ポッドキャスト配信プラットフォームの動向
音声広告実験隊、今回もロボットスタートの中の人1名と外の人1名でお送りします。
よろしくお願いします。
前回は日本のポッドキャストの現状について焦点を当てましたけど、
その番組の最後に触れていたプレスリリース見ました?
見つかっちゃいましたか。
あれですよね、ポッドキャスト領域を盛り上げようとするベンチャー2社で提携するって話ですよね。
それぞれ得意分野が異なっていますので、一緒にこの業界を盛り上げていけるということは嬉しく思っています。
狙いとしては、今増加している企業のポッドキャスト活用を全面的に支援しようということですか?
そうですね。前回取り上げたトヨタさんをはじめ、メディアミックスの中でポッドキャストの活用を検討している企業というのは増加していると思うので、
そこをしっかりと支援できる体制を整えたいと考えているということですね。
確かにこの番組も開始して半年以上経ちますけど、全部ギリギリやっていくと階段を一段一段登っていく感じですよね。
それ自体は楽しい部分もあるんですけど、短期的な成果をまとめられるケースもあるかと思いますので、
そのあたりのショートカットにどれだけ貢献できるのかというのが今回の提携の願いになります。
成果測定の軸をどこに置くかということも含めて難しさありますよね。
一方でリスナー獲得というのはほぼ全ての会社さんが意識する評価仕様になるかと思いますので、その部分を弊社がサポートしていくという形になります。
ちなみに今後もいろいろな企業との提携機会って模索されていくんですか?
そうですね。この業界を盛り上げるためにも職位分野が異なる企業があれば、今後も積極的に提携していきたいなというふうに考えています。
今は競争というよりは一緒に業界を作っていくタイミングでもありそうですからね。
ところで、今日のテーマなんですけど、最近クレームと言いますか、要望をいただいてまして。
何ですか?
技術周りの話がもう2ヶ月近く空いてるぞと。大丈夫ですかっていう話をね。
そんなにまだ空いてましたっけ。そりゃ良くないですね。
2ヶ月経つとまあまあいろいろ変わるでしょうからね。
変わりますね。
ちなみに最近気になる技術関連の話ってありますか?
まず外せないのは、ポッドキャスト配信プラットフォームのコラボラリーポッドキャスティングっていうところが、
YouTube の動画をポッドキャストに変換するビットツーポッドっていうサービスを開始した件ですかね。
YouTube の動画からポッドキャスト番組が自動生成されるイメージですか?
そうですね。イメージとしては、YouTube のプレイリストをリンクするだけで自動的に動画をインポートしてオーディオに変換して、
さらにそこからチャプターも自動生成されると。
さらにYouTube に新しいビデオを投稿するだけで、数分以内に新しいポッドキャストエピソードとして、
ポティファイとかアップルポッドキャスト、アンドラとかのいろんなプラットフォームに自動的に配信されるってことになるんですよね。
自動配信までされるんですか。
Google 社はYouTube 上でポッドキャストも聞けるように一元化しようという取り組みを進めているかと思いますけど、その逆の動きってことですよね。
そうですね。これ番組のソフトの方からすると、より多くの方に情報を届けられることとか、
あと収益の増加にももちろんつながるので、特定のプラットフォームに依存しなくなるっていう意味でも大きな価値があるっていう気がしてますね。
アドビのポッドキャスター向け支援ツール
そういえば御社でもYouTube番組のポッドキャスト化に一部関わられてましたよね。
そうですね。細かい話は避けますけど、今までポッドキャストを聞かなかった方が聞くきっかけにもなりますし、
ランキングとか再生数の推移を見てもニーズは結構あるなってことは間違いないと思ってます。
基本的にはメリットが大きい気もしますけど、逆に考えられるデメリットってあるんですか。
リスナー目線だと選択肢が出るだけなのでプラス面多いと思います。
一方、番組オッドの方の目線だと、広告の再生単価がYouTubeを下回る場合は収益が減るかもしれない。
この部分を懸念されるってことはあるのかなって思ってます。
この辺りってYouTubeなのを切り抜き動画の時にも議論されていたかと思いますけれども、一方で相乗効果もありますよね。
ありますね。細かい計算は難しいですけど、別メディアである手を踏まえると相乗効果は高いというふうに考えてます。
YouTubeだけでなくて、Xだとかインスタグラム等の複数のメディアをミックスを前提としてブランディングしていくっていうのが時代の流れでもありますから、
もう少し理解が進んでいくと、その一つの有効な手段として認識されるんじゃないかなというふうに思います。
確かに他のメディアでもあった話かと思いますけど、特殊資料が小さいうちはこういうような話も発生するけれども、拡大していくと自然と解決していくという流れになるイメージですかね。
YouTube自体も数年前まではそんなような扱いでしたからね。
一方で、米国ではその壁を越えてるってことで、メディア間の架け橋となるこんな機能の開発が進んでるっていうふうに理解するんですけど、
提供もどのブラブラリーポッドキャスティングについては約半分は米国以外で展開してるってことで、この機能は世界を対象として開発してるんじゃないかなというふうに推測をしてます。
お話をお聞きしてると業界に大きなインパクトを与えそうな機能ですし、例えば日本のようなポッドキャスト甲子園国ですと、こういう機能が出たがゆえに成長が加速するってストーリーもあるかもしれませんよね。
ちなみにその他で気になる技術ですとか機能ってありますか。
そうですね。アドビさんがポッドキャスター向けの支援ツールをリリースしたっていうのは注目してますね。
あれPDFとかで有名な会社さんですよね。
他にもいっぱいありますけどね。Photoshopとかいられとか、あとはビデオ編集とか。
使われてますよね。
もうめちゃめちゃ使ってます。
そうですよね。
