ペンライト実験
ナナ、最近何してるの?
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
このポッドキャストは、フリーランスとして活動する実の姉と弟が、お互いの近況報告がてらゆるくおしゃべりするポッドキャストです。
ナナ、この間さ、知り合いがシェアした記事を送ったやん、LINEで。
タイトルが、「初見のキャラでもペンライトを振って応援すると魅力を感じる。推しの科学が解き明かす沼の秘密。」っていうね、記事を読みまして。
で、そこで紹介されてた本をお伝えして、あの二人で読んだっていう話なんだけど。
引き続き推しの話ね。
そうそうそうそう。推し活をしたいからね、私は。
で、あの記事さ、すごい面白いなと思って。
記事の中に入ってたのが、ペンライトを振りながら明日の女王を観戦するっていう実験の様子が書かれてて。
よく考えついたね、この実験。
すごくない?
この設定すごいよな。
うん。で、それをどうやって実験したかっていうと、ペンライトを振るのよね。アイドルを応援するみたいに。
キャーって振ってるときに活躍していたキャラ。
あとは、自分の肩を叩くように。
おそらくなんかちょっと漢字悪い漢字だろうね。
で、ペンライトを振ってるときに活躍していたキャラと、ペンライトを振ってるときには活躍しなかったキャラの3種類実験でね、観察をしたところ。
だから前者はどちらもキャラは活躍してるけど、ペンライトの振り方が一番目はアイドルを応援するみたいに前に向かって振るけど、
2グループ目は自分の肩を叩くみたいに、あんまり応援してるぽくない振り方を単に振ってたみたいな感じだった。
そうそうそうそう。で、この3つの様子を観察した後に、そのキャラの印象がどう変わるかみたいな実験だったんだけど、
結局この1番目のアイドルを応援するみたいにペンライトを振って、そのときに活躍していたキャラの魅力度が爆上げだったっていう記事なんだけど。
で、かつ参加者はどのキャラクターに対しても思い入れはもともとなかった。
そう、ないないないない。だからあれだろうね。
応援することで好きになった。
あ、そうそうそうそう。なんかそういうのもあってさ、ちょっと古いアニメを選択したんだろうね、きっと。
たぶんね、そうね。
これをね、この記事読んだときに、ちょっとファスト&スローにも通ずるところを感じたんだけど、
やっぱさ、ペンライトの振り方で、特に思い入れもないキャラクターの魅力が上がるってさ、人間って単純だなって思うよね。
ほんまに、なんか古い心理学の実験とかでさ、嬉しいから笑うわけじゃなくて、笑うから嬉しくなるみたいな。
あ、そうそう、あるね。
効果が上げると嬉しくなるみたいな。それと似たようなものを感じた。
そうそう。で、これをね、推しとか沼みたいなところさ、今すごい気になってるから、私もね、スポーツ観戦で推しが欲しいとかね、お話ししたけど、
もう少し知りたいなっていうことで、出典の推しの科学っていうね、本を2人で読んだので、今日はその話をしようと思います。
ということで、今日のテーマは、「なあなあ推しの科学読んだ?」でいこうと思います。
推しの科学
読みました。
読みました。
1日で、おすすめされた記事に紹介されてるのを見て、その日に買って、翌々日ぐらいに届いて、その日中に読みました。
早っ、私まだ半分なんだけど。
マジで?あ、もう読んでると思ってたわ。
でも、そのくらいね、面白かったね。
ね。
その推しのことを、俺はわからんみたいなことを前も言ってたと思うけど、そもそも興味があったし、これから話すであろうプロジェクション理論っていうことも全然知らんかったから、
うんうんうん。
ほんとに、新しいことづくみで面白くてスイスイ。
ね、なんかそういう名前がついてるんだって思わなかった。
ね、推し勝つと呼ばれてるものの分析の仕方として一つ、プロジェクション理論っていうのを、この著者の人は適応してるようなイメージだったけど、
うんうんうん。
ちょっと簡単にプロジェクション理論の説明を先にしたほうが、
お願いします。
お願いします。
えっと、プロジェクション理論は認知レベルの話なんだけど、その前に近くレベルの話があったらそっちの話からしたほうがよくて、
有名な作詞で、ミュラリア作詞っていうのがあって、
