1. SCP話
  2. #358 SCP-974-JP - 体目当て
2024-12-30 26:46

#358 SCP-974-JP - 体目当て

spotify apple_podcasts youtube

JAPAN PODCAST AWARDSへの投票を是非お願いいたしますm(_ _)m

https://japanpodcastawards.com


紹介SCP/Tale

タイトル: SCP-974-JP - 体目当て

作者: Zenigata

ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-974-jp

作成年: 2016

ライセンス: CC BY-SA 3.0


SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3

©️SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/

1・3・6・9・12・15・18

21・24・27・30日更新予定

#SCP #SCP財団 #podcast


BGMタイトル: Night Light

作者: Blue Dot Sessions

楽曲リンク: https://freemusicarchive.org/music/Blue_Dot_Sessions/Nursury/Night_Light

ライセンス: CC BY-SA 4.0

サマリー

SCP-974-JPは、旧邸を徘徊する女性の人型実体であり、視線を合わせた者の首が消失する異常現象を引き起こします。この現象により、消失した胴体と連結する被験者が観察されており、その行動は財団によって監視されています。SCP-974-JPは、目を合わせた者の首が消失し、後頭部のみが残る現象を生じさせます。このことから、被験者の肉体が奪われる恐怖が描写されています。

SCP-974-JPの特性
アイテム番号 SCP-974-JP オブジェクトクラス ユークリッド
特別収容プロトコル 財団は旧邸の維持に努め、外部から見て建物が使用されているように偽装してください。
この旧邸の近くにダミーの屋敷を建設し、一般人はこちらに行くように誘導してください。
財団職員は、邸内に侵入することを禁止されています。
実験により、SCP-974-JPと接触する必要がある場合、Dクラス職人、Dクラス職員に行わせてください。
SCP-974-JP-2が発生した場合、速やかに回収してください。
SCP-974-JP-2には解除用の装置が取り付けられ、カウンセリングが行われます。
Dクラス職員を除いたSCP-974-JP-2が終了を希望する場合、電気ショックによって終了してください。
説明
SCP-974-JPは、県・市に存在する旧・邸を徘徊する女性の人型実態です。
周辺地域で調査を行った結果、名行動を成り割としていた、という現在行方不明の女性と特徴が一致しています。
SCP-974-JPは基本的に建物内を徘徊するだけですが、人間と目を合わせた場合、活性化状態となり、首から上が消失します。
この消失現象が起こる原因となる人物、以下、被験者はほとんどの場合男性ですが、女性の場合も存在します。
消失現象の発生後、SCP-974-JP-1と指定される頭部だけの女性が、被験者の周囲に干渉するようになります。
SCP-974-JP-1自体の姿は、被験者以外には認識されません。
しかし、第3者は、SCP-974-JP-1が引き起こす事象から間接的に存在を認識することができます。
被験者は常にSCP-974-JP-1から観察されている、もしくは何らかの干渉を受けているという胸の主張を行います。
多くの場合、SCP-974-JP-1は1ヶ月前後で被験者の周囲から存在しなくなります。
これと同時期に、SCP-974-JPの首から上が再出現し、再度徘徊を始めます。
しかし、SCP-974-JP-1の干渉を受け続ける被験者もおり、共通点は現在のところ不明です。
SCP-974-JPの影響
活性化状態のSCP-974-JPは、頭部が消失してから2ヶ月過ぎた場合、被験者がいると思われる方向に進み始めます。
この時、建物から出ると姿を認識することができなくなり、GPS以外では位置の特定は不可能になります。
被験者はこの時期になると、SCP-974-JP-1の存在以外にも何者かに付けられているという主張をするようになり、2週間前後では家から出なくなる傾向にあります。
この時、GPSによってSCP-974-JPの位置を確認したところ、被験者がいる部屋に入ろうと試みているような動きをしています。
実際、音声記録において窓を叩く音や足音を確認することができます。