お金を何が払ってますね。複数のクリエイティブデザインツールっていうところでトップシェアを有してるっていう会社さんですよね。
そんな会社さんがこのタイミングでポッドキャスター向けの支援ツールを提供し始めたと。
クリエイティブデザインツールを提供してるってところで見ると、Podcastもそういった領域も開発するってことはあんまり違和感ないんですけどね。
ポッドキャスト技術の最新動向
ついにこのタイミングで動き始めたかっていうそんな印象ですね。
確かにクリエイターの方ですとアドビ製品使われてる方も多いでしょうからね。
それだけ最近だとPodcastの製作ニーズが高まってるってことですよね。
開発機関によるズレはあるかもしれませんけど、適切なタイミングを模索してたっていうのは間違いないかと思いますね。
ちなみにどんな機能が搭載されてるんでしょうか。
3つあって、まず1つ目が音声録音からノイズだとかエコーとかを除去してくれるスピーチ強化機能となります。
もう1つが録音前にマイクの問題を修正してくれるマイクチェック機能となります。
最後にブラウザーで音声録音とか編集を行うスタジオ機能、これ3つが用意されています。
その他にもこのツールの特徴として文字起こし機能が搭載されていて、テキストを編集するかのようにオーディオ編集可能であるっていうことか、
あとはBGMとかに使うロイヤリティフリーの音楽がいっぱい準備されてるっていうのが特徴になってるのかなというふうに思います。
すごく基礎的な機能を集約しているって気もしますけど、需要が大きいんでしょうね。
みんなが使う機能だからね。また複数のクリエイティブデザインツールにおいて選ばれてきたAdobeさんなので、
機能名についてもかなりこだわりを持って準備されてきたんじゃないかなというふうに推測をしています。
確かに高精度な機能が1つにまとまってるとすると、かなり制作の効率感も測れそうですよね。
私も個別のツールをめちゃめちゃ調べて使い込んできた方ですけど、普通の人はそこまでやりたくないでしょうからね。
ポッドキャスト制作っていうのは一般化していくっていう意味でも、Adobeさんの取り組みは大きな一歩と捉えてます。
一方で、技術活用に関するネガティブといいますか、警告的な動きもあったんですよ。
AI利用のガイドラインと文字起こしの正確性
何かありましたか?
Apple PodcastがAIに関わるコンテンツガイドラインというのを更新したんですね。
もう少し詳しく教えてもらってもいいですか?
具体的には、AIを利用した場合は、それを使ったよということを回避することと、後は誤解を招くAI利用を禁止すると。
あとは文字起こしの正確性に関する新たな規定というのが追加されています。
前半部分については、AIによる番組制作に制限かけたいという趣旨ですかね?
ある意味そうなんですけど、制限というよりは、リスナーさんに正しく理解した上で安心して聞いてもらうことを意識して捉えてます。
そういった規定がないと、番組が自動生成されて無人度に増えちゃうということに繋がっちゃいますし、
あとは正確性にかける、例えば誰かの声を勝手に使ってAIで嘘のことを言わせるみたいな番組も、
情報発信とかも自由にできちゃうというところもあると思うので、そういった部分に手を打ったんじゃないかなというふうに思います。
確かYouTubeでも類似するような規定がありましたよね。
フェイク動画とかいろいろ話題になってますけど、そういった意味ではPodcast自体の影響力というのも強まってますから、
今回YouTube動画みたいな領域に順次と対応を行ったというふうにも見えるかもしれないですね。
後半の文字起こしの正確性に関する部分ですけど、確かAppleがApple Podcast内の書き起こしを今春より対応する発表されてましたよね。
そうですね。これは日本はまだなんですけど、そういった部分も絡んでる話だと思ってますけど、
今回の内容はApple側で生成した文章以外にPodcasterが自ら文章を使用する場合は、
ちゃんと正確性が合わないとダメだよというような規定になってるんですね。
文字起こしは正確な検索ですとか、広告出稿の基盤にもなると思うんで、この部分の正確性を担保したいってことですかね。
一部想像も効きますけど、Apple側で用意した文字起こしっていうのは多分自信があるので、
他の文字起こしツールを積極的に使わないでほしいっていう意図もあるかもしれないですね。
確かに音声から正確なテキストを起こすための共視データにもなるでしょうから、そこにノイズを入れたくないっていう趣旨もあるんですよね。
あくまでも想像ですけどね、その可能性はあるんじゃないかなというふうに思います。
ちなみにこの文字起こしに対しては日本でも動きがあって、以前スタンドデジタルの話をしたと思うんですけど。
ちょっと待ってください。ここから日本の話いきます?
え?あれ?
いや、たぶんここからいくと相当長くなってしまいそうなので、改めてにしませんか。
あら、そうですか。
実は番組が10分を超えると、秋葉原に疲れが見えてくるっていう指摘をリスナーさんから受けまして。
え?僕らが疲れて見えるっていうこと?
前回15、6分あったじゃないですか。後半もうダメでしょっていう。
ダメですよね。
年も年ですし、フレッシュさっていうのは時間とともになくなっていくかもしれないですよね。
ちょっとリスナーさんの声にはちゃんとお答えしていこうということですね。
技術面から見ていくと、ホットキャスト領域にさらに力を入れていこうっていう企業の動きっていうのは感じますよね。
確かにそうですよね。
そういう意味で日本の技術に関する動きっていうのも取り上げたいんですけど、ここは改めたということで、今日はこの辺りにしましょうか。
残念ですけど、そのようにしたいと思います。
それでは本日もお聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。
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それではまた。