矢印が2つ上下に並んでて、一方は普通の矢印で、もう一方は矢印の矢尻というか、両端が角型になってる矢印なんだけど、
うんうん。
右左をどちらにも行けるみたいな感じの矢印で、一方は普通で、もう一方は矢印のV字になってるやつが逆向きになってると、
その外向きに矢印が来てるやつの方が長く見えるっていう作詞があるんやけど、
あれは近くレベルの作詞、ソラミミアワーとかも一緒やけど、
うんうんうん。
ちゃんと認識できてないというか、真実を見ることができてないみたいな感じ取れてないっていうレベルの話。
あれ小学生の時にさ、定規で測ったもん私。
いや、俺もそれやったよ。何回見てもさ、ちゃんと一方が長く見えるよね。
測っても、測っても長く見えるんだよな。
測って、同じってわかってても長く見えるっていうね、不思議な作詞が。
これはだから近くレベル、情報を受け取った段階で、もうすでに言ったら真実が見えないというか、っていう話。
で、プロジェクションはもうちょっと入り込んでて、認知レベルの話で、
だから近くのエラーじゃなくて、ちゃんと能動的にそう見ようとして見てる感じのレベルの話。
で、ここからはほぼ本の医療やけど、2015年に提唱された結構新しい概念。
で、定義的には作り出した意味、表彰、イメージを世界に投射し、
プロジェクション理論の解説
物理世界と心理世界に重ね合わせる心動機。
なんのこっちゃっていう話なんやけど、
例として出たのが、この著者のお子さんかな、
暗い部屋の中で、折りたたまれたアウトドアチェアを見たときに、
お化けかと思って、めちゃめちゃ怖がってたエピソードがあって、
で、このプロジェクション理論の中では、ソース、当社元と呼ばれてるものが、この場合、
折りたたまれたアウトドアチェア。
で、物としてはアウトドアチェアなんだけど、受け取った情報を自分の中で処理して、
それを、じゃあこれは何なんだっていう認識をするときに、
暗みの中で折りたたまれたアウトドアチェアに対して、
ある種の自分の中で生まれたイメージを投射する。
で、それをターゲット、当社先に投射して認識する。
推し活動とプロジェクションの関係
というのがプロジェクションの仕組みで、
この例の場合でいうと、当社元が折りたたまれたアウトドアチェア。
当社先も折りたたまれたアウトドアチェアなんだけど、
投射されたイメージがお化け。
いうふうな感じで伝わるかな。
そうだよ、なんか勘違いとか、
あの錯覚みたいな感じでどっちもまとめられそうなんだけど、
多分この矢印の方は、
もうなんかそのまんま積水反射じゃないけど、
なんかもう見えるからしょうがねえみたいな。
こう自分から疑心暗鬼になっちゃう感じだけど、
なんか見ようとして見てる。
見ようとして、勘違いしようとしてしてるっていうのが、
プロジェクションなんだよね。
これって、俺がパッと思い浮かんだのが、
日本のさ、妖怪ってそういうもん。
その当時の知識では、
説明できない自然現象とかに対して、
妖怪とかお化けみたいなものを考え出して、
こいつが悪さしてるっていうふうに、
世界を理解してたから、
これも一種のプロジェクションなんだろうなというふうに、
最初冒頭読んでたよね。
で、そっから実際にじゃあプロジェクションって、
どういうふうに推し活動関連してくるのっていうことが、
どんどん展開されてくるような内容でした。
そう、なんかこう没入してく感じだよね。
そうそう。
なんかこのアイドルで、
推しのさ、マークがあったりとか、
カラーがあったりするじゃん。
たぶんジャニーズとかはあるんだろうね。
そうよね、あるよね。
俺も聞いたことある。
だからそれを身につけることで、
本当はただの青なんだけど、
この青はあの人のイメージカラーに違いない、
みたいな感じで身につけるものが、
どんどん青いものが多くなっていくっていうのは、
なんか推し活の一つっていうのも書いてあったし、
なんか個人的には、
この著者の人も割とオタクだと思うんだよね。
そんな感じだったよね。
なんかちょっと心情が分かりすぎてる感じがしたから。
かなり理解がある感じがしたよね。
その中で出てきた漫画の二次創作の話なんか、
私はすごい面白いなと思った。
バックプロジェクションとは
じゃあ、面白かったポイントの話をしていこうかな。
どこが面白かった?
