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Oh! Technology Sense! アシカガキャスト
第181回でiCloud写真とMy Photo Streamが紛らわしいという話をしましたが、
Appleの紛らわしいサービスシリーズとして、iTunesマッチとiCloud Music Libraryの話をしたいと思います。
iTunesマッチは2014年に始まったサービスなんですが、iTunesにCDなどから取り込んでる曲も含めたすべてのライブラリをクラウドで同期できるという、
当時、画期的だったサービスです。なんでクラウドで同期したいかというと、iPhoneでも自分の持ってる音楽ライブラリのすべてにアクセスしたいからですね。
iPhoneも最初の頃はiPodと同じように、パソコンで管理している楽曲の中からiPhoneで聴きたいものだけを選んでケーブルで繋いで同期させてたんですね。
もちろん全部の曲を同期してもいいわけですが、iPhoneの容量にも限りがあるので、写真撮ったり動画撮ったりもしたいですし、当時私は音楽はほとんどiPhoneに同期していませんでした。
そこでiTunesマッチが登場したことで、自分の音楽ライブラリすべてがクラウド上にあって、iPhone上からすべてのリストを見ることができて、この曲が聴きたいという時だけダウンロードされるので、iPhoneの容量を気にせずにすべての音楽ライブラリを持ち運べるようになったんですね。
なぜiTunesマッチというかというと、自分でCDから取り込んだ曲でもiTunesストアにある曲の場合はその曲と置き換わるからなんですね。
Apple側としてはマッチした曲に対してはクラウドにアップロードする必要がないので、クラウドの容量を節約できますね。
ユーザー側としてはiTunesストア上にある売り物の高音質の音源で聴けるというのがメリットになりますね。
iTunesマッチを始めた頃の私の記録によると、3067曲私のライブラリにあってアップするのに5日間かかってるんですが、ともかくその後iTunesマッチを便利に使っていました。
言い忘れてたんですが、iTunesマッチは年間3980円のサービスです。
ところがApple MusicのスタートとともにiCloud Music Libraryという似たようなサービスが始まったんですね。
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これはApple Musicユーザーなら追加料金なしで使えて自分の音楽ライブラリをすべて同期できるというものです。
Apple Musicの曲もiTunesストアで購入した曲もCDなどから取り込んだ曲もすべて同期できるということです。
じゃあApple Musicを使うんだったらiTunesマッチは不要じゃないかと思うんですが、一点だけ気をつける点があります。
それはCDなどから取り込んだ曲でもApple Musicにある楽曲の場合、iCloud Music Libraryで同期されているファイルをダウンロードしたものにはDRMがついている。
デジタル著作権管理のかかっているファイルになってしまっているので、
この場合Apple Musicを解約してしまうと聴けなくなるということです。
CDから取り込んだときの元ファイルを持っていれば大丈夫です。
例えばパソコンを買い替えたときに自分のiTunesの音楽ライブラリーのファイル自体を古いパソコンから新しいパソコンにコピーして持ってこなくても
iCloud Music Libraryを使っていればApple IDでログインするだけで自動的にライブラリーはクラウドから同期されるんですね。
ただその状態で使っていてApple Musicをもし解約したとすると、自分がCDから取り込んだはずの楽曲でもApple Musicに同じ曲があって
DRM付きになってしまっているものは聴けなくなってしまうので、古いパソコンのファイルをコピーしてくるかCDから取り込み直すかといった手間が必要になるということですね。
なのでそこを理解した上であればApple Musicを使っていればiTunesマッチはやめてもいいと思うんですが
どの道Apple Musicをやめた場合にはまたiTunesマッチを登録してまた膨大な曲を同期しないといけないのかと考えるとやめられずに今に至っているという私の状況です。