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2022-05-10 10:47

3Dスキャンはじめました iPhoneのLiDARセンサーで(第533回)

iPhoneのLiDARセンサーを使った3Dスキャンをやってみた話です。アプリはScaniverseを使っています。そのあと3Dプリンタで出力するほど精巧ではありませんが、「スゴイ」の言葉が出るほどにはスキャンできて面白いです。

=== 目次 ===
ツマのiPhoneがLiDARセンサー対応に
展示会のブースを3Dスキャンしてみた
完璧には程遠いけど「スゴイ」
デジタル万引きというほど精巧ではない
3Dスキャンしてそのあと何ができるの
Scaniverseは米Nianticの無料アプリ
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アシカルゲスト アイフォンのライダースキャナーを使っての3Dスキャンを最近試しているところです
これまで対応している端末を持っていなかったので 試しようがなかったんですが
最近妻の iphone を13 pro max に機種変えしたので 3Dスキャンができるようになりました
妻は画面の大きさがそれまで使っていた端末と同じくらいあればいいと言ってたんですが
私が3Dスキャンをしたいということで 13 pro か pro max にしようと言って結局画面が大きい方の pro max にしました
そして家で3Dスキャンの練習をして アプリとしてはスキャニバースというのが良さそうだと
そして小さいぬいぐるみを 3Dスキャンしてみたんですけどあんまりうまくいかないなと
調べてみるとやっぱり大きいものの方が向いてるっぽいぞということだったんですが
妻の iphone なのでそんなに試すこともできずにいました そして先日家族で日本ホビー賞に
東京ビッグサイトに行く機会がありました 私がデジタル系のことでお手伝いしたりレクチャーしたりしている
羊毛フェルトや粘土などの作家である 服部みどりさんが出展していたんですね
そこで服部さんの出展の様子を3Dスキャンしてみようと思いやってみました 展示会の出展しているブースというのはだいたいこの字型に
を組まっていて横とか裏は他のブースなので ぐるっと全体をスキャンはできないんですが
今回の服部さんのブースは独立していて ぐるっと360度3Dスキャンすることができました
一つは正方形の台の上に ジオラマっぽく羊毛フェルトの作品であったりいろんな小物であったりが並んでいる作品をスキャンしました
もう一つは机と壁があって机の上に何か乗ってると 壁にはポスターやカレンダーなどが貼ってあると
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壁は自立していて表側も裏側も両方あってそれをぐるっと360度3Dスキャンしました
やってみてまず iphone での3Dスキャンがどの程度綺麗にスキャンできるかですが
完璧というにはほど遠い出来だとは思います 拡大してみると荒は目立ちますが
全体像をスマホの画面で見るくらいだったら十分だと思いますし むしろ見た人みんながすごいというような出来にスキャンできたと思います
実際ハットリさんやスタッフの人に見せたら大興奮でした 羊毛フェルトの作品は小さくて形も複雑なのでそれがどういう立体かというのを
綺麗にスキャンできてなかったりするんですが 一方で壁に貼っているポスターの文字はちゃんと読めるくらいにスキャンされていました
芝生が地面のベースだったんですがそういう芝生のようなテクスチャー感のあるものの方が3Dスキャンした時にそれっぽく見えるなと感じました
空中に旗みたいなのがあって いわゆるパーティーのバンコッキみたいな
糸が貼ってあってそこに旗がいくつか付いていて 文字が入ってたりとかするものがあったんですがそういうのはやっぱり
3Dスキャンするのは苦手だったみたいですね 一応空中になんかあるなぁという程度にはスキャンされていたんですが形がちゃんと認識されてなかったですね
スキャンする時にカメラで被写体を写したままぐるぐる回りを回ったりするんですが そこでどれだけ丁寧に撮っていくかによっても変わるんだとは思います
カメラを上下左右に動かしつつぐるっと回っていくのでそれなりに時間はかかるんですが それでもせいぜい
2、3分とかでこれだけのものが作れるというのは技術の進歩はすごいなと思いました 撮っている様子はさすがに怪しいので
人のブースを勝手にササッと撮っちゃうというのは難しいと思います
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ワンフェスというフィギュアとか立体造形物中心のイベントでは3Dスキャナーによるデジタル万引きが問題になっていて
無断で人の作品を3Dスキャンするというのはやはり良くないと思います 実際iphoneのライダーセンサーで
スキャニバースを使ってフィギュアを3Dスキャンしたところでそのデータから3Dプリンターで出力して 同じものが作れる精度は全くないとは思います
とはいえモラルの面からも勝手に3Dスキャンというのは控えた方がいいでしょうね 3Dスキャンをしてじゃあそれをその後何に使えるのかというのも気になるところだと思います
まずスキャニバースの場合スキャニバースのサーバーにアップして web ブラウザーから見られる共有リンクを作れます
パソコンからでもスマホからでも web ブラウザ上で
3Dスキャンした3Dデータをぐるぐる回したり拡大縮小したりしてみんなに見てもらうことができます スケッチファブという3Dデータをみんなが投稿して共有したり販売したりできる
サイトがあるんですがそこにアップして共有することもできます ぐるぐる回してみるだけでなくスマホのカメラを使って
ARでカメラで写している場所にその3Dデータを配置することもできます 例えばハットリさんのブースの展示を自分の机の上に配置したりできます
このAR機能はスキャニバースのアプリでもできますし スキャニバースのサーバーにアップして共有した共有リンクからブラウザ上からも使えます
なので共有リンクから誰でもAR機能を使えるんですね ARはスケッチファブでも使えます
あとスキャニバースのアプリで3Dスキャンした3Dデータがぐるぐる回る動画を簡単に作ることもできます
今回使ったスキャニバースというアプリですが もともと有料で提供されていたものが
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アメリカのナイアンティックが買収して無料で提供されるようになったそうです ナイアンティックはポケモンGOで一躍日本で有名になりましたが
その前にイングレスという位置情報ゲームで話題になったところです google で google earth や google map の開発に関わった人が立ち上げた
google の社内ベンチャーだったのが google から独立したんですかね
位置情報ゲームを得意とするナイアンティックが3Dスキャンのツールを無償で提供すると みんな地球上のものをどんどん3Dスキャンしてねと
いうのは google が google earth のために3Dのツールのスケッチアップを買収して無料で提供するようになったというのと同じ構図ですよね
スキャニバースで3Dスキャンしたデータには位置情報を入れられるんですね なのでみんながスキャニバースを使って位置情報付きの3Dデータをどんどん共有していったら
ポケストップがどんどん3D化されるとか 3 d の位置情報ゲームが楽しめるとか位置情報と
ARとかVRとか絡めた面白いことがいろいろできそうですよね 今回は以上です
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