【テーマ】
高いモチベーションを維持して仕事や勉強に取り組むことは可能なのか?管理的な手法の限界とは。
【内容】
・反省的実践家のおさらい。応用と反省の両方を上手くやるのが最強で、そこには創造性が隠れている。
・創造性と自律性は近い概念。
・外発的動機づけと内発的動機づけ。
・自己決定理論(エドワード.E.デシ、リチャード.M.ライアン)
→外発的動機づけと内発的動機づけの二分法ではなく、その間には段階がある。
・取り入れ的調整:消極的、義務的にタスクへ取り組む。
→やるべきということが理屈上はわかる。誰かに言われてやる。<外発的動機づけ>
・同一化的調整:自分にとって大切、必要だと思うからやる。
→主観的に理解されている。自分にとっての意味を見出して取り組んでいる。<外発的動機づけ>
・内発的調整:自分から楽しんでやっている、自律的な状態。
→誰も見ていなくても、ただ楽しいから取り組んでいる。<内発的動機づけ>
・管理者は部下に対して同一化的調整(少なくとも取り入れ的調整)を促すのが良い。
→そもそもこの仕事にどういう意味があるかを伝える。共感を呼ぶ取り組み。
・管理職になった時に戸惑うのは、外発的動機づけではやっていけないため。
→自分でやりたいことを生み出すのが管理者。上から来た指示を部下に流すのであれば、ほぼ従業員と同じ…。
・“管理”は目的に対して最も合理的な手段を選択すること。
→同一化的調整を超えられない(自律的ではない)。管理的なアプローチの限界。
→マネジメント的なアプローチにより、当初の目的を忘れて「楽しくてのめり込む」ことができる状況をつくることが重要。
■関連図書
・櫻井茂男『自ら学ぶ意欲の心理学―キャリア発達の視点を加えて』有斐閣,2009年
■関連エピソード
【使える経営学2-5・2-6】変革の組織学習(1・2)
*「ひらめき」とは何か*科学系ポッドキャストの日
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佐藤大輔(北海学園大学 経営学部・教授)
くにえだ(佐藤ゼミOB)