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2023-10-23 11:46

EP21. ここ1ヶ月の業界ニュースを10分でまとめてみた【YouTube Musicの取り組み】

「音声広告実験隊」は、音声広告に関わる様々な実験・検証を行い、音声広告の現在・未来について考えていく番組になります。聞き流しているだけでデジタル音声広告の現状や活用可能性をなんとなく把握できる、そんな番組を目指しています。毎週月曜更新。
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【参考記事・リンク】
Audiostart News / フォーブス「トップクリエイター2023」50名を発表、ポッドキャスターも12名がランクイン!
https://audiostart.info/2023/09/28/forbes-top-creators-2023/

Audiostart News / アダム・ボウイ「YouTube / YouTube Musicでポッドキャストが聴けるようになれば、リスナーは激増する可能性がある。しかし・・・」
https://audiostart.info/2023/10/17/youtube-podcast-report/

Audiostart News / アダム・ボウイ「英国ポッドキャスト上位25番組中8番組のみYouTube対応、広告禁止が問題では?」
https://audiostart.info/2023/10/18/youtube-podcast-report-2/

Audiostart News / YouTube Musicのポッドキャストサポートが日本でも開始!
https://audiostart.info/2023/10/18/youtube-podcast-japan/

Audiostart News / 「Audiostart News」ポッドキャスト、YouTube Musicで配信開始してみた!
https://audiostart.info/2023/10/18/youtube-audiostartnews/

Audiostart News / ポッドキャスト番組を売買するプラットフォーム「Podcast Broker」とは?
https://audiostart.info/2023/10/02/podcast-broker/

サマリー

GoogleはGoogleポッドキャストを運営していますが、そのサービスは2024年にYouTubeミュージックに統合される予定です。この統合により、YouTubeミュージックの影響力は年々増していきます。

