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  2. #364 体も精神も環境も急変化..
2022-03-28 30:24

#364 体も精神も環境も急変化!産後クライシスのメカニズムとは?

産後の夫婦に訪れる危機、産後クライシス。 
それはどのようにして起こるのか? 
そのヒントは産後の女性に降りかかる大きな三つの変化にありました。
 今日のアツの夫婦関係学ラジオは、産後クライシスのメカニズムについて、書籍「産後クライシス」を元にお話をしていきます。
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産後の夫婦に訪れる危機、産後クライシス、それはどのようにして起こるのか、そのヒントは産後の女性に降りかかる大きな3つの変化にありました。
今日のアツの夫婦関係学ラジオでは、産後クライシスのメカニズムについて、書籍産後クライシスを基にお話をしていきます。
産後クライシスシリーズの2回目の今日はですね、このメカニズムなぜ起こるのかということについて、
女性に起こる3つの変化を基に説いていきたいと思います。
この本書ではですね、産後の女性の状態、体の状態のことを、
仕事で3日徹夜して、失業して、友達もいなくなった状態というふうに表現してるんですね。
これがすごくうまく捉えてるなぁと思うんですが、
パッと聞いたところはね、どういうこと?って思うと思うので、ちょっと詳しく説明をしていきます。
産後の女性の体がどういうふうに変化しているのか、そして心がどのように変わっているのかということを知ることによって、
自分の妻に対する理解というのがだいぶ深まると思うんですね。
妻に対する理解が深まれば、妻に対する思いやりとかケアの気持ちでも持ちやすくなるなと僕は思っています。
では詳しく話をしていきますが、産後の女性に訪れる3つの危機、それは3つありますと。
身体的危機、精神的危機、社会的危機の3つですね。
まず身体的危機というのは何なのかというと、まず出産までの痛みというのがあるんですね。産むまでが痛いという。
そもそも腎痛が10時間以上続くのでずっと痛いままなんですよね。
赤ちゃんを通るたびに骨盤が開くんですけど、じわーっとした痛みが差し込むように、どうしようもなく激痛が走るというふうに表現されています。
僕も産んだことがない男性なので、これはわからないんですが、そのような痛みが伴うものだというふうな理解をした方がいいということですね。
あと、離禁って、離禁ではいけないんですって。産まれるまでって離禁じゃいけないので、産むときに離禁でよく言うじゃないですか。離禁じゃいけないので我慢するしかないと。
出産が迫ってくると腹筋を中心に全身の筋肉を絞り上げるような動きを繰り返すというふうに言っていまして、すごいだいぶ辛い、めちゃくちゃ辛い筋トレをし続けるみたいな感じなんでしょうね。
あと、産んだ後も痛いというのは後産というんですけど、胎板を剥がすために引っ張られた部分が痛い、お腹の中の何かが引っ張られてそれが痛いというふうに書かれています。
僕の妻の場合は低腰切開だったんですね。2回とも低腰切開だったんですけど、出産までの辛さというと、2ヶ月間入院してたんですよ、病院に。6人部屋だったかな。
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6人部屋の入り口に近い部屋で、奥の方に窓があるんですけど、カーテンに敷きられてるんで隣の人の顔とかもカーテンにシャーって開けないと見えないんですけど、
だんだんお腹が大きくなってくるじゃないですか。双子だったので、リスクが高い高リスク病棟みたいなところに入ってたんですよ。
みんな双子なんですよ、6人部屋の人たちが。みんな双子で、お腹が大きくなってくると動けないんですよね。
自分一人では動けなくなるから立ち上がったりとか、移動も車椅子なんですよ。生まれるまで1ヶ月か2ヶ月以上かな、入院してたのが2ヶ月で、車椅子に乗ったのは動画の期間か忘れましたけど、たぶん1ヶ月くらいは車椅子に乗ってるんですよ。
