かえってどうも
MAYO
Beside the Seaside プロデューサー兼 家業アトツギの永野 真代です。
MISAKI
アートディレクター兼デザイナーの 髙橋 美沙紀です。
MAYO
東京と茨城の海沿いの街との 二拠点生活をしている私たちが、
人生のA面、B面、C面について、
あれこれと語る言語化雑談番組です。
今日は、My Favorite 茨城弁4選。
MISAKI
茨城弁4選。
MAYO
お互い2つずつ。
MISAKI
出す感じ?
MAYO
じゃあ、まず私から。
かえってどうも。
MISAKI
かえってどうも。
MAYO
いや、かえってどうも。
MISAKI
待って、方言なの?
MAYO
ちょっと待って、調べるね。
MISAKI
いや、言うよね。
MAYO
言うでしょ?
MISAKI
おばあちゃんよく言ってたかな。
お裾分けとかね、なんかね、したときとか。
MAYO
あ、そうそう。
こちらが何かを差し上げたときに、
いや、かえってどうもとかさ、
ありがとうございましたって言ったら、
いやいや、かえってどうもって、
言うじゃない?
一応意味は、かえってすいません、
こちらこそありがとう、こんにちは、
などの意味を持ちます。
挨拶の一種で、お互いに言い合って、
なかなか終わらない言葉です。
MISAKI
たしかに、かえってどうもの応酬ってあるよね。
MAYO
今、私たちそうだったね。
かえってどうも。
MISAKI
たしかに、かえってどうも。
ずっと言ってるって。
MAYO
なんか、すごくすてきじゃない?
ありがとうって言ったら、
いや、こちらこそっていうふうに、
表現するっていうのが、
方言としてあるっていうのが。
MISAKI
そうだね。
その感覚って結構、なんだろうな、
好きな茨城弁って言って、
マヨさんが挙げたことに対して、
私、羨ましいなって。
そういう世界に、
これが一番に出てくるぐらい、
結構、飛び交ってたってこと。
MAYO
そうなんでしょ。
MISAKI
いい世界線だなって思っちゃった。
MAYO
ありがとう。
MISAKI
いいね、優しい優しい。
MAYO
かえってどうも。
MISAKI
いやいや、かえってどうも。
MAYO
どうもどうもかえってどうも。
いやどうもも言うね。
かえってどうも。
MISAKI
これはでも、業界でなんか、
培われたような気がするけど。
MAYO
あ、そっか。いやどうも。
どうもどうも。
東京では、ちなみに。
ありがとう。
ミサキさん、ありがとう。
芋けんぴ差し入れしてくれて。
MISAKI
いいえ。
いいえとか、とんでもないとか言う?
MAYO
そうだよね。そんな感じだよね。
それに対して、いやかえってどうもって。
MISAKI
かえってどうもってなんだろうね。
MAYO
すごい。
MISAKI
かえってってなんだい?っていう。
MAYO
ひるがえって、いやいい。
ひるがえって、ありがとう。
こちらこそありがとう。
面白いよね。
MISAKI
かえってってのが、
ポイントだよね。
MAYO
いやいや、そんなかえってどうもありがとう。
っていう、ありがとうの応酬感が、
すごく素敵。
ごじゃっぺ
MISAKI
エンドレスに続くっていうのが、
MAYO
またいいよね。
はい、みさきさん。
MISAKI
私は、あんまりいい文脈で使われる、
弁ではないんですけど、
ごじゃっぺ。
MAYO
有名ですね。
MISAKI
有名な。
これはなんだろうな、
言われて、なんだろうな、
意味合いとしては、
なんだ、
でたらめ、
または間の抜けたっていう、
意味があるらしいんですけど、
でも私、こういう文脈で使われたことなくて、
このバカ野郎みたいな、
そのぐらいの親に言われたり、
するよね。
MAYO
嘘でしょ。
親には言われたことない。
MISAKI
このごじゃ、とかって言われない?