透過することができる、実験記録XXX1参照にもかかわらず、このような行動をとる理由は不明です。
被験者がSCP-974-JPを自身がいる室内に侵入させてしまった場合、被験者の首から下が消失します。
この消失現象と同時刻に、SCP-974-JPは建物内において再非活性状態で出現することが確認されています。
SCP-974-JP-2は消失現象により頭だけとなった被験者です。
これまでに15名確認されており、現在7名が生存しています。
SCP-974-JP-2は胴体が存在しないにもかかわらず生存を続けており、発生ができる等の理由から、消失した胴体と何らかの繋がりがあると考えられます。
SCP-974-JP-2の主張では、消失したはずの肉体には感覚があり、動かせるようです。
SCP-974-JPは、県のマンションにおいて友人が首だけになったという通報があったことで発覚しました。
近くの警察署に潜入していた財団職員がSCP-974-JP-2を回収し、通報した友人は記憶処理後、解放しました。
その後、SCP-974-JP-2の証言により、財団は9体を調査し、SCP-974-JPを発見しました。
この時、エージェントの一人がSCP-974-JPと目を合わせ、SCP-974-JP-1を認識するようになりましたが、1ヶ月ほどで認識しなくなりました。
インタビューと実験記録
インタビュー記録-974-JP-01
対象-SCP-974-JP-2-1
インタビュアー-東条博士
不揮-SCP-974-JP-2-1は、SCP-974-JPを発見するきっかけとなった人物。収容直後にこのインタビューは行われた。
録音開始
こんにちは、SCP-974-JP-2-1
SCP-974-JP-2-1
こんにちは、先生。
それでは、あなたが今のようになってしまったことに関して、何か心当たりはありますか?
そうですね。変わったことといえば、2、3ヶ月前の肝試しです。そこからおかしくなり始めました。
そうですか。なぜ行こうと思ったんですか?
その、女の子にいいところを見せようと思いまして。
なるほど。ただ、正直なところ、幽霊が本当にいるなんて思っていませんでした。
それでその、幽霊と目があって、首が消えるのを見てしまったんです。
そして、異変がそこから始まった、と。
そうです。最初は気のせいだと思いました。
ですが、気づけば四六時中生首がこちらを見ているんです。テーブルの下からだとか浴槽の中からだとか。
あなたはそれに対して何かしましたか?
お払いくらいですね。どなり散らしたりもしましたが、効果はありませんでした。
それでは、今のようになる前はどうでしたか?
そうですね。生首以外の何かがいるように感じていました。外出中はずっと。
その姿は見えましたか?
いいえ。ですが物音はよく聞こえていました。ドアを叩く音だとか。
特に覚えているのは窓ガラスが誰もいないのに叩かれたかのような音を出していたことですね。
こう窓自体も動いていました。
それでは何があってそうなったんですか?
わかりません。ただ、あの当時は外にいる見えない何かが怖くて外出できませんでした。
でも食料の問題もあって友人にお願いしたんです。
その時のことを詳しくお願いします。
確かあれは窓の方にいたと思いました。
それで気づかれないように友人が来たタイミングでドアを開けました。
でもその何かが走ってくる音が聞こえたんです。
そうだ。あの時、友人の足の間から首だけの女がいた。
あいつに気を取られてたらこうなってたんだ。
なるほど。わかりました。
それでは今のあなたの体の様子はわかりますか?
はい。今は多分舐められています。こう胸のあたりを。
他に何か感じたことは?
多分俺の体を舐めているのは一人です。多分あの生首。
あと気になっているのは右手の薬指に何かがはめられていることですね。
多分指輪かもしれません。
わかりました。
先生、俺は元に戻るんですよね?
今はまだ無理ですが努力します。
本当にお願いします。
もちろんです。そろそろ時間なので終了します。
録音終了。終了報告書。
SCP-974-JP-2-1はこのインタビューの3ヶ月後に終了を希望しました。
終了は速やかに行われました。
ほい。SCP-974-JPに関する実験記録。
実験記録974-1日付2000年2月1日。
対象、SCP-974-JP。
実施方法Dクラス職員を用いてSCP-974-JPの移動制限を試みる。
結果、SCP-974-JPが障害物を投下したことで移動制限はできなかった。
しかし、SCP-974-JP自体には触れることができ、
SCP-974-JPの位置を常に確認できるようにGPSを取り付けることができた。
また、SCP-974-JPは活性化状態に移行し、
