レベル8Nの概要
レベル8N 危険度3 空間信頼性安定、実体信頼性中立
レベル8Nは、バックルームにおける8N番目の階層である。
概要。レベル8Nは、無数の巨大なクッションが迷路のような構造を作り出している屋内空間である。
天井高とほぼ同じ高さを持つクッションが床面積の7割ほどを占拠し、より小さなクッションがあたりに散乱している。
口述するように、クッション内部には鋭利な物品が混入している可能性があるため、無警戒に体を預けてはならない。
クッション以外の内装はほとんど存在しないが、天井には異様に明るい光源が点在し、パイプやコードがめぐらされていることもある。
クッション自体の清潔さにも関わらず、床や天井は塵に薄汚れており、特に床面は土足で歩くことを想定しているような材質である。
また、壁や柱の類が一切存在していないが、不明な原理によって天井は一定の高さに保持されている。
場所によって気温や湿度には幅があるが、異なる色彩や材質を持つ領域ごとに概ね決まった値に定まる。
クッションは時折重力に引きずられるような動作でランダムな水平方向へと動くことがある。
この時周囲の生物へと近づくような方向に移動しやすい傾向があるようで、この階層内で同じ場所に長時間留まっていると集まってくるクッションによって次第に空間が狭くなっていく。
巨大なクッション同士の狭い隙間に入ると、高確率で双方が隙間を押しつぶすように動くため、可能な限り広い場所を進み続ける必要がある。
少なくとも数分に一度ほど、クッションが緩やかな傾斜を滑り落ちるかのような動きで、数センチメートルから数メートルほど自在に移動する様子を見かけるが、
よく観察すると非常に緩慢な速度で常に移動を続けていることがわかる。
小さなクッションが高速で飛んできたり、複数の巨大なクッションが一斉に10メートルほど移動することもあり、転倒したり挟まれたりする危険性には常に注意すべきである。
クッションの挙動と注意事項
クッションへと外れ落ちるか、動き回る巨大なクッションの間に押しつぶされたり、クッションの山や内容物に埋もれたりした場合、運が良ければ階層移動が発生し、不運であれば消息不明となる。
危険な階層や隔絶された階層に移動しているのか、階層移動以外の現象に見舞われているのか、消息を経ったものに発生した現象に関する情報は発見されていない。
巨大なクッションの情報。天井との隙間から新品の小さなクッションが現れ、落下してくることがある。
この現象のためか、階層内に存在するクッションの総量が次第に増加している可能性がある。
現象。非常に広範囲のクッションがおおむね同一の方向へと一斉に移動する兆候、一斉に移動する現象が発生することがあり、俗に波などと呼ばれる。
遠くからの地響きは大規模な波が近づいている兆候である。
やがて大量の布が大質量で擦れる音が響き始め、加速度的にその音量を増して波が到達する。
最初の地響きからの猶予は10分間から数十時間程度であり、これを聞いたならば波の進行方向へと走れるだけの広い場所を速やかに探す必要がある。
物品。クッションの中身は基本的に羽毛や綿であり、化学繊維やビーズの場合もあるが、それらと共に物品が詰められていることがある。
これらの物品には異常性が見られることが少ないという特徴があり、雑貨や食品、資材、石や植物のような自然物など、現実世界において容易に手に入るものがほとんどである。
生存に活用できる食品や道具もよく見られるが、反応性のある物質や、あるいは生物の死骸や、その一部のような物質的、衛生的に危険な物品が入っている可能性もある。
小さなクッションを押しつぶして異物感を感じれば、そこには物品が詰まっており、クッションを裂いて取り出すことができる。
ただし、物品には針金や刃物などの鋭利なものも存在するため、常に注意して確認すべきである。
一方、巨大なクッションの表面は非常に柔軟ながら強固であり、カッターナイフ程度の道具では切り裂くことができないほどである。
巨大なクッションは切り開いた途端に、中身の詰め物がなだれのように吹き出し続け、明らかにクッションの質量以上の詰め物を吐き出しても、クッションの大きさは変化することがない。
クッションの内部と物品について
およそ12時間以内に不明な原理によって穴は塞がるが、周辺一帯がクッションの内容物で埋め尽くされてしまう。
この堆積の中から物品を見つけることも可能ではあるが、全身が埋もれることによって失踪が発生するリスクがあり、労力からしても物品の入手は小さなクッションに頼るのが良いだろう。
小さいクッションの表面を破るときには絹を引き裂くような非常に感高い音が響くが、巨大なクッションを裂くときには発生源不明の大きな低周波が辺りの床面を振動させる。
実体 当初相対危険度評価におけるこの階層の実体信頼性は不明として定義されていた。
これは未知の手段で移動するクッションが実体であるか異常な物品であるか判断が難しかったためである。
しかしクッションの自律的な振る舞いの詳細が知られるにつれ、報道者たちによって実体としての文脈で語られることが多くなっていった。
このような集団的認識の変化に合わせるため、Wikiの編集者たちによる協議を経て、実体信頼性は中立へと再定義された。
入り口と出口 階層への入り方
レベル7Nで紛人に薄汚れた部屋を進むと、次第に室内のクッションが増えていき、やがてレベル8Nへとたどり着く。
レベル9-2Nで極端に低い天井に押しつぶされているシングの隙間へと潜り込むと、巨大なクッションと天井の隙間からレベル8Nへ出る。
レベル149Nの狭い空間を進んでいたところ、気がついた時には、すでにレベル8Nの巨大なクッションの隙間へと景色が変化していた、とする報告が存在する。
階層からの出方
時折見られる異様に暗い隙間を進むと、レベル9Nへ移動する。
クッションに全身が埋められたり、もしくはこれに外れ落ちたりすると、レベル0からレベル7Nまでの低い階層に移動するか、あるいは決して低くない確率で消息不明となるようである。
クッションの内部に枕が詰められていることがある。この枕を使用して眠ると、レベル9-2Nで目を覚ます。
ということで、画像が2枚、3枚ですね。
レベル8N内部の様子
床がさっきも言いましたが、読み上げた通り、コンクリート系の感じですね。
普通に靴で動き回れるような感じに、白いクッションがいくつか並んでおり、
上に電球のような穴があって、そこに1個だけクッションカバーみたいなのが吊り下げられてますね。
予期棒みたい。
2枚目、レベル8N内部を記録した別の写真
もうほぼほぼ天井に届かんとするデカいクッションの山って感じですね。
3枚目、巨大なクッションと天井の隙間から大量の小さなクッションが覗いている。
ベイマックスみたい。
ベイマックスが左右に並んで真ん中を開けているような画像ですね。
でっかいクッションの上に小さいクッションが頭のようにトントントントンと浮いてあります。
これ失踪した放浪者の持ち物がクッションの中身になっているっていう可能性は全然ありそうですね。
石とか植物っていうのは現実世界のものがたまにはずれ落ちてっていう認識でもいけそうですね。
で、多分階層からの出方の一番最後
クッションの内部に枕が詰められていることがある。
この枕を使用して眠るとレベル9にNで目を覚ます。
レベル9にNが多分あれですね。
ベッドだらけの部屋、階層ですね。
なんかすごい似通ったというか似たような雰囲気を感じますね。
クッションと枕っていうので。
で、クッションは少しずつこっちに放浪者のいる方に近づいてきたり、波ある一方向に一気にドザザザーッと行くこともあると。
だからここで長期間滞在するっていうのはちょっと難しそうですね。
睡眠とかの過程で押しつぶされて移動だったり消息不明になったりとかになりそうです。
はい、ということでこの辺にしておきましょうか。
ではまた次回お疲れ様です。