最近の業界の動き
音声広告実験隊、今回もロボットスタートの中の人1名と外の人1名でお送りします。
今回は第4週なので、1ヶ月の業界の動きをまとめる回ですからね。
今日こそ10分以内に収まるように頑張ります。
早速ですが、何か最近気になるニュースはありましたか?
まず外せないのが、フォーブスさんによるトップクリエイター2023の50名が発表されたことですかね。
去年から始まった取り組みですよね。
確か、SNSとかのインターネットサービスで有名になった方の収益とか影響力を評価したランキングでしたっけ?
そうです。ちなみに1位のMrBeastさんは1年間でどれくらい稼いだか知ってますか?
たまたまなんですけど、去年のデータを見てまして、確かその時1位が5500万ドルくらいだったかと思うんで、
もう少しこの1年で伸びてると考えると6000万ドルくらいでしょうか?
惜しいですね。8200万ドルと推定されています。
全然惜しくない。そんな伸びてますか?
伸びてますか。日本円だと3桁超えですよね。
それだけ広告価値も上がっているってことだと思いますね。
ところで、このニュースの貧厚な部分が気になったって感じですか?
トップのMrBeastさんも当然なんですけど、トップ50位のうちなんと12人がポッドキャスターなんですね。
そんなに比率が高いんですね。
もちろん最近は単独ではなく、ポッドキャストで有名になった人がYouTubeに進出するってこともありますし、
TikTokで有名になった人がポッドキャストを始めるってこともあるので、境界っていうのはなかなか分からない部分もあるんですけど、
とにかく12人が人気なポッドキャスト番組を運営しているってことなんですね。
日本でも芸能人ですとかインフルエンサーの方が、YouTube、Instagram、TikTok、旧Twitterとか、
複数のインターネットサービス経由でファンと交流を図っていると思うので、自然の流れなんですかね。
世界規模で見ると、そこにポッドキャストってのもちゃんと加わっているわけなんですけど、
その影響力ってのは年々顕著になっているという印象を受けますね。
日本も数年後はそうなりますかね。
ポッドキャストの収益機会っていうのがちゃんと確立されれば、自然とそうなっていくと思いますが、
これに関してちょっと気になるニュースが最近ありました。
と言いますと?
Google社の動きになりまして、まずGoogleは現在、Googleポッドキャストというのを運営してますけど、
このサービスを2024年中に配信をして、YouTubeミュージックに投下するってことが発表されたんですね。
印象としては、Googleポッドキャスト自体はAppleとかAmazonとかSpotifyに対してやや劣勢だったかと思うので、
みんなが既に利用しているYouTubeのプラットフォームに取り込んでいこうっていうそんなイメージですかね。
既にYouTubeミュージックは、アメリカの話ですけど、ポッドキャストリスナーの23%が利用されているって言われてますし、
今後もリスナー数を増やすという点では、確かにない強みを持っているのかなというふうに考えています。
ポッドキャストとYouTubeミュージック
自社のリソースを最大限に活かすという意味では、当然の展開かと思いますし、
今までポッドキャストに触れたことのない人が触れるきっかけにもなると思うので、
業界にとってはいい気もしますけど、何が気になるんでしょうか。
これですね、DBCワールドサービスというのは、
ビジネス開発マネージャーをやっているアダム・ボーイさんという方がいらっしゃるんですけど、
その方が自身のブログで、
英国におけるYouTubeポッドキャストとYouTube広告の難問というタイトルの記事を参考に、
この話できればいいなというのを持っているんですけど。
BBCというと、イギリスの放送協会ですよね。
そうですね。
記事のタイトルからすると、
ちょっとネガティブな印象を受けますけど、何を問題視されたんでしょうか。
まず、イギリスの状況を見ますと、
トップ25のポッドキャスト番組のうち、
現在、8つしかYouTubeミュージック経営では配信していない。
つまり、ポッドキャスターの賛同が一部得られていないんじゃないかという指摘をされているんですね。
確かに、ポッドキャスターさんは複数のプラットフォームに同時配信するのがほとんどで、
違和感があるっちゃありますよね。
まだ、RSAスピードで入稿ができないとか、
配信面の影響かなとも思いますけど、それだけではないんでしょうか。
その要素がないとは言わないですけど、
現在、トップ25のポッドキャスターのうち、
8名しかやっていないという状況で、
いろいろなポッドキャスターに対して、
配信の努力に似合う収益が得られるはずなので、
それだけではないよね、というふうに思うんですよね。
確かに言われてみればそうですね。
今回のアダムさんの指摘というのは、
YouTubeミュージックはポッドキャスターのことを本当に考えてくれているのか、
という流れかけになっていって、
広告にも大きく関わってくる内容になっていたんですね。
どんな部分があるんですかね。
一つ目は、広告に関する規制でして、
広告ガイドラインの主要部を短くまとめると、
YouTubeでは動画作成者が自分の動画に広告を埋め込むことを許可していません。
広告を埋め込むことができるのはYouTube側のみです。
これがポッドキャスターにも適用されるということなんですね。