俺がね、気に入ったというか、
なるほどなって思ったのが、
バックプロジェクションの話で、
プロジェクションはさっき言ったみたいに、
目に見えるものに対して、
自分のイメージを映し出すというか、
投射する行為で、
それからさらに、その投射したものと触れ合うことで、
そのものからさらに自分も変わるというか、
自分にも影響が与えられるっていうことを、
バックプロジェクションっていうふうに読んでて、
例えば、コスプレしたときに、
そのキャラクターがコスプレイヤーに宿る話があって、
そのもうちょっと日常的な例としてあげられてたのが、
晴れ着を着ると心が引き締まる、
スーツを着るととか、
心が引き締まるとかっていうのは、
ある種、キャラクターになってるわけよね。
スーツっていうものを、ちゃんとしたものとして見てるから、
スーツを着ることで、自分もちゃんとしなきゃいけないみたいな、
着てるけど、同時に着させられてるみたいな、
ある種のイメージのね。
だから自己暗示っぽいのって、
確かにあるなと思ってて、
その例としてさ、
言語が変わると性格が変わるみたいな話って聞いたことある?
あるある。
あるよね。
で、俺もね、多分多少あるのよ。
英語を話すときと、
日本語を話すときのキャラクターの違いって、
あると思う。
もちろん、第2言語だから、
拙いとか、
っていうのも関係してなくはないと思うから、
プロジェクションだけでは言い切れんけど、
でも、英語に対して自分が持ってるイメージ、
英語話者に対してとか、
俺が英語を習うときに見てたものとか、聞いてたもののイメージを、
自分自身に投影してるんやろうなっていうのを、
バックプロジェクションの話で、
読んでて思ったよね。
ちなみにさ、日本語と英語のときってさ、
どういう違いがあるの?自分の中では。
えっとね、
ジョークが多くなる。
上手いこと言ってやろう感が、
日本語で喋ってるときよりも強いね。
日本語の会話においても、
ちょっとしたチャチャを入れたいなっていう気持ちは、
比較的強い方だと思うけど、自分が。
推し活とプロジェクション
英語だと、それがさらに強まる気がしてて、
それって多分、
ほんまにこれちょっとね、切り分けがしづらいんだけど、
英語話者の文化って言ったら変やけど、
なんつったらいいんだろうな、
その会話の運び方が、やっぱりちょっと日本語とは違うんよね。
日本で言うとボケツッコミみたいなのがあるとして、
それに対応する英語のやりとりみたいなのがあるよね。
ちょっとひにくっぽいことを言ってみたり、
言葉遊びみたいなのを差し込むみたいなのを、
入れようとする気持ちが強い気がする。
面白い。
テンション高くなりがちとか、
っていうのは、ちょっとバックプロジェクションも、
一部入ってるんじゃないかなっていう風に思ってるよね。
入ってそう、入ってそう。
この話が何かっていうと、プロジェクションって、
ある意味、世界にさ、無色透明の世界に対して、
自分なりの意味付けをして、
するという行為が、多分プロジェクションだという風に、
俺は理解してるんだけど、
じゃあ、意味付けをした世界の中で、
自分はどう生きるのかっていう風に、
世界、外に対して視線を向けた後に、
自分に対してその視線が返ってくるような感じが、
バックプロジェクションなんだろうなっていう風に思ってて、
推しが生き甲斐になるみたいな言い方って、
マジで意味わからんと思ってないけど、
そう考えると、
ある程度、なるほどなと思えるところがあったよね。
確かに。世界ができるわけだね。
そう。だから、推しを見て、
この人は頑張ってるとかっていうことに対して、
自分は頑張ろうっていう風に思うという意味では、
推しを持つことの良さみたいなのがあるんだろうなと。
二次創作と研究活動
いうのが一つと、それに関連してるんやけどさ、
ずっと前に、平野圭一郎さんの本を引いてさ、
文人の話をしたことがあった。
これも、プロジェクション的な説明もできるのかもなというのを、
読みながら思ってたよね。
はい、はい、はい、はい、そうね。
文人のコアの考え方って、
1対1の個々の相手との関係性において、
自己を規定するみたいな話。
関わる相手、それぞれの自分が生まれるみたいな考え方がある。
で、それって、
例えば、俺が姉ちゃんに対して、
俺の姉ちゃんに対してのプロジェクションが、
さらにバックプロジェクションを起こして、
その人との相手の関係、その人との関係の中で、
自分をこう形作っていくみたいな、
で、文人が形成されるプロセスと似てるなという風に感じてて、
その辺まで抽象化していくと、
なんかもはやキャラを推すとか、アイドルを推すとか、
芸能人を推すとかみたいなことだけじゃなくて、
例えば、俺が文人の考え好きだなって思うことも、
なんか推しに近いような感じなのかもしれないなという風なことを思ってる。
うんうんうん、確かに。
なんかこの、推し活を10個も20個もやれる器用な人って、
そんなに多くはない気がするんだけど、
なんか自分たちがさ、あんまりアニメに入れ込むとかさ、
