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2024-03-13 16:43

EP. 23 「不得意」への向き合い方

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「自分の得意を伸ばそう!」

一見良さげに聞こえるけれど、40歳で不得意に向き合ってみたところ…

00:11
MAYO
Beside the Seaside プロデューサー兼、家業アトツギの永野 真代です。
MISAKI
アートディレクター兼、デザイナーの髙橋 美沙紀です。
MAYO
東京と茨城の海沿いの街との、二拠点生活をしている私たちが、
人生のA面、B面、C面について、あれこれと語る、言語化雑談番組です。
MISAKI
あのさ、学校の科目でも何でもさ、
得意を伸ばすか苦手を克服するかみたいなさ、話あるじゃん。
で、それで言うと最近、向いてないことでも向き合っておく経験って大事なんだなっていう、
超実感したっていう話をしてもいい?
MAYO
おす。
MISAKI
なんかね、ちなみに私、得意を伸ばすか苦手を克服するかって言うと、
もう断然得意を伸ばしていこうって昔からしてたタイプで。
MAYO
すごいね、令和型だね。
MISAKI
え?
そうなの?
MAYO
かなーって思った今。
やっぱ昔はさ、苦手なことも克服すべしっていうスパルタ教育だった気がする、昭和はね、昭和平成は。
逃げるなってことだよね、苦手から。
で、令和はいやいや、みんなそれぞれ強みがあるんだから強み伸ばしてこっていう。
MISAKI
そっか、じゃあ令和型先取りしてた?
MAYO
そうそう。
MISAKI
でもそういう得意を伸ばしていく方で、もう苦手も、得意伸ばしちゃえば、
まあ、プラマイゼロでオッケーでしょみたいな感じでいたのよ。
だから苦手は見ないふりというか、もうそもそも向き合わない。
例えば学生時代でいうと、体育が苦手だったんだけど、もう苦手でできないっていう自分とは向き合いたくないから、
もうそもそもマラソンとかも最初から走りませんけどみたいな、歩きますっていう、
一生懸命やってもいい結果は出せないだろうから、
もうそもそも、はなから正面から向き合ってませんよっていうスタンスで自分を守ろうとするっていう意味で、
苦手を見ないふりで、得意を伸ばそうっていう方法で動いてたんだけどさ。
それが近年、向いてないことでも、向き合っておく経験って大事だなって思ったのは、
私40歳で運転免許を取ったっていう話をしたじゃない。
その時に思い知ったんだけど。
03:00
MISAKI
ちなみになんでこの年になって改めて初めて運転免許を取ろうと思ったのかっていうと、
前までは一生東京に住むつもりだったから、そもそも必要ないよねっていうのがあって取らなかったっていうのが一つなんだけど、
もう一つはやっぱり運動神経がないなっていうふうに自分が思ってて、
私の中で運転って結構そこと密接に結びついてる気がしたので、
状況判断だったりとかさ、行くときに行く、行かないときは行かないみたいな。
あとなんていうの、視野の広さ。あるじゃん、バスケットボールとかやってるとさ、
後ろに目がついてるようにさ、味方の存在に気づかないとやっていけないみたいな、そういうのあったりするじゃない。
そういうセンスないなと思って、さっきの話じゃないけど、
どうせできないからもうやらなくていいかな。一生東京に住むんだったら必要もないだろうしって思って、今まで取らなかったんだけど、
ほら、やっぱり二拠点生活をするようになったじゃないですか。
それでやっぱ必要だなと思って、もうなんか監禁されたみたいになっちゃうから実家に戻ると。
どこにも出ていけなくて、自転車と歩きだけじゃきっついなと思って。
MAYO
田舎だとね。
MISAKI
田舎だと。駅前にでも住めればいいんだけどさ、そもそも駅ないしなと思って、うちの市。
MAYO
我らが住むとこはね、スモールシティ、スモールコンパクトシティっていう感じじゃないもんね。
MISAKI
本当にその真逆を言ってる感じだからさ。
だからさ、まあちょっと免許取るかってなって、もう向き不向きとか言ってらんねえなって思って、