Dクラス職員のうちの1人、D-64561がSCP-974-JP-1を認識するようになる。
分析、あくまでも移動の妨害ができないと考えられる。
また、投下する際にGPSも一緒に投下する理由は不明。
実験記録974-2。
対象、D-64561。
1ヶ月が経過し、SCP-974-JP-1を認識しなくなっている。
実験方法、実施方法、D-64561を観察し、SCP-974-JP-2となるか調べる。
結果、実験開始から3ヶ月が経過するも、SCP-974-JP-2になる様子はなかった。
また、この期間中に別のDクラス職員を用いてSCP-974-JPを活性化させた。
このDクラス職員がSCP-974-JP-2となっている。
分析、SCP-974-JPの活性化は首が元に戻った状態で終了するようだ。
SCP-974-JPはこのサイクルを繰り返し、何らかの条件を満たす人物を発見した場合に、その人物をSCP-974-JP-2にしようと行動するようだ。
実験記録974-3 対象、SCP-974-JP
実施方法、SCP-974-JP-1を認識するようになったDクラス職員たちにその用紙をモンタージュで作成してもらう。
結果、得られたSCP-974-JP-1の要望は全て異なっていた。
また、どの用紙もSCP-974-JPに当てはまらない。
分析、この実験結果によりSCP-974-JP-1はSCP-974-JP本来の姿と異なる姿を見せているか、それともSCP-974-JP-1が全て別個体かのどちらかが考えられる。
実験記録4 対象、SCP-974-JP-2-1からJP-2-6
実施方法、現在収容されているSCP-974-JP-2に体の様子を報告してもらっていく。
結果、報告はほとんど同じ内容だった。また、同時刻に同じ行動を行っている。
分析、SCP-974-JP-1はSCP-974-JPの頭部ではないと考えられる。理由は不明。また、被験者が認識するSCP-974-JP-1は全て別個体と思われる。
実験記録5 実験概要、D-64819の元に活性化したSCP-974-JPが向かった。そのため、時間経過によりSCP-974-JP襲撃を防ぐことができるのか、実験を行った。
この時、D-64819は他の職員の安全を確保するために財団所有の家屋に移ってもらっている。また、SCP-974-JPにはGPSが取り付けられており、居場所は把握していた。
録音開始 現在、SCP-974-JPが屋外を徘徊しており、登場博士はD-64819を補助する目的で通信を行っている。
登場博士 現在、入口にSCP-974-JPがいます。そこから姿は見えますか?
D-64819 いや、見えないな。でも、さっきからインターホンがうるさい。博士、本当になんとかなるんだろうな。
それはあなた次第です。SCP-974-JP1はどうですか?
ああ、いるよ。こいつも見張ってる。くそ、なんで生首だけだ。
待ってください。今、SCP-974-JPが反対側に移動しています。裏口は大丈夫ですか?
SCP-974-JPの恐怖
大丈夫…。待て、風が吹いてやがる。
D-64819が走り出す。同時に玄関の監視カメラの映像が途絶えた。
大丈夫ですか?D-64819、無事ですか?
窓が開いてただけだ。格子がしてあるだろう。そこが開いていた。薬庫さん入れないみたいだな。
引き返してください。SCP-974-JPが玄関に戻っています。ロックも中から解除されています。
なんでだよ、ちくしょう。
SCP-64819が走り出す。数秒後、廊下の監視カメラの映像が途絶えた。
扉が開きました。今すぐ食料庫に向かってください。もう間に合いません。
わかった。
D-64819のものではない足音が近づいてくる。扉が閉まる音。
D-64819、大丈夫ですか?D-64819、応答してください。
大丈夫だ。
背後から扉が叩かれる音。
そちらの状況をお願いします。食料庫内の映像だけでは限界があります。
ああ、食料庫なのは見てわかるが、いくらか食い荒らされている。
多分、あの生首だ。
その部屋に入って来られる可能性を考慮した場合、我々にできることは限りがあります。
特に水の備蓄には注意してください。
了解。
しかし、先ほどのあなたの発言から考えるに、
SCP-974-JPは人が通れる大きさの隙間でなければ入れないようですね。
できる限り迅速に支援を行います。
頼んだぜ、博士。
SCP-974-JPが部屋から遠ざかっていく。
ところで、SCP-974-JP1はいますか?
ちょっと待ってくれよ。
窓の外にいるな。
くそ、こいつも一緒に外にいればマシなんだがな。
GPSの反応が食料庫から確認された。
今すぐ逃げてください。
SCP-974-JPがその中にいます。
話が違うじゃねえか。
扉を開ける音。
D-64819の悲鳴。