移動は全部車椅子なんで、基本寝たきりになるんで外の景色が全く見れないじゃないですか。
木が見たいってよく妻が言ってて、自然が見たいって、ずっとベッドに横になってテレビで甲子園をずっと見てたんで、木が見たいって言って、車椅子に乗せて僕がこうしていって、病院の道下に出て窓から風に揺れる木を妻がずっと眺めてたのを今でもすごい覚えてます。
僕ら男性が体験できないような辛さを女性は感じているということなんですよね。
これを知るだけでも妻に対する理解が深まるなというふうに僕は思っています。
あと、出産後の痛みですね。母乳が出るので胸が張ってまずそれが痛いと。母乳を出すための乳首が詰まって痛いという乳腺炎があるんですけど、乳首が詰まっちゃうんです。
うまく出ないんですよね。子供が生まれれば勝手に出ると思ったんですけどそんなことなくて、病院に行ったら看護師さんがマッサージとかするんですよね。出やすくするために。
なかなか出ないんですよね、これって。
つまりが続くと、さっき言ったように乳腺炎になって乳首が炎症を起こして痛い。痛いけど赤ちゃんが吸ってきてますます痛いというひどいループがぐるぐる回り続けるというとんでもない状況になって、
僕の妻も確か乳腺炎とかになってて大変でしたね。双子だったんで余計痛いっていう。
これでなってる人めちゃくちゃいるんですよ。話聞くと。私も私もって人結構話聞いてるといて、
僕ら男性が知らないだけで、女性も言いづらいじゃないですか。乳首が炎症を起こして痛いんですとかって。自分の夫にも多分なかなか言いづらいし、他の人にはなおさは言わないと思うんですけど、
僕ら男性が知らないだけで、こういう風に女性が苦しみを感じているところっていうのは結構たくさんあるんだなって。他にもきっとたくさんあるんだろうなと思うんですよ。言わないだけで。
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あと、授乳のための睡眠不足。これですね。これまあ定番ですよね。2,3時間おきの授乳が24時間、そしてそれが最低1年間が続く。もう気が狂いそうになりますよね。
僕も3人目が生まれたときに長めの息をとったんですけど、これがすごいやっぱり辛かったですね。あと双子がやっぱり一番辛かったですね。
2人なんで、双子のこの授乳のリズムを合わせようとして僕ら必死だったんですけど、泡ずれてきたりするんですよ。1時間ずれたりとか。
そうすると2,3時間おきの授乳が1時間おきになったりとかして、24時間続くんですよ。1時間おきの授乳っていうのが。とんでもない地獄ですよね。
人がやることじゃないって思いました、僕がやってて。これに乳酸塩が加わるとさらに辛い。とんでもない状況になるっていう。
あと、母乳やめてミルクだったらいいんじゃないかって言うんだけど、ミルクにしてもミルクを作らなきゃいけないんですよね。
最初双子のときに粉ミルク作ったんですけど、3人目のときはもうやってらんないんで、固まってるやつありますよね。粉ミルクをギュッて固めた、固形化したやつ。パキパキって割るやつ。
あれ、哺乳瓶に入れて、お湯入れて、冷ましてっていうのをやってたんですけど、ミルク作って、飲まして、キップさして、哺乳瓶を洗って、乾かしてっていう作業をしないといけないんですよ。
それが辛い。どの道辛いんですか。母乳なのかミルクなのか、どっちにしても辛いんですよね。どっちにしたって辛いっていうのをやってて、僕もすごい思いました。
あと、女性の体の変化ですね。赤ちゃんが産童を通る、下から産むときは産童を通ることで、内臓を支える骨盤定筋群というのが傷ついたり緩むんですって。
そしてそれが、耳とか尿漏れに繋がっていく。これは多くの女性は言わないんだけど、きっと経験あると思うんですよ。
耳になっちゃったとかね、尿漏れになっちゃったとか、恥ずかしくてなかなか言えないって人多いと思うんで、実はあなたの奥さんもあなたに言わないけど、実はそういった経験をしてるかもしれない。