MAYO
言われなかった。
親には言われなかったんだけど、
塾の先生には、
めっちゃ言われた。
自分が言われたのか、
生徒全員に対して先生が、
もうこのごじゃっぺがって、
言ってるイメージ。
MISAKI
可愛い。
別にそんな本気で、
言ってないね。
MAYO
声の大きい男性講師が、
もうこのごじゃっぺーって、
言ってるのが、
全然迫力、ぺーをつけることによって、
迫力がなくなって、
かわいいって思ってた。
MISAKI
そうなんだよ。
その効用があって。
ぺーがつく。
ごじゃっていう地域も、
多分あると思うんだよ。
ぺーがあってて、このごじゃ。
ごじゃと言われるのと、
ごじゃっぺって言われるの、
ずいぶん違うなって、子供のころに思ってて、
ぺーで、
MAYO
ぺーで怒ってほしいなって、
MISAKI
どうせなら
ぺーで緩和される。
怒られても、
テヘペロ感があるので、
MAYO
他にもさ、
語尾にぺってつけるじゃん。
MISAKI
そうだね。
MAYO
なんとかだっぺよーとかさ、
なんとかだっぺ、
右だっぺ、いや左だっぺ、
ぺって言うじゃん。
それもかわいいって思うの?
MISAKI
でも、
そうだね、不思議だね、それは
思わないかも。
MAYO
それは思わないんだ。
面白い。
MISAKI
なんだっぺよーってね。
MAYO
ごじゃにぺがつくのは、好きなんだ。
MISAKI
そうだね。
キャラクターとして、
理想だしね、
そういうゆるキャラとして、
とらえてるかもしれない。
ゆるキャラみたいのを妄想してる。
自分が言われたときにね。
MAYO
そっか。
じゃあ次、私。
いじやける。
MISAKI
いじやける、
MAYO
言ってた。
MISAKI
私は、ごめんね、
よく聞いた。
いじやける、やっぱおばあちゃんなんだけど。
ごめんね、
ヒステリックおばあちゃんで、ごめんね。
MAYO
会いたい。
MISAKI
よくない、よくない、ほんとに。
MAYO
ヒステリックに聞こえないね。
意味としては、
頭にくるとか、
もう怒ったぞっていう意味だよね。
だけど、もういじやけるって。
あと、
より高揚をすると、
いじゃけるとかも言うよね。
もういじゃける。
MISAKI
それ聞いたことない。
MAYO
いじやけるって言ってて、
それも、
全然、頭に来てる感がなくて好き。
MISAKI
たしかに。
なんだろうね。
自己認識みたいな感じなのかな。
私は怒っているっていうことでしょ。
MAYO
そうだよね、表明だもんね。
MISAKI
そう、表明だから、たしかにかわいいよね。
MAYO
かわいいよね。
MISAKI
ちょっと、いじやける。
MAYO
あんまり東京でさ、
もう怒ったぞって言わないもんね。
MISAKI
言わないもんね。
使うようにしてる?
いじやける、自分で。
MAYO
いや、言ったことないかも。
いじやける。
茨城の人が、
家族とか、
茨城に住んでる人たちが、
いじやけるって言ってて、
あ、怒ってるんだなっていう認識はするけど、
自分が怒ったときに、
いじやけるって言わないかもな。
MISAKI
言わないよね。
便利だなとは思わないよね。
MAYO
でも、使いたいね。
もう、お母さんいじやけた。
お母さんいじやけちゃった。
もういじやけちゃった。
今日、ご飯作らない。
MISAKI
ごじゃっぺには、ご飯作りません。
MAYO
使おうかな。
もう、このごじゃっぺくんたちには、
ご飯作らない。
お母さんいじやけた。
使おう。
今夜、使うわ。
青なじみと青あざ
MAYO
今度、
はい、みさきさん。
MISAKI
私は、
ちょっと、
単語かもしれないけど、
青なじみっていう。
MAYO
言うね。
これは言うね。
MISAKI
これ、
青あざのことなんですけど、
でも、痛くない青あざってあるじゃないですか。
MAYO
そんなのないです。
MISAKI
押したら、え?嘘でしょ。
押したら痛くない青あざって、
あるよね。
MAYO
ないです。
MISAKI
嘘です。
MAYO
わかんないけど、その先をどうぞ。
MISAKI
内出血のことを、
青なじみって、
言ってると、
私は思ってて、
青なじみできちゃったって。
MAYO
そうじゃないやつは、なんていうの?
MISAKI
青あざです。
MAYO
一緒です。
MISAKI
嘘でしょ。
え?
ほら、ぶつかっちゃって、できるやつですよ。
MAYO
全部痛いです。
MISAKI
痛くない。
あざって、
内出血以外にもあるよね。
MAYO
生まれ持ってあるやつとか、
そういうこと?
MISAKI
そういうのもあざっていう。
MAYO
それは、青あざじゃない。
あざじゃない。
MISAKI
青がつくかどうかってこと?