教習所通ったんだけどさ、まあ案の定、自分が想定してた以上にできなくて、
もうね、脱輪とかさ、クランクとかS字カーブで脱輪とかいうレベルじゃないのよ。
MAYO
そうなんだ。
MISAKI
外周でもう脱輪しまくるみたいな。
MAYO
へえ。
MISAKI
分かんないでしょ。だから先生が言ってることもさ、もう道見て、道のカーブに沿ってちょっとずつハンドル足せばいいんだからって言われるんだけど、
何言ってるか分かりませんみたいな。
MAYO
へえ、そうなんだ。
MISAKI
こっちにほら、こっちに寄ってってるでしょ、だったら戻すんだよみたいな。
寄ってるかどうか分かりませんみたいな。
MAYO
なるほど。
MISAKI
そう。っていうので、あまりにもできなかったから、
すごくできない自分っていうのがさ、本当に本気で向き合うのは初めてだったから、
そこですっごい衝撃を食らいすぎてしまって、
めっちゃ落ち込んで帰るし、何だったら家に帰ってから泣くし、
06:05
MISAKI
帰る前に泣いてるし、泣きながら帰るし、
でもあれなんか全然意識してないけど涙止まんないみたいな。
MAYO
へえ。
MISAKI
寝るとかって思いながら。
仕事にもちょっと影響出かねないっていうか出てたと思うんだけど、
そのぐらいまで本当に衝撃を食らってしまって、
いやあ、その時に思ったのがさ、本当そういうのが初めての経験だったから、
ほら、高飛び込みもさ、なんていうの、着水失敗すると、めっちゃ腹から着水しちゃうとすごい衝撃受けるっていうけどさ、
本当に食らっちゃってっていうのがあって、
結構それがここまで得意を伸ばすことでしか生きてこなかったことのすごい弊害だなっていうふうに感じたんだよ。
苦手もちゃんと正面から向き合って100%こっちも出し切って、
別にそれがさ、できるようになればそれはそれでいいんだけど、
でもできるようにならなかったとしても、
なんていうの、その衝撃をもろに受けない、「受け身の取り方」を学んでおくのに、
やっぱり苦手と向き合っておくのが良かったなっていうふうに思ったっていう。
MAYO
なるほど。
MISAKI
そういう意味でさ、苦手を克服しなさいよ、苦手と向き合っていきなさいよって言われるんだったら、
受け入れられたかもしれないけど、10代の頃もね、そういう文脈で語ってくれる人っていなかったからさ、
そんな発想にもならなかったから、すごいこの年にして新発見だったなっていう、面白かったよっていう。
MAYO
なるほど。
その強みを伸ばして弱みは無視だっていうのは、誰かからそういうふうな教育を受けたの?
それとも自分で見出したの?生きるために。
MISAKI
ああ、生きるために。でも自分かな、なんかそんなふうに思い込んでたね。
MAYO
きっかけは?
MISAKI
失敗した時にもしかしたらすごく恥ずかしかったとか、そういう経験があったんじゃないかな。
そういう経験が無自覚だったけどあって、だったらこんな恥ずかしい思いをするんだったら、苦手とは向き合わない方がいいっていうふうに思ったのかもしれないね。
MAYO
なるほど。なんか自意識が。
09:01
MISAKI
そこでも?
MAYO
うん。
今まで語ってたストーリーとは接着点があるね。
MISAKI
結局、私はそこから逃れられない。
MAYO
いいのよ。全てがあそこが起点でいいのよ。あべこべじゃない方がいい。
MISAKI
なるほどね。
ちなみにマヨさんはそういう自分には到底向いてないなとかっていうことに、あえてわかってるけどチャレンジしてみたりとか、せざるを得なかったみたいな経験とかってある?
MAYO
あるある。
大人になってからで言うと、もちろん仕事もそうだし。
家事、育児、介護っていうライフステージの変化によってもそうかな。
仕事で言えば、私別に今までカメラの前で喋ったことなんか一度もないのに、そういう機会を与えられると言えば聞こえがいいけど、それ仕事だからやんなさいみたいな。
家事、育児、介護、誰かのケアをするってことは、お裁縫とかも保育園によっては全部手ぬいでやってきてくださいとか、既製品NGですとかあるし。
MISAKI
今でも?