そして、この骨盤定筋群というのはすぐに回復しないんですよね、産童は。子供が生まれて1歳、2歳、3歳、4歳、5歳とかになっているけど、それでもまだ骨盤定筋群が緩んでいて、40代、50代になって尿漏れが出てくるとかっていうこともあるんで、
ここは産後の女性は意識して鍛えるといいっていう話をよく聞いたりしますね、こういうのって。ヨガやったりする人って多分こういうの鍛えてるんですよね。
そして、出産から2ヶ月間というのは産熟期という期間にあたる、これ確か前回も話しましたね、生まれてから2ヶ月間というのは体が元に戻ろうとする期間なんですね。
ホルモンバランスを整えようとしたりとか、子宮の大きさを元に戻す時間なんですよね。2ヶ月間は交通事故になって大怪我して入院、安静にしなきゃいけないみたいな、そういう期間なんですよ、2ヶ月間って。
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よく芸能人とか有名人の方が、出産して1週間後に現場に復帰しましたとかっていうのが、なんか美談的な感じで語られたりするけど、反面教師ですからね、あいのって。参考にしちゃいけないんですよ。
僕は見ろよ、あのなんとかって歌手が働いてるじゃないかとか言ったりする人もいるかもしれないけど、間違ってるんだ、安心しなきゃいけないのに無理して出てるんだっていうだけの話だなって僕は見ててよく思うんです。
で、あと医師、お医者さんですね。お医者さんは産熟期が終わったらセックスができるってことをよく言うんですけど、それは身体的にOKという意味なんですよね。これすごい重要で、ホルモンバランスとか子宮の大きさが元に戻って、傷ついた体が元に戻ったから大丈夫っていう風に言うんだけど、
精神的には全然OKじゃないし、そもそもホルモンバランス的にも産後の女性のホルモンって大きく変わってくるので全然OKじゃないんですよ。多くの男性はここを間違えてしまって、妻とのセックスに悩んでしまうんですね。
これは結構最初の放送でも話をしたんですけど、産後の女性というのはオキシトシンというホルモンが爆発的に分泌するんですね。確か子宮口が開くときにオキシトシンが脳内で爆発的に分泌されるんですけど、出産時にめちゃくちゃ分泌されて、そして子供に授乳するたびに分泌される。
このオキシトシンは子供のことを可愛いと思うホルモンなんですよ。幸せホルモンと言われていて、セックスした時にも分泌されるんですけど、子供が生まれた時、出産の時には人生で最も分泌される。そして授乳のたびに分泌される。そして子供と触れ合うたびに分泌される。より子供のことは可愛いと思うようになるんですよね。
そしてこのホルモンには副作用があって排他的になるんですね。子供に対して危害を及ぼそうとする人間とかに対して排他的になると。子供が生まれた女性が周りの人に対してガルガルって言いますよね。すごい威圧的になるとかって言いますけど、あれは子供を守るためのプログラムなんですよ。
そして夫があまり家事・育児に積極的ではない。もしくは積極的であっても子供に対してのこの強いオキストシーの副作用によって夫に対してもガルガルとしてしまうというのが続いていく。
そして母乳の分泌を促すプロダクチンというホルモンがあるんですけど、これは性欲をそもそも減退させる効果があるんですよね。子供が生まれたばっかりなのに次の子供を妊娠したらやばいじゃないですか。育てられないから。
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だからその体がプロダクチンというホルモンを分泌させて性欲を減退させることによって次の妊娠は防ぐことをするんですよね。これも自然が生み出したプログラムだなって僕はよく思うんです。
そういった変化があります。だから出産から2年ぐらい経たないと僕は夫婦のセックスというのは2人が満足するものはできないんじゃないかなって思っています。
そして2つ目の危機、精神的危機ですね。精神的危機は3つに分類できて、突然の育児への戸惑い、母乳の問題、赤ちゃんの命への責任の重さといった3つに分けられます。