それに対して、YouTubeの広告を埋め込むことができるのは、
Googleのポッドキャストサービス
YouTube側のみです。
これがポッドキャスターにも適用されるということなんですね。
これまでポッドキャスト業界で一般的に行われてきた広告手法が
使いにくくなるのかなという印象を受けますけれども、
もう少し詳しく教えていただいてもいいですか。
まったくその通りでして、
ガイドラインではYouTube側で広告を提供している場合は、
サードパーティーのスポンサーであったり、広告のプロモーション、スポンサーシップ、
その他の広告を自分のコンテンツで提供しています。
その他の広告を自分のコンテンツに含めることを認めませんとなっていますので、
他のプラットフォームで認められていることが一切行えなくなるという可能性まであるんですね。
ざっくり言うと、現在業界で行われている広告手法ではなく、
我々が作ってきた動画のルールに合わせてくれと。
はい、現状ではそのような方針なのかなというふうに思います。
このルールですと、例えばホストリード広告とか、
いわゆるエピソードと一体型の広告も禁止されることになるかと思いますけれども、
この辺りはどうなるんでしょうか?
ホストリード広告についても、その旨をYouTubeに通知をし、
該当するすべてのポリシーに従う必要があるというのが基本的な考え方になります。
ある一定以上のポッドキャスターさんであれば、
ホストリード広告ですとか、丸々社さんの協賛でお送りしていますみたいな表現を
含んでいるエピソードが多いと思いますけれども、
エピソードも扱いにくくなるということですか?
YouTube Musicで番組を配信したければ、YouTube専用に広告無し版のエピソードを作り直すとか、
もしくはそういうエピソードに関しては削除して配信するということの検討が
必要になるかと思いますね。
現状の彼らの収益比率から考えると仕方のない部分もあるのかもしれませんけれども、
一方で、魂を込めてコンテンツを作成しているポッドキャスターさんからすると
受け入りにくい部分はありそうですよね。
まさにアダムさんが、この点をポッドキャスターが賛同しにくい
一つ目の理由として挙げているということですね。
これ一つ目ということは、二つ目があるということですか?
鋭いですね。
二つ目の指摘というのは、技術的な話が絡む要素になるんですけど、
今回その点を簡単に避けて説明すると、リクエストの総数であったり
内容はYouTube側で管理するので、ポッドキャスター側では
把握ができない仕様になっているというところなんですね。
これは、ポッドキャストの分析ですとか、
広告配信に必要な情報が、ポッドキャスター自身もそうですし、
外部の方に対して十分に開示されないというそんなイメージですか?
まさにそのようなイメージになります。
これによって、ポッドキャストでスタンダードな広告配信手法というのは
YouTubeでは機能しないということになりますから、
ポッドキャスターだけでなく、アドテック事業者であったり
広告代理店、広告話にとっても大きな影響があるというふうに考えられますね。
プラットフォーマーとしての立ち位置と現在持っている仕組みを
最大限に活かそうという強い意思を感じますけれども、
確かにポッドキャスターさん目線で見ると、
良いものかという点については議論がありそうですよね。
もちろん、YouTubeがプラットフォーム上でポッドキャストを配信するということは、
現在触れていない人が触れるきっかけにもなるというところで、
業界にとっても大きなプラスの意味はあるとは思うんですけどね。
一方、まだ開始から時間が経っていないということもあるので、
これから方向性が変化するかもしれないですよね。
現状は動画のルールに縛られるあまり、
今までのポッドキャスターにとっては、
ちょっと参加のハードルが高くなっているかと思うので、
この点が業界のスタンダードに近づくような改善がされることを
個人的には期待していますね。
確かに今後数ヶ月で変化することも考えられますし、
かなりデジタル音声広告業界の影響も大きいかと思いますので、
またぜひ動きがあれば教えてください。
YouTube Music に関しては、
まさに先日、日本でもポッドキャストのサポートが開始されましたから、
この点については手厚くカバーをしていきたいと考えております。
この辺り、相当詳しく調べられてらっしゃいましたよね。
もう既に2本くらい記事を上げてますけど、
それよりも前から結構拾ってきたつもりなので、
もっと追っていきたいと思っています。
わかりました。またぜひ動きがあれば教えてください。
次のニュースになるんですけど、
ポッドキャストの番組を売買するプラットフォームが
ついに生まれましたという話ですね。
個人的にはすごく興味があるんですけど、
そろそろお時間が…
もう10分経ってますか。
まだ2つの話しかしてないんですけどね。
2つはタイムマネジメントの問題で、
ちょっと内容が濃いニュースだったということで、
次回以降は時間のコントロールにも期待をします。
今回は業界の人間として感情が入りやすかったテーマなので、
次回以降、時間も気にするようにしたいと思います。
ということで、今日はこの辺りで締めさせていただきます。
本日もお聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。
11:46

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