MAYO
今でもだろうね。私ももうね、おかげさまで小学校高学年だから10年くらい前の話になっちゃうけど。
あるし、そもそも毎日誰かのためにご飯を作り続けるとかさ。
綺麗に保ち続けるとかさ。
自分一人で生きていれば、自分が気が向いた時とか、自分のペースでできるものも、つまり自分のペースでは何事においてもできないという時点で結構トライしてるな私、とは思うよね。
MISAKI
そう考えると、やらざるを得ないことが結構多いんだね。
MAYO
そうだね。
MISAKI
やっぱ、向き不向きとか考えてる余地ないぜみたいな感じだね。
MAYO
そうだね。
それは苦手なりになんでできたかなって、ミサキさんの話を聞きながら考えてると、
たぶんちっちゃい頃から誰かしらのケアをしてたからかもしれないけどね。今の話で言うと。
耳の聞こえないおばの代わりに手話通訳をしてみたりとか。
家が自営業だったのもあって、お客様と小さい頃から接していて、相手は何を求めていて、自分に今何ができるのかみたいな。
自分軸って言えれば相手軸も考えて動いてるとか、そういうのがあったから、
そういうライフイベントの変化、ライフステージの変化によって、結構衝撃は受けたけど、なんとかやっていけたのかもしれないね。
12:11
MISAKI
この経験覚えあるぞみたいな感じなのかもしれない。
そういう経験を踏んだから、今こういう状況でちゃんと適応できるというか、そんな衝撃もモロに食らわないしみたいな。
MAYO
そうだね。できれば私だって苦手なことはしたくないけど、周り見ると、私以外できる人いない、じゃあやるしかないみたいな感じかな。
だからやらなくていいっていう選択肢があることはある意味ちょっと羨ましいかも。
MISAKI
確かにね。話聞いててちょっと恥ずかしくなった。私なんか特殊な、恵まれた贅沢な立場だったかもしれないと思って。
MAYO
でもそう考えるのは、私がもともとは自己中だからなのかな。なんだろうね。
MISAKI
自己中なの?
MAYO
やらなくていいんだったらやりたくないしね。
MISAKI
でも普通ね、私だったらやりたくないことはやりたくないからやらないのよ。
それはなんか自己中。やらないことによって、じゃあ相手がどういう困難をこむるかとかさ、っていうのまではちょっと想像力が及ばなかったからさ。
MAYO
あとさっき喋ってて気がついたけど、自意識もあるかもしれないね。そんなに私失敗してもキャー恥ずかしいぐらいですぐ終わるかも。
恥ずかしいとも思わないかも。やっちまったぜぐらいかな。
MISAKI
そうだね。これまでの確かにトークが。
トーク思い返すとそうだね。そうだよね。失敗してる自分もちゃんと適正に受け止められるんだよね。
MAYO
あんま自分に期待してないのもあると思う。
MISAKI
恥ずかしい本当に。
MAYO
やだ!どうして?
MISAKI
期待してるのか私。これでもね、多分歳とって緩やかになってきたと思うよ。自分に期待をしすぎるっていうのは。
MAYO
でも私もきっとそうだよね。もっと自分に期待してたと思うよ。小さい頃は。
MISAKI
そうだね。根拠のない自信もあったしね。
MAYO
その時の気持ちをむしろフレッシュに覚えているミサキさんは貴重な人材だと思う。
私本当に忘れちゃってるから。
MISAKI
忘れてるって言ってたもんね。
MAYO
素晴らしい。
そうね。
さらに母として今の話聞いた時にドキッとしたのは、今、令和型はまさに強みを伸ばすぜみたいな。
それこそがダイバーシティ、インクルージョンみたいな感じじゃないですか。
MISAKI
確かに。
MAYO
だけど、その強みを伸ばすことと弱みに向き合わないことって別に二律背反じゃない。
15:04
MAYO
どちらもやっておかないと、40歳過ぎて「アイタタタ…」が待ってるよってこと?
MISAKI
そうだね、子供の先輩として言っとくよ、絶対向き合わざるを得ない日が来るぞっていう。
そのためにとりあえず慣れとけっていう感じだね。
MAYO
なるほど。
今母としては、なるほど、じゃあちょっと弱み、自分の不得意も時々伸ばしていこうねみたいな。
ミサキさんがさっき会話の中で言ってた表現上手くて、受け身の取り方っていうかね。
なんか失敗しても、これで自分の全てがなくなるわけじゃないしみたいな。
ここから得られる学びは何だ?ぐらいのポジティブさを持っとく。
もしくは慰めを、自分への慰め方を知ってるとかね。
そこの対処の仕方を学ぶために向き合うって大事だねっていうことですね。
MISAKI
うん、思いました。
MAYO
素敵なお話でした。
はい、番組では皆様からもお悩みやエピソード、トークテーマを募集しています。
メールアドレス、bcside2@gmail.com
bcside2@gmail.com です。
MISAKI
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それではまた次回。
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