タイトル: 秋落

原語版タイトル: 秋落

訳者: snoj

原語版作者: Sekai_s

ソース: http://scp-jp.wikidot.com/fall-in-the-autumn

原語版ソース: http://scp-wiki-cn.wikidot.com/fall-in-the-autumn

作成年: 2020

原語版作成年: 2020

ライセンス: CC BY-SA 3.0

SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3

©️SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/

1・5・9・13 ・17・21・25・29日更新予定

#SCP #SCP財団 #podcast

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BGMタイトル: Night Light

作者: Blue Dot Sessions

楽曲リンク: https://freemusicarchive.org/music/Blue_Dot_Sessions/Nursury/Night_Light

ライセンス: CC BY-SA 4.0


【活動まとめ】 https://lit.link/azekura

00:05
Tale-CN 集落 秋落
あの女の子かい。もちろん覚えとるとぼ。
すっかり歳を食っちまったが、まだまだボケてはおらんのでね。
エージェントドールは陳老人に続き、彼の住む小屋へと上がった。
老人の歩みは乳として進まず、ドールは辛抱強く後ろをついていく。
陳老人の家は大変疾走で異様ともいえる内装をしていた。
室内で唯一の光源は天井の白熱電球であり、祖父を巻きつけた電線へとつながっている。
家具の輪郭がかろうじてわかる程度の薄暗い明かりである。
この独居老人は壊れた神を信仰している。
作業台には機械部品や工具が山積みとなっており、それこそが彼の全財産であった。
すまんねえ、ここにはめったに人が混まんで、つまらんものしかないんだ。
エージェントドールは笑顔を見せる。
大丈夫です、どうぞお構いなく。
彼女は壁上の小動物に気づく。
しげしげと見つめてくるそれは、金属でできた機械の小鳥であった。
ゼンマイの回転に合わせ、チクタクと音を発している。
若干粗末な作りだが、赤青2色の顔料で丹念に色づけされており、室内にささやかな彩りを添えていた。
この辺には誰も住んでいない、そうだろう。
ここに越したのは、歳をとって邪剣にされるのが嫌だったからだ。
うちのワンコウが娘を拾ってきた時や、それはもうおったまげたよ。
あの子は当時、本当にひどいけがをしててなあ。
足が2本ともなくて、チューブや部品が丸見えになっておった。
彼女がどんな目にあったのか、一人でどうやってきたのか、俺にはさっぱりわからんよ。
ああ、彼女を思い出すと、こう、来るものがあるなあ。
彼女はその時、生きていたのですね。
03:04
あたぼうよ、我々には壊れた紙がついている、そう簡単には壊れんさ。
俺はあの子に応急処置を施した。
ずっと前の話だが、俺は救命だのなんだのを学んでいたんだ。
だが今時の機械はすっかり別物と化しておる。
管や回路は針先よりも細く、むやみやからといじれそうにない。
俺はただ機能しない破片を注意して取り除き、簡単な蓋をかぶせたに過ぎん。
不便な身にはなったが、他に異常がなくてよかったよ。
面識がないにもかかわらず、彼女はあなたをとても信頼しているようですね。
そりゃあそうさ、あの子の来訪はきっと神様のおぼしめしに違いない。
教会の同志は厄介ごとに遭い、脱落してしまった。
彼女を救えるのは俺だけなのだ。
肝っ玉がでかいやつでも、天の意志に背くことはできんよ。
ドールは作業台にそこそこのスペースが空いていることに気づいた。
大きな物体が置かれていたように見えるが、該当するものは見当たらない。
その後、彼女はどうなりましたか。
ドールが尋ねる。
あの子は本当に強い娘だった。
かような苦痛を受けても、笑って俺に話してくれた。
おじいさんに出会えたのは不幸中の幸いだった、とな。
ああ、老人はしばらく固まり、軽く頭を揺らす。
残念ながら、俺の面玉は取り替えられちまった。
それでもやはり、答えるものがある。
涙を流したい気分だよ。