D-64819。
D-64819?
ちくしょう。
あいつが持ってやがった。
録音終了。
終了報告書。
救出に駆けつけたときには、
D-64819はSCP-974-JP2となっていました。
D-64819の主張により、
GPS装置をSCP-974-JP1が持っていたことが判明しています。
その後、D-64819の胴体に取り付けてあったGPSを探ったところ、
救出の進出にたどり着きましたが、
D-64819の肉体は存在していませんでした。
追記1。
現在、SCP-974-JP2を終了させるには薬物は用いられていません。
薬物は注射後に未知の手段を用いて無力化されていることが判明しているためです。
そのため、直接脳を破壊する物理的な手段、
あるいは電気ショックを用いることで終了させます。
この原因を探るためにも、消失した胴体の位置の調査は続けられています。
追記2。
実体の特性と影響
実験の結果、SCP-974-JP2の終了後でも血液の循環やホルモンの調整が確認されました。
このことから何らかの手段を用いて胴体の維持を行っていると考えられています。
人間型のタグがついています。
ちょっと今、夜暗いところで撮っているから怖いな。やだな。
生首オブジェクトですね。
ちょっと詳しく見ていきましょうか。
まず、無印のSCP-974-JPは女性の人型実体です。
基本的に建物内を徘徊するだけですが、目を合わせてしまうと活性化状態となります。
この場合、首から上が消失します。
この現象が発生した、つまり活性化してしまった場合、
1と指定される頭部だけの女性が被検者の周囲に干渉します。
この頭部が人それぞれで違う様相をしているということです。
1が2になるのは、1から2。
2は消失現象により頭だけとなった被検者です。
これはどうやったら2になるって書いてあるっけ?
どこを見たらいいんだ?
頭部が消失してから2ヶ月過ぎた場合、被検者がいると思われる方向に進み始めます。
あ、首なし胴体の方か。
JP2になる要素が特には書いてないですね。
消失現象により頭だけとなってしまった被検者。
あ、これか。被検者がSCP-974-JPを自身がいる室内に侵入させてしまった場合、被検者の首から下が消失します。
この消失現象と同時刻に、SCP-974-JP、首なし胴体は建物内において再非活性状態で出現する。
首がある女性の状態で戻ってくる。
普段は女性の姿でとある宮廷に入っている。
宮廷というか古い屋敷にいる。
主に男性と目が合うと首がなくなって、その対象の周辺に生首が浮遊して付きまとう。
そこから一定期間が経てば、条件次第だけど、
解放されるパターンと解放されないパターンがあるんですね。
干渉を受け続け数ヶ月、2ヶ月ほど過ぎた場合、胴体の方も動き出すと。
それが生首があるところですね。
見染めた相手の元に行った場合、その対象の胴体がなくなり、生首と首なし胴体は元の屋敷に戻っていく。
胸のあたりを舐められている。
右手に指輪をつけられている。
考えるに恋愛関係の下位現象ではあるんでしょうか。
右なんだよな。左の薬指じゃなくて。
右って婚約とかですか?付き合ってるとかのレベル?
その指輪の位置の重要性とかはあんまりわかってないんで、意味合いとかをね。
左の薬指が結婚っていうところしか知らないんで。
もしかしたら何かしら意味があるのかもしれませんが。
どの指に入ってるかみたいなのは書いてなかったと思うんですよね。
あるわ。右手の薬指。ちょっと調べてみましょうか。
付き合ってるとかそういう、あれかな?右手薬指。
彼氏募集中のサインかもしれません。
え、そうなの?
右手の薬指の意味。
婚約の証。パートナーからのプレゼントやお揃い。恋人募集中の証。
意味真逆すぎん?
おそらく恋人関係になったよみたいな意味合いだと思うんですけどね、このオブジェクトに関しては。
胸のあたりを舐められています。生組に。やだね。
GPS。あいつが持ってやがった。
終了後でも血液の循環やホロモンの調整が確認されました。
何らかの手段を用いて胴体の維持を行っています。
頭部が死んでも胴体、奪われた胴体は生き続ける。
見染めた相手っていうのが、
だから世間一般でいうイケメンとかの顔で判断してるんじゃない可能性がありますね。
体だけが欲しいのかな?って感じですね。
相手ごとに顔が違うっていうのは何なんだろうな。
別に対象がすごい可愛い人が、すごい可愛い女性の生首が来ているっていうわけでもなさそうなので。
近親者とかね、昔恋中だった人っていうわけでもないので。
どういうことなんでしょうか。
特にタグがついていないので、このオブジェクトはこれで完結っていうところなんでしょうかね、今のところは。
また次回お疲れ様です。
26:46

コメント

スクロール