この突然の育児への戸惑い、突然赤ちゃんが生まれるわけですよね。今まで子供のことを育てないことがないわけじゃないですか。近所の赤ちゃんの面倒を見たことがないわけですよね。
これも確か前回お話したと思うんですけど、近くに住んでいる子供の赤ちゃんの面倒を見たことがある女性の割合というのは年々減っているんですよね。
何十年間前のデータと比べるとガクンと減っている。小さい子供と触れ合ったことがない。赤ちゃんと触れ合ったことがない状態でいきなり自分が赤ちゃんを産むってなると、何していいかわからないんですよ。どうしたらいいかわからない。
そして赤ちゃんがどうしたら欲しいのかもわからない。こっちが何したらいいかわからないし赤ちゃんがどうしたら欲しいのかもわからない。
病院で習った母親教育の話とかを元になんとか育児を頑張るんだけど、知識不足、経験不足で何をどうしたらいいかわからないという戸惑いの中に放り出されてしまうんですよね。
そして一番怖かったのが、僕も僕の妻も恐怖だったんですけど、SIDSっていうのがあるんですね。入児突然死症候群っていうのがあるんです。怖くないですか?この感じの字面。
入児突然死症候群。突然死ぬんですよ、赤ちゃんが。1歳以下の赤ちゃんが原因不明で突然死することなんですね。朝起きたら死んでるっていう。めちゃくちゃ怖いじゃないですか。
4,000人に1人の割合で日本では起こっていると言われています。うつ伏せにしてるのが悪いんじゃないかとかいろんなことが言われてるんですけど、いまだに原因がわからないんですよ。
4,000人に1人は、1歳以下の赤ちゃんのうち4,000人に1人は原因不明で突然朝起きたら死んでるんですよ。怖いですよね、これ。何なの?原因わからないのが余計怖いんですよ、これって。
こういった育児の戸惑い。だからずっとそばにいなきゃいけないと思って寝かしつけから解放できなかったりとか、自分が寝れなかったりとか赤ちゃんがちょっと動いたりとか、それだけで不安になったりとか、息してないんじゃないかと思って口元に耳を寄せたりとかいうことをどうしても気になっちゃうので寝れないんですよね。
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次が母乳の問題。赤ちゃんが飲んでくれる母乳を作るには食生活の見直しが必要なんですね。甘いもの、辛いもの、お酒はダメ。飲んでくれないんですよ。ペッて吐き出すんですよ、赤ちゃんが。
甘いもの、辛いもの、お酒って大人がストレス解消のときによく食べるじゃないですか。産後ってめちゃくちゃストレスがかかってますよね。めっちゃストレスかかってるときにそれだから食べられないっていうこと、これ自体がどんどんストレスになってくるんですよね。
甘いものはなんでダメかというと乳腺が詰まりやすくなるんですね。辛いものっていうのは赤ちゃんが母乳をペッて吐き出すんですよ。うちの妻の知り合いの韓国人のママさんはすごいキムチが大好きなんですよね。
キムチ大好きって子供生まれる前はめちゃくちゃ食べてたんですけど、子供が産まれた後は食べちゃダメって言われて、母乳が辛くなっちゃうんで食べちゃダメって言われて我慢したんですけど、大好きなんでこっそり食べたんですってキムチを。
その後に母乳をあげたら子供が母乳を飲んだ瞬間顔を横に背けてペッて吐き出したらしいんですよね。辛いって思ったんでしょうねきっと。それぐらい食べ物には気をつけなきゃいけないのでだいぶストレスかかるんですよね。
あと授乳した後に体重を測るんですよ。僕ら3人目の時はそんなことやらなかったんですけど。授乳した後に体重を測って体重が何グラムか増えていたらその分ミルクを飲んでいる。母乳を飲んでいるってことになるんですよね。だからシャ飛んでるなって思う。体重が増えてないと飲めてない。母乳が出てないのかってなってすごいへこんじゃうんです。精神的にすごい落ち込んじゃうんですよね。