芸能人に入れ込むってことがないじゃない。
そういう世界を持っている人のことが、
羨ましいのかもしれないなって思ってたんだよ。
それはスポーツもそうだし、
なんかそういう推し活をしている人の人生の方がカラフルそうみたいな、
なんかそういう気持ちを持っているのかなっていうのは、
私も同じところを読んでて思ったのと、
さっきさ、二次創作の話がすごい面白かったっていう話をしたじゃない。
ほいほいほい、あったね。
本の中ではアンパンマンを例に出されてて、
はいはい、あれおもろかったね。
いかにアンパンマンとバイキンマンを恋愛関係として読み解くかみたいな、
技術があったじゃない。
なんで毎回バイキンマンはやられるのに、
毎回毎回アンパンマンにかかっていくのかとか、
アンパンマンはなぜバイキンマンをテンパンに打ち止めさずに、
生殺しにしているのかみたいな。
そうそうそうそう、
それはバイキンマンはアンパンマンにかまってほしいからやってるみたいなさ、
なんか研究活動との対比で、
推し活と研究活動は一緒だみたいな話があったじゃない。
面白かったね。
めちゃくちゃ二次創作ってレベル高いことしてんだなって思って、
なんとなく自分は物語とか漫画とかを読んだ時に、
作者が提示したものをそのまま吸収する傾向がある。
そうね、わかる。
なんだけど、二次創作ができる人って、
ストーリーの中で説明されてないポイントってどこなんだろうとか、
疑問を感じる力みたいなのがめちゃくちゃ強いんだなっていうのが、
すごい印象的で、
なんかあそこは、自分はこういうふうに、
作品を読んだことがなかったなっていう、
使ってない筋肉を見つけた感じがした。
そうね、研究活動か、研究活動との対比のところで、
本当にうまいこと書いてるなと。
推し勝つ、推し勝つっていうか、二次創作やね。
二次創作活動と研究活動を対比でさ、
仮説検証プロセスを見立ててたよ。
二次創作の活動。
で、アンパンマンとバイキンマンは、実は付き合ってるのじゃないのかという仮説が、
仮説をある人は立てて、
アンパンマンと二次創作の研究活動
で、その仮説を裏付ける証拠として、
なんで何度もバイキンマンはアンパンマンのところを攻め込んでいくのだとか、
なぜアンパンマンはバイキンマンが二度と攻め入れられないようなダメージを与えないのか、
そりゃおかしいだろみたいな、理論を付け加え、
それが他の人に支持されると、他の人はそうだそうだって言って、
これもおかしいだろ、これもおかしいだろって、
いろんな証拠をあげて、
理論が洗練されていって、
みんなやっぱり二人は好きなんだ、お互いを好きなんだよねって納得するみたいなので、
めちゃくちゃ本当に研究のある仮説があって、
それに反対、それはおかしいみたいな人がおって、
いやでもこうだって言って、みんなで理論を積み上げていって、
世界の会社が変わるみたいな、
言われてみれば確かにその通りみたいな、
なんかこうコミケとかさって、
すごいめちゃ毎回盛り上がってるし、
あんだけ人が来て、なんかこう言ってみたいなっていう気持ちは、
ある、めちゃくちゃある、
あるんだけど、
なんかあれを研究発表会かなんかに例えてたじゃん、
でなんか、コミケって研究発表会なんだって思ったら、
すごいいろんな作品読んでみたくなるだろうなって思った、
あなたはこういう説を唱えてる方なんですね、みたいな、
なるほどなるほど、確かにこの線もありえますね、みたいなさ、
そうそうそうそう、
それめちゃくちゃ楽しさやなって思ったよね、
あんだけこう二次創作する人が多い、
まあ私の友達にもいたけど、
なんかそれにのめり込むのって、
なんかそういう余地があるからなんだっていう、
なんか二次創作を見る目も変わったというか、
なんかちょっと自分からは遠同位場所な気がしてたんだけど、
なんかぐっとね興味が湧いてきたね、この本のおかげで、
でもさ、その二次創作ではないけど、
これその研究活動との対比のところで読んでるときに思ったのは、
姉ちゃんが格闘技の楽しみ方でさ、
昔の新日本プロレスとかプロレス団体からの流れが、
プライドに来てみたいなさ、話をしてたよね、
その選手の指定関係とか、
こう弟子同士が戦うみたいなさ、話もさ、
俺は一緒やんって思ってたよね、
状況証拠からある種の物語を作り出して、
それを団体とか選手とかに投影して、
弟子同士が師匠の思いを継いで対決してるみたいな物語に、
言ったら勝手に感動してるわけやん。
そっか、そっか。
それって二次創作と結構重なるところがあるんちゃうかなと思って読んでたけど。
あれだね、ここをどう飛躍させていくかっていう感じだね。
私のこの格闘技はさ、割と事実に近いじゃん。
記事読んでたりとか動画見たりしてるから、
ここから新しい物語を紡ぎ出すと二次創作になるんだろうね。
格闘技の話もそうなんだけど、
このプロジェクションの例として、
日の出漫画プレゼン大会の優勝作品
最近読んだ漫画がね、めちゃくちゃこれだっていうのがあって、
先日ね、第2回日の出漫画プレゼン大会をね、やったんですよ。
もう第2回?
