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2021-09-06 09:19

Clubhouseの空間オーディオとブラインドサッカー(第464回)

Clubhouseの空間オーディオは、見た目のアイコンの並び順と音の聞こえる位置関係が揃ってないので違和感あります。脳内でビジュアルを組み立てないといけないところからブラインドサッカーを連想しました。

=== 目次 ===
Clubhouseが空間オーディオ対応
頭の中で位置関係を視覚化する必要がある?
Horizon Workroomsは位置関係が見てわかる
音の位置関係がないのがZoom疲れの原因の一つ
空間オーディオに対応してほしいツール
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クラブハウスが空間オーディオに対応しました。
クラブハウスのルーム内で喋っている人の声が、それぞれ別の位置から聞こえてくるんですね。
複数人で喋っている時に、Aさんの声は左側から、Bさんは真ん中から、Cさんは右側から声が聞こえてくるようなイメージです。
話をしているスピーカーの人にとっても、声が聞こえてくる位置関係がある方が喋りやすいですし、
聞いている方も人によって声が聞こえてくる場所が違っている方が、誰が喋っているか分かりやすいですし、臨場感がありますよね。
同時に複数の人が喋ってしまったという場合でも、声が聞き取りやすい、聞き分けやすいという良さもありそうです。
空間オーディオの音を聞くには、ヘッドフォンやイヤホンが適しているということです。
この機能をオフにすることもできるそうです。
クラブハウスの進化の方向としてはすごく良いと思うんですが、クラブハウスの画面上では単に平面にアイコンが順番に並んでいるだけなので、
そのアイコンの位置関係と実際の声の聞こえてくる位置関係が違うと違和感あるよなと思いました。
で、実際にAirPods Proを装着してクラブハウスでいくつか空間オーディオで聞いてみたんですが、
アイコンの位置関係と声が聞こえてくる位置はやっぱり連動はしていないので、違和感はありましたね。
聞いてる人が頭の中で音が聞こえてくる方向とそれぞれに誰がいるかを組み立てる脳内で視覚化するとわかりやすいんですかね。
そういうことを考えていて、パラリンピックのブラインドサッカーを連想しました。
ブラインドサッカーは目が見えない状態で、目隠しした状態でやるサッカーなので、音だけが頼りなんですね。
ボールの中に鈴が入っていて音が鳴るようになっていますし、ボールに近づいてくる選手はボイボイと声を出さないといけないそうです。
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そういう音を頼りにボールの位置、相手の選手の位置、ゴールの位置などを頭の中で視覚化してるんでしょうね。
そこがクラブハウスで音だけで誰がどこで喋っているかを視覚化する頭の中でというのと似てる、近いなと思いました。
ブラインドサッカーのトップ選手のノウハウを調べたところ、プレイ中に視覚に関わる部分の脳が活発に動いてたという研究結果があるらしいんですね。
だからやっぱり音の情報を頼りに脳の中で視覚的なビジュアルの情報を作り出してるということみたいですね。
音がそれぞれの位置から聞こえてくるといえば、最近何度かポッドキャストで紹介したFacebook Horizon Workroomsですね。
VRのゴーグル、Oculus Quest 2というのを使ってVR空間で会議をするサービスです。
VR空間の中で人が集まって会議をするわけですが、VR空間の会議室に集まっている人たちのそれぞれの位置から声が聞こえてくるんですね。
Horizon Workroomsの場合は、VR空間の中にアバターとして人がいっぱいいるので、視覚的にも目で見た感じでもこっちにいる人が、人がちゃんといて喋ってる。そこから声が聞こえる。
リアルで会議をしているのと同じような自然な感じで臨場感のある状態で会議ができるというものなんですね。
ズーム疲れ、ビデオ会議疲れの一つの原因は、全ての音が一方向からしか聞こえないからという説もあるらしいです。
ズームでの会議だと複数の人が同時に喋ってしまって、「あ、すいません」みたいな感じで同時に黙ってしまう。両方が。というケースが多いと思うんですが、
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これも音の位置関係がないから、かぶってしまったのが誰かが瞬時にわかりにくい、そういうところも影響しているのかなと思いました。
これはVR会議のHorizon Workroomsだったら、喋る時にその人が向く方向とか手の動きとかも加わるので、誰が喋るとかの雰囲気も伝わりやすくて、同時に喋っちゃうというケースも減るんじゃないでしょうか。
位置関係を持っているビデオ会議のツールというのは以前から結構あります。立食パーティーみたいな感じで、人が集まっているところに自分が移動していったら、そこに近い人と喋れると。
でもちょっと遠くで喋っている人の声も薄らと聞こえると。そういう感じのビデオ会議のツールもあります。
Zoomも空間オーディオに対応してくれるといいなと思いますが、個人的にはTwitterのスペースも空間オーディオに対応するといいなと思います。
あとSpotifyのGreenroomですね。クラブハウスみたいなツールです。
Greenroomは録音する機能があって、ポッドキャストの収録に便利なんですね。
Greenroomが空間オーディオに対応したら、複数人で喋って、それを録音して、そのままポッドキャストに配信すれば、それぞれの人の声が違った位置から聞こえる。
ポッドキャストが簡単に作れるんだったらすごく便利だなと思います。
なお、今回のポッドキャストの中で使っていた空間オーディオという言葉は、Appleが提供する空間オーディオのことではないです。
クラブハウスが空間オーディオに対応というニュース記事がいっぱいあったので、空間オーディオという言い方をしてきましたが、この言葉をFacebookのVR会議だったりにも当てはめるのが正しいのかどうか不安になってきました。
空間オーディオの言葉の定義の話はちょっと置いておいて、ヘッドフォンやイヤホンで聞いて喋っている人の位置がわかるような、複数の人が喋っているときにそれぞれの人が違った位置から喋っているように聞こえる技術のことを、今回は空間オーディオと呼んだと理解していただければと思います。
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思います 今回は以上です
09:19

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