これ最初の出産の時はすごい妻は気にしてましたね。双子だったんで余計ダブルで辛かったですけど。母乳シーマの影響ってすごい大きいんでミルクの切り替えというのも第一子出産後はなかなかできなかったりする人多いと思うんですよね。母乳じゃなきゃダメなんじゃないかとか思ってしまうのでミルクの切り替えがなかなかできない。
完全母乳も患母っていうんですけど、この患母を選んだかために辛い思いをしている女性も多いわけですね。乳性になってしまったりとか、なかなか出ないこと、ミルクが出ないこと、母乳が出ないことに対してすごい罪悪感を感じたりとかしてしまう。そんなこと感じなくていいんですけど感じちゃう。第一子の時は何が正解かわからないんですごい辛い思いをしちゃうことになるんですよね。
次は赤ちゃんの命の責任の多さ。これはさっきの乳幼児突然死症候群と同じ話にも繋がるんですけど、受乳した後にゲップをさせないと後で吐いたものが喉に詰まって死ぬってことがあるんですよね。
受乳した後は必ず自分の肩に子供をうつ伏せさせて背中をトントントン叩いてゲップさせるんですけど、これをやらないと最悪死に至るってことですごい気を使うんですよね。なかなかゲップしてくれなくて辛かったりもするんですけど。
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ブラインドの紐が首に絡まって死ぬかもとか、ビニール袋をかぶって窒息死するかもとか、実際それで亡くなる子供もいるんですよ。おもちゃを強引にして死ぬかもとか。
磁石とかね、もしくはちっちゃいおもちゃとか、スーパーボールとかガチャガチャのカプセルとかを飲み込んで亡くなってしまったりとか、障害が残ってしまったりとかする子供とか赤ちゃんっているんですよね。これすごい気になるんですよ、母親としては。
あと無呼吸症候群だって死ぬかもしれないとか、あとさっきの原因不明の乳児突然死症候群で死ぬかもしれない。ハイハイし始めたらもう至る所しゃぶりまくるんですよね。子供がいろんなもの舐めまくるんですよ。
なんか変なものを飲んで死ぬかもしれないということも心配になるし、段差から落ちて頭打って死ぬかもしれないとか、もう尽きることがない心配なんですよね。赤ちゃんが生まれた後って特に1歳2歳になるぐらいっていうのは。こういう尽きることのない心配と断続的な授乳によって母親は子供が生まれた途端に自分の時間がゼロになるんですよね。
体感的にはマイナスになってるなと思うんですけど、自分のライフがゼロっていうか、時間と体力がゼロというかマイナス方向に大きくバーンとぶれるなっていうのはすごい自分では感じました。人によってはそれが数年間続くんですよね。1歳2歳とか3歳とか。
自分が食べたい時に食べたいものを食べる。トイレに行きたい時にトイレに行く。寝たい時に寝るという人間として当然の権利であって、生きていく上で必要なことがほとんどできなくなるということなんですね。赤ちゃんって幸せの象徴として生まれてくるじゃないですか。赤ちゃんが生まれたら子供ができたら幸せになれるんじゃないかなって思って子供を作ろうとする。
だけど生まれてきたたった一人の赤ん坊によって妻というのは、母親、女性というのはこのようにして危機に陥ってしまうということなんですね。
次は社会的危機です。これは僕もそうだったんですけど、男性からしたらちょっと理解が及ばない範囲の話だなと思うんですよ。これはもちろんちゃんと理解をした方がいいと思うんですけど、さっき言ったような赤ちゃんの命の大切さとかっていうのとはちょっと違うんですよね。
赤ん坊の世話をするのは男もするので、その時に大切なことっていうのは同じように感じるんですけど、女性の社会的危機というのは同じような立場で働いていないわけですよね。女性と同じような環境で同じような条件で働いているわけではないので、なかなかこれは体感できないことなので理解がなかなかしづらい。想像を働かせないと分かりにくいところだったりすると思います。
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だけどすごく大事なことだなと思うんですね。
