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2024-09-11 09:59

できたてほやほやの2冊。『新しい恋愛』と『雨の日の心理学』を読む

今夜は、9月10日に発売になったばかりの高瀬隼子さんの『新しい恋愛』と、9月2日に発売になったばかりの東畑開人さんの『雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら』をご紹介します。


<来ると思います!>

高瀬隼子さんの『新しい恋愛

東畑開人さんの『雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら


※一部カットしたところで音が途切れています。すみません。


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サマリー

今夜の読書会では、高瀬潤子の『新しい恋愛』と遠畑海人の『雨の日の心理学』という新刊を紹介している。『新しい恋愛』は多様な恋愛を描いた短編集で、『雨の日の心理学』は心のケアの重要性を探る本である。

高瀬潤子の新しい恋愛
真夜中の読書会おしゃべりな図書室へようこそ。
こんばんは、KODANSHAのバタやんこと川端です。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、
水曜日の夜に、ホッとできて明日が楽しみになる、をテーマに
おすすめの本や漫画、紙フレーズをご紹介します。
第183夜を迎えました。
今夜はお便りのご紹介はちょっとお休みで来ると思います。
のコーナーのスペシャル版です。
このコーナーは、私が最近読んだ本の中から
近々紹介するかもよという本を先出しでご紹介したり、
今気になっているエンタメトピックスを紹介したりするコーナーになっています。
今日は2冊ご紹介したいと思います。
今日お話しする2冊はですね、最近発売になったばかり
できたてほやほやの2作品です。
多分この先の回で貸し出しカードとして
ご紹介しようというふうに思っていますので、
よかったら先にご入手くださいませ。
今日はちょっとさばりだけお話ししたいと思っています。
1冊目は高瀬潤子さんの新しい恋愛という小説です。
このマヨ読でも何度かご紹介している高瀬潤子さん。
おいしいご飯が食べられますように、
もういい子のあくび、もううるさい子の音の全部、
読んでくださった方も多いかもしれませんね。
すごい良かったよってリスナーの方から結構リアクションをいただいた本たちでもありました。
さて今回の新刊新しい恋愛はそのタイトルの通り恋愛小説なんですね。
高瀬さんは恋愛小説を思いつつ、
おいしいご飯がこのうるさい音の恋愛の話、恋愛の話も出てきますもんね。
これは短編集になっていまして、
小学校4年生でバレンタインチョコをもらって嬉しいか嬉しくなさそうかみたいな話から、
50代の課長が26歳年下の女性と結婚したのがきもいかきもくないかみたいな話まで、
バリエーション豊かな恋愛小説が詰まっています。
テーマとしては確かに恋愛なんですけれども、
恋愛関係かもしれない関係性を通じて自分の本音がこぼれ出す、
自分小説みたいな感じだなというふうに読みました。
高瀬さんならではの一筋縄ではいかない、
ブラックなというかピリリと辛さも効いたところもある短編恋愛小説になっています。
またちょっと改めて一話一話詳しくご紹介したいと思っております。
さてさてもう一冊はですね、
遠畑海人の心のケア
遠畑海人さんの雨の日の心理学心のケアが始まったらです。
遠畑海人さんの本もコココの真夜読では何度かご紹介しましたがね、
心はどこへ消えたとか普通の相談とか、
何でも見つかる夜に心だけが見つからないのもお話ししてましたかね。
遠畑さんは臨床心理師ですけれども、
心のケアは専門家の力も借りるけど、
多くの部分は素人のケアがとても重要で、
改善に向かわないか、大きな部分を素人のケアが占めているよっていう話を
いろんな本でされているんですよね。
プロのケアと素人のケアを分けた時に、
プロのケアはいわゆる心理師とかカウンセラーとかお医者さんだったりとか、
そういう方たちによるケアですけれども、
素人のケアはお母さんとか、家族あるいは同僚とか、
会社の人、恋人とか、そばにいる人、話を聞いてあげられる人ですよね。
雨の日の心理学心のケアが始まったら、
もうその心のケアが急に始まった。
ケアする必要性が生じてしまった素人の人たちに向けて書かれた本です。
心の雨は突然降り出す、そしてケアは急に始まってしまうという風に、
急に降り出す雨と例えているところがいいですよね。
身近な人が急に具合悪くなるとか、
学校や会社に行きたくないって言い出すとか、
素人がどう対峙するのかというような話です。
この本は講義をベースに書籍化されているようでして、
割と交互対というか、生徒さんに話しかけるような文体になっています。
この連続講義自体は私は聞いてはいないんですけれども、
今ですね、ちょうどやっているみんなのカウンセリング入門という
遠畑先生の講義、授業がありまして、全5回の。
それを今私は受けています。
この間2回目だったのかな?
オンラインなんですけどね。
毎回とても勉強になる金元がたくさんですごく面白いですね。
毎回めちゃくちゃ時間をオーバーするので、
お風呂に入るタイミングを意識してしまっていますが。
さてこの本すごくいいなって思ったのは、
表紙なんですよ。
イラストで虎とカバが向き合っていて、
カバが虎に傘を差し出しているっていう、
ちょうどあいあい傘状態になっているところが、
この傘を差し出されているのが虎の側だっていうところがすごくいいですよね。
虎タイプの人の方が突然の雨、
メンタル的な不調に突然陥ることがあり得るという意味にも取れるし、
どっちがどっちになる可能性だってあるよっていう意味にも取れるなと思いました。
おっとりしたカバでも肉食系の虎でも、
どっちがどっちになる可能性もあるよという意味なのかなと思いました。
今日はこの雨の日の心理学から神フレーツをご紹介します。
ケアがないところでのセラピーは暴力になる。
これはケアとセラピーの違いを解説したくだりに出てくるところなんですね。
ケアはニーズを満たすこと、依存を引き受けること、
セラピーは満たせないニーズを変更すること、
傷つきと向き合うことというようなお話があっていました。
傷だらけの時に傷と向き合えって言われても身動きが取れなくなっちゃうだけだと。
ケアでニーズが十分に満たされていないと、
セラピーは意味がないよりさらに強い言い方ですよね。
セラピーは暴力になるという、むしろ傷口を広げてしまうかもしれないという感じかもしれません。
例えば雨が降っているから学校に行きたくないと言われて子どもとかに、
じゃあ駅まで車で送って行こうかみたいなのはケアですよね。
濡れないようにするっていうニーズを満たす不快な思いを軽減してあげるみたいなことはケアで、
なんで行きたくないの?なんかあった?とか聞いたり、
行ってみるとこうかもよとかっていう風にニーズの論点を変えてみるとかっていうのは、
向き合ったり、行きたくない理由に向き合ったり、ニーズをずらしたりっていう段階に進んでいくのがケアですよね。
進んでいくのがセラピーで、ケアとセラピーはどっちかだけとかっていうことじゃなくて、
両方あった方がいいと。
相反するものじゃなくて、カルピスを薄めるみたいに両方が混ざり合って混在しているのがいいみたいなことが書いてあって、
すごくなるほどと思いました。
この本ですね、本当に紙フレーズがめちゃめちゃ出てくるので、これもたっぷりご紹介、また別の機会にしたいなと思っております。
リスナーとの交流
今日はちょっと短いんですけれども、最近気になった素敵な本2冊をご紹介させていただきました。
また皆さんからのリクエストもお待ちしております。
さて、今夜もお時間になってしまいました。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、リスナーの皆さんからのお便りをもとにおすすめの本や漫画を紹介しています。
インスタグラムバタヨムからメッセージをお寄せください。
それではまた来週水曜日の夜にお会いしましょう。
おやすみなさい。
おやすみ。
09:59

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