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Level 553 N 危険度① 空間信頼性安定、実体信頼性中立
Level 553 N は、バックルームにおける553N番目の階層である。
概要
Level 553 N は、現実世界に即した環境を持つ階層である。
Level 553 N は、おそらく、日本の集合住宅及び住宅地を模した空間であると推測され、階層内で発見される物品は、現実世界の日本で発売されていた。発売されているものがほとんどである。
特筆すべき点として、階層内では一切の自然風が確認されていない。確認されない。そのため、放浪者が干渉しない限り、木々のざわめき一つさえ聞こえない。
階層内の時間は午後4時24分で固定されているようで、階層内の時計がすべてその時刻を指したまま停止している。
天候は鈍天、気温は22度。湿気はあまりなく、過ごしやすい環境と言えるだろう。
放浪者が階層外から持ち込んだ時計類は問題なく動作するので、生活リズムの保持などのため、こまめに確認するとよいだろう。
レベル553Nでは、家屋の内部にある冷蔵庫や倉庫から食料・飲料水などが入手可能である。
しかし、一度使用・摂取した物品の採出源は確認されていないため、長期間この階層に滞在する場合は、定期的に生活拠点を別棟へ移動するといいだろう。
別棟へと、ですね。
また、レベル553Nで入手した食料は腐敗しないようである。そのため、食料を見かけたら、できる限り取得しておくことを推奨する。
実態
階層帯
レベル553N内に現れる、人を傾った老婦。
放浪者の呼びかけには一切反応せず、歩道を移動したり、実態同士で会話のような動作を取る。
放浪者が物理的接触を試みた場合、実態は消えるように崩壊する。
実態の大きさは様々だが、大きな実態の傍らに小さな実態がいるケースが多い。
物品
レベル553Nで発見される物品のうち、いくつか不自然に空中で静止しているものがある。
これらは放浪者が物理的接触を行うことで重力に従い、落下するようになる。
今まで発見された浮遊する物品の例は以下の通りである。
03:00
ランドセル
色は様々だが、いずれもおおむね地上150cm程度の高さに浮遊していた。
本
多くの場合、浮遊した本は机と椅子の間に確認されるが、
稀にベッドの真上に浮遊していることもある。
水流
住宅や公園の蛇口で水しぶきとともに確認される。
台所で発見される水流の付近では浮遊する食器類も確認できる。
携帯電話
他の物品と比べて高い位置に浮遊していることが多い。
実際に使用することも可能だが、文字化系は少ない。
指輪
2つ同時に発見されることが多い。
鼻孔
レベル553Nに到達した放浪者の多くは、この階層を現実世界だと誤解することが多い。
その理由の一つは、レベル553N内に蔓延している実在感と生活感である。
階層内に存在するのは階層帯のみであり、
生きた人間が紡ぐかけがえのない言葉や人々の営みが交差する暖かな生活はここには存在しない。
ここは現実世界ではない。
現実世界への既観願望が強い放浪者ほど、レベル553Nが現実世界であると自己満足している。
ここは現実世界ではない。
現実世界への既観願望が強い放浪者ほど、レベル553Nが現実世界であると自己暗示し、階層への定住を選択するケースが多い。
その行為を咎めるわけではないが、自己暗示により現実世界の夢を見続けることは確実に精神への悪影響を及ぼす。
もしもこの記事を読んでいるあなたが、かつて現実世界への既観を目指す放浪者であったなら、今一度階層からの脱出について考えてみてほしい。
幸い、階層からの出方は簡単である。
入り口と出口、階層への入り方
レベル333Nでセミの抜け殻を見つけ、触ろうとするとレベル553Nに移動する。
レベル50Nに落ちている白いカーテンをかぶるとレベル553Nに移動する。
階層からの出方
レベル553Nの公園にあるブランコで睡眠を取るとレベル92Nで目覚める。
レベル533…ん?レベル533と553が入り混じってますね。これ553だな多分。
レベル553Nの家屋の最上階から落下を試みるとレベル63Nに移動する。
レベル553Nで外れ落ちを試みると高確率でレベル0へと外れ落ちる。
画像が2つ。初めてWikiに投稿されたレベル553Nの写真。普通の公園ですね。
で、時間は4時24分で固定されてますね。時計があります。
06:00
あとは階層帯。
フォロー者によって初めて撮影された階層帯。会話に似た動作を行っている。
あの…FFとかキングダムハーツの裏ボスみたいな感じですね。
灰色のローブを被って中が黒くて中身が多分ないんでしょうが見えないみたいな感じですね。
こっちに背中を向けて中央に座っているのが1体。
その中央に背中を向けて座っている1体の左右に対面に向かい合わせるように2体。
右左それぞれこっち向きに座っていますね。
サイズがどんなもんかちょっと分かんないな。
成人男性ぐらいなのかパッと見すごい大きいようにも見えますが。
サイズについては書いてなかったので何メートルとかは書いてないですが、
大きな実体の傍ら、そばに小さな実体がいるケースが多いと書いてますね。
この大きい小さいがどういう目線での大きい小さいなのかはちょっと定かではないですが。
はい、という回表でした。
ではまた次回。お疲れ様で。