本書の中で書かれていることでは、出産前のように遊びに行ったり飲みに行くことができなくなるというふうに言ってますが、これはめっちゃありますよね。普通に遊びに行けない、飲みに行けない、何年も続くとして、今はコロナ禍ですから、余計行けなくなるのでだいぶ断絶した環境に置かれてしまうわけですね。
子供がいない友人とは話が合わなくなる。確かにね。全然環境が変わりますからね。
こっちは子供の話をしたいけど、子供がいない人は仕事の愚痴ばかり。女性はコミュニケーション取り、おしゃべりをたくさんすることによってストレスを減らすというふうなところが男性よりも強いので、こういったところに強いストレスを感じるんだと思うんですよね。
私の話全然聞いてくれないじゃんみたいな。この人が言っていることなんかどうでもいいんだけどというふうにずれちゃうということ。こうやってかつての友人関係がリセットされて孤立化していく。
もしくは同じようなママさん同士で固まっていくというケースが多いですよね。
あとはキャリアについて。キャリアの不安。キャリアが断絶する不安ですね。
1回その出産のために長い休みを1年とか取るじゃないですか。その育休復帰後に自分の仕事が果たしてあるのかと。だいぶ変わってますからね。1年2年経つと仕事環境とかも。
あと保育園にそもそも入れるのかっていうこれすごい大きな問題で。保育園のそういう入れるかどうかというのは厳しいところだなかなか晴れなかったりとかするんですよね。
そもそも保育園に入るための補活ってどうやってやるのとか始めてたらわかんないわけですよ。
あと赤ちゃんを見ながら仕事を両立できるのかと。育児と仕事って両立できるのかという不安がある。
そしてもちろん出産前と同じレベル同じ量の仕事はできなくなる。
かつて子供が生まれる前までイケイケで仕事していたんだけど同じようなレベルで仕事ができなくなるので
この先出産前に描いていたようなこの先のキャリアのステップというのは全て崩れ落ちるわけですよ。
どうやってこの先キャリアを築いていったらいいのか仕事を通して自分はどのように成長していったらいいのかということに対してすごく強い悩みを抱くようになるというわけなんですね。
こうやって体力的精神的社会的に今まで出産前ではだいぶいい感じに築いてきた体力精神社会的にもすごくいい感じだったんですけど
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それが大きな変化。かつてないほどの最高レベルの変化が女性に起こってどんどんと疲弊していく。
だからこそ夫が遅くに帰ってきて妻が作ってくれた夕飯を電子レンジで温めているだけで妻から殺意を感じられてしまうというわけですね。
僕の話ですけど。同じような経験をした人たくさんいると思うんですよ。
仕事が忙しくて帰ってきて妻もかついくつでもヘトヘトになっていて倒れるようにソファーに倒れているところで
僕ら夫がゆっくりと電子レンジでご飯を温めてゆっくりと食べていると
なんでお前だけ食べた時に食べて帰ってきた時に帰ってきてどこかに来た時に行くんだって思われてしまう。
ここでよく喧嘩になるんですけど、今日お話したみたいな産後の女性に起こる変化を理解すると
あ、そうですね。すみません。という気持ちになるし、理解がしやすくなるし
そういった妻を支えるためにはどうしたらいいのかということを考えやすくなるんじゃないのかなって思うんです。
そしてこういったお話の変化が女性の中にちょっとずつ積み重なっていくんですよね。
初期の頃は夫に助けを求めたりもするんですけど
だけど女性にも言いづらいんですよ。自分がやんなきゃって、私は母だからやんなきゃって、
ママだからやんなきゃって思っちゃうんですよ。全部完璧にやろうとしちゃうんです、多くの女性って。
だから夫に助けを求める時も、助けてーみたいな感じにならないんですよね。
なぜならないかというと、自分がやらなきゃいけないと思い込んでいるからなんですよ。
これはもう社会的な背景がすごく大きいと思います。