そうそう、鉄は熱いうちに打とうかなって思って。
素晴らしい。
そこで今回は、もっと評価されるべき作品っていうテーマでね。
3人プレゼンターがいて、それぞれ推しの漫画をね、紹介してくれたんだけど、
今回優勝した作品は、チョビッツっていうクランプっていう人たちが書いてる漫画だったのね。
読んだことある?これ。
チョビッツも知らんし、クランプも知らん。
あ、クランプ知らない?
わかんない。
4人組の漫画家集団なの。4人で漫画書いてるのね、この人たち。
鳥はストーリーを作ってて、残り3人が作画をやってるけど、
誰がどこを書いてるかはわからないっていう、ちょっと謎に包まれてる。
かっこいいよね。
かっこいいよね。
で、なんか、うちらの世代だと仲良しで、カードキャプター桜っていう漫画があって、それを書いてる。
あの、アニメオタクが生まれた作品と言われてる。
そうそう。
え、その時も4人で書いてたの?
4人で書いてるらしいよ。
あ、そうなんや。
で、その人たちが書いてる、2000年に連載がスタートしたチョビッツっていう漫画をね、紹介してもらって、面白そうって思って読んだんだけど、
なんかこの漫画自体は、人の形をした、今で言うAIみたいなものが世界に普及してて、
その漫画の中ではAIじゃなくてパソコンと呼んでるんだけど、
なるほど。
その人型のパソコンの違いって何なんだろうみたいな。
お、なんか今っぽいね。
なんかもうここまで、そうそうそうそう、それが23年前にね、もう書かれてるわけよ。
じゃあまあ、ちょっとSFっぽい漫画というか。
そうそうそうそう、まさにまさに。
人とこのパソコンは愛し合えるのか、みたいな、なんかそういうちょっと愛の大きいテーマがある漫画なんだけど。
面白そう。
あ、そうそう、めちゃくちゃ面白くて、全8巻だからぜひ読んで。
あーいいね、そのぐらいだと助かるね、読みやすい。
そうそうそう。
で、まあなんかこのチョビッツを読んで、クランプがそのオタクたちに支持されるゆえんがわかったというかなんとなく。
なんか切り口が多いんだよね。
漫画『チョビッツ』のSF的要素
ここからも読めるし、ここからも読めるし、みたいな。
これはなんかプレゼンしてくれた人が上手に紹介してくれたっていうのももちろんあるんだけど。
なんかどこに着眼してみるかっていうのですごい作品の世界が広がるなっていうのはめちゃくちゃ感じて。
で、まあなんか他の作品もそういう感じらしいんだよね。
さっき言ってたカードキャプターさくらって、もうそのオタクたちがこう称賛する楽園みたいな漫画らしいのよ。
私は少女漫画としてしか読んでなかったけど。
読んだことないけど。
そう。
そういう話は聞いたことあるし、なんか二次創作の作品もそれこそ多いという話は聞いたことある。
で、たぶんなんかその理由が、少女漫画しかも仲良しに載ってる健全層というか子供が読むものみたいな印象なんだけど、
その作品の中で今でいう妹萌えとかゆりとかBLとか、そういう要素が入ってるらしいのね。
確かにカードキャプターさくらって、あれはクイア漫画なんですよみたいな話を知り合いから聞いたことがあって。
俺のイメージだと、その仲良しっていうのもあるし、カードキャプターさくらって、なんかこういわゆる魔法少女ものみたいなイメージしか持ってなかったから、
あれそういう話やったっけみたいになったんやけど、匂いを嗅ぎ取れるシグナルがあるわけね。
たぶんそのクイア漫画だって言ってる人はもうすでにプロジェクションしてると思う。
なるほどね。
いろんな属性の研究者たちの解釈を爆発させられるカードキャプターさくらと、それを作ったクランプはすごいっていうのが、
実際に読んでみて、そういうことなのかって納得がいったっていうのが、まずそのチョビッツを読んで思ったことなんだけど。
