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こんにちは。お聞きいただきありがとうございます。あきねです。
こちらは、2人の小学生の子を持ついちお母さんの私が、
ASDの息子を通して出会った行動分析学について語るチャンネルです。
前回、行動分析学の視点で見ると、子どもの内面ではなく、
起きている事実や環境に目を向けられるようになるということ、
その結果、子どもに対して怒ることが減るけれども、
怒らないイコール甘やかすではないよという、私なりの見方をお伝えしました。
こうお話しすると、私が全然子どもに怒っていないように聞こえるかもしれませんが、
もちろん怒ります。ABAの達人であれば、多分本当に怒らない人もいるかもしれません。
でも私は、例えばスーパーやショッピングモールでの
おもちゃ買って買わないようの例でいえば、
子どもがかなりギャーとなってきたあたりで、どうするかというと、
怒なりはしませんが、めちゃくちゃ目に怒りの色を入れながら、
子どもの二の腕を逸にない力を込めてグーッと掴み、
目と目を意地でも合わせてのぶ遠い声で、
静かに耳が痛いですとか、静かになったらお話ししますという感じで怒ると思います。
ただ、その時も決して子どもを責める印象は与えないように、
あくまで私は怒ってますよと、こちらの怒りを伝えるというイメージです。
普段から子どもに怒り散らかしていると、このやり方は全く子どもに響かないので、
こういうここぞという時に怒りが伝わる実感があるのも、
ABAに出会ってよかったなと思う部分です。
さて、子どもがごねてもガンとして買わないのはいいのですが、
ごねるのもごねられるのも親子共になかなか疲れるので、
次からは同じことにならないよう作戦を立てるという方法もあります。
ABAでいうところの先行条件にアプローチする作戦です。
例えば、次からは出かける前にお互い納得のお約束をしておこうかなとか、
そもそもおもちゃの前を通らないとか、
買うお菓子を決めておいて、
作戦を立てる際には、よかったらストラテジーシートと検索してみてください。
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先行条件や行動結果、その他を書き込めるシートです。
書き込むと整理されて、
アプローチするときに書き込めるシートです。
先行条件や行動結果、その他を書き込めるシートです。
書き込むと整理されて、作戦が立てやすくなると思います。
また、形にすることで自分以外の支援者とも作戦を共有できます。
子どもへの対応は一貫性が重要ですが、
ASDのこともなれば、さらに
あの時と今回では状況が違うからなんていうイレギュラーには納得してくれない可能性も高いです。
お母さんと出かけるときにはこういう約束だけど、
今日はお母さんじゃないからその約束は適用されないなんてことが
その時になって初めて示されると、とてもストレスになります。
ストレスと言いましたが、
これは約束を守ってもらえないことへの不快感というよりは、
想定していたことと違うという現実へのえも言われぬ不安感というものです。
イレギュラーが強い不安や恐怖につながるようです。
ですので、ストラテジーシートなどを使って
その子に関わるなるべくすべての大人が対応を統一できると、かなり利点になります。
ずっとそのように守られた世界にはいられないとしても、
幼い頃は自分たちに対応することが大切だと思います。
自分たちに守られた世界にはいられないとしても、
幼い頃は自分独自の世界が守られた中で日々を過ごし、
周りが怖いことや敵ばかりではないと体感で学んで、
その子の安全基地を固めてから、初めて基地の外の世界に興味を示せる。
そうなるまでにとても時間がかかる。
そんな子には長い目で見たアプローチが必要なのではないでしょうか。
今日は困った行動の前の先行条件に焦点を当てれば、
問題行動が起きる前に手を打つ作戦が立てられる。
その際、ストラテジーシートという便利道具がおすすめ。
ASTの子は、イレギュラーに大きな不安や恐怖を感じる子が多い。
世界は怖いことばかりじゃないよと伝えるために、
子供の頃はスパルタよりもその子に合わせたスモールステップが良いのではないか、
というお話をしました。
次回は、じゃあ逆に大人に従わせる方針を取ったとしたら、
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何が起こるんだろう、というお話をしたいと思います。
ABAで広がれ!シンプルで楽しい生き方
今日も大事なものを大事にできる一日を。
秋根でした。