そのようにして僕ら育てられてきた、自分たちの母親、おじいちゃんおばあちゃんの背中もそういう風にして見てきたので、
やらなきゃいけないと思い込んでいるんですよね。
あと社会的なサポートもとても少ないじゃないですか、日本だと。
いろんなお金もかかるし、子育て罰って呼ばれるぐらいなのでかなりお金もかかるし、
いろんなことを自分でやらなきゃいけない。子供に優しい社会じゃないので、自分がやらなきゃって思っちゃう。
だから夫に対しての協力、サポート、ヘルプというのもとても小さな声にならざるを得ないということを
僕ら男性は理解しておく必要があるなって思うんです。
そしてその中で女性が自分がやらなきゃって思っている罪悪感とか葛藤の中で絞り出したヘルプに対して
夫が協力的でない場合、協力的じゃないような発言をした場合というのは
女性は自分がやらなきゃダメなんだと思って何もかもやるようになって育児金がどんどんついていって
そして女性の中には怨念とも呼べるほどの強い恨みがどんどんどんどん夫に対して積み重なっていく。
そして自然と生理的に夫を嫌うようになっていく。
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これが産後クライシスのメカニズムなんですね。
じゃあなぜ僕ら夫というのはそんなボロボロになってしまう妻を思いやることができないのか
なぜ妻のケアをすることができないのか
なぜそこに気がつくことができないのかということについて次回はお話をしていこうと思います。
こないだある方とお話をしていてすごい印象的な言葉を聞いたんですね。
何かというとセックスというのは愛の最終形態なんですねっておっしゃったんですね。
僕すごいその言葉がずっとそこから残っていて
すごい見事に真理を言い表した言葉だなと思ったんですよ。
この場合のセックスというのは産後の夫婦におけるセックスだと思うんですね。
愛の最終形態だと。
じゃあ愛の最終形態、愛って何なのか。
夫婦における愛って何なのかっていうのはすごい深いテーマで
僕今これをすごい解きほぐして言語化していきたいなと思っているところなんですけど
今日お話したみたいな産後クライシスとか産後の女性に起こる体の変化とか
そういったことを理解していくと
妻のことをケアしなきゃなという気持ちになっていくんですよね。
支えなきゃいけないなというふうになっていく。
お互いに対する理解がどんどん深まっていく。
相手に対する思いやりとかケアの心というのは生まれていく、芽生えていくだと思うんですよ。
そしてお互いにそういった相手に対するケアとか思いやりという気持ちを
子どもが生まれて大変な時にそういうふうに
お互いに対する理解を深めていくことによって
愛着をお互いに感じるようになっていく。
その愛着関係がどんどん強くなってくると
二人の間の強い絆が生まれるようになっていって
恋愛感情とは全く別な関係性が築けるようになる。
お互いを愛し愛されるような関係。
ここには恋愛と呼ばれるようなものはないんだけども
代わりに愛着と呼ばれるもので強く結びつけられている。
そして僕はそれこそが愛と呼ばれるものなんじゃないのかなって思うんですね。
そういうふうにお互いをケアし合うようになると
妻がセックスしたくないという課題に対しても
こちらから妻のことを考えながらのアプローチができるようになるんですよね。
なんでなんだよってなったりとかせずに
なんでなんだろうなって考えて理由をいくつも探っていく。
原因を突き詰めていってそこに対する打ち手というのを
妻の目線で妻の他のことを考えながら打っていくことができると
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そうすると徐々に関係性が良好になっていくなって感じています。
ということでまた次回は産後クライシスについて3回目話をしていこうと思っています。
今回も最後までありがとうございました。また次回お会いしましょう。さようなら。
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