それさ、今聞いてて思ったんやけどさ、4人組っていうのはめちゃくちゃ強いのかもしれない。
一人で描いてるとさ、その人の視点でしか、ストーリー展開にどこまで4人が均等に関わってるかってわからんけど、
カードキャプターさくらも、さっき言ったように二次創作がいっぱいあるということは、いろんな切り口から見ることができて、
いろんな仕掛けみたいなのがおそらく埋め込まれてるわけやん。
で、チョビッツもおそらくそういう風な要素があるっていう風な話になると、
この4人、もちろん個々の能力もあるんだけど、4人組ですでにその場でさ、研究活動を行われてるのかなって思う。書きながら。
そうなのよ。この人たちね、4人とも最初から商業士なわけじゃなくて、同人の出身なのね。
だから、研究者としての素質がめちゃくちゃあるんじゃないかなって思ってて。
ザイヤの研究者が学会に殴り込みをかけてきたみたいな感じなわけね。
っていうイメージをした、私。
あー、そうね。だってもう受け手のこともわかってるわけやし、二次創作が好きな人の気持ちを本人たちはわかってるわけだから。
どこまでニーズに応えようとしてるっていうよりは、本人たちが読みたいものとか、読みたい、見たい世界を書いてるんだとは思うんだけど、
それにしても、多分そういう素質がないと、こんな全文盛りみたいな作品ってできないんじゃないかなと思うし、
なんかこの作品自体の血が濃いというか、いろんな場所から見え、切り口から見える血の濃い作品があって、
だからこそ、二次創作に展開されるだろうし、二次創作の二次創作みたいなことも出てくるんじゃないかなって、この漫画を読んでいて思いましたね。
オタク活動の力
それはちょっと読んでみたいな、気になるね。
しかつ、おたかつっていうのは、分析する力と仮説を立てる力と、想像を膨らませる力と、作品を愛する力と、めちゃくちゃパワー使う活動なんだなって思った。
かつ、きっとそれに合う題材というか、作品、ある程度特徴はあるんだろうね。
多分、完璧な世界が成り立っててさ、全部整合してたらさ、想像力が入り込む余地がないやん。
ちょっと隙があるというか、ミステリアスな部分があるというか、語り切られてないところがあると、そこに読者の想像が及ぶわけで、
そういう作品としての性質も、かなり大きく作用するんだろうな、気はするんで。
なんか、漫画も人間も隙があるほうがモテるんだね。
いや、ていうことよ、たぶん。そういうことなんだよ。
全部説明しちゃダメなんだよ、きっと。
分かりやすいと、もうなんか、それ以上知ることなくない?ってなっちゃって。
そういうことね、ほいほい、ちゃんちゃんで終わっちゃうやろ。
考えさせられるね、なんか。
いや、あのね、この推しの科学を読み始める前に、ちょこっと読んでた本が別にあって、
で、推しの科学を読んで、はははってなって、あれ、なんか前読んでた本とつながるかもって思って、
最近そっちを読んで、けっこう衝撃を受けたから、ちょっと次回はそっちの話をしてもいい?
プロジェクションとかストーリーって、今の話だと、
人と人をつなげるものとしての側面に光が当たってたんだけど、
そうじゃない機能もあるぜ、みたいな内容の本を読んだから、
ちょっと次回はそっちの話をしましょう。
いいですね、次回に続くということで。
次回に続くということで、はい。
はい、じゃあ今週はこんなところで。
このポッドキャストでは、姉のアサミ、弟のアツシへの質問も大歓迎しています。
概要欄のお便りフォームからご連絡いただければ、
次回以降にご紹介や題材の参考にさせていただきますということで。
ほんではまた次回。
はい、じゃあね。
はい、じゃあね。
はい、バイバイ。