それで、
青なじみと青あざは一緒なんだ。
MAYO
一緒。
MISAKI
そうなの?
内出血のことを、
青なじみって言うと思ってて、
なんて優れた言葉だって、
思ってたんだよ。
東京の人って、
あざと青あざ、
どっちもあざって言うから、
区別ができてないじゃんと思って。
単語でね。
単語で区別ができないじゃんと思って。
青なじみって、
みんな使えばいいのにと思ってたんだけど。
MAYO
いや、面白い。
そもそも、そんな区別はつけてない。
痛くない青あざと、
痛い青あざはないと思います。
いずれも痛い青あざだと思います。
MISAKI
そうでしたか。
MAYO
やや痛い青あざと、
やや痛くない青あざはあったとしても、
痛いです。
MISAKI
なんの話?
なんの話なの?これ。
MAYO
青なじみの認識?
面白いね。
MISAKI
そう思って使ってた。
MAYO
やだ、
もう1回言って。
痛くない青あざってさ、
いわゆる蒙古斑とか、
ああいうこと?
MISAKI
あれも青あざって言う。
でもあれはあざって言うのね?
MAYO
そうだよ。
MISAKI
どっちにしろ、あざっていう言葉は使うじゃん。
でも私たちもあざっていう言葉は使うじゃん。
茨城弁じゃないにしろ、あざ。
MAYO
茨城弁はあざか、
青なじみ。
東京の人は、あざと、
青あざ
っていう区別をするよね。
よって、青あざと
青なじみイコール。
MISAKI
なるほど。
すいません、理解しました。
MAYO
ごめんなさい、教えてください、誰か。
MISAKI
でもほら、
青つけるか否かで、
あざはあざとして言う。
似たような言葉として
存在するわけじゃん。
MAYO
うん。
MISAKI
でもその、
あざと、青なじみって、
もう何だろう?
違う?ちょっと待って。
MAYO
え、待って、
さらに分類しようとしてるってこと?
MISAKI
青あざと。
全然違う系統の言葉、
単語じゃない?
MAYO
何が?
MISAKI
青あざと。
MAYO
何の話してるの?
MISAKI
青あざとあざって似てんじゃん。
青がついてるか否かだから。
MAYO
似てるってどういうこと?
MISAKI
青がついてるか、
え、うそだ。
青がついてるか、
ついてないか。
あざに青がつけば内出血。
MAYO
はい。
青いからね。
MISAKI
あざ単体だと、痛くないあざもあるし。
MAYO
含まれる、大きく含まれる。
うんうん。
青あざっていうカテゴリーの中に、
さらに一時的なもの、
一過性の内出血のあざを、
青あざと青なじみ
MAYO
青あざって言う。
青あざの小さい縁を内包する形で、
大きなあざっていう円がある。
大きな円があざだとして、
MISAKI
その一部に、
青あざっていうのがあるってことだよね。
MAYO
はい。
MISAKI
それを、
いいのか、
こんな話していいのかな、
ちょっとあれなんだけど。
茨城弁の場合は、
あざっていうのが同じく、
大きな円としてあって、
その一部を青なじみと呼ぶと。
MAYO
はい。
MISAKI
青あざのポジションに、
MAYO
青なじみがあります。
MISAKI
青なじみがありますよね。
この、
そうね、
納得しました。
MAYO
大丈夫かな。
同じだから、
MISAKI
そうか、
同じ大きなあざの中のカテゴリーだから、
別にどっちの単語に、
あざが、
共通であざっていう言葉がつくじゃないですか。
MAYO
はい。
MISAKI
でもいいのか、
大きいカテゴリーの中だから。
MAYO
はい。
何に疑問を持っていて、
何に納得してるのか、
ちょっと分からない。
MISAKI
聞いてる人も分からないかな。
違うものを、
違う系統の言葉として、
表現しているのが、
私は好きだっていう、
そういう話なんだけど。
MAYO
ちょっとホワイトボードに書いてもらっていいですか?
MISAKI
そんな、
難しい。
MAYO
ちょっと、
ごじゃっぺミサキを見た気がする。
MISAKI
確かに、
間が抜けている。
嘘でしょ。
こんなオチにすんのやだ。
MAYO
はい、ごじゃっぺミサキ。
だ出たところで、
今日は締めたいと思います。
番組では、
皆さまからもお悩みやエピソード、
トークテーマを募集しています。
メールアドレス、
bcside2@gmail.com
bcside2@gmail.com
です。
MISAKI
最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。
MAYO
それでは、また次回。