姉ちゃんならわかるだろう?
お会いにくうですが。
エージェントドールは微笑して答える。
私のボディも同じでして。
なるほど、そういうことか。
その後、彼女は外のことをたくさん話してくれた。
あの子の腕は映画を流すことができるんだ。
カラー映画だぞ。
現代の科学は実に不思議だ。
それと、彼女はこんなことも言ってくれた。
足を直し終えたら、一緒に外の景色を見に行こう、と。
06:04
口押しや、この体を自由に動かせれば、
彼女と共に外へ出れたというのに。
だから、彼女をバラしたのですね。
ドールの予想は的中した。
言葉を聞くや否や、
陳老人、あるいは天井に備え付けられたロボットアームが、
ギクリと硬直する。
老人のカメラレンズが、じっと彼女を凝視する。
壁外からは耳障りな金属音が聞こえてくる。
老人の中枢部は、そこか?
彼女にそれを確かめる術はない。
だが、現代において、この手の問題はさほど重要ではなくなっていた。
馬鹿が、お前は何も分かっちゃいない。
俺には、生産ラインには、壊れた紙には、部品が必要なのだ。
団長の根蓄状目が、
こんな鳥さえ寄らないクソ田舎に、ゴミのように捨て置きやがって、
何も言わずにだぞ。
ラインが止まってから何年経った?
百年?いや、二百年。
俺には鋼鉄とネジがいるのだ。
工場を回さねばならんのだ。
戦争は終わった。
終わったんです。
いや、永久に終わらんよ。
ちっぽけな日本を倒しても、第二の、第三の敵がやってくる。
戦車や大砲を作らなければ、何をもって家族を守るというのか。
遅れた者から叩かれるのだよ。
壁外の喧騒が、ますます近づく。
ギアと蒸気が織りなす怒りの轟音が、小さな家屋を取り込んだ。
振動する壁に合わせて、天井の電球がゆらゆらと揺れる。
老人のアームと装置は赤色光をほのかに帯びており、さながら鮮血を流しているようである。
それは、罪なき人を殺す名分にはなりません。
エージェントドールが言い放つ。
あいつは気にせんよ。
むしろ、むしろ喜んでいるはずだ。
娘はもう壊れた神の体に返された。
俺があいつの進化を引き出してやるのだ。
ネジの一本に至るまでな。
道路の背後から物音がする。
横目で見ると、二メートルはある機械犬が門前に構えていた。
09:04
巨体が出口をぎっちりと塞いでいる。
犬は道路に牙を剥き、蒸気バルブから感高い音を立てる。
エンジンオイルが牙を伝い、ゆっくりと垂れ落ちていった。
お前も一緒だ。
陳老人は丸のこを拾い、道路の眼前に突きつける。
彼らと合流し、光栄なる神の一部となるのだ。
エージェント・ドールは深いため息をついた。
ごめんなさい。要求には従えません。
ドールの肌に、てんてんとしたノイズが浮かぶ。
次の瞬間、彼女の体は茫然とねじ曲がり、その場から消え失せる。
床には一台のホロプロジェクターが残されていた。
陳老人の工場から二キロほど離れた丘の上、
ドールは砂漠の中心に立つ、つましい小屋を見つめていた。
低軌道エネルギー兵器による光線が、天罰のように降り注ぐ。
電子アイでフィルタリングされているにもかかわらず、それはなお眩しく、
火のように懸乱だった。
足からくる衝撃で倒れないよう、彼女は半分うつ伏せとなり、フードを手で押さえつける。
腕のパイロットランプが赤く点滅し、暗号化データが700キロ先のサイトまで、
光の速さで送信されたことを知らせる。
サイトCN06のAICはセキュリティー証明を確かめ、突起事項がないことを確認すると、
直ちにデータベースへと追記し、永遠に残るようアーカイブした。
未探索地点記録 所在地 内モンゴル 久渕砂漠内
発見日 2043年3月6日
概要
合計6層に及ぶ大型地下施設
回収された壊れた紙の境界の文献によると、
当施設は第二次世界大戦中、完全自立型の工場として機能し、
兵器や装甲、車両を製造していたとされる。
境界の元民兵陳陽によって管理されていたが、現在は不明な理由で廃墟となっている。
発見以来、無人機による周辺の監視を行っているが、顕著な活動の痕跡は見られない。
一方で、内部の状況は依然として不明瞭であることから、探索チームには慎重な行動が推奨される。
12:05
更新、2043年10月19日、無力化済み、評価班と処理班が現在向かっている。
エージェント ドール
12:23

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