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2024-01-13 12:20

壁の話

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タイトル: 壁の話
作者: Einoshima
ソース: http://japan-backrooms-wiki.wikidot.com/about-walls
作成年: 2023
ライセンス: CC BY-SA 3.0

©️The Backrooms JP Wiki: http://japan-backrooms-wiki.wikidot.com

#Backrooms #バックルーム #SF

サマリー

彼はおそらく、バックルームに入り、そして帰還したものだと思われます。大学のサークル帰りに徒歩で家まで向かっていた時のことです。その日は典型的な熱帯屋で、服が汗で張り付くような暑さだったことを彼は覚えています。

バックルームへの入り込み
こちらは、付属BBSに投稿されたレベル0と推察される階層の到達報告である。
この報告の内容は最終的に却下されたが、報告そのものが特筆性の高いケースを記したものであると判断され、当ページにアーカイブ化された。
このページを読むにあたり、当該掲示板においてのハンドルネームは、日付やIPアドレスなどから生成AIによりランダムに割り当てられたものであり、特定の意味を有していない点を留意すること。
私はおそらく、バックルームに入ってしまい、そして帰還したのだと思います。
大学のサークル帰りに徒歩で家まで向かっていた時のことでした。
その日は典型的な熱帯屋で、服が汗で張り付くような暑さだったことを覚えています。
暑くて喉乾いたし、自販機の上の方に目をやって、何か買おうかなと思った瞬間です。
後ろからブルーシートのような大きな布で、バッと急に覆いかぶさられたのです。
そのままに自分の視界が奪われました。
初めはひとさらいか何かかと思ったのですが、自分が傍観に持ち上げられて浮くどころか、
布の中に落ちていくような、経験したことのない感触を味わった時に、直感的に違うと分かりました。
私の周りには全く人の気配がせず、ただ眼前の布地だけがそこにあるように感じられました。
その後はもうどう抵抗しても無駄で、視界が覆われていて実際にどうなっていたかは分からなかったのですが、
自分の体がありえないところまでずるずると落ちていくように感じました。
シャープ1036
2023年9月19日20時59分1秒37
バックルームの特徴
気づいた時には寝違えたような首の痛みと頭痛に苛まれながら、見知らぬ場所にいました。
いつから自分が寝ていたのか、何で寝ていたのかも記憶と整合性がなくて訳が分からなかったのですが、
とにかく最悪な目覚めでした。
目が覚めれば、私の四方は黄色い壁面でした。
周囲の状況に目をやると、自分が四方を矢印のような絵柄の黄色い壁紙に囲まれた閉鎖的で何もない部屋にいることに気がつきました。
広さは一軒家のトイレぐらいでしたが、天井はその割には高く感じました。
自分の遥か上で無格好に配置された蛍光灯がちらついていて、宙に舞っている埃が照らされて明滅していたのが印象的でした。
地面のカーペットはほんのり湿っていて、そこからシフォンケーキと洋酒と尿を混ぜたような甘ったるく嫌な匂いが漂っていました。
また、さっきまで蒸し暑かったのが嘘みたいに涼しくなったことで、ここが自分の知らない異常な場所で、おそらくはここから出られないだろうことを噛み締めました。
その時は背負っていた荷物がなぜか全てなくなっていたので、その場で撮った写真は用意できていません。
一応、イメージとしては下2つの画像を足して2で割ったような感じです。
1枚目はこのwikiに掲載されているレベル0の画像で、2枚目は私の実家のトイレの画像です。
改めて自分が置かれた状況を確認して、意味不明な状況に対するどこへも行けない感情と、四方を壁に囲まれて閉じ込められているし喉も渇いているしで、わけわからないけれどこのまま出られないんだろうな、という絶望感が頭の中で混濁していました。
レベルゼロの解釈
シャープ1073
ここからがさらに意味がわからないのですが、その先のことをあまり覚えていなくて、気がついたら私は近所の踏切の前に立っていたのです。
車道の真ん中でした。
列車が通過する時の轟音、強い風、猛暑、そして踏切から鳴り響く大きな不協和音で再び目が覚めました。
私は一時の安息を得た後、何とか現実へ戻ったことを理解し、すぐに車道から歩道へと移動しました。
そして、私の荷物があの自販機の場所に野晒しで置いてあることを確認しました。
シャープ1038
2023年9月19日21時18分48秒10
当然、知人にはこのことを信じてもらえませんでした。
自分の記憶はある程度確かであることが本当に薄気味悪く、私が手に負えないところまで狂ってしまったのではないかと何度も疑い、心配になりました。
とあるネット掲示板で、このサイトならもしかしたらあなたの話を興味深く聞いてもらえるかもと悟されたのをきっかけに、このサイトを見つけることができました。
ここの記事についてはある程度目を通させていただきました。
その上で、ようやく私はこの体験を、おそらくは四方に壁がある小規模な階層として定義されるレベルゼロの未知の腹地階層に入り込んだものと自ら説明をつけ、安心しました。
もう一度、私が入った空間の特徴をまとめます。
レベルゼロに酷似した特徴
トイレの個室ほどの狭さしかない。
それ以外に特に何もない。
私が体験したことについては以上となります。
この報告が少しでも歴運営の力添えになれば嬉しいです。
2件重要性の低い書き込みを省略
シャープ1041☆Mourin
2023年9月21日2時51分00909
1035から1038のスレッドへ
The Backrooms JP Wiki 情報精査スタッフです。
ニュー・ニュートリシスさん
この度はご報告いただき誠に感謝いたします。
スタッフ間での議論の結果
ニュートリシスさんが文中で挙げた2回のハズレ落ちについては
再現性のないものとして
弊サイトのデータベース上に記録しました。
ここでは現実世界から未知の階層へ移動
未知の階層から現実世界へ移動の
いずれのケースも単なるハズレ落ちによるものと解釈しています。
また、文中で到達していた階層については
レベルゼロの未知の副次階層ではなく
レベルゼロそのものである可能性が考えられます。
この理由を説明いたします。
シャープ1042☆Mourin
2023年9月21日2時53分18秒33
レベルゼロの構造に一切の規則性は見出せません。
レベルゼロは一般に様々な部屋や廊下が
不規則に接続された空間であると言えます。
これを部屋を構成単位とするのではなく
壁が構成単位であると捉えた場合
レベルゼロは不規則に壁が配置された空間
と言い換えることが可能です。
ここで、ある空間の中に
以下のように壁が生じていたと考えます。
迷路のような画像が貼り付けられています。
この画像はあくまでレイジを目的に用意したものであり
実際のレベルゼロの構造に即しているものではございません。
この画像は一般には連続的な廊下と行き止まりが続く迷路であると捉えられます。
この画像に一般的なペイントソフトの塗りつぶしツールを用いると
このようになります。
画像上のほとんどが銅色で塗りつぶされたのに対して
主に中央部分に大きな塗り残しがあることを実感していただけると思います。
この部分は四方を壁に囲まれ、隔絶された区画であると言えます。
この図中の隔絶された区画こそが
ニュートリシスさんが入り込んだ場所に該当するのではないかと考えられます。
コミュニティ内でよく知られている情報の通り、
レベル0は非線形で道理の通用しない構造をした空間であり、
このような狭い場所に入り込んだ場合に
実際には抜け出す方法があるのかもしれません。
しかしこうした報告が過去に一件もなされていないということが
この四方を壁に囲まれているということです。
報告が過去に一件もなされていないということが
この四方を壁に囲まれた区画を脱することが困難であることの
何よりの証明であると言えます。
今回のケースにおいて、この空間を脱した要因は
偶発的で再現性のない外れ落ちです。
この部屋に運悪く入ってしまった場合、
このような幸運がなければ抜け出すことは不可能でしょう。
また、このような空間はレベル0だけでなく、
他のどの階層でも存在し得るものです。
外れ落ちを行うということは、いつ何時でも
このような部屋に閉じ込められる可能性が
つきまとっているということです。
ニュートリシスさんの書き込みは、この現実をもたらしたという点で
大変価値のあるものでした。
重ねてお礼申し上げます。
教会コン23発見記録のタグが付いています。
特別階層の説明というわけではなく、
報告書というよりはその報告例ですね。
実際に現実世界に帰還した放浪者、
現実から外れ落ちてしまい、そして現実世界に外れ落ちた、
戻ってきた人の言説ですが、再現性がなさそう、
運が良かっただけで帰れたんじゃないかという可能性が高いので、
情報としてはまとめないよということですね。
この記録は残すけど、レベルゼロの方の出方に対しては書かない、
というふうな処理をしますというバックルーム運営の方、
ウィキ運営の方の回答でした。
ではまた次回。